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10.先生は幸せそうに眠っていた
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副隊長の事件以降、先生がおかしい。
普段の様子は変わらない。治療をしたり子守りをしたり、砦のあちこちを見て回っては楽しく過ごしているようだ。
問題は夜だ。
頻繁に俺を酒に誘い、酔っ払ってくると俺に抱きついてくる。
うっとりとした顔で腕に絡みついて、俺の身体を撫で擦る。
柔らかな胸が押し付けられるたび、俺の目の前で裸になり、またがって腰を揺らす先生の姿を思い出してしまい、襲い掛かりそうになる自分を必死で抑え込んだ。
なぜ、先生はこんな事をするんだろうか。
数は少ないとは言え、毎日治療をしているから、やはりムラムラしているんだろうか。
俺に触れる時、先生はいつも様子をうかがうように見つめてくる。
どこまでなら大丈夫か推し量るような視線に、俺とどうこうなりたい訳ではなさそうなのは分かる。
先生の意図が分からず困惑しながらも、俺は先生の感触を楽しんでしまっていた。
「ちゃんと恋人を作ればいいんだなって思って」
先生からそう言われた時、俺は何も考えられずただ先生を見つめた。
先生に恋人ができれば、もう俺に触れる事は無くなるだろう。
柔らかそうな胸を揉み、細い腰回りを撫で回し、黒い茂みに押し入るのは、俺ではない誰か。
そう思うと、何とも形容し難い気持ちが湧き起こった。
俺が見つめると先生も俺を見つめ、しばらくすると先生は目を逸らした。
逃したくない。
気がつけば俺は先生にキスをしていた。
唇が触れるだけの子供みたいなキスでも、先生の柔らかな唇の感触に、俺は舞い上がってしまう。
これ以上は駄目だと思い唇を離しても、すぐにまたしたくなり、何度か唇を重ねてしまった。
駄目だ駄目だと思っていたら、先生は緩く口を開けて、舌を入れようとしてきた。
先生に俺の全てを注ぎ込みたい。
自分自身の醜い欲望を退けるように、俺は先生を突き放した。
「なぜお前まで隊長職を辞す話になっているんだ?」
副隊長が起こした事件の報告のため団長室を訪れると、事前に提出していた報告書をテーブルに叩きつけながら団長が文句を言ってきた。
「部下が起こした事件の責任を取ろうかと」
「そうか、なら業務隊長は辞めて、第一部隊の隊長になるんだな」
「罪を犯した私が、命を預かる立場には立てません」
「セオドア、あれから何年が経つ」
「まだ十年です」
「もう十年だろう。いい加減自分を許せ」
俺が無言でいると、団長は大きなため息をついた。
「癒やしの巫女は、今回の件は何と?」
「他の女性が被害にあった時と、同じ対応をして下さいと」
「それを言われると辛いな」
女子寮では夜這いまがいの事は間々あるが、発覚しても大した罪には問われない。
『納得してここにいたとしても、むりやりは嫌ですよ?』
そう言った先生は、女子寮で同じ事が起きた時もちゃんと罰して欲しいと言いたいんだろう。
「今後はきちんと処罰するよう、通達を出そうと思います」
「その上で副隊長は放逐か」
「ええ、できれば私の降格処分も認めていただきたいのですが。私が犯した罪も、副隊長と同じです」
「お前は合意の元だっただろ?」
「だからと言って傷つけてしまった罪が無くなる訳ではありません」
「強情なヤツめ。とにかくお前の降格は無しだ。罪の意識があるなら、せめて業務隊長の職は全うしろ」
「はっ」
元から降格が認められるとは思っていなかったので、俺は礼をして退出しようとした。
「癒やしの巫女は使えそうか?」
団長の言葉に立ち止まり、その意味を考える。
「魔物討伐の日が決まった。巫女の力が必要になるだろう」
「彼女の力は本物です。恐らく大丈夫でしょう」
