5 / 19
必殺技
しおりを挟む
「怜ちゃん、身体はどんな感じ?」
神沢姉妹と入替わりのように秋月玲奈が見舞いに訪れた。
白地に真紅のライン入りのスタジャンに黒いGパン姿というラフな格好である。
髪は短く切っていてボーイシュであるが、元アイドル歌手だけあって小顔の美少女である。
美味しそうなティラミスケーキと和菓子の詰め合わせを持ってきてくれた。
「ありがとうございます。ケーキ美味しそうですね」
怜は早速、ケーキにかぶりついた。
もぐもぐと食べ始める。
「全く、あなたも勇も食いしん坊みたいね」
玲奈は微笑みながら言った。
「神沢先輩が人狼を倒しに行ってくれるので、それまでに体力回復させたいので、何でも食べますよ!」
「なるほど。さっき、神沢姉妹をみかけたんだけど、優お姉さんが説教モードだったのはそのせいか。それなら差し入れはお菓子より鶏肉とかにした方が良かった?」
「そうみたいです。差し入れの方は何でも大歓迎ですよ!」
「だけど、人狼はさすがに不死身だから、さすがの勇も苦戦するわね」
秋月玲奈は神沢勇と一度、対戦したことがある。
当時、アイドル歌手だった彼女はその地位を投げ打って、秋月流柔術の当主として不調だった神沢勇を立ち直させるきっかけを作ってくれた。
その試合は本気の関節技の応酬や秋月流柔術の奥義<朱雀落し>まで飛び出して、無効試合となってしまったが、女子プロレス界で語り継がれる伝説となっている。
とはいえ、その事件で神沢勇は無期限出場停止、秋月玲奈もアイドル活動は休業状態であるのだが。
「玲奈さん、人狼を倒すための何か必殺技はないでしょうかね?」
玲奈はちょっとぽかんとしたが、少し考えてから答えた。
「あなたも勇も女子プロレスバカなのね。秋月流に<玄武落し>という技があるわ。それなら倒せないまでも人狼にダメージを与えて動きを止めることはできるでしょうね」
「それ、教えてくれませんか?」
怜は嬉しそうな瞳で尋ねた。
「仕方がないわね。もう少し身体が回復したら教えてもいいわよ」
玲奈は呆れ顔で渋々同意した。
「玲奈さん、ありがとうございます!」
満面の笑みで喜んでいる怜であったが、それがとんでもない地獄の試練になることをその時は知る由もなかった。
神沢姉妹と入替わりのように秋月玲奈が見舞いに訪れた。
白地に真紅のライン入りのスタジャンに黒いGパン姿というラフな格好である。
髪は短く切っていてボーイシュであるが、元アイドル歌手だけあって小顔の美少女である。
美味しそうなティラミスケーキと和菓子の詰め合わせを持ってきてくれた。
「ありがとうございます。ケーキ美味しそうですね」
怜は早速、ケーキにかぶりついた。
もぐもぐと食べ始める。
「全く、あなたも勇も食いしん坊みたいね」
玲奈は微笑みながら言った。
「神沢先輩が人狼を倒しに行ってくれるので、それまでに体力回復させたいので、何でも食べますよ!」
「なるほど。さっき、神沢姉妹をみかけたんだけど、優お姉さんが説教モードだったのはそのせいか。それなら差し入れはお菓子より鶏肉とかにした方が良かった?」
「そうみたいです。差し入れの方は何でも大歓迎ですよ!」
「だけど、人狼はさすがに不死身だから、さすがの勇も苦戦するわね」
秋月玲奈は神沢勇と一度、対戦したことがある。
当時、アイドル歌手だった彼女はその地位を投げ打って、秋月流柔術の当主として不調だった神沢勇を立ち直させるきっかけを作ってくれた。
その試合は本気の関節技の応酬や秋月流柔術の奥義<朱雀落し>まで飛び出して、無効試合となってしまったが、女子プロレス界で語り継がれる伝説となっている。
とはいえ、その事件で神沢勇は無期限出場停止、秋月玲奈もアイドル活動は休業状態であるのだが。
「玲奈さん、人狼を倒すための何か必殺技はないでしょうかね?」
玲奈はちょっとぽかんとしたが、少し考えてから答えた。
「あなたも勇も女子プロレスバカなのね。秋月流に<玄武落し>という技があるわ。それなら倒せないまでも人狼にダメージを与えて動きを止めることはできるでしょうね」
「それ、教えてくれませんか?」
怜は嬉しそうな瞳で尋ねた。
「仕方がないわね。もう少し身体が回復したら教えてもいいわよ」
玲奈は呆れ顔で渋々同意した。
「玲奈さん、ありがとうございます!」
満面の笑みで喜んでいる怜であったが、それがとんでもない地獄の試練になることをその時は知る由もなかった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる