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八十四話 探し出せ!馬鹿師匠ズ!
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「……今日も来ないね」
「……そうですね」
遊び尽くした次の日。いつもの朝の日課も終え、昨日と同じく二人を待つ二人。
「……今日も観光する?」
「……今日は探しに行った方がいいんじゃないですか」
昨日と同じく待てど暮せど来る気配の無い二人。そんな二人を放ったらかして昨日は観光に遊びに満喫した二人。
「そうだよねー。……よし! じゃあ、今日はあの馬鹿師匠ズをがんばって探すよ!」
さすがに二日連続に放ったらかして遊びを満喫するのはまずいと思った二人。
「よーし! じゃあ、がんばるよ! おー!!」
「おー」
仕方なく二人は二人を探すことにした。
「あの、すいません。全身真っ黒な人と背が高い変わった服着てる男の人見ませんでしたか?」
「? いえ?」
「……そうですか。ありがとうございます。……ふぅ」
日も登り活気付いてきた王都。人通りも多くなり様々な人で溢れる。多い人。広い王都。その中から二人を探す。それもたった二人で。それなら自分だけでなく他の人にも協力を仰ぐべき。聞き込みは基本の基本だ。
「ミッちゃーん。どうだった?」
「駄目でしたリンさん……って何ですかそれ?」
「あっちで売ってたの。はい、ミッちゃんの分」
「……ありがとうございます。……あっ、おいしい」
ミイナが聞き込みをして二人を探している最中にリンの目は違う物を見つけていたようで。両手に果物を焼き固めたお菓子を持っていて、片方をミイナに。
「なかなか見つからないねーごくん」
「そうですねーはむっ」
二人してお菓子を頬張りながらキョロキョロ辺りを見回す。一見ほとんど探してないようにも見えるがこれでも達人とその弟子。常人よりも遥かに優れた目や耳、鼻に肌全てを使って探しているので捜査範囲はかなり広い。もちろん舌もフルに使っている。
しかし、
「だめだー!! 見つかんない!!!」
もう日も沈み夜の始まりが訪れていた。結局二人は一日中探し回ったが二人共見つけることができずにただ日は沈む。
「いろんな人達に聞きましたけど誰も見てないなんて変ですね……」
本人を見つけるどころか二人の足跡一つすら見つけられなかった二人。
あの二人は目立つ。髪も瞳も服も黒一色のシオン。大柄でこの辺りでは絶対見ない異国の服装のコウジ。その二人が聞き込みをした大勢の内一人すらも見ていないというのはおかしい。単に出歩いていないだけか。それとも見られないように動いているのか。
「うーん、もっと人が少ないとこにいるのかなぁ?」
二人が今日探していたのはある程度人が居る場所のみ。王都広しと言えど全ての場所に人が多く居るわけではない。王城から離れていく程人も減っていく。王都の中ではと言うだけだが。
「……ホントにまだ王都にいるんでしょうか? もう別の場所に行ったりしてて……」
ミイナの疑問も最もである。そもそも王都にはシオンによって四人全員で移動してきたが、来てからはリンとミイナのみで行動し、二人がどうしているのかは知らないわけである。
「いるでしょ。師匠は何か用事あるみたいだし、シオンもミッちゃん放っておいてどこかに行ったりしないでしょ」
ミイナの疑問にリンは疑うことなく返す。二人は絶対王都に居ると。あの二人はそうだと。
「まあ。……でも、あの二人ですよ?」
「……たしかに」
しかし、あの二人はそういう人間だった。
「でも、多分いるよ。なんとなーくだけどいる気がする」
「うーん、それならどこにいるんですかね? 大体は探しましたけど……」
師が隠れているなら弟子がいくら探したところで見つけられないんじゃと思いつつも、人が多く居るところを中心に探し王都の多くを探した。残っている場所もあるが人が少ないところだと目立つ二人は逆に隠れにくいんじゃないかとも考えていた。そうすると、残った場所なんてもう……
「おい、今日……」
「ああ、行こうぜ……」
考える二人の近くをコソコソと話ながら二人の男が通り過ぎて行った。
「……なにいまの? なんか怪しくない?」
「確かに、なんか怪しかったですね」
見た目は普通の男達だが、コソコソと話ながら顔は隠そうとしているがニヤついていて怪しい。言われて見れば怪しい程度だが。
「……行くよミッちゃん!」
「え?」
「尾行するの! あいつらが行く先に何かあるかもしれないじゃん!」
「ええ、いやそんな感じは……」
「いいから行くよ! 逃げられちゃう!」
「ちょっと待って下さいよー!」
何かあると睨んだリンに連れられミイナも一緒にあの男達を尾行する。男達は都心からどんどん離れて行った。そして、歩く事数十分。遂に男達は目的地へと到着したようだった。
「……ここって……」
跡をつけていた二人もまた到着する。男達が目指した、男の目的地へ。
汚れが目立つ訳ではないが清潔と言い辛い町並み。肌を露出させる薄い服を身に纏う女。その女を買う男。
「リ、リンさん! 駄目ですよここは……! 早く戻りましょう……!」
「……で、でも、いそうだよ……?」
王都の外れ、異様な雰囲気のここはそう、男の楽園。