ただ、その後が心配ではある。
「通達は明日だ。お前もやり残した事が無いようにな」
「はっ」
俺は今度こそ、団長室を後にした。
魔物討伐には危険が伴う。
砦の騎士は、通達から討伐の日までに身辺整理をするのが通例となっている。
とは言え毎回の事なので、せいぜい家族への別れの手紙を読み直して、必要があれば書き直すぐらいだ。
俺には家族はいないので、別れの手紙は用意していない。俺には必要が無いと思いながら、なぜさっきから先生の顔がちらついてしまうのだろう。
俺は頭を振ると、先生の業務日誌を開いた。
『今日はお手紙を届ける仕事を手伝いました。家族からの手紙を届けると、みなさんうれしそうな顔をするので、』
その後は文字を書こうとしてぐしゃぐしゃと消した跡が続き、最後に『よかったです』とだけ書かれていた。
先生は気がつくとこの国にいたと言っていた。帰り方も分からないと言っていたから、もう家族と会う事もできないんだろう。
俺は何と返事を書いたらいいか分からず、そのまま業務日誌を閉じた。
やり残した事が無いように、か。
俺は話をするため、先生の部屋のドアをノックした。
酒に誘うと、先生は喜んで部屋から酒瓶を持ってきた。
執務室で向かい合って座り、酒を飲む。
先生は昨日のキスについては特に触れず、今日やった仕事について楽しそうに話している。
酔っ払って目がとろんとしてきても、先生は隣に来ない。やはり昨日キスをしてしまったから、警戒しているんだろうか。
「今日は、隣には来ないのか?」
俺の言葉に先生は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに嬉しそうに緩く笑った。
「行っても、いいの?」
恋人に甘えるような言葉に、俺は無言で先生の隣に座った。
「いいんですか?触っちゃいますよ?」
笑顔と共にそんな事を言われ、俺は先生を抱き寄せた。
安心しきって俺の胸に頭を預ける先生に、俺は何を言っていいか分からず、とりあえず魔物討伐の日が決まった事を伝えた。
「みなさんを治療するために私はここにいるんです。まかせてください」
そう言って笑う先生を、俺は黙って見つめた。
先生が俺に抱きついたまま、手を伸ばして俺の顔に触れる。
それ程多くの者を治療していない今でも、先生はこんなにも俺に甘えてくる。
副隊長を意図せず治療してしまった後は、いつも以上に様子がおかしかった。
討伐後の治療で、先生がどうなってしまうのか考えると、心配でならなかった。
「隊長さんの身体は気持ちがいいから、つい」
いつの間にか俺の身体を撫で回していた先生に、なぜかと問えばそんな答えが返ってきた。
「気持ちがいい?」
気持ちいいのは先生の身体の方だろう。気持ちいいから触っていいなら、俺だって先生の身体を触りたい。
「隊長さんの身体はどこもかしこも固くてステキです」
それを言うなら、先生の身体はどこもかしこも柔らかくて堪らない。押し付けられた胸の感触に、我を忘れそうになる。
先生のほっそりとした指が俺の腕をなぞるのを、ただ黙って見つめた。
腕を上へと進む指が首筋までたどり着くと、先生はうっとりとした顔で俺の顔を見つめ、そっと唇に触れた。
「ああでも、ここは柔らかかったですね」
その瞬間、俺は何も考えられなくなり、先生の手を取るとそのままキスをした。
子供のようなキスを俺からすれば、それに答えるように先生もキスをする。
何度か交わす口づけは唇が触れるだけで、先生ももう舌を入れようとはしなかった。
「先生」
俺は先生を抱きしめると耳元で囁く。
先生の頭を撫でて、滑らかな髪の感触を楽しみながら、俺は今言える精一杯の事を伝える。
「辛い時は俺を頼って欲しい」
他の誰にも、先生に触れて欲しく無かった。
恋人にはなれなくても、それまでは先生に甘えて欲しかった。
