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第2章 夏

17. (Ray side)

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俺にとっての玲奈は、
いつもふわふわと掴みどころのないような
そんな存在。

感情の幅が広くて、
目まぐるしく変わる表情。

人に流されやすいかと思えば
しっかりと芯をもっていたりもする。

突拍子もないことを言い出したり
俺には考えつかないような行動をしたり
つかまえたと思っても、
またふわっとどこかへ行ってしまう。

だけどどこをとっても
愛しくて可愛いと思ってしまう俺は、
多分一生、そんな玲奈を追い続けるのだろう。



一瞬、耳を疑った。

バン!と突然部屋のドアが開いて、玲奈が飛び込
んできて。
開口一番、
「私、伶とひとつになりたい」ら
…そう言った。

え、そう言ったよね…?

あまりにも想定していなかった言葉に、返事をするのに詰まる。

「………今…?」
ようやく出てきた言葉が、それ。
パソコンの向こうで、テオが騒ぐ。
それで慌ててチャットを切った。

入り口に立ち尽くしたままの玲奈に、おいでと声をかけると、おずおずと近づいてきてベッドの端に座った。
さっき、あんなこと言ったくせに、遠いな。
パソコンをサイドテーブルに置く音で、びくっと体を震わせる玲奈。
「もっとこっちに来たら?」
そう言うと、真っ赤になっている顔を俺に向けた。
思わず苦笑してしまう。
「何もしないから、おいで」
俺の部屋に入ってきた時の勢いはどこへ行ったのか。
何もしないって言ったら、少し安心したような表情になって、俺のそばに座り直す玲奈。
「…ごめんね、テオと話してたの…邪魔しちゃって」
「いいよ、ただの近況報告みたいなものだったし。また今度話すよ」
「あの、ね、伶…。私…」
緊張しているのか、玲奈は自分の膝の上に置いている手をぎゅっと握る。
それに、ものすごく困った顔。
「さっき、部屋に入ってきた時に言ってたのは、本心?」
「うん…」
「また『でも…』って続く?」
「…続かない」
目も泳いでるし、ガチガチに固まってるのが分かる。
見てるだけで可愛くて、笑ってしまいそう。
「じゃあ、何もしないって言ったけど、しちゃってもいいの?」
少し意地悪かなと思ったけど、そう聞いてみたら、玲奈は小さく頷いた。
…俺が思ってるよりかは、覚悟があるのかな…。
こんな状態の玲奈に手を出す気はないけれど、紗弥のお陰か、少し前進したように思えて嬉しくはある。
「玲奈」
抱き寄せると、玲奈は俺のTシャツの胸のあたりをぎゅっと掴んだ。
そのままベッドに押し倒す。
上から見下ろす玲奈は、顔を赤く染めて、視線も合わせてくれない。
顔を近づけると、玲奈はぎゅっと目を閉じた。
サイドテーブルにあったリモコンで部屋の電気を消す。
そして、玲奈の額に、そっとキスをした。
ほんの2、3秒かな。
それから玲奈の隣に、仰向けで寝転がった。
…あーあ。
今日も我慢の夜か。 
「れい…?」
玲奈が俺の方を向いて、Tシャツをひっぱる。
「震えてる女の子は抱けない」
「伶、私…」
「玲奈ちょっと頭上げて」
オロオロしている玲奈に腕枕をして、その手で頭を撫でた。
「今日は、玲奈がそーいうコトしたいって思って俺のところに来てくれただけで、十分だから」
そう言うと、玲奈は俺に手を回してしがみついてきた。
…抱けないとは言ったけど、あんまりくっつかれるのも辛いんだけどさ。
そうは言えずに、ポンポンと玲奈の頭を軽く叩いた。
「…伶、だいすき」
「俺も玲奈のこと大好きだよ」
この状況でそんなこと言われると、今すぐ抱きたくなっちゃうよ…。
これって煩悩から解脱する修行みたいなもんか?

