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「はあっ、はあっ……」
「あっ……はあっ……」
力の抜けたグレンが私の上で荒い息を吐いている。繋がったまま、汗ばんだグレンの素肌を感じると、ふわふわと不思議な気持ちになった。
「うっ……」
「あっ……」
グレンが起き上がり、自身のものをひきぬくと、足の間からドロリと何かがこぼれる感覚がした。いや、何かって、さっきドクドクと注がれた熱くて白いアレしかないけど。
「なっ……」
グレンが驚いた顔をして私を見つめている。その視線は開きっぱなしの足の間で止まっている気がして、私はそろりと足を閉じた。
「ラナ、お前……」
「ひああっ」
閉じた足をぐいっと開かれて変な声が出てしまった。魔女と遭遇してから恥ずかしい事しか起きてないけど、これは今までで一番恥ずかしいかもしれない。
「なんで……」
「み、見ないで……あっ……」
足の間に顔を近づけられて、恥ずかしさからお腹に力が入ってしまう。そのせいかまたドロリと何かが溢れ出る感触がした。
「ラナ、血が……」
「初めてなんだから血ぐらいでるよ!だから、もう……恥ずかしいから、やめて……」
「いや、だって……いや、ごめん……」
恥ずかしさのあまり手で顔を覆っていると、グレンがそっと足を閉じてくれた。
指の間からグレンを覗けば、手で口を覆うようにして私から顔を背けていた。
その手は私のアレな場所をアレした手なんじゃないだろうか。臭いとか大丈夫だろうかとそわそわしてしまう。
「あの、グレン……」
その手をなんとかして欲しくて声を掛けると、グレンは姿勢を正し、神妙な顔をして私に向き直った。とりあえず手が顔から離れて良かった。
「ラナ、気の済むまで俺を殴ってくれ」
「え、何?急に」
なんだか重い身体を持ち上げて、ソファーに座ろうとしていたら、グレンから訳の分からない事を言われて混乱した。
「ラナは初めてじゃないと思って、酷い事を……本当に、すまなかった」
「そう言う経験はないって、魔女にも答えてたよ?」
「そうだけど……俺とは違うって言うから……」
「どう言う事?グレンこそ経験豊富なんじゃないの?」
「キスすら初めてだと言っただろ」
「え?だって手慣れてるし、なんかエッチだし、やる事なす事全部気持ち良かったよ?初めてな訳ない」
「予習をキッチリしたうえで、本番に臨むタイプなんだ」
「予習?やっぱり経験豊富なんじゃ……」
「いや、本とか読んで一人で……」
思わず、手で輪っかを作って上下する魔女の姿を思い出してしまった。
「俺はずっとラナの事が好きだったんだ。ラナが色んな男と遊んでる間も、ずっとな」
恥ずかしさを誤魔化すためか、グレンがどこか怒ったような口調で文句を言ってきた。
「何それ。私だって学生の頃からずっとグレンが好きで、一途に片想いしてたんだよ。男の人と遊んだ事なんてない」
「ずっと?だってお前、ちょいちょい飲みに行ってただろ」
「片想いしてても飲みにぐらい行くよ」
「酔って帰ってくるとキスマークがいっぱいついてたり、そんな大きいの無理とか、乳首は駄目とか言って、最後までしてないにしても飲みに行くだけで終わってないよな」
いつの間にか小言を言う時のような顔でグレンが文句を言ってきた。でもそれはとんでもない言い掛かりだ。
「相手は冒険者だから、そう言う事もあるよ」
「やっぱり」
「でも女子会だよ?」
「は?」
「ヴァレリーさんはキス魔で、唇を死守するためにあちこち犠牲になったの。ほら、だって最初は、グレンとが良かったから……だからグレンとキスできて、嬉しかった」
私の言葉にグレンの顔が赤くなった。
「あと、冒険者って割と性にオープンでしょ。みんな酔ってくると、誰のサイズはどれぐらいとか、腰の振り方がどうだとか、特殊性癖についての暴露とか、結構えげつないんだよ。今までで一番大きかったサイズはこれぐらいって、酒瓶の底を口に突っ込まれそうになった事があるから、そんな大きいの無理はその時の事かなあ……グレンのがあんなに大きくなくて良かった」
赤くなっていたグレンの顔が、すっと冷めた表情になってしまった。
「乳首は、ええと、本人の名誉のために誰とは言わないけど、胸が小さい事を気にしてる子がいて、あやかりたーいって言って揉んでくるんだよ。ほら、乳首は駄目でしょ?だから駄目って……あ、でも、グレンに触られた時は、凄く気持ちよかった」
