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第2章 夏

18. (Rena side)

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当たり前にそこにあったもの。

それが、当たり前でないと知った時、
私は全てを失った。
それまでに当たり前に感じていた感情さえも、
分からなくなってしまったの。

伶と手を繋いで出かけること。
伶とキスをして微笑み合うこと。
伶と肌を重ねて互いの体温で蕩けること。

その時に感じていたものが、思い出せない。

それはまるで、全てが偽物のガラクタだったかのように。
バラバラと崩れ去って、消えた。




『デート』っていう、
その響きだけで、私の心はドキドキした。

昨晩、自分的には勇気を出して、伶の部屋に飛び込んだけれど。
いざ伶の近くに行けば、全然覚悟なんか出来ていなくて。
どうしよう…って震えていた私に気づいた伶が、腕枕をして頭を撫でてくれた。

この前、怖い映画のせいで無理矢理くっついて寝た時は、
『何もしないでおくのは今日だけだからな』
って、そう言っていたのに。

やっぱり優しいなあって、伶の体温を感じていたら、明日出かけよう、と誘われた。
よく意味が分からないでいると、ハッキリ言葉にしてくれる。
『デートに誘ってるんだけど』
それを聞いた瞬間、天にも昇るような、そんな嬉しい気持ちになった。
それは、心地いいドキドキ。
伶の腕の中で、そのドキドキを感じている間に、眠ってしまっていた。

目覚めた時には、外はもう明るくなっていて、カーテンの隙間から、朝の明るい日差しが溢れている。
あたりを見回そうとして気づいた、すぐそばにある伶の顔。
それを少しの間、眺めていた。

ちょっとだけ、ぎゅってしてもらおうと思っていたのに、伶は私のことを朝まで抱きしめてくれていて。
それがすごく嬉しくて、心がくすぐったい。
寝ていても端正な伶の頬に、そっと指を触れてみた。
最近、伶はたまに私にキスしてくれるけど、こうしてみるとその気持ちが分かる。
唇で触れたい…。
そんなことを思っている自分にハッとして、伶を起こさないように気をつけながら、そこを抜け出した。
自分が思ったことに対して、心臓が音を立ててうるさい。
リビングのソファの上で、ひとりドキドキを鎮めた。

デートはものすごく楽しかった。

伶と2人で一緒に、目的地を決めてプランを立てるなんて久しぶり。
ましてや日本。
初めて、東京で、自分から出掛けたい場所を探した。
東京なんて好きじゃないって思っていたのに、伶とデートできるってなると、調べる事ですら楽しくなっていた。

私の好きな水族館へ行って、
伶の好きなプラネタリウムへ行って。
夜景はびっくりするくらいキレイだった。

3年間、好きになれなかった東京は、高いところから見下ろしてやっと、とても美しいところだったと知った。

物事には何でも、表と裏がある。
キレイなものの反対には必ず汚いものがあって。
私は、そんな美しい街の中にある、汚い部分に飲み込まれていたのかな…。
それが全てだと思っていた自分が恥ずかしい。
ガラス越しに広がる夜景を見ながら、ぼんやりとそんな事を考えていた。

夜景を見たから、帰りの時間は遅くて。
多分、パパママが居たら怒られる時間。
そんな遅くまで伶と一緒に居れたのに、家に着いてしまうのが嫌だなって思った。
家に着いてしまったら、このデートも終わりだよね?

ずっと、終わってほしくない…。

「今日、すっごく楽しかったね」
家の近くの駅からの帰り道、伶に話しかけた。
今日一日、ずっと繋いだままだった手を、ぎゅっと握る。
「楽しかったね」
伶もそう言って微笑んでくれた。
それから先は、何も思いつかなくて話を続けられなかった。
ただ、このまま今日が終わらなければいいのに、って。
それだけが頭の中に浮かんできて。
家に近づくたびに、どんどん寂しくなる。

ガチャっという、伶が玄関を開けた音で、ものすごく残念な気持ちになった。
ここで、家に帰りたくない、さみしい、なんてワガママを言うわけにもいかず。
仕方なく、家に入ろうと一歩、踏み出す。
その瞬間、伶に抱きしめられていた。

———え…。
強く抱きしめられたまま、家の中に入る。
電気もついてない、真っ暗な家。
玄関で抱きしめられたまま、身動きが取れない。
でもそれは嫌じゃなくて、むしろ嬉しいような…じんわりと温かい気持ちになる。
「玲奈」
伶が静かな声で私の名前を呼んだ。
顎を上げられて、空中で視線が合う。
その伶の表情は憂いを帯びていて、私も名前を呼ぼうとしたけれど、それは声にならなかった。