「どうして突然、あんなこと言ったの?」
部屋に飛び込んできた玲奈のセリフが衝撃的で、気になって聞いてみた。
「あれは…その…っ。伶だって怖いって、でもそれでも触れたいって言ってくれたのに…。私だけ怖いからってずっと立ち止まったままなの、やだなって」
俺にしがみついている玲奈の手に、力が入る。
「それに、透も大丈夫だよって言ってくれたし。紗弥も少しだけ勇気を出してみたらって、言ってくれたし…」
「じゃあ、せっかく勇気を出して来てくれたのに、俺が何もしないままじゃ、玲奈はガッカリしちゃう?」
「へっ!?え?ううん!しない!!」
さっきまでのか細い声とは違う、しっかりした声。
それには笑ってしまう。
「…自分の部屋を出た時は、ちゃんと決めてたのに。伶の側にきたら、自信がなくなってきちゃって…」
「自信は…要らないんじゃないかな。なるようになるだろうし。俺だって、無理強いなんかしないし…」
「そっか…」
「…ねえ、玲奈」
名前を呼ぶと、玲奈は小さく体を震わせる。
めちゃくちゃ警戒されてるな…。
「明日、どこか出掛けない?」
「え?」
「近所のスーパーとか、用事の為じゃなくて。そういうの以外で、日本で2人きりで出掛けたことないでしょ」
「それって…」
「デートに、誘ってるんだけど」
ハッキリと言葉にすると、玲奈が頭を上げて俺の顔を覗き込む。
「行く!うれしい!」
暗がりに慣れてきた目で、玲奈の表情が分かる。
玲奈が自分で言った通り、本当に嬉しそう。
それがすごく可愛くて、顔がほころぶ。
「よかった。どこに行きたいか、考えといて」
「うん!!」
そんな返事とともに、玲奈に抱きつかれた。
……嬉しいけどさ。
「あんまりくっつくと、理性なくすよ」
「えっ?あ、ごめんね、嬉しくてつい…」
パッと離れて、元の位置に戻る玲奈。
さっきまで俺にしがみついていた手も、自分の胸のあたりでぎゅっと握りしめている。
最初にしたように、腕枕をしている方の手で、玲奈の頭をそっと撫でた。
「…伶」
「ん?」
「こっち向いて。ちょっとだけ、ぎゅってして…?」

———ああ、もう。
何でこんな可愛いコト言うんだろう…。

玲奈と向き合って、一緒にブランケットに包まる。
玲奈の希望通り、ぎゅっと抱きしめた。

このまま抱いてしまえればいいのにな…と思う反面、
このままずっと大事に抱きしめておきたい…という思い。

いつの間にか俺の腕の中で寝息をたてる玲奈の頬に、子どもの頃のオヤスミの挨拶のように、軽くキスをした。


「伶!はやく」
前を歩く玲奈が、振り返って俺を呼んだ。

目が覚めると、抱きしめて寝ていたはずの玲奈がいなくて。
部屋を出て下へ降りると、リビングでパソコンを広げて行きたい場所を検索していた。
…起きた時に、腕の中にいて欲しかったな。
なんて、少し残念に思ったけれど、一緒に出掛けることを楽しみにしてくれている玲奈は可愛かった。
調べれば行きたいところがたくさん出てきたらしく、迷いに迷ってようやく行き先を決めた。
そうやって、2人で一緒にプランを立てるのは楽しい。
沖縄に行った時は、玲奈に行きたいところを出してもらった後に組み立てたからな…。
この3年間は、たしかに一緒の空間にはいたけれど、やってることはバラバラで。
玲奈と一緒に何かをできるっていうこと自体が、俺にとってはすごく嬉しい。

午後になって、家を出る。
玲奈が最初に言ったのは、『夜景が見たい』だった。
それで夜になるまで、水族館とプラネタリウムに行こうかって決めて。
水族館が大好きな玲奈は、喜んで先を急ぐ。
ひとりでどんどん進んでいく玲奈を追いかけた。
「待って、そんなに急ぐと転ぶよ!」
「大丈夫!…あっ…」
「玲奈!」
言ってる側から、段差につまずく玲奈。
咄嗟に玲奈の手を掴んで引っ張った。
…届く距離でよかった。
勢いよく引っ張った反動で、俺の方に倒れ込んでくる玲奈を抱きとめる。
「れ、伶。ごめんね…」
俺の腕の中で、玲奈が小さな声で謝った。
はぁ…。
思わずため息が出る。
相変わらずそそっかしいというか。
そういうのも、可愛いと思ってしまうんだけど。
ポンポンと玲奈の頭をなでてから、手を差し出す。
「隣、歩いてよ。デートでしょ」
俺の手を握り返してくる玲奈の顔は、真っ赤に染まっていた。
「そんなふうに言われたら恥ずかしい…」
「ははっ。勝手にいなくならないでね」

手を繋いで歩き出すと、今度は駆け出さず、ちゃんと隣に並んだままでいてくれた。
「こっち!」
たまにそう引っ張られたりしながら、玲奈の好きなように館内を回る。
「楽しい?」
水槽に張り付いている玲奈に聞いてみると、満面の笑みが返ってきた。
「たのしい!」
「よかったね。玲奈の好きな水族館がスグに行けるところにあって」
「トーキョーってたくさんお出掛けできるところがあるんだね。伶が誘ってくれなかったらずっと知らなかったかも…」
「これからは色んなところに行こう」
「うん、行く!!」

