ある日突然創造主になりました

RENO

文字の大きさ
2 / 6

2. 説明しよう!

しおりを挟む

 カイトさんの説明によると、シュトランザー系惑星とは……もちろん地球とは違う、いわゆる異世界の星系だそう。
 その星系で新しく発生した惑星があって、その惑星をこのまま放置するとシュトランザー系惑星の大きな惑星を壊滅状態にする程の被害があるらしい……凄いな、新惑星。
 それを防ぐ為に、移民登録された人間達の中から新しい惑星の管理者になる人物を審査したんだそうな。
 その審査が難航してたらしいんだが、今回急遽登録された俺の情報を見た所問題なさそうだからって事で俺に管理者をさせる事にしたそう。
 何!? 移民登録って!? 俺そんなん登録した覚えないよ!? と思ったらこの移民登録、惑星の管理者が勝手にするものらしい。
 地球は人間が増えすぎたから、移民登録する人数が多いそうで……そんな世知辛い事情聞きたくなかった……。
 本来なら俺は輪廻の輪に組み込まれて転生するはずの魂なのだそうだが転生待ちの人が多く、待たされる事になっているので仮登録で移民登録した所、カイトさんの上司が俺を見つけて管理者と交渉したのだそうだ。
 仮登録とかあるんだ……。
 ヘッドハンティングか!! と、ついツッコミを入れてしまったのは仕方の無い事だろう、うん。
 管理者とか上司とか言ってるけれども、つまりは地球の神様がシュトランザー系惑星の神様に言われて俺を送り出したって事だろうとざっくりと理解した。


 「もちろん管理者になるのは強制ではないので、零二さんには選択肢があります。お聞きになりますか?」
 「聞くよ!聞かいでか!」 

 そこで何故聞かない選択肢があるのか俺は逆にカイトさんに聞きたい、切実に。

 「では、管理者を選んだ場合ですが、このまま新惑星に転送します。必要な知識やサポートシステムはすでに準備してありますので、そのまま業務にうつってもらう事になります。次に管理者を辞退した場合ですが、管理者の件についてはもちろん、零二さんとしての魂以外の全てを失った状態での転生をしていただきます。既に地球からこちらに魂を移しておりますので、地球には転生は難しいと思われます。申請を出せば可能だとは思いますが、地球の管理者次第になります。シュトランザー系惑星で現在すぐに空きのある転生先ですが、第66惑星ネメウスのみになります」 

 なんか不吉な番号の惑星来たよ!
 詳しく聞いてみたら発展途上の惑星らしく、危険な生物がわんさかいるのに文明がほぼない惑星だとか……殺す気か!!
 かと言って、恐らく地球に転生したいと申請を出した所で人口過密な惑星だし、断られるか長い間待たされるかするだろう。
 しかも、魂以外の全てって事は記憶とかも全くなくなって赤ん坊からって事……実質俺氏死亡の通告だよな。
 うん、これ、最初から実質一択だった。聞いた俺が馬鹿でした。

 「以上で選択肢についての説明を終わります。すぐに決められる事ではないかと……」
 「管理者やります!」

 カイトさんの言葉を遮って食い気味に言った俺の言葉に、カイトさんはすぐさま反応した。

 「そうですか、畏まりました。それでは、質疑応答にうつります。何か質問はありますか?」
 「えーと……」
 「ありませんね? それでは、シュトランザー系第77惑星へと転送いたします」
 「えっ!? いや、ちょっ……」
 「到着しましたら、サポートシステムにて必要な知識のインストールをお願い致します」
 「ちょっと待っ……」
 「その他ご不明な点がありましたらサポートシステムにお問い合わせ下さい。それでは失礼致します」

 その言葉を最後に俺の視界からカイトさんは姿を消した。

 「ちょっと待てぇぇぇーーーーーー!!!!」

  後には俺の虚しい叫び声だけが残された。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

婚約破棄から50年後

あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。 そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

私たちの離婚幸福論

桔梗
ファンタジー
ヴェルディア帝国の皇后として、順風満帆な人生を歩んでいたルシェル。 しかし、彼女の平穏な日々は、ノアの突然の記憶喪失によって崩れ去る。 彼はルシェルとの記憶だけを失い、代わりに”愛する女性”としてイザベルを迎え入れたのだった。 信じていた愛が消え、冷たく突き放されるルシェル。 だがそこに、隣国アンダルシア王国の皇太子ゼノンが現れ、驚くべき提案を持ちかける。 それは救済か、あるいは—— 真実を覆う闇の中、ルシェルの新たな運命が幕を開ける。

やり直すなら、貴方とは結婚しません

わらびもち
恋愛
「君となんて結婚しなければよかったよ」 「は…………?」  夫からの辛辣な言葉に、私は一瞬息をするのも忘れてしまった。

処理中です...