外でしたのとは全然違う、熱くて深いキス。
伶の舌が私の舌に何度も絡まる。

———伶…。
伶も、このまま今日が終わるのがさみしいって、思ってくれたのかな。
腕をまわして、伶の背中にギュッとしがみつく。
熱くて、頭がぼうっとして…息するのも忘れそう。
力が抜ける…。
ガクンと膝から崩れ落ちそうになって、伶に支えられた。
「……は…っ」
唇が離れて、伶の胸に顔を埋めて息を吸う。
心臓がものすごくドキドキしてる。
でも、同じくらい、伶の心臓も音を立てているのが分かった。
「玲奈、立てる?」
「うん…」
足と伶の背中に回している手に力を入れる。
体重をあずけていた、私を抱きかかえる伶の腕が少し緩んだ。

…このまま、いつも通りに戻るのかな。
まだ、離れたくない…。

「家、あがろうか」
ポンポンと伶に優しく背中を叩かれる。
「伶」
このまま、私を抱きしめてくれている腕を解かれたくなくて。
咄嗟に名前を呼んだ。

なにか、言わなくちゃ。
ちゃんと、思ってることを…。

「私…まだ離れたくない」
伶の背中に回している手に、ぎゅっと力を入れてしがみついた。
「玲奈?」
伶の困ったような声が上から降ってくる。
ああ…だめだ足りない。
もっとちゃんと言わないと、このまま伶に放されちゃう。
どう言えば、伝わる…?

「伶とのデート…終わっちゃうのさみしいよ」
なんとか絞り出した言葉。
言い終わるなり、強く抱きしめられる。
「…あのさ、玲奈。そういうこと言われると、抱きたくなっちゃうんだけど」
「うん…」
小さく返事をしてコクンと頷く。
エッチしたいかと聞かれれば、まだよく分からないし怖い気持ちも大きいけれど。
でも今、伶と離れたくなくて、それでもいいって思った。
「玲奈…」
額にキスされる。
次に頬。
それから唇…。
唇が離れると、伶が私を見て微笑んだ。
「おいで」
手を握られて、玄関から家の中に上がる。

ドキドキする…。
このまま、ほんとにしちゃうのかな。
変な下着じゃないよね?
ていうか…私、汗くさくない!?
化粧も落としたい…。
あれ、こんなこと考える余裕あるって、私意外と落ち着いてる?
頭の中で色んなことが、ぐるぐると駆け巡る。
「れ、伶っ、まって…」 
廊下を歩き出した伶の手を引っ張って、立ち止まった。
「やめたくなった?」
振り返った伶にそう聞かれる。
それには首を横に振った。
「ちがうの。シャワー、あびたい…」
そんなことを言うのはすごく恥ずかしくて、顔が一気に火照るのが分かった。
伶と目も合わせられずにいると、伶が声を出して笑う。
「分かった」
そのまま洗面所まで連れて行かれて、中に入ると電気をつけてくれた。
伶が私の手を離す。
「リビングにいるから、声かけて」
私の頭をなでると、伶は洗面所の扉を閉めた。
伶の足音が遠ざかって行って、リビングのドアが閉まる音が聞こえる。
「…はー……」
急に力が入らなくなって、その場にへたり込んだ。

私、大丈夫かな!?
でも。
今日はもう…逃げ出したくない。

シャワーを浴びて、髪の毛を乾かす。
鏡に映る私の顔が赤い。
お風呂に入ったからなのか、ドライヤーの熱なのか。
これから起こることを意識しているからなのか。
だけど、伶とそういうコトをするってことがうまく想像できない。
前までは…どうしてたんだっけ。
ずっと考えてるんだけど、ふわふわっとした温かい気持ちになる以外、全く思い出せないの。
きっとまた、あの気持ちになれるのよね?
そう信じて、もう一度、鏡に映る自分を見た。

洗面所を出ると、廊下は暗い。
リビングのドアから漏れ出る光は淡く、ソファのよこにあるフロアランプだけをつけてるんだなって分かった。
明るい電気の下に行くのは、恥ずかしかったから、ちょっとホッとする。
「…伶?」
リビングに入って、伶のそばまで行って、名前を呼んだ。
「玲奈」
ソファに座っている伶が、目の前に立った私の手を握る。
「本当に、いいと思ってる?」
確認するように、ゆっくりとした口調で尋ねられた。
「うん…」
返事をすると、伶は小さく微笑んで。
立ち上がって額にキスをくれた。
「…じゃあさ、俺の部屋で待ってて」
静かで穏やかな、伶の声。
ドキン…と心臓が大きく音を立てる。
「シャワー浴びてくるから、本当に玲奈が最後までしていいって思ってるなら、そうして。無理かもって思ったら、自分の部屋に戻っていいから。それでも、怒ったりしないし嫌いにもならないよ。わかった?」
「うん、わかった」
頷くと、また伶は私の頭を撫でて、リビングを出て行った。

