魔王の宝珠

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魔界に連れ込まれ

温泉へ

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今日は気分がいいから、フリードと共に出かける。
フリードに抱きしめられながら、移動。いわゆるテレポートだ。

「ここはユキがいた国とよく似た温泉があるんですよ。」
「温泉?」
「そう、乳白色で、肌に良いし、妊娠中の者達にも人気ですよ。しかも、料理も美味しいですしね。」
「へぇ~、それは楽しみ。俺、温泉好きなんだ。」

フリードに案内人されて、施設内に入る。
何か日本の温泉宿に似てるなあ…
木造建築で、落ち着く。

「あぁ、この建物はユキの世界、ユキの国にある温泉宿をモデルに建てた物ですよ。後、温泉と言えば、温泉玉子や、饅頭ですか?美味しいですよね。」

なぜ??この世界に??
不思議そうにしている俺の表情を読み取って、楽しそうに笑う。

「ユキをこの世界、私の側に連れてくるための準備みたいな感じですよ。慣れ親しんだ物があった方が良いでしょ?ユキと出会って最初に作ったのがこの施設等です。他の国にも同じような物が有りまして、ここを真似たいとか、落ち着いた雰囲気が良いから…とかでね。他の国にも色々な温泉有りますから、落ち着いたら、一緒に行きましょうね。」

それはそれで楽しそうだ。

案内された部屋は畳じきで、いぐさのいい匂いがした。本当、どこもかしこもよく似ている。

「ユキ、温泉に入りに行きませんか?」
「俺一人ではいるよ」
「駄目ですよ、何かあったらどうするのですか??」
「いやいや、一緒にはいる方が危険を感じる。」
「酷いですね。」
しばらく拒否してたんだけどな~、結局フリードに負けた。

脱衣場で衣服を脱ぎ、湯船につかる。
気持ちいい。程よい温度で、室内用と露天風呂があり、俺は露天風呂の方に入った。

フリードの言った通り、乳白色のお湯だ。
しっとりした感じがするし、露天だから、景色も見れるしな。

湯船に浸かっていると、腹を内側から蹴られる感じがした。
このところ、よく動く感じがする。不思議な感じだ。

「ユキ、大丈夫ですか?」

心配そうに近づいてくるフリード。
そして、抱きしめられながら、腹部をさすられる。

「元気そうですね。よく動く。」

幸せそうだ。こんな表情をされると文句も言えない。
まぁ、幸せだから、由とするか。



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