玲奈の、太陽のような笑顔が見れて嬉しい。
繋いだ手をぎゅっと握った。

今日は時間の制限もないし、玲奈の思うままに付き合う。
水族館に3時間くらい居たかな。
イスに座って、ぼーっと水槽を眺めているだけでも楽しかった。
沖縄では、玲奈の肩を抱いただけでドキドキしたんだっけ。
あの時の水族館の記憶、それで飛んじゃったんだよな。
お土産も見る余裕なかったし。
「わあ、これかわいい!」
雑貨を見るのが好きな玲奈は出口にあるショップでも楽しそうにしている。
…こういう時に、お小遣いとか親に使っていいと渡されているお金じゃなくて、自分で稼いだお金で、玲奈の欲しいもの買ってあげられたらいいのにな。
自分がバイトをするとか全然想像がつかなくて、やりたいと思ったこともないけれど。
初めて、自分で稼ぐって将来云々じゃなくて、今すでに必要なのかも…と思う。
「伶?疲れちゃった?」
ハッと気がつくと、玲奈が俺の顔を覗き込んでいた。
「あ、ごめん。ちょっと考え事してて…」
「私だけはしゃいで、伶はつまらなかったのかなって思っちゃった」
「違うよ。ほら、どれが欲しいの?買ってこ」
「うん!あのね…」
しゅんとしていた玲奈の顔が、すぐに明るい表情に変わる。
それを見て、ホッとした。
今日は、玲奈に1日中笑顔でいてほしいから。

…余計な考え事をするのはよそう。
今できる精一杯のことをしてあげよう。
そんな風に、気持ちを切り替える。

「プラネタリウムって、すっごく久しぶりだね」
玲奈がそう言って笑った。
子どもの頃以来かな。
ドイツには世界最古のプラネタリウムがあって、そこに何度か行ったことがある。
まあでも向こうに住んでいた時は、プラネタリウムに行かなくても星は普通に見えたから、よく観察しに出掛けていた。
「伶は星…好きなのに、こっちじゃ全然見えないもんね」
「今はもう気にもしなくなったけど、最初はびっくりした」
「私、伶と星空見に行くの好きだったな。特別な世界にいるみたいな気がして」
「俺もだよ」
玲奈の言う通り。
俺は星が好きで、それを玲奈と2人、手を繋いで見ていると、そこだけ切り取られた、別の世界にいるような気がしていた。
それは、玲奈と2人きりの特別な世界。

星ってすごく不思議だ。
ただの光の粒なのに、叶わぬ願いも叶えてくれそうな…そんな気分にさせられる。
どこか、空に見えている星があるその先に、玲奈との永遠を誓えるようなところがあるんじゃないかと。
そんな、現実味のない馬鹿げた空想を抱いてしまう。
この今いる地球上では叶わなくても、きっとどこかで、玲奈と2人で生きることを認めてくれる世界がある。
星というただの光の粒は、俺の小さな希望の塊なんだ。
そう思っていたのに。
東京の空は何も見えなくて、それに玲奈との関係はギクシャクするし。
世界の最果てで、朽ちるのを待つだけの状態になったような気分だった。

イスに座って背もたれを倒して、ドーム状のスクリーンを見上げる。
すると、玲奈がコツンと俺の肩に頭をもたれさせた。
玲奈を見ると目が合って、小さく微笑む。
俺は腕を絡ませて、玲奈の手を握った。
人工的な星空の下。
それでも、それはむかし思っていたように。
玲奈と2人きりの特別な世界に変わった。
たとえ少しの時間だとしても、この懐かしい、夢を見ているような世界に浸ることができて嬉しかった。

それから少し早めの食事をして、夜景を見るための展望台へ行く。
「ねえ、伶、早く早く!」
エレベーターを降りると、玲奈に引っ張られるようにしてガラス張りの展望デッキまで連れて行かれる。
「わー…キレイだね」 
「綺麗だね」
ガラスにべったりと張り付くようにして、その向こうに広がる光の世界を2人で眺める。

…星が見えないとガッカリしていたけれど、俺たちはこんな光の世界の中に住んでいたのか。
だから、星の光も届かないんだ。
ここにいる限り、玲奈と永遠を誓える未来は来ないけれど。
だけど、今は、隣に玲奈がいる。
星のように希望の光はなくても、太陽のように輝く玲奈がすぐそばにいてくれて。
それは、今、見下ろしている世界で感じることができる、最大の幸せじゃないか。