「すごいな、その女子会……あと、ちょいちょい俺の事を挟むのをやめてくれ」
「なんで?」
「なんか、落差が激しすぎて受け止めきれない」
グレンは額に手を置き、大きなため息をついた。だからその手は私のアレをアレした……って、もう気にするだけ無駄か。
「なんで、そんなとこに行ってるんだよ」
グレンが疲れたような声で聞いてきた。
「酔っ払ってくるとそうなると言うだけで、普通に有益な情報も入ってくるからね。それに色々相談にも乗ってもらってたし」
「相談相手なら俺だっているだろ?」
「本人相手に恋の相談なんてできないでしょ」
私の言葉にグレンは言葉を詰まらせて、じっと私を見つめた。
「振られて、グレンがパーティーからもいなくなったらと思うとなかなか言えなかったけど、ずっとグレンが好きだったんだよ」
「俺もずっとラナが……いや待て、でも三人で飲む時はいつもフィルにくっついてただろ。フィルと二人で出かける事もあったし、そう言う関係なんじゃないのか?」
ここまで言っても、私の想いはなかなか信じてもらえなかった。色々誤解をされていたのは分かったけど、まさかフィルともそう思われていたなんてショックだ。
「剣士のアマンダさん知ってるでしょ?腹筋バキバキの。酔ったアマンダさんの筋肉自慢は、最終的に触って確かめろに行き着くから、いつも私が筋肉を撫で回す事になるんだよ。だからもう、酔うと筋肉を触るのが癖になってるんだよ。フィルも剣士だけあって筋肉だけは立派だから、つい癖で触っちゃうだけ」
「すごいな、その女子会……」
「そのセリフは二回目だよ。フィルは毎晩のように遊び歩いているから、私が女子会に行く時は一緒に出る事もあったってだけじゃない?」
「じゃあフィルとは……」
「フィルとそう言う関係だと思われていたなんて、ショックで死にそうなんだけど」
フィルの事は好きではあるけど、それはパーティーの仲間としてだ。顔が良くて人当たりも良くて女癖が悪いだなんて、質が悪過ぎる。
「そう、だったのか……勘違いして悪かった……」
グレンが疲れ果てた感じで謝ってきた。
「いや、待て」
謝っておきながら、まだ何かあるのかグレンがじっと私を見つめてきた。
「あー、その、おっぱいを堪能云々の時に、誰かと比較してなかったか?」
「誰かって、自分でするより気持ちいいって言いたかったのに、気持ちよすぎて言えなかっただけだよ」
「自分で?」
グレンが驚いた顔でじっと私を見つめた。これはあんまり言わない方が良かったんだろうか。
「え、だって、いきなり突っ込まれると痛いから、一人でして慣らしておくといいってみんなに言われたから……初めては痛くて泣いちゃうぐらいの方が男の人は喜ぶと言う意見もあったんだけど、痛いのは嫌だったし……グレンはそっちの方が良かった?」
「いや、どうだろう……ついさっきまで童貞だった俺には何とも……」
「ごめんね。初めてなのに凄く気持ちよくなっちゃって」
「それはそれでエロい……」
恥ずかしくて赤くなる私を見て、グレンがボソリと呟いた。
「なんか、一気に疲れた……」
グレンは気が済んだのか、がっくりと項垂れてしまったけど、私だって聞きたい事はある。
「ええと、グレンは私が男の人と遊び歩いていると思っていたんだよね。それでも好きでいてくれたの?」
「……こんなビッチどうでもいいと思おうとしたけど、無理だった」
「酷い」
「ほんとにな……それも含めて、気の済むまで殴ってくれ」
グレンは姿勢を正すとぎゅっと目を閉じた。
「好きでいてくれたならいいよ」
それだけ言うと私はグレンに跨り、首に腕を回して抱きついた。
「それに、ちょっと意地悪だなと思ったら、なんだかドキドキしたし」
グレンが驚いて目を開けたので、私はグレンをじっと見つめた。
「でも殴る代わりに、もっといっぱいキスして」
「ラナ……」
グレンはなんだか難しい顔をしてから、ゆっくりと私を押し倒した。
「お前、エロ過ぎだろ……」
「んうっ……んっ……」
キスしてと言っただけなのに、グレンはキスをしながらもれなく胸も揉んできた。グレンだって相当エッチだと思う。
「ラナ、好きだ」
「私も、大好き」
キスの合間に思いを伝え合えば、もうキスだけでは終わらなかった。舌を絡ませながら、擦り合わすように身体をくねらせ、お互いの身体を弄る。
今度は優しくされてしまうんだろうか。それともやっぱりちょっと意地悪なんだろうか。
そんな事を思いながらグレンの下でドキドキと胸を高鳴らせていたら、ポンッと冗談のような音がして、周りの景色が一変した。