…伶は優しい。

勢いとか雰囲気とか、そんなので私が無理していないか確認してくれてる。
伶の部屋へ行くか、自分の部屋へ戻るか。
選べるようにしてくれた。

これって、愛されてるって思ってもいいのかな…。

洗面所の前を通ると、シャワーの音がする。
それを聞いて、さっきよりもドキドキが大きくなった。
階段を上って、私が行くのは決まってる。
…伶の部屋。
そっとドアを開けて中に入った。
昨日、一緒に寝たベッド。
そこに座る。

こういう時って、どうやって待つのかな?
恥ずかしくて、入口に背を向けて座ってみたけれど。
ドキドキしすぎて心臓が痛い。
それでも、今日は逃げ出さずにここにいたいって思うのは、伶がすごく優しいからだ。
伶の事が大好きだから、その優しさに応えたい。
だけど、落ち着かない。
期待と不安、それから緊張。
色んな感情が混ざって、泣きそうになる。
…だめ、そんなの。
ここから逃げなかったとしても、泣いたら終わりになっちゃう。
私が泣いてたら、伶はまた、何もせずにいてくれる。
そうしたら多分、私はまた伶に気を遣わせちゃったってさらに悲しくなって、余計に泣いちゃうよね…。
ぐっと涙を堪えて、2階に上がるときに持ってきたスマホを触る。
心が、落ち着くなにか……。
「…そうだ」
さっき、展望台で聞いた曲。
ブラームスの6つの小品のうちの2番目にあたる間奏曲、それを流す。
スマホをベッドの上に置いて、その横で膝を抱えた。
目を閉じて、その美しい旋律に集中する。
流れるようなキレイな曲の中に、時折きらめきを感じる。
優しくて柔らかい部分と、深くて悲しげな部分と。
音を追っていくと、少しずつ心が落ち着いてきた。

「…玲奈」
突然、後ろから名前を呼ばれる。
それにビクッとしてしまった。
「さっきの曲、聴いてたのか」
「お…落ち着かなくて」
そう答えると、私の背中の向こうで伶がクスクスと笑うのが分かる。
「隣、座ってもいい?」
ここは伶の部屋なのに。
私が緊張してるのを分かって、優しい声でそう聞いてくれた。
「いいよ…」
返事をすると、伶は私が向いている方に回ってきて、隣に座る。
「こわい?」
膝を抱えて座っている私の顔を覗き込むようにして、伶がそう尋ねた。
その優しい眼差しに、素直に頷く。
「それなのに、ここで待っててくれて嬉しい」
微笑む伶の顔を見て、少しだけ緊張が和らいだ。
伶はそれ以外に何も言わなくて、それにただ前を向いて隣に座ってるだけで何もしない。
2人だけの空間に、私のスマホから流れてくる音楽だけが漂う。
私が流していた間奏曲は終わって、3番目の曲のバラードが流れていた。
「伶…。なに考えてるの?」
ベッドの上にある、伶の手に触れた。
「ん?…ああ」
話しかけた私の方を向くと、伶は触れた私の手を握ってくれる。
「音楽、聴いてた。"バラード"なのに、しっとりしてなくてカッコいいよなーと思って」
「…今度、弾いてくれる?」
「いいよ」
思えば昨日も今日も、伶にピアノを弾いてもらってないなって気づいて。
その約束ができて嬉しくて微笑んだ。
そんな私の顔を見て、伶がふふっと声に出して笑う。
「やっと笑った」
「え?」
「玲奈、ずっと『どうしたらいいか分からない』って顔してたから、俺も困ってた」
「だって…」
その先に続く言葉を飲み込む。
伶が言った通り、どうしたらいいか分からないんだもん。
「ねえ、玲奈。ひとつ聞いてもいい?」
「いいよ」
そう答えると、伶が私の手をぎゅっと握って、真っ直ぐ私の目を見た。
「今のこの時間って、まだデートの途中かな?それともいつもの、ただの寝る前の時間かな?」
「あ……」

…そうだ。
私、家に帰って、伶とのデートが終わっちゃうのが嫌だったんだ。
もっと伶のそばにいたいって。
離れたくないって。
私が、この状況を作ったんだ…。
そう思った途端、かあっと顔が熱くなる。
伶はまた、ここでも私に選択肢をくれたけれど。
でもやっぱり今日は…。

