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プレゼント作戦
条件付きで
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どうしても城外に行きたいとお願いする。
アルはなかなか頷いてくれない。
「アル。私、ど~しても行きたいです。」
「ダメです。」
「勝手に行くから!」
どれだけの時間やり取りしたんだろう。
いっそ、家出ならぬ城出しようかしら。
はぁ~
アルが大きなため息をつく。
「わかりました。ただし条件付きです。」
「また条件付き??」
「勿論です。異論は聞きません。この条件をのまないなら、城の外には出しません。シオンが拒否しても、泣いても、どんな手を使ってでもね。それでも行きますか?」
何か怖いんですけど……
「そうそう、城出などしたら、部屋から出しませんから、覚悟してくださいね。」
何??そこまで??
「私の人権は??個人の自由は??」
「あなたに何かあれば死んでしまうと言ったでしょ。これはこの国においても大問題になるでしょうね。優しいシオンはそんな事をしませんよね。」
なんか、外堀埋めてません??
「どうしますか?」
「わかったわよ。条件付き……飲もうじゃないの。ただし、無茶なのは断固拒否で!」
「言質は取りましたよ。約束は絶対です。」
「臨機応変でお願いします。」
クスクスと笑い出すアル。
「そうですね、まず1つは出かける前に必ず伝えてから行ってください。勝手に出歩くのはダメですよ。」
「いつ行くとか言っておけばいいのね。」
「2つ目は1人で出歩かないこと。必ず護衛騎士とメイドを連れてください。」
「ゾロゾロは嫌よ。」
「護衛の出来る範囲で付かせるので、数名で構いません。後護衛できる範囲以上離れるのはダメです。メイドは必ず側に付かせること。付ける者はこちらで選びます。」
「メイドが多いのは……」
「メイドは最低1名ですが、基本は2名としましょう。」
「そのぐらいなら……」
「出かけるのは、日が出ている時間帯のみです。それも、午前・午後のどちらかにしてください。」
「門限ありですか……」
「勿論。」
「危険な場所に近づかないこと。護衛達の言う事は聞いてくださいね。」
「子供じゃないんだけど……」
「護衛達も、理不尽な事は言いませんよ。シオンの身に危険が及ばないよう注意するぐらいです。」
「う~~~~」
「帰ってきたら、どんな事をしたのか、何処に行ったのか教えてくださいね。」
「過保護……………」
「当然です。どうしますか??無理な条件ではないと思いますよ。」
アルに抱き込まれて、覗かれる。
「そうそう、帰ってきたときは私にご褒美くださいね。」
「ご褒美??」
「シオンがいない寂しい時間を過ごすにですから…… ね。」
私の顔は絶対に真っ赤です。
仕方なく頷く。
これでとりあえず城外に出れるのだから。
「契約成立ですね。」
ニコニコするアル。
そして
『約束ですよ、破るとお仕置きです。』
呟いて、唇を貪られました。
アルはなかなか頷いてくれない。
「アル。私、ど~しても行きたいです。」
「ダメです。」
「勝手に行くから!」
どれだけの時間やり取りしたんだろう。
いっそ、家出ならぬ城出しようかしら。
はぁ~
アルが大きなため息をつく。
「わかりました。ただし条件付きです。」
「また条件付き??」
「勿論です。異論は聞きません。この条件をのまないなら、城の外には出しません。シオンが拒否しても、泣いても、どんな手を使ってでもね。それでも行きますか?」
何か怖いんですけど……
「そうそう、城出などしたら、部屋から出しませんから、覚悟してくださいね。」
何??そこまで??
「私の人権は??個人の自由は??」
「あなたに何かあれば死んでしまうと言ったでしょ。これはこの国においても大問題になるでしょうね。優しいシオンはそんな事をしませんよね。」
なんか、外堀埋めてません??
「どうしますか?」
「わかったわよ。条件付き……飲もうじゃないの。ただし、無茶なのは断固拒否で!」
「言質は取りましたよ。約束は絶対です。」
「臨機応変でお願いします。」
クスクスと笑い出すアル。
「そうですね、まず1つは出かける前に必ず伝えてから行ってください。勝手に出歩くのはダメですよ。」
「いつ行くとか言っておけばいいのね。」
「2つ目は1人で出歩かないこと。必ず護衛騎士とメイドを連れてください。」
「ゾロゾロは嫌よ。」
「護衛の出来る範囲で付かせるので、数名で構いません。後護衛できる範囲以上離れるのはダメです。メイドは必ず側に付かせること。付ける者はこちらで選びます。」
「メイドが多いのは……」
「メイドは最低1名ですが、基本は2名としましょう。」
「そのぐらいなら……」
「出かけるのは、日が出ている時間帯のみです。それも、午前・午後のどちらかにしてください。」
「門限ありですか……」
「勿論。」
「危険な場所に近づかないこと。護衛達の言う事は聞いてくださいね。」
「子供じゃないんだけど……」
「護衛達も、理不尽な事は言いませんよ。シオンの身に危険が及ばないよう注意するぐらいです。」
「う~~~~」
「帰ってきたら、どんな事をしたのか、何処に行ったのか教えてくださいね。」
「過保護……………」
「当然です。どうしますか??無理な条件ではないと思いますよ。」
アルに抱き込まれて、覗かれる。
「そうそう、帰ってきたときは私にご褒美くださいね。」
「ご褒美??」
「シオンがいない寂しい時間を過ごすにですから…… ね。」
私の顔は絶対に真っ赤です。
仕方なく頷く。
これでとりあえず城外に出れるのだから。
「契約成立ですね。」
ニコニコするアル。
そして
『約束ですよ、破るとお仕置きです。』
呟いて、唇を貪られました。
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