幼馴染監禁日記

本編

day 27

　まずいな。そろそろか……。
　俺はカレンダーと睨めっこしていた。

　そろそろやってきてしまうのだ、圭ちゃんの発情期が。しかも、環境の変化によるストレスで正しい周期でくるともわからない。いつ始まってもおかしくないのだ。
　圭ちゃんが使っても抑制剤はやっぱあんまり効かないだろうな….。

　本当は今日、俺は月に一度のαホルモン補填注射を打たなければならないのだ。生粋のαでないため、研究所から出た後も定期的にこれを打たないとホルモンバランスが崩れるらしい。

　でも。

　これを注射したすれば、当然ながらαとしての性質が一時的に強まる。圭ちゃんとヒートと重なるのは避けたい。中学生のころから圭ちゃんは抑制剤の効きが良くないので、量を増やしても身体に負担なだけだ。

　色々悩んだ末、俺は冷蔵庫から出した注射を再び元の場所へと戻した。