「まだ…、まだ途中だよ…っ」
「あはは。よかった。じゃあ、遠慮なく抱きしめようかな」
明るい笑い声を上げる伶。
それから、そっと抱き寄せられて、私は伶の胸に顔を埋める。
抱きしめようかな、って言ったのに。
ものすごく優しく大事に扱われてる…。
「電気、消してもいい?」
「…うん」
その言葉に、胸がドキンとしたけど、なんとか返事はできた。
「ちょっと待っててね」
伶はそう言っ私の額にキスしてから離れる。
部屋の電気が消されて暗くなった部屋に、枕元にあるスタンドライトの柔らかな明かりが広がった。
伶は枕を腰にあてて、ベッドの上の方に座る。
「玲奈、おいで」
呼ばれて、差し出された伶の手を掴んだ。
引っ張られて、伶に近づく。
「…よし、これでいい」
されるがままで、気がつけば私は伶の膝の間に座っていて、後ろから伶に抱きしめられていた。
背中ぜんぶに伶の体温を感じる。
こうやって伶の腕の中にいるのは、すごく心地よくて安心する…。
ちょうど、流れている曲が5番目のロマンス。
今のこの雰囲気に合う、甘いキレイな曲。
伶にもたれかかって聴いて、うっとりしていた。
頭や髪を撫でてくれる伶の指が、とても気持ちいい。
「伶…」
ふと、伶がどんな顔でいるのか気になって、振り向いて確認する。
「ん?」
穏やかな表情。
次の言葉を考えてなかったから、そのまま見つめていると、キスをされた。

最初は優しくて。
それがだんだん深くなる。
「…ぁ…っ」
伶の手が服の中に入ってきて、直接私の肌に触れた。
指でなぞられるたびに、びくっと反応してしまう。
でも唇はずっと塞がれたままで、そっちについていくのも必死だ。
頭の中が沸騰してしまうように。
何も考えられなくて。
こんなに熱いのに、それでも伶がくれる熱のほうがもっと熱く感じてドキドキする。

バサっという、伶が服を脱ぐ音でハッとする。
気づけば、座っていたはずなのにベッドに横になっていて、服も脱がされていて、流していた音楽も止められていた。
下から見上げる伶の身体は、昔と全然ちがう。
服を着ているとわからないけど…筋肉がしっかりついていて、がっしりしてる。
…男の人なんだ……。
そう思うと、余計に心臓が煩くなる。
「…玲奈」
私の視線に気づいた伶が、名前を呼んでキスをくれた。
抱きしめられて、肌でお互いの体温を感じる。

…そうだ。
私、こうやって伶の温もりを感じられるのが好きだった。
むかしのことを、少しだけ思い出す。

「あ…っ」
伶の唇と舌が私の肌を這う。
その度に自分の声じゃないようなものが、口から漏れ出た。
なんだかそれが少し怖くもあって、ドキドキが止まらない。
「…れい」
名前を呼ぶと、指を絡めて手を握りしめてくれた。

むかしも、こういうことしてる時でも、伶はいつも優しかった。
ぜんぶ私のペースに合わせてくれる。
それになにより、ものすごく大切に扱ってくれる。
私に触れる指も、唇も、舌も。
全てが優しくて甘くて、とろけるような熱をくれる。

今も、それは変わってなかった。

「玲奈、こっち向いて」
伶に言われて顔を上げる。
目線の先には、伶の優しい顔があった。
「本当に抱いてもいい?今なら、まだやめてあげられるよ」
こんな直前になっても、私に選ばせてくれるんだ…。

そういえば、伶はいつもどんな時でも聞いてくれる。
『玲奈は、どうしたいの?』って。
周りの目とか、罪の意識とか、そんなものにすぐ引っ張られていってしまう私に。
伶はいつでも、私の気持ちを一番大切にしてくれる。

「…やめたくない。私は、伶とひとつになりたいの」
本当に心臓が飛び出してしまうくらい、ドキドキしていたけれど。
ちゃんと思っていることを声に出したら、伶はすごくすごく優しい表情で微笑んだ。

「玲奈、大好きだよ」

それに答えるより先に、伶にキスをされて。

3年ぶりに、
私たちはセックスをした。


———もし。
もし、願いが叶うなら。

今この瞬間、
伶とひとつに繋がったまま溶けてなくなってしまいたい。

ようやく思い出した、この感情を二度と失いたくなくて。
それならいっそ、この気持ちを味わいながら、消えていく事ができたほうがいい。
意識の世界で、伶と一緒に居ることができればそれで幸せだから。

この夜が明けて現実の世界へ戻ったら
犯した罪への罰が待ってるのかな…。
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