異世界召喚。テンプレ通り

福の縞猫

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他の面々その1

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勇者くん側
僕はケーちゃんに殴られ縛られ城に連れ戻された。
すぐ衛兵に発見され隷属の首輪を嵌められ、毎日訓練の毎日だ。

「何故だ。僕は頭がいいんだぞ。
いずれ官僚になってタワマンに住むんだ。」
(官僚でタワマンに住めるのは何かしてますから。)

「ほら。休むんじゃねぇ。走れ。剣を振れ。そして走れ。」

「くー。訓練訓練訓練。」


「どうじゃあやつは?」

「スキルは凄いですが、頭が悪いですね。
融通が利かないと言うか、応用が利かないというか。
うん。バカですね。」

「では、訓練が終わり次第ダンジョンにでも放り込むか。」

「そういたしましょう。」

「逃げたあやつらはどうなった?」

「全く。
どこに逃げたのか皆目。」

「見つけたら処分をお願いしますよ。」

「は。畏まりました。」




「今日は訓練は無しだ。」

「休みですか?」

「はっはっは。」

「?。えっへっへ。」

「んなわきゃねえだろ。
今日から実戦だ。ダンジョンだよ。」

「僕でも余裕ですか?」

「知らん。飯は無いから明日帰ってこい。」

「そんなー。」

「なんだ?文句でもあるんか?」






「はーい。勇者召喚されたケーちゃんですよー。」

「貴様は。
ひっ捕らえろ。
いや、殺せ。」

「きゃー。こわーい。(棒読み)」
バキッビリィブグッベゲッボゴッ

「はっはっは。泣きわめけ。
今なら跪いて許しを請えば慈悲をくれてやらんこともないぞ。」

「いやーん。許してー(当然棒読み)
オラオラオラオラオラオラ」

「なっ、なんじゃあ。
貴様、大人しくせんと勇者の命はないぞ。」

「いやいやいや。要らないし。
無能な味方は真っ先に死すべしですよ。
この国って貴方と王妃が居なくなったらどうなりますかねぇ。ニチャ~」

「ひえっ。おたすけー。」





「それで?勇者くんは何処にいるの?
性格は矯正できた?」

「いえ。バカです。今はダンジョンです。」

「ふーん。
ダンジョンってどこ?」

「ご案内させていただきます。」

「宜しく。(要らないけど助けてやろっかな。)」




「こちらがダンジョンです。」

「じゃあちょっと行ってくるけど、帰ってくるまでに王たち処分しておいてね。」

「はっ。」




「おー。これがダンジョン。
何階層あるのかな?
勇者くん確保したら攻略しちゃおうかな。
あれ?勇者くんじゃん。」

「あ?お。おまえー。
あやまれあやまれあやまれよー。」

「ん?ごめん。」

「お、おう。」

「まさか入ってすぐ見つかるとは思わなかったよ。」

「いいか?僕は偉いんだ。
すぐお金を用意しろ。お前は側に置いておいてやる。」

「あぁ?」

「聞こえなかったか?
お金を用意して、お前は僕の側近だ。
偶に抱いてやるから服装も調えろ。」

「だ ま れ。」
ボカッ

「んーんんー。」

「こんな奴、助ける価値無いな。
でも見捨てるのもなー。
皆と合流もさせられないしなー。
隷属解除して別の国にでも置いてくるかなー。
あーでもなー。こんなやつが内政チートなんてやらかしたら。
変な知識披露されて戦争でも起こされては大変だもんなー。
有効活用出来ないかな?
鉱山?農家さん?男娼?
やっぱり駄目だ。野に放てられない。
こいつは生きていて良いやつじゃない。」

「んー?」

「ごめん。
勇者くんは生きていると碌でもないことを起こす未来しか見えない。痛くしないから。さよなら。」

「(勇者くん。君の犠牲は無駄にしないよ。ちゃんとダンジョンに埋めてあげるからね。ナムナム v艸v )」

「じゃあ気を取り直して。
ダンジョン攻略しましょうかね。」




「これが、ダンジョンコアってやつかな?
壊したらどうなるのかな?
賢者の補助でも知識がない。。。。
まあいいか。壊してみよう。」


「ふーん。(壊すとダンジョンの知識が入ってくると。
マスターとかでは無いんだね。期間を置いて再構築か。コアを仕舞ったらどうなるかな?なるほど。崩壊するのね。)壊れるまで30分。とっとと戻りますよー。」




「ただいまー。
王たちはどうなりました?」

「はっ。地下牢に幽閉しています。」

「そっか。処刑で良かったんだけど。」

「気が利きませんでした申し訳ありません。」

「じゃあ執務室に偉い人集めてくれる?」

「はっ。ただちに。」




「こんにちはー。
わたしはケーちゃんです。
王族でまともなのいますか?」

「貴女が統治してくだされば。
しばらくは独裁国家になりますが、間もなく旧王家よりも良い国になるでしょう。」

「じゃあ。貴方達の判断でいいので駄目な人間は処分しちゃってください。」

「いいのですか?
私達が判断を間違うかもしれませんし、私腹を肥やすかもしれませんぞ?」

「そうしたら。
そんな事をしたら黙ってないけど。有能な者は重用する。有害な者は処分する。無能な者は単純作業をさせて。決して無能な者に権力を与えないで。現貴族でも関係ない。反抗するならすぐ報告。独断で排除しないで。有能な人間が害されないように。」

「貴女はあたたかいのですね。」

「そんなんじゃないよ。乗りかかった船だからね。
それと、わたしは王になる気は無いから。
統治出来る人間も見繕って。
はいっ。解散。」

「はっ。」

(わっくんわっくん。聞こえますかー?)



















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