「あっ……はあっ……」
力の抜けたグレンが私の上で荒い息を吐いている。繋がったまま、汗ばんだグレンの素肌を感じると、ふわふわと不思議な気持ちになった。
「うっ……」
「あっ……」
グレンが起き上がり、自身のものをひきぬくと、足の間からドロリと何かがこぼれる感覚がした。いや、何かって、さっきドクドクと注がれた熱くて白いアレしかないけど。
「なっ……」
グレンが驚いた顔をして私を見つめている。その視線は開きっぱなしの足の間で止まっている気がして、私はそろりと足を閉じた。
「ラナ、お前……」
「ひああっ」
閉じた足をぐいっと開かれて変な声が出てしまった。魔女と遭遇してから恥ずかしい事しか起きてないけど、これは今までで一番恥ずかしいかもしれない。
「なんで……」
「み、見ないで……あっ……」
足の間に顔を近づけられて、恥ずかしさからお腹に力が入ってしまう。そのせいかまたドロリと何かが溢れ出る感触がした。
「ラナ、血が……」
「初めてなんだから血ぐらいでるよ!だから、もう……恥ずかしいから、やめて……」
「いや、だって……いや、ごめん……」
恥ずかしさのあまり手で顔を覆っていると、グレンがそっと足を閉じてくれた。
指の間からグレンを覗けば、手で口を覆うようにして私から顔を背けていた。
その手は私のアレな場所をアレした手なんじゃないだろうか。臭いとか大丈夫だろうかとそわそわしてしまう。
「あの、グレン……」
その手をなんとかして欲しくて声を掛けると、グレンは姿勢を正し、神妙な顔をして私に向き直った。とりあえず手が顔から離れて良かった。
「ラナ、気の済むまで俺を殴ってくれ」
「え、何?急に」
なんだか重い身体を持ち上げて、ソファーに座ろうとしていたら、グレンから訳の分からない事を言われて混乱した。
「ラナは初めてじゃないと思って、酷い事を……本当に、すまなかった」
「そう言う経験はないって、魔女にも答えてたよ?」
「そうだけど……俺とは違うって言うから……」
「どう言う事?グレンこそ経験豊富なんじゃないの?」
「キスすら初めてだと言っただろ」
「え?だって手慣れてるし、なんかエッチだし、やる事なす事全部気持ち良かったよ?初めてな訳ない」
「予習をキッチリしたうえで、本番に臨むタイプなんだ」
「予習?やっぱり経験豊富なんじゃ……」
「いや、本とか読んで一人で……」
思わず、手で輪っかを作って上下する魔女の姿を思い出してしまった。
「俺はずっとラナの事が好きだったんだ。ラナが色んな男と遊んでる間も、ずっとな」
恥ずかしさを誤魔化すためか、グレンがどこか怒ったような口調で文句を言ってきた。
「何それ。私だって学生の頃からずっとグレンが好きで、一途に片想いしてたんだよ。男の人と遊んだ事なんてない」
「ずっと?だってお前、ちょいちょい飲みに行ってただろ」
「片想いしてても飲みにぐらい行くよ」
「酔って帰ってくるとキスマークがいっぱいついてたり、そんな大きいの無理とか、乳首は駄目とか言って、最後までしてないにしても飲みに行くだけで終わってないよな」
いつの間にか小言を言う時のような顔でグレンが文句を言ってきた。でもそれはとんでもない言い掛かりだ。
「相手は冒険者だから、そう言う事もあるよ」
「やっぱり」
「でも女子会だよ?」
「は?」
「ヴァレリーさんはキス魔で、唇を死守するためにあちこち犠牲になったの。ほら、だって最初は、グレンとが良かったから……だからグレンとキスできて、嬉しかった」
私の言葉にグレンの顔が赤くなった。
「あと、冒険者って割と性にオープンでしょ。みんな酔ってくると、誰のサイズはどれぐらいとか、腰の振り方がどうだとか、特殊性癖についての暴露とか、結構えげつないんだよ。今までで一番大きかったサイズはこれぐらいって、酒瓶の底を口に突っ込まれそうになった事があるから、そんな大きいの無理はその時の事かなあ……グレンのがあんなに大きくなくて良かった」
赤くなっていたグレンの顔が、すっと冷めた表情になってしまった。
「乳首は、ええと、本人の名誉のために誰とは言わないけど、胸が小さい事を気にしてる子がいて、あやかりたーいって言って揉んでくるんだよ。ほら、乳首は駄目でしょ?だから駄目って……あ、でも、グレンに触られた時は、凄く気持ちよかった」
「すごいな、その女子会……あと、ちょいちょい俺の事を挟むのをやめてくれ」
「なんで?」
「なんか、落差が激しすぎて受け止めきれない」