「決して先生を傷つけたりしない、だから……」
だから何なのか、その先の言葉が思い浮かばず先生の顔を見れば、先生は幸せそうに眠っていた。
俺は深いため息をつくと、先生を部屋へと運んだ。
普段の様子は変わらない。治療をしたり子守りをしたり、砦のあちこちを見て回っては楽しく過ごしているようだ。
問題は夜だ。
頻繁に俺を酒に誘い、酔っ払ってくると俺に抱きついてくる。
うっとりとした顔で腕に絡みついて、俺の身体を撫で擦る。
柔らかな胸が押し付けられるたび、俺の目の前で裸になり、またがって腰を揺らす先生の姿を思い出してしまい、襲い掛かりそうになる自分を必死で抑え込んだ。
なぜ、先生はこんな事をするんだろうか。
数は少ないとは言え、毎日治療をしているから、やはりムラムラしているんだろうか。
俺に触れる時、先生はいつも様子をうかがうように見つめてくる。
どこまでなら大丈夫か推し量るような視線に、俺とどうこうなりたい訳ではなさそうなのは分かる。
先生の意図が分からず困惑しながらも、俺は先生の感触を楽しんでしまっていた。
「ちゃんと恋人を作ればいいんだなって思って」
先生からそう言われた時、俺は何も考えられずただ先生を見つめた。
先生に恋人ができれば、もう俺に触れる事は無くなるだろう。
柔らかそうな胸を揉み、細い腰回りを撫で回し、黒い茂みに押し入るのは、俺ではない誰か。
そう思うと、何とも形容し難い気持ちが湧き起こった。
俺が見つめると先生も俺を見つめ、しばらくすると先生は目を逸らした。
逃したくない。
気がつけば俺は先生にキスをしていた。
唇が触れるだけの子供みたいなキスでも、先生の柔らかな唇の感触に、俺は舞い上がってしまう。
これ以上は駄目だと思い唇を離しても、すぐにまたしたくなり、何度か唇を重ねてしまった。
駄目だ駄目だと思っていたら、先生は緩く口を開けて、舌を入れようとしてきた。
先生に俺の全てを注ぎ込みたい。
自分自身の醜い欲望を退けるように、俺は先生を突き放した。
「なぜお前まで隊長職を辞す話になっているんだ?」
副隊長が起こした事件の報告のため団長室を訪れると、事前に提出していた報告書をテーブルに叩きつけながら団長が文句を言ってきた。
「部下が起こした事件の責任を取ろうかと」
「そうか、なら業務隊長は辞めて、第一部隊の隊長になるんだな」
「罪を犯した私が、命を預かる立場には立てません」
「セオドア、あれから何年が経つ」
「まだ十年です」
「もう十年だろう。いい加減自分を許せ」
俺が無言でいると、団長は大きなため息をついた。
「癒やしの巫女は、今回の件は何と?」
「他の女性が被害にあった時と、同じ対応をして下さいと」
「それを言われると辛いな」
女子寮では夜這いまがいの事は間々あるが、発覚しても大した罪には問われない。
『納得してここにいたとしても、むりやりは嫌ですよ?』
そう言った先生は、女子寮で同じ事が起きた時もちゃんと罰して欲しいと言いたいんだろう。
「今後はきちんと処罰するよう、通達を出そうと思います」
「その上で副隊長は放逐か」
「ええ、できれば私の降格処分も認めていただきたいのですが。私が犯した罪も、副隊長と同じです」
「お前は合意の元だっただろ?」
「だからと言って傷つけてしまった罪が無くなる訳ではありません」
「強情なヤツめ。とにかくお前の降格は無しだ。罪の意識があるなら、せめて業務隊長の職は全うしろ」
「はっ」
元から降格が認められるとは思っていなかったので、俺は礼をして退出しようとした。
「癒やしの巫女は使えそうか?」
団長の言葉に立ち止まり、その意味を考える。
「魔物討伐の日が決まった。巫女の力が必要になるだろう」
「彼女の力は本物です。恐らく大丈夫でしょう」
ただ、その後が心配ではある。
「通達は明日だ。お前もやり残した事が無いようにな」
「はっ」
俺は今度こそ、団長室を後にした。
