異世界に落ちて、溺愛されました。

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お友達

マリッジブルー

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アリシア様という友人が出来てからは、少しずつ友人の輪が広がった。
今では、アイリス様、エメリア様、フラウ様、ライラ様と計5人の友人とよくお茶をしたり、刺繍をしたりとよくあうようになった。

「今日も殿下が覗きにきてましたね。」

クスクスと笑われる。
公務で忙しいであろうに、休憩とか移動の合間とか何かと理由をつけて覗きにくる。

「愛されてますね~、私の方なんて………」

いつもこんな感じで恋話がスタートする。
どこの令嬢が声をかけられたとか、今流行りの贈り物はとか
流行の服装、お菓子などなど
女性の会話はどんどん内容が変化していくのです。

無駄話の様なものもあるけれど、それが流通に関したり、作物に関したりするので侮れない。
意外と勉強にもなります。

楽しい時間はあっと終わり、エメリア様が聞いてきた。

「もう少ししたら、シオン様の婚儀ですよね。楽しみですわ。」
「もう準備は着々とお済みなのですよね。」

そうなのよね。もう一月を切ってしまった。
皇太子だから、簡単な式典ではないらしい。でも、大掛かりなのは恥ずかしい。
マリッジブルーで逃げてしまいたいけど…………逃げれないだろうなぁ……

「パレードもきっと素晴らしいものでしょうね……」
「見せ物みたいで遠慮したいのですが……」
「そんなこと言われてると、殿下にお仕置きされますよ。」
「今いないから……………って、何でそこに……」

ニコニコしながら、後ろに立っているのはなぜ??

「楽しそうに話していたから、声をかけ辛くてね………」

後ろに振り向きたくない……

「シオンと少し話をしたいのだが……」
「私たち、もうお暇をしようと思っていたところです。」
「シオン様、今日もお誘いありがとうございます。」
「また、楽しみにしておりますわ。」

そう言って、個々に挨拶をしていき解散となった。
残された私は……逃げたい……

逃げ腰になるも、しっかり捕まえられている。

「何処に行こうとしているのかな?」
「えっと………そう、サクラが呼んでるんじゃ……」
「サクラはライトと一緒ですよ。」

・・・・・・・・・
「私の部屋に行きましょうか」
「ご遠慮したいのですが……」
ニコニコしながら、抱き上げられて、部屋の移動された。

「シオン、少しお話ししましょうね……」
逃げれないよ~~~~~~
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