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大神くん編
唐突な回想はまさにクソゲー
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私は制服を着て教室に座っていた。宇佐美くんと大神くんの間に座っていた頃の席だ。
教室には誰もおらず、私の手には読みかけの『徒然草』があった。
「なーなー。江崎ってどんなヤツがタイプ?」
宇佐美くんから声をかけられ、顔をあげるとそこには私より可愛い顔があった。
「兼好法師」
それだけ言うと、私はまた読んでいた本に視線を戻した。
「斬新な返しだな。あ、じゃあ大神とかどうよ。ナンパに誘っても付き合ってくれない、ジジイみたいに枯れたヤツだ」
宇佐美くんは後ろの席の大神くんに聞かせるように言った。
「大神くんに振られたからって、私に絡んでこないでよ。あと、兼好法師はラブレターの代筆をしたと言う逸話があるから、枯れてないと思う」
「残念だったなー、大神。江崎はお前じゃなくて俺の方が好きだって」
「なんでそうなるのか、本気で分かんない」
「枯れてない男が好きなんだろ?」
「そうは言ってない」
「じゃあどんなヤツが好きなんだよ」
宇佐美くんはいつになく、しつこく私に絡んでくる。
大神くんがナンパに付き合ってくれなかったことが、よっぽど寂しかったんだな。
「んー、縁側でお茶をすするのが似合いそうな人?」
「結局ジジイかよ。じゃあやっぱり、大神なんてピッタリじゃん」
「まあ、膝に猫を乗せて日向ぼっことか似合いそうではあるけど……」
それだけ宇佐美くんに言ってから後ろを振り返ると、大神くんがビクリと身体を強張らせた。
「大神くん、宇佐美くんが寂しがってるから、ナンパに付き合ってあげなよ」
「いや、僕はナンパとかはちょっと……」
「大丈夫大丈夫。大神くんは宇佐美くんの後ろに立ってるだけでいいから。大神くんカッコイイから、入れ食いだよ」
ねぇと宇佐美くんを振り返ると、なぜかニヤニヤと笑っていた。
「良かったな、大神。カッコイイってさ」
「……ナンパはしないから」
「真面目なんだねぇ。宇佐美くんも諦めて、一人でがんばりな」
「ナンパは諦めるから代わりに江崎、今日一緒に帰ろう。約束な」
ニヤリと笑ってそれだけ言うと、宇佐美くんは前を向いてしまった。
「えぇー。部活終わるまで待つの?」
なんだったんだ今の回想。確かにそんなことがあったけど、なぜ今思い出す。
あの日は素直に図書室で待っていたのに、来たのは大神くんで、宇佐美くんはナンパに行ったと告げられたのだ。
結局大神くんと一緒に帰ることになって、それはそれで楽しかったからいいんだけど、宇佐美くんへの好感度が著しく低下した一件だ。
で、それが今のこの状況に何の関係が?
私が首を捻っていると、真っ白な光に包まれた後、場面が一転した。
私は浴衣を着て運動場のトラック内に立っていた。
この状況はアレだ。体育大会の部活動対抗リレーだ。
私は茶華道部でアンカーとして出場した。
「江崎って部活してたんだな。て言うかその格好で走るのか?」
トラック内で、前の競技が終わるまで順番待ちをしていたら、宇佐美くんに声をかけられた。
「茶華道部の活動は木曜日だけだからね。ちなみに浴衣は茶華道部の公式ユニフォームです。水泳部は相変わらずの紙装備だね」
競泳用水着は陸上で見ると、本当に心もとない。
「この鍛え上げられた筋肉こそが、水泳部のユニフォームよ」
宇佐美くんは隣にいる大神くんのお腹をバシンと叩いた。
「確かに、えげつない身体をしていらっしゃる。こんな身体を見せつけられたら、女子はイチコロだね」
見事な逆三角形をした大神くんが、私の遠慮のない視線に晒されて、居心地悪そうにしていた。
「ふっふっふっ、甘いな江崎。水泳部は冬の間は陸上部と合同練習をしているから、走りには自信がある。本気で勝ちを狙いにいっている俺達が優勝した時、それがヒーローになる時だ!」
何か言っている宇佐美くんも、それなりに筋肉がついているけど、女子より可愛い顔をしているため違和感が半端ない。
私より浴衣が似合いそうだと思ったけど、言うと怒られそうなので言わずに飲み込んだ。
