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2. 説明しよう!
しおりを挟むカイトさんの説明によると、シュトランザー系惑星とは……もちろん地球とは違う、いわゆる異世界の星系だそう。
その星系で新しく発生した惑星があって、その惑星をこのまま放置するとシュトランザー系惑星の大きな惑星を壊滅状態にする程の被害があるらしい……凄いな、新惑星。
それを防ぐ為に、移民登録された人間達の中から新しい惑星の管理者になる人物を審査したんだそうな。
その審査が難航してたらしいんだが、今回急遽登録された俺の情報を見た所問題なさそうだからって事で俺に管理者をさせる事にしたそう。
何!? 移民登録って!? 俺そんなん登録した覚えないよ!? と思ったらこの移民登録、惑星の管理者が勝手にするものらしい。
地球は人間が増えすぎたから、移民登録する人数が多いそうで……そんな世知辛い事情聞きたくなかった……。
本来なら俺は輪廻の輪に組み込まれて転生するはずの魂なのだそうだが転生待ちの人が多く、待たされる事になっているので仮登録で移民登録した所、カイトさんの上司が俺を見つけて管理者と交渉したのだそうだ。
仮登録とかあるんだ……。
ヘッドハンティングか!! と、ついツッコミを入れてしまったのは仕方の無い事だろう、うん。
管理者とか上司とか言ってるけれども、つまりは地球の神様がシュトランザー系惑星の神様に言われて俺を送り出したって事だろうとざっくりと理解した。
「もちろん管理者になるのは強制ではないので、零二さんには選択肢があります。お聞きになりますか?」
「聞くよ!聞かいでか!」
そこで何故聞かない選択肢があるのか俺は逆にカイトさんに聞きたい、切実に。
「では、管理者を選んだ場合ですが、このまま新惑星に転送します。必要な知識やサポートシステムはすでに準備してありますので、そのまま業務にうつってもらう事になります。次に管理者を辞退した場合ですが、管理者の件についてはもちろん、零二さんとしての魂以外の全てを失った状態での転生をしていただきます。既に地球からこちらに魂を移しておりますので、地球には転生は難しいと思われます。申請を出せば可能だとは思いますが、地球の管理者次第になります。シュトランザー系惑星で現在すぐに空きのある転生先ですが、第66惑星ネメウスのみになります」
なんか不吉な番号の惑星来たよ!
詳しく聞いてみたら発展途上の惑星らしく、危険な生物がわんさかいるのに文明がほぼない惑星だとか……殺す気か!!
かと言って、恐らく地球に転生したいと申請を出した所で人口過密な惑星だし、断られるか長い間待たされるかするだろう。
しかも、魂以外の全てって事は記憶とかも全くなくなって赤ん坊からって事……実質俺氏死亡の通告だよな。
うん、これ、最初から実質一択だった。聞いた俺が馬鹿でした。
「以上で選択肢についての説明を終わります。すぐに決められる事ではないかと……」
「管理者やります!」
カイトさんの言葉を遮って食い気味に言った俺の言葉に、カイトさんはすぐさま反応した。
「そうですか、畏まりました。それでは、質疑応答にうつります。何か質問はありますか?」
「えーと……」
「ありませんね? それでは、シュトランザー系第77惑星へと転送いたします」
「えっ!? いや、ちょっ……」
「到着しましたら、サポートシステムにて必要な知識のインストールをお願い致します」
「ちょっと待っ……」
「その他ご不明な点がありましたらサポートシステムにお問い合わせ下さい。それでは失礼致します」
その言葉を最後に俺の視界からカイトさんは姿を消した。
「ちょっと待てぇぇぇーーーーーー!!!!」
後には俺の虚しい叫び声だけが残された。
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