繋いでいる手を離すと、玲奈が俺を見上げる。
その玲奈の肩を抱いて、唇をふさいだ。

「…伶っ!」
「したくなった」
玲奈は赤くなって、困ったような表情をしていたけれど。
そのあとは何も言わず、俺に体を寄せていてくれた。
「おうちがあるの、どの方角かな?」
しばらく黙ったまま夜景を見つめていたら、玲奈に聞かれる。
「うちは、反対側かな。そっちにまわろうか」
玲奈の手をとって歩き出した。

すぐに目に映ったものに興味を惹かれていなくなる玲奈のお陰で、方角やら地図には強くなった。
「向こうのほうだよ」
家がある方へ連れて行って、指をさす。
「へええ…。伶、すごいね!」
「子どもの頃に迷子になりすぎたから、方角は木にするようになって分かるようになったの」
「じゃ、伶といる時はどこへ行っても平気だね」
「俺と一緒にいる時だけね」
「離れないようにする」
念を押すと、繋いでいる手をぎゅっと握り返してくれた。
「トーキョーって、ごちゃごちゃしていて汚いと思ってたけど、こうやって見ると、すごくキレイだよね…」
「少しは、好きになった?」
「うん。花火の時から少しずつ好きになってきたよ」
「よかったね、玲奈」
そう言うと、玲奈は静かに微笑む。
繋いでいる玲奈の手の甲に、そっとキスをした。
「…そろそろ帰ろうか」
「うん」

少し名残惜しい気がしたけれど、玲奈の手を引いて、煌めく世界が見下ろせるガラス窓から遠ざかった。
「…あ!演奏が聞こえる」
下りのエレベーターに向かう途中で、玲奈が俺を見上げて嬉しそうな表情を見せる。
「いこっ」
玲奈は俺をぐいぐいと引っ張って、音が聞こえる方へ行く。
これ、迷子になる時のやつだ。
いつもこうやって、玲奈に連れて行かれてた。
懐かしい気持ちになって笑ってしまう。
イベント用のスペースかな?
そこで、ピアノの演奏がされていた。
「ブラームスの間奏曲だ」
すぐそばで立ち止まって、小さな声で玲奈が呟いた。
夜景が綺麗に見えるよう、暗めのこの空間に、このゆったりとした曲が映える。
間奏曲だから、立ち止まってゆっくり聴くものではないかもしれないけれど。
流れるようなキレイな旋律に、たまにきらめく光のような音が混ざる。
今のこの思い出にぴったりだな…と、玲奈と2人で最後まで聴いた。

思い出に音がつくと、その時の感情もすべてすぐに蘇るんだ。
だから、写真や動画を編集する時には音をつける。
玲奈との日本で初めてのデートの最後に、とてもいいプレゼントをもらった気がした。

「今日、すっごく楽しかったね」
最寄りの駅を出て、家へと向かう道の途中で、玲奈が俺を見ながらそう言った。
その表情は、俺が好きな太陽みたいに輝く笑顔。
「楽しかったね」
俺もそう返す。

あと少しで家に着く。
玲奈と一緒に過ごす時間が、もうすぐ終わりなんだなと思うと、寂しい気持ちになってしまう。
そりゃ、同じ家に住んでいるから、家に帰っても一緒なわけだけど。
でも、外の世界で過ごした時より、家の中の方が距離ができるんだ。
2人で同じことをして、同じものを見て、同じものを聞いて。
今のこの玲奈との距離。

離れたくない。

玄関のドアを開く。
家の中に入る玲奈を抱きしめた。
バタンと自然に閉まる、ドアの音。
玲奈をぎゅっと抱きしめたまま、後ろ手で鍵をかけた。
「…玲奈」
名前を呼んで、顎をクイと上に向ける。
玲奈が何か言おうとしたのが分かったけれど、それよりも先にキスをした。

外ではできなかった、
深くて長いキスを。



———もし。
もし、願いが叶うなら。

このまま玲奈を連れて、
どこか2人だけの世界へ行ってしまいたい。

星の光も届かない、この明るい世界の中にある、誰も見向きもしない暗闇の中なのか、
暗闇と静寂へ降り注ぐ、満天の星空の、光のはるか彼方の新しい世界なのか、

それはどっちでもいいんだ。

今、
俺の腕の中にいる玲奈を離さずに居れる場所。
玲奈を傷つけずに居れる場所。

そんな世界へ連れて行って
玲奈のことを愛したい。
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