レトロゲーと思ったらクソゲーどころかエロゲーでした

白玉しらす

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宇佐美くん編

クソゲーにもエンディングはある

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「菜々ちゃん、次が始まってる」
 宇佐美くんの声に顔を上げると、宙に浮かぶ文字が変わっていた。
 
『激しいキスで欲情した私は、服をたくし上げて宇佐美くんに胸を見せつけた。痛いほど硬くなった乳首を自分で揉み扱くと、私はそれを宇佐美くんの口に宛てがった』

 いつの間に変わっていたんだろう。
 確かに欲情はしている、と思うけど、自分から先に進めるのは恥ずかしい。
「やらなきゃ、ダメ?」
「性奴隷エンドを回避したければ」
 私は少しだけ躊躇った後、宇佐美くんに跨ったままブラジャーのホックを外し、おずおずと胸を曝け出した。
「ううっ……」
 恥ずかしさに声が漏れる。
「自分で乳首を弄って」
 私は宇佐美くんの声に導かれるように、自分の乳首を摘んだ。
「あうっ……んっ……」
 宇佐美くんの視線に、物理的な刺激以上の快感を拾ってしまう。
 私が腰をもじもじ動かしながら、乳首を弄っていると、宇佐美くんがほら、と言って舌を動かしてきた。
「はっ……あっ……」
 私が胸を宇佐美くんの口の前に差し出すと、宇佐美くんは乳首をなぞるように舐めてきた。
 ゾクゾクするような快感が走り、私の身体はいやらしくくねる。
「んっ……はあっ……」
 もっと欲しくて、私は胸を思いっきり寄せて、両方の乳首を交互に舐めてもらう。気持ちいいけど、全然足りない。
 
『胸への刺激だけでは満足できず、私の手はいつしか湿り気を帯びる蜜壷に伸びていた。いつも宇佐美くんを思い、そうしていたように、私は自身を慰めだした』
 
「してないから!」
 私の声で告げられる虚偽の報告に、慌てて否定する。
「じゃあ、何を考えてしてるの?」
「し、てない……」
「菜々ちゃんって、嘘をつくの下手だよね」
「……」
「いつもしてるみたいに、やって見せて」
 宇佐美くんはそれだけ言うと、乳首への責めを再開した。
「んんっ……」
 私は仕方なく、スカートをたくし上げ、下着の中に手を差し込んだ。
「あっ、んっ……」
 私は宇佐美くんの身体にくっついたまま、手と腰を動かし出した。
 指をクリトリスに押し付けるようにしながら、小刻みに腰を振る。
「んっ……あっ……ん、んっ……」
 宇佐美くんの身体の上で行うその行為は、とてつもなく恥ずかしいのに、いつも以上の快感を私に与えた。
「……う、んっ……あっ……ああっ……」
 声を我慢することもできず、私はどんどん快楽に溺れていく。
「くそっ、見えない」
 
『いやらしい私を見て欲しい。私は宇佐美くんを跨ぐようにして立ち上がると、スカートとショーツを脱ぎ捨てた。溢れる蜜壷がよく見えるように、顔の近くで膝立ちになると、自慰を再開する。宇佐美くんの熱を帯びた視線に答えるよう、乳首を弄りながら、蜜壷に差し入れた指を激しく抜き差しした』
 不満げな宇佐美くんの声に答えるように、次の指令がきた。

「あっ、んっ……もう、挿れたい……」
 もう、色々と充分な気がする。
「こう言うのは、過程が大事なんだ」
 快楽に思考が溶けてしまっている私は、よく分からない言葉もすんなり受け入れてしまう。
「んんっ……何、するっ……んっ……だっけ……?」
 止まらない指の動きに、言われた事を覚えていられない。
「まず立って」
「ふっ、うっ……」
 言われたまま立ち上がるけど、直前まで弄っていたあそこがヒクついてしまう。
「顔の近くまで来て、スカートとパンツを脱ぐんだ」
「……目、瞑って」
 流石にそれは、恥ずかしい気がする。
「分かった、薄目で見ておく」
 すっかりおかしくなっている私は、その言葉に満足してスカートとショーツを脱いだ。
「そこで膝立ちになって、オナニーするんだ」
 また気持ちよくなっていいんだと、私は宇佐美くんの言葉に素直に従った。
「あんっ……ああっ……」
「空いてる手で乳首を弄って……そう。クリばっかり弄ってないで、指を中に入れて……あー、もっと腰を振る感じで……そうそう、完璧」
 宇佐美くんが喜んでくれていると思うと、それだけで私の身体は快感に震えてしまう。
「ああっ、あんっ……宇佐美、くんっ……ふあっ……ああっ、あっ、ああっ……」
 ガクガクと腰を振りながら、私は一人でイッてしまった。
 
『私の全てを味わって欲しい。そして、宇佐美くんにも気持ちよくなって欲しい。私は後ろを向くと、グショグショに濡れてヒクつく蜜壺を、宇佐美くんの口に押し当てた。そのまま身体を滑らせていき、勃ち上がった宇佐美くんの雄を取り出すと、ねっとりとした舌使いで舐め上げてゆく』
 
「はっ、あっ……んんっ……」
 イッたばかりの私の耳を、回りくどいセリフが通り抜けていく。
 私は快感の余韻に腰をビクつかせながら、宇佐美くんを見下ろしている。
「ほら、おいで」
 そう言って舌を出す宇佐美くんの意図が分からず、首を傾げる。
「舐めてあげるから、俺のも舐めて」
 頭で理解するより先に、私の身体は宇佐美くんのモノに向かう。
 ズボンのファスナーを下ろし、下着から取り出すと、既に硬くなり、先の方も湿っていた。
 私の痴態に感じてくれていたんだと思うと、無性に嬉しくなる。
 硬くて熱いそれをそっと握ると、私は自身の乳首に押し当てた。
 胸を犯すように擦りつけると、手は自然とあそこに向かった。

「菜々ちゃん、届か、ないんだけど」
 途切れがちな宇佐美くんの声を聞き、私の手の動きが早まる。宇佐美くんも気持ちいいなら嬉しい。
「くっ……菜々ちゃんが、こんなに、オナニー好きとは思わなかった……」
 宇佐美くんはそう言うと、伸ばしていた私の足に齧り付いた。
「んっ……あんっ……」
 僅かな痛みに宇佐美くんを振り返る。
「シックスナイン。ちゃんとやらないと、性奴隷」
 宇佐美くんが早口で告げる。
「気持ちよく、ない?」 
 私はあそこを弄るのは止めて、胸で宇佐美くんのモノを挟み込みながら聞く。
「うっ、くっ、気持ちいいけど、俺にも、やらせろ」
 それはまた今度と言う宇佐美くんの言葉に、またがあるんだと嬉しくなる。
「いっぱい、気持ちよく、して」
 私は宇佐美くんの口にあそこを押し当てると、私も宇佐美くんのモノを咥えこんだ。
 
 チュバチュバといやらしい音を響かせて、私は宇佐美くんの硬いモノをしゃぶり上げている。
 宇佐美くんは舌を私の中に差し込んだり、クリトリスを甘噛みしたり、口だけで私を高みへと登らせていく。
「ふっ……んっ……」
 余りの快感に、上手に咥えられない。
 宇佐美くんにはもっともっと、気持ちよくなって欲しい、そう思うのに、私の腰は更なる快感を求めて動いてしまっている。
「んっ……んんっ……」
「うっ……くっ……」
 二人の呻きと水音が混ざり合う牢屋の中で、私達はただひたすらに、お互いを高めあった。
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