魔物討伐には危険が伴う。
砦の騎士は、通達から討伐の日までに身辺整理をするのが通例となっている。
とは言え毎回の事なので、せいぜい家族への別れの手紙を読み直して、必要があれば書き直すぐらいだ。
俺には家族はいないので、別れの手紙は用意していない。俺には必要が無いと思いながら、なぜさっきから先生の顔がちらついてしまうのだろう。
俺は頭を振ると、先生の業務日誌を開いた。
『今日はお手紙を届ける仕事を手伝いました。家族からの手紙を届けると、みなさんうれしそうな顔をするので、』
その後は文字を書こうとしてぐしゃぐしゃと消した跡が続き、最後に『よかったです』とだけ書かれていた。
先生は気がつくとこの国にいたと言っていた。帰り方も分からないと言っていたから、もう家族と会う事もできないんだろう。
俺は何と返事を書いたらいいか分からず、そのまま業務日誌を閉じた。
やり残した事が無いように、か。
俺は話をするため、先生の部屋のドアをノックした。
酒に誘うと、先生は喜んで部屋から酒瓶を持ってきた。
執務室で向かい合って座り、酒を飲む。
先生は昨日のキスについては特に触れず、今日やった仕事について楽しそうに話している。
酔っ払って目がとろんとしてきても、先生は隣に来ない。やはり昨日キスをしてしまったから、警戒しているんだろうか。
「今日は、隣には来ないのか?」
俺の言葉に先生は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに嬉しそうに緩く笑った。
「行っても、いいの?」
恋人に甘えるような言葉に、俺は無言で先生の隣に座った。
「いいんですか?触っちゃいますよ?」
笑顔と共にそんな事を言われ、俺は先生を抱き寄せた。
安心しきって俺の胸に頭を預ける先生に、俺は何を言っていいか分からず、とりあえず魔物討伐の日が決まった事を伝えた。
「みなさんを治療するために私はここにいるんです。まかせてください」
そう言って笑う先生を、俺は黙って見つめた。
先生が俺に抱きついたまま、手を伸ばして俺の顔に触れる。
それ程多くの者を治療していない今でも、先生はこんなにも俺に甘えてくる。
副隊長を意図せず治療してしまった後は、いつも以上に様子がおかしかった。
討伐後の治療で、先生がどうなってしまうのか考えると、心配でならなかった。
「隊長さんの身体は気持ちがいいから、つい」
いつの間にか俺の身体を撫で回していた先生に、なぜかと問えばそんな答えが返ってきた。
「気持ちがいい?」
気持ちいいのは先生の身体の方だろう。気持ちいいから触っていいなら、俺だって先生の身体を触りたい。
「隊長さんの身体はどこもかしこも固くてステキです」
それを言うなら、先生の身体はどこもかしこも柔らかくて堪らない。押し付けられた胸の感触に、我を忘れそうになる。
先生のほっそりとした指が俺の腕をなぞるのを、ただ黙って見つめた。
腕を上へと進む指が首筋までたどり着くと、先生はうっとりとした顔で俺の顔を見つめ、そっと唇に触れた。
「ああでも、ここは柔らかかったですね」
その瞬間、俺は何も考えられなくなり、先生の手を取るとそのままキスをした。
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何度か交わす口づけは唇が触れるだけで、先生ももう舌を入れようとはしなかった。
「先生」
俺は先生を抱きしめると耳元で囁く。
先生の頭を撫でて、滑らかな髪の感触を楽しみながら、俺は今言える精一杯の事を伝える。
「辛い時は俺を頼って欲しい」
他の誰にも、先生に触れて欲しく無かった。
恋人にはなれなくても、それまでは先生に甘えて欲しかった。
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