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この世界に馴染みます。

嵐が去った。それはどっち??

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嵐がさった。それはどっちの??
そんな事をボーツと考えてた。

身体は綺麗にされていたが、一部シーツを巻きつけ寝てただけ。
う~~~~~~~~っ
羞恥心に身悶える。

ごそごそ動いて抜け出そうとしても、がっしりと抱き込まれて動けない。
アルの腕の中で目が覚めた。
アルも私も生まれた姿のままだった。

昨日は嵐で、過去の恐怖に囚われていた。
視察で帰ってくるはずのないアルが急に現れて……………

嵐が去る夜明けまで翻弄された………
身体中に熱がこもる……
恥ずかしい………
あんな事やこんな事で、アルが色っぽくて、逞しくて…………
ボン
思考が停止しそうです。

クスクス……
ん??????
アルが眩しいものを、愛おしいものを見るように私を見ている。
「あ………アル……」
「おはようございます。シオンがあまりにも愛らしいので、見ていました。」
「恥ずかしいので、見ないでください」
「ん~無理ですね。」
「・・・・・・・・・」

「アル、起きたいのですが…離して…」
「そうですね、もう起きる時間でしょうか……でも、シオンは休んでいた方が良いですね。」
「でも…」
「シオン、お風呂に入りましょう。綺麗には拭いたのですが、ね。」
「自分で入る……」
「無理だとおもいますよ」
「そんな事………」

アルの腕が緩んだので、抜け出す。
そしてベットからシーツを巻きつけたまま降りようとして………
ベットの側で立ち上がれない……

「だから、無理だと行ったでしょ。あなたの身体のことは全て知っています。私のものですから、諦めて下さいね。」
そう言って、アルはさっさと私を抱き上げて浴室に向かった。
いくら自分ですると言っても、聞き入れてもらえず、しっかりお世話されました。

入浴後の着替えも勿論…………
その後、ベットに戻される。
あれ??シーツが新しい………

「シーツなどは入浴中に変えてくれていますよ。」
ということは………みんなにばれてるーーーーー

固まってしまいます。
そんな私を世話しながら、楽しそうに笑ってます。
ベットにクッションを並べてもたれて座れるようにしてくれています。
しばらくして、朝食が運ばれてきました。
2人分………

「シオン、喉乾いたし、少し痛いでしょ?だから、水分が多くて甘めの物を準備した。これなら食べれるよね。」
クッションにもたれさせていた私を今度は背後から 抱きしめて、食べさせてくれます。
気分は雛鳥です。
恥ずかしい………
アルに翻弄されっぱなしです。
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