「茶華道部は男子の部には出ないから、水泳部を応援しておくよ」
「おう、任せろ!」
宇佐美くんが大神くんの脇腹を肘で突きながら、ガッツポーズをした。
「江崎さんも、がんばってね。あー、あと、浴衣よく似合ってる」
何だか無理やり言わされた感が半端なかった。
「言っておくけど、茶華道部だって負けてないからね。目をかっぽじってよく見ててよね!」
私は不敵な笑みを浮かべて二人を見つめた。
うん。あったね、こんなこと。
だからなんでこんな回想が始まるのか。
水泳部は結局三位だったけど、鍛えられた大神くんのマッスルボディは一部女子に、絶大な支持を受けていた。
大神くんは遠い星になったのだと、ちょっと寂しく思ったのは内緒だ。
ちなみに茶華道部は、たすき掛けをして裾を捲り上げて走るスタイルでまずは注目を集め、アンカーの私が前走者にくるくると回されながら帯を解かれると言うパフォーマンスで話題を掻っ攫った。
狙い通りである。
「誰が考えたんだよ」
お腹を抱えて笑う宇佐美くんに「私だよ」と親指を立てたのもいい思い出だ。
未だに知らない人から『体育大会で回されてた人』と言われるけど、後悔はしていない。
だから、なんで今こんな事を思い出す必要があるのか。
訳が分からないうちに、また真っ白な光に包まれ、次の瞬間強い風と共に落ち葉が舞い落ちてきた。
「江崎って、何で誰とも付き合わないんだ?」
強風が吹き荒れ、落ち葉が舞いまくる中庭で、私と宇佐美くんは落ち葉掃きをしていた。
その日は校内一斉清掃の日で、うちのクラスは名簿順で班が決められていた。
希望を聞いていたらキリがないと、勝手に班と持ち場を決めた美化委員は宇佐美くんだ。
大神くんは強風で掃除が出来ない旨を、先生に伝えに行かされていた。これまた宇佐美くんに。
「何でって、相手がいないんだから仕方ないよね」
一応竹箒は動かしているけど、掃いた端から風で飛ばされている。
「何人かに告白されてただろ?」
「体育大会の後はちょっとね……でも、みんな悪代官ごっこがしたいだけだったのか、秋の訪れと共にパッタリなくなったよ。私のモテ期は浴衣の季節と共に終わったんだよ……」
宇佐美くんはとっくに竹箒を放棄している。
「断ったって事は、誰か好きな奴がいるのか?」
「どうだろうねー。宇佐美くんじゃないのは確かだよ。一緒に帰る約束をすっぽかしたこと、まだ根に持ってるからね」
「いつの話だよ。まあ、俺も江崎に好かれたら困るけどさ」
「うわー。私も大概だけど、その返しはちょっとへこむなあ」
「あー、そう言う意味じゃなくて……」
宇佐美くんが何かを言うのを遮るように、ザアッと一際大きく風が吹き、目が開けられなくなった。
目を細めて落ち葉の向こうを見ると、いつの間にか大神くんが立っていた。
「中庭の掃除はもう終わっていいって」
突風の中、なんでもないように言う大神くんは、そこだけ別世界のように見えた。
「大神くん、今なんだか『謎の転校生現る』みたいだったよ!」
「『これ以上深入りしない方がいい』とか忠告するヤツな」
「そうそう、それだけ言うと、返事も聞かずに立ち去るヤツね。すごい!ピッタリだよ大神くん」
「何か恥ずかしいからやめて」
私がはしゃげばはしゃぐ程、大神くんは恥ずかしがって顔を赤らめていた。
三回目の回想を終え、私の顔も赤くなっていた。私はしゃがみ込み、膝に顔を埋めた。
この回想の意図が見えてしまったのだ。
大神くんと一緒に帰れて嬉しかったし、大神くんの筋肉に惚れ惚れして、その人気の高さから恋心に蓋をして、それでも落ち葉の向こうに立つ大神くんをカッコイイと思ってしまった。
ただのクラスメイトだと言い聞かせて、気づかないフリをしていたのに。
魔王だって、大神くんだったから、あんなに簡単に受け入れてしまったのだ。
「そうだよ。私は大神くんが好きだよ」
大神くんは私を好きだと言ったけど、ああ言う時に言う好きは何だか違う気がする。
多分私が好きと言われると感じちゃって、大神くんも何かしらそれが気持ちよくて言ってただけな気がする。
何しろ私は大神くんと話したことがほとんどない。回想からも分かるように、宇佐美くんと三人でいる時にちょっと話した程度だ。
でも、そのちょっとが嬉しくて、私はただのクラスメイトでもいいと思っていた。