「だって、ここ風俗街でしょ……?」
辿り着いたのは風俗街だった。
「……そうですね」
遊び尽くした次の日。いつもの朝の日課も終え、昨日と同じく二人を待つ二人。
「……今日も観光する?」
「……今日は探しに行った方がいいんじゃないですか」
昨日と同じく待てど暮せど来る気配の無い二人。そんな二人を放ったらかして昨日は観光に遊びに満喫した二人。
「そうだよねー。……よし! じゃあ、今日はあの馬鹿師匠ズをがんばって探すよ!」
さすがに二日連続に放ったらかして遊びを満喫するのはまずいと思った二人。
「よーし! じゃあ、がんばるよ! おー!!」
「おー」
仕方なく二人は二人を探すことにした。
「あの、すいません。全身真っ黒な人と背が高い変わった服着てる男の人見ませんでしたか?」
「? いえ?」
「……そうですか。ありがとうございます。……ふぅ」
日も登り活気付いてきた王都。人通りも多くなり様々な人で溢れる。多い人。広い王都。その中から二人を探す。それもたった二人で。それなら自分だけでなく他の人にも協力を仰ぐべき。聞き込みは基本の基本だ。
「ミッちゃーん。どうだった?」
「駄目でしたリンさん……って何ですかそれ?」
「あっちで売ってたの。はい、ミッちゃんの分」
「……ありがとうございます。……あっ、おいしい」
ミイナが聞き込みをして二人を探している最中にリンの目は違う物を見つけていたようで。両手に果物を焼き固めたお菓子を持っていて、片方をミイナに。
「なかなか見つからないねーごくん」
「そうですねーはむっ」
二人してお菓子を頬張りながらキョロキョロ辺りを見回す。一見ほとんど探してないようにも見えるがこれでも達人とその弟子。常人よりも遥かに優れた目や耳、鼻に肌全てを使って探しているので捜査範囲はかなり広い。もちろん舌もフルに使っている。
しかし、
「だめだー!! 見つかんない!!!」
もう日も沈み夜の始まりが訪れていた。結局二人は一日中探し回ったが二人共見つけることができずにただ日は沈む。
「いろんな人達に聞きましたけど誰も見てないなんて変ですね……」
本人を見つけるどころか二人の足跡一つすら見つけられなかった二人。
あの二人は目立つ。髪も瞳も服も黒一色のシオン。大柄でこの辺りでは絶対見ない異国の服装のコウジ。その二人が聞き込みをした大勢の内一人すらも見ていないというのはおかしい。単に出歩いていないだけか。それとも見られないように動いているのか。
「うーん、もっと人が少ないとこにいるのかなぁ?」
二人が今日探していたのはある程度人が居る場所のみ。王都広しと言えど全ての場所に人が多く居るわけではない。王城から離れていく程人も減っていく。王都の中ではと言うだけだが。
「……ホントにまだ王都にいるんでしょうか? もう別の場所に行ったりしてて……」
ミイナの疑問も最もである。そもそも王都にはシオンによって四人全員で移動してきたが、来てからはリンとミイナのみで行動し、二人がどうしているのかは知らないわけである。
「いるでしょ。師匠は何か用事あるみたいだし、シオンもミッちゃん放っておいてどこかに行ったりしないでしょ」
ミイナの疑問にリンは疑うことなく返す。二人は絶対王都に居ると。あの二人はそうだと。
「まあ。……でも、あの二人ですよ?」
「……たしかに」
しかし、あの二人はそういう人間だった。
「でも、多分いるよ。なんとなーくだけどいる気がする」
「うーん、それならどこにいるんですかね? 大体は探しましたけど……」
師が隠れているなら弟子がいくら探したところで見つけられないんじゃと思いつつも、人が多く居るところを中心に探し王都の多くを探した。残っている場所もあるが人が少ないところだと目立つ二人は逆に隠れにくいんじゃないかとも考えていた。そうすると、残った場所なんてもう……
「おい、今日……」
「ああ、行こうぜ……」
考える二人の近くをコソコソと話ながら二人の男が通り過ぎて行った。
「……なにいまの? なんか怪しくない?」
「確かに、なんか怪しかったですね」
見た目は普通の男達だが、コソコソと話ながら顔は隠そうとしているがニヤついていて怪しい。言われて見れば怪しい程度だが。
「……行くよミッちゃん!」
「え?」
「尾行するの! あいつらが行く先に何かあるかもしれないじゃん!」
「ええ、いやそんな感じは……」
「いいから行くよ! 逃げられちゃう!」
「ちょっと待って下さいよー!」
何かあると睨んだリンに連れられミイナも一緒にあの男達を尾行する。男達は都心からどんどん離れて行った。そして、歩く事数十分。遂に男達は目的地へと到着したようだった。
「……ここって……」
跡をつけていた二人もまた到着する。男達が目指した、男の目的地へ。
汚れが目立つ訳ではないが清潔と言い辛い町並み。肌を露出させる薄い服を身に纏う女。その女を買う男。
「リ、リンさん! 駄目ですよここは……! 早く戻りましょう……!」
「……で、でも、いそうだよ……?」
王都の外れ、異様な雰囲気のここはそう、男の楽園。
「だって、ここ風俗街でしょ……?」
辿り着いたのは風俗街だった。
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