グレンは額に手を置き、大きなため息をついた。だからその手は私のアレをアレした……って、もう気にするだけ無駄か。
「なんで、そんなとこに行ってるんだよ」
グレンが疲れたような声で聞いてきた。
「酔っ払ってくるとそうなると言うだけで、普通に有益な情報も入ってくるからね。それに色々相談にも乗ってもらってたし」
「相談相手なら俺だっているだろ?」
「本人相手に恋の相談なんてできないでしょ」
私の言葉にグレンは言葉を詰まらせて、じっと私を見つめた。
「振られて、グレンがパーティーからもいなくなったらと思うとなかなか言えなかったけど、ずっとグレンが好きだったんだよ」
「俺もずっとラナが……いや待て、でも三人で飲む時はいつもフィルにくっついてただろ。フィルと二人で出かける事もあったし、そう言う関係なんじゃないのか?」
ここまで言っても、私の想いはなかなか信じてもらえなかった。色々誤解をされていたのは分かったけど、まさかフィルともそう思われていたなんてショックだ。
「剣士のアマンダさん知ってるでしょ?腹筋バキバキの。酔ったアマンダさんの筋肉自慢は、最終的に触って確かめろに行き着くから、いつも私が筋肉を撫で回す事になるんだよ。だからもう、酔うと筋肉を触るのが癖になってるんだよ。フィルも剣士だけあって筋肉だけは立派だから、つい癖で触っちゃうだけ」
「すごいな、その女子会……」
「そのセリフは二回目だよ。フィルは毎晩のように遊び歩いているから、私が女子会に行く時は一緒に出る事もあったってだけじゃない?」
「じゃあフィルとは……」
「フィルとそう言う関係だと思われていたなんて、ショックで死にそうなんだけど」
フィルの事は好きではあるけど、それはパーティーの仲間としてだ。顔が良くて人当たりも良くて女癖が悪いだなんて、質が悪過ぎる。
「そう、だったのか……勘違いして悪かった……」
グレンが疲れ果てた感じで謝ってきた。
「いや、待て」
謝っておきながら、まだ何かあるのかグレンがじっと私を見つめてきた。
「あー、その、おっぱいを堪能云々の時に、誰かと比較してなかったか?」
「誰かって、自分でするより気持ちいいって言いたかったのに、気持ちよすぎて言えなかっただけだよ」
「自分で?」
グレンが驚いた顔でじっと私を見つめた。これはあんまり言わない方が良かったんだろうか。
「え、だって、いきなり突っ込まれると痛いから、一人でして慣らしておくといいってみんなに言われたから……初めては痛くて泣いちゃうぐらいの方が男の人は喜ぶと言う意見もあったんだけど、痛いのは嫌だったし……グレンはそっちの方が良かった?」
「いや、どうだろう……ついさっきまで童貞だった俺には何とも……」
「ごめんね。初めてなのに凄く気持ちよくなっちゃって」
「それはそれでエロい……」
恥ずかしくて赤くなる私を見て、グレンがボソリと呟いた。
「なんか、一気に疲れた……」
グレンは気が済んだのか、がっくりと項垂れてしまったけど、私だって聞きたい事はある。
「ええと、グレンは私が男の人と遊び歩いていると思っていたんだよね。それでも好きでいてくれたの?」
「……こんなビッチどうでもいいと思おうとしたけど、無理だった」
「酷い」
「ほんとにな……それも含めて、気の済むまで殴ってくれ」
グレンは姿勢を正すとぎゅっと目を閉じた。
「好きでいてくれたならいいよ」
それだけ言うと私はグレンに跨り、首に腕を回して抱きついた。
「それに、ちょっと意地悪だなと思ったら、なんだかドキドキしたし」
グレンが驚いて目を開けたので、私はグレンをじっと見つめた。
「でも殴る代わりに、もっといっぱいキスして」
「ラナ……」
グレンはなんだか難しい顔をしてから、ゆっくりと私を押し倒した。
「お前、エロ過ぎだろ……」
「んうっ……んっ……」
キスしてと言っただけなのに、グレンはキスをしながらもれなく胸も揉んできた。グレンだって相当エッチだと思う。
「ラナ、好きだ」
「私も、大好き」
キスの合間に思いを伝え合えば、もうキスだけでは終わらなかった。舌を絡ませながら、擦り合わすように身体をくねらせ、お互いの身体を弄る。
今度は優しくされてしまうんだろうか。それともやっぱりちょっと意地悪なんだろうか。
そんな事を思いながらグレンの下でドキドキと胸を高鳴らせていたら、ポンッと冗談のような音がして、周りの景色が一変した。
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