「だから、自覚したくなかったんだよ」
私の呟きは、白い光の中に消えていった。
教室には誰もおらず、私の手には読みかけの『徒然草』があった。
「なーなー。江崎ってどんなヤツがタイプ?」
宇佐美くんから声をかけられ、顔をあげるとそこには私より可愛い顔があった。
「兼好法師」
それだけ言うと、私はまた読んでいた本に視線を戻した。
「斬新な返しだな。あ、じゃあ大神とかどうよ。ナンパに誘っても付き合ってくれない、ジジイみたいに枯れたヤツだ」
宇佐美くんは後ろの席の大神くんに聞かせるように言った。
「大神くんに振られたからって、私に絡んでこないでよ。あと、兼好法師はラブレターの代筆をしたと言う逸話があるから、枯れてないと思う」
「残念だったなー、大神。江崎はお前じゃなくて俺の方が好きだって」
「なんでそうなるのか、本気で分かんない」
「枯れてない男が好きなんだろ?」
「そうは言ってない」
「じゃあどんなヤツが好きなんだよ」
宇佐美くんはいつになく、しつこく私に絡んでくる。
大神くんがナンパに付き合ってくれなかったことが、よっぽど寂しかったんだな。
「んー、縁側でお茶をすするのが似合いそうな人?」
「結局ジジイかよ。じゃあやっぱり、大神なんてピッタリじゃん」
「まあ、膝に猫を乗せて日向ぼっことか似合いそうではあるけど……」
それだけ宇佐美くんに言ってから後ろを振り返ると、大神くんがビクリと身体を強張らせた。
「大神くん、宇佐美くんが寂しがってるから、ナンパに付き合ってあげなよ」
「いや、僕はナンパとかはちょっと……」
「大丈夫大丈夫。大神くんは宇佐美くんの後ろに立ってるだけでいいから。大神くんカッコイイから、入れ食いだよ」
ねぇと宇佐美くんを振り返ると、なぜかニヤニヤと笑っていた。
「良かったな、大神。カッコイイってさ」
「……ナンパはしないから」
「真面目なんだねぇ。宇佐美くんも諦めて、一人でがんばりな」
「ナンパは諦めるから代わりに江崎、今日一緒に帰ろう。約束な」
ニヤリと笑ってそれだけ言うと、宇佐美くんは前を向いてしまった。
「えぇー。部活終わるまで待つの?」
なんだったんだ今の回想。確かにそんなことがあったけど、なぜ今思い出す。
あの日は素直に図書室で待っていたのに、来たのは大神くんで、宇佐美くんはナンパに行ったと告げられたのだ。
結局大神くんと一緒に帰ることになって、それはそれで楽しかったからいいんだけど、宇佐美くんへの好感度が著しく低下した一件だ。
で、それが今のこの状況に何の関係が?
私が首を捻っていると、真っ白な光に包まれた後、場面が一転した。
私は浴衣を着て運動場のトラック内に立っていた。
この状況はアレだ。体育大会の部活動対抗リレーだ。
私は茶華道部でアンカーとして出場した。
「江崎って部活してたんだな。て言うかその格好で走るのか?」
トラック内で、前の競技が終わるまで順番待ちをしていたら、宇佐美くんに声をかけられた。
「茶華道部の活動は木曜日だけだからね。ちなみに浴衣は茶華道部の公式ユニフォームです。水泳部は相変わらずの紙装備だね」
競泳用水着は陸上で見ると、本当に心もとない。
「この鍛え上げられた筋肉こそが、水泳部のユニフォームよ」
宇佐美くんは隣にいる大神くんのお腹をバシンと叩いた。
「確かに、えげつない身体をしていらっしゃる。こんな身体を見せつけられたら、女子はイチコロだね」
見事な逆三角形をした大神くんが、私の遠慮のない視線に晒されて、居心地悪そうにしていた。
「ふっふっふっ、甘いな江崎。水泳部は冬の間は陸上部と合同練習をしているから、走りには自信がある。本気で勝ちを狙いにいっている俺達が優勝した時、それがヒーローになる時だ!」
何か言っている宇佐美くんも、それなりに筋肉がついているけど、女子より可愛い顔をしているため違和感が半端ない。
私より浴衣が似合いそうだと思ったけど、言うと怒られそうなので言わずに飲み込んだ。
「茶華道部は男子の部には出ないから、水泳部を応援しておくよ」
「おう、任せろ!」
宇佐美くんが大神くんの脇腹を肘で突きながら、ガッツポーズをした。
「江崎さんも、がんばってね。あー、あと、浴衣よく似合ってる」
