君に逢えてよかった

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えっと

猫ライフ

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そんなこんなで、猫ライフを満喫するも、大切にしてくれるのだから、何か役に立ちたいと思う。
特にすごいスキルがあるわけでもないけど……

働かざる者食うべからずだ。
昔両親や姉からよく言われて、家事の手伝いをしてたしなぁ…
子供だから、仕事に行くわけでもないし、農家でもないから、田植えや稲刈りなどの手伝いに駆り出されることもない。
両親が仕事で忙しそうだったから、掃除やお使いでちょっとした買い出し程度だったけど……

中学、高校となったら、部活や受験とかで、手伝うことはかなり減ったけどなぁ……

そんな事を思い出しながら、ふと執務机の上にある書類を覗いてしまった。
この世界に来て、言葉が通じるのは分かっていたけど、文字が読める。
うん、意味までバッチリわかる。
書類によっては、文字が違う物があるが、いわゆる外国語か?
これも読めるよ。凄くね~~
向こうの世界では外国語なんてさっぱりで、英語や国語より数学とか理科とかが好きないわゆる理数系?だったんだけどさ。と言っても、メチャクチャ優秀と言うわけでもない。平均値だ……
でも、これって異世界モノのいわゆるスキルだよね。
しかも、スルスルと頭の中に入ってくるよ。
一瞬、天才かも…なんて思ってしまった。

これを活かして……猫でもできそうな事……

そう言えば、魔女が俺にやらせたかった事……
暗殺とかは嫌だけど、情報収集とか出来そうだ。

後……

ざっとみるかぎり書類が……仕分け下手だなぁ…
これじゃ、仕事の効率落ちるんじゃね?疲れるだけだし……

そんな事を考えた。
これをもう少し効率よくまとめてあげれたら……


ひょいと机から降りて、ソファーに戻り考える。
しばらくして、部屋の主が戻ってきた。
その隙に、ドアの隙間から入れ違いになるように外にでる。

此処に来てから、この主であるアルフレッドが、ある程度自由にウロウロできるようにしてくれている。
魔女が付けた首輪を交換しようとしてたけど、それが上手く外せなかったみたいで、代わりにその首輪に付属で特別な物を付けてくれた。それが証明書がわりになってるんじゃないかと思うんだ。

で、探索して見つけたのが、針金のような物と小さな板。
あと、小刀とペンチのような物。
うまく咥えて、例の場所に運ぶ。

夜になったら、作ってみようと思うんだ。
昔興味があってバラして怒られた洗濯バサミ。
どんな構造か気になって、分解して…分解して…自分で作ってみた。
それ以外にも分解して怒られた物沢山あるけど……何かそれらの知識も役に立つかも…

そんな事を考えながら、ワクワクしていた。
それが騒動になるとも思わずに…

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