何だか無理やり言わされた感が半端なかった。
「言っておくけど、茶華道部だって負けてないからね。目をかっぽじってよく見ててよね!」
私は不敵な笑みを浮かべて二人を見つめた。
うん。あったね、こんなこと。
だからなんでこんな回想が始まるのか。
水泳部は結局三位だったけど、鍛えられた大神くんのマッスルボディは一部女子に、絶大な支持を受けていた。
大神くんは遠い星になったのだと、ちょっと寂しく思ったのは内緒だ。
ちなみに茶華道部は、たすき掛けをして裾を捲り上げて走るスタイルでまずは注目を集め、アンカーの私が前走者にくるくると回されながら帯を解かれると言うパフォーマンスで話題を掻っ攫った。
狙い通りである。
「誰が考えたんだよ」
お腹を抱えて笑う宇佐美くんに「私だよ」と親指を立てたのもいい思い出だ。
未だに知らない人から『体育大会で回されてた人』と言われるけど、後悔はしていない。
だから、なんで今こんな事を思い出す必要があるのか。
訳が分からないうちに、また真っ白な光に包まれ、次の瞬間強い風と共に落ち葉が舞い落ちてきた。
「江崎って、何で誰とも付き合わないんだ?」
強風が吹き荒れ、落ち葉が舞いまくる中庭で、私と宇佐美くんは落ち葉掃きをしていた。
その日は校内一斉清掃の日で、うちのクラスは名簿順で班が決められていた。
希望を聞いていたらキリがないと、勝手に班と持ち場を決めた美化委員は宇佐美くんだ。
大神くんは強風で掃除が出来ない旨を、先生に伝えに行かされていた。これまた宇佐美くんに。
「何でって、相手がいないんだから仕方ないよね」
一応竹箒は動かしているけど、掃いた端から風で飛ばされている。
「何人かに告白されてただろ?」
「体育大会の後はちょっとね……でも、みんな悪代官ごっこがしたいだけだったのか、秋の訪れと共にパッタリなくなったよ。私のモテ期は浴衣の季節と共に終わったんだよ……」
宇佐美くんはとっくに竹箒を放棄している。
「断ったって事は、誰か好きな奴がいるのか?」
「どうだろうねー。宇佐美くんじゃないのは確かだよ。一緒に帰る約束をすっぽかしたこと、まだ根に持ってるからね」
「いつの話だよ。まあ、俺も江崎に好かれたら困るけどさ」
「うわー。私も大概だけど、その返しはちょっとへこむなあ」
「あー、そう言う意味じゃなくて……」
宇佐美くんが何かを言うのを遮るように、ザアッと一際大きく風が吹き、目が開けられなくなった。
目を細めて落ち葉の向こうを見ると、いつの間にか大神くんが立っていた。
「中庭の掃除はもう終わっていいって」
突風の中、なんでもないように言う大神くんは、そこだけ別世界のように見えた。
「大神くん、今なんだか『謎の転校生現る』みたいだったよ!」
「『これ以上深入りしない方がいい』とか忠告するヤツな」
「そうそう、それだけ言うと、返事も聞かずに立ち去るヤツね。すごい!ピッタリだよ大神くん」
「何か恥ずかしいからやめて」
私がはしゃげばはしゃぐ程、大神くんは恥ずかしがって顔を赤らめていた。
三回目の回想を終え、私の顔も赤くなっていた。私はしゃがみ込み、膝に顔を埋めた。
この回想の意図が見えてしまったのだ。
大神くんと一緒に帰れて嬉しかったし、大神くんの筋肉に惚れ惚れして、その人気の高さから恋心に蓋をして、それでも落ち葉の向こうに立つ大神くんをカッコイイと思ってしまった。
ただのクラスメイトだと言い聞かせて、気づかないフリをしていたのに。
魔王だって、大神くんだったから、あんなに簡単に受け入れてしまったのだ。
「そうだよ。私は大神くんが好きだよ」
大神くんは私を好きだと言ったけど、ああ言う時に言う好きは何だか違う気がする。
多分私が好きと言われると感じちゃって、大神くんも何かしらそれが気持ちよくて言ってただけな気がする。
何しろ私は大神くんと話したことがほとんどない。回想からも分かるように、宇佐美くんと三人でいる時にちょっと話した程度だ。
でも、そのちょっとが嬉しくて、私はただのクラスメイトでもいいと思っていた。
「だから、自覚したくなかったんだよ」
私の呟きは、白い光の中に消えていった。
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