【完結】“便利な女”と嘲笑われていた平凡令嬢、婚約解消したら幸せになりました ~後悔? しても遅いです~

Rohdea

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第50話 愚かな男、思い知る



 エミール様が真っ赤になるものだから、釣られて私も赤くなる。
 私は慌てて付け加えた。

「よ、要するに私たちが仲良くしているところをたくさん周囲に見せつければ、愚かな考えを抱く令嬢たちやその親も、あ、諦めると思うんです……!」
「そ、そそそそうか!  た、たくさん……イチャ……見せつける……」

 動揺しながらもエミール様も納得はしてくれたみたい。

(とにかく親密な様子でエミール様と過ごせばいいのよね?)

「で、でも、見せつけるって、ぐ、具体的にはどうすればいいのかな?」
「そ、そうですねー……やっぱりデ、デートでしょうか?」
「デ、デート!」
「っ!」

 エミール様の目が嬉しそうに輝いた気がした。



◆◆◆


(────畜生!  俺はいつになったら牢屋ここから出られるんだ!)

 パーティーの後、牢屋に入ってからは毎日のように取り調べが続いている。
 あれから何日経ったのだろうか?

 そんな俺が毎日毎日、考えることはいつも同じだった。
 ────どうしてこんなことになった?
 確かにちょっと違法な遊びや商売もしたが、やっていたのは俺だけじゃない!  なのにどうして俺だけがこんな目に遭わなくてはならない?
 それ以外はちょっと色んな女と遊んだだけなのに……

 それを……あんな形で脅されて皆の前で話す羽目になり、令嬢たちには散々なじられ……
 極めつけはあの意味不明のトレーニング!  苦しすぎて死ぬかと思った。

(フィオナめ……全てはあの女のせいだ)

 そもそもフィオナははずなのに……
 俺に相手にされなかったことに拗ねて、俺に暴力を奮ったあげくあっさり王子だからとエミールに乗り換えやがった。 

 ジュラール殿下は、この先のフィオナは幸せだと言っていたが……

「俺をこんな目にあわせたフィオナが幸せになる?  はっ、有り得ない」

(そもそも、あんな暴力女が王子の妃になんかなれるはずがない!)

 殿下たちは騙されている!
 メリッと音がするくらいの力で俺を殴り、踏みつけ、更には背負って投げるような女だ……
 しかも腹が立つくらいよく口が回る……

「───俺よりもフィオナこそが捕まって裁きを受けるべきだ!」

 俺がそう叫んだ時だった。

「───フィオナ嬢が何だって?」
「ひっ!?」

 その声にビクッと肩を震わす。
 この声は……
 そろっと声のした方に顔を向けると、格子の向こう側にいたのはジュラール殿下だった。




「これはまた……この数日間で随分とげっそりしたものだね?」
「……こんなに長い間、ここにいたらげっそりもしますよ」

 俺が怨みを込めてそう口にすると、ジュラール殿下は何故かにっこり笑った。

(……なぜ、笑う……?)

 ジュラール殿下は軽い罪で済ますつもりは無いと言っていたが、まさかあれは脅しではなかったのか?
 い、いや……俺はアディオレ公爵家の人間なんだぞ?  
 あれは、脅し……脅しに過ぎないと俺は自分に言い聞かせる。

「そ、それより、俺に何か用ですか?」
「うん。どうやら、未だになかなか現実を受け入れられていないという報告を受けたからね、どんなものかと様子を見に来たんだ」
「そ、そんなことは───」
「だけど、今、マーギュリー侯爵令嬢……フィオナ嬢の名前をあげて何やら叫んでいたよね?」
「……っ!」

 チッと俺は内心で舌打ちをする。

「で、殿下はフィオナの幸せが約束されている……ようなことを仰っていましたが、お、俺にはエ、エミール殿下とフィオナが幸せになれるとはお、思えません!」
「ふーん?  どうして?」

(……?)

 若干、ジュラール殿下の声が低くなったような気がするが俺はそのまま続けた。

「フィオナ・マーギュリー侯爵令嬢が暴力的な女だからです。好きだった俺に相手にされなかったからと言ってあんな仕打ちをする女ですよ?  エミール殿下だっていつ殴られるか分かったものではありません」
「……へぇ?  マーギュリー侯爵令嬢は君が好きだった?」
「そうです!  フィオナは俺に好かれようと清純な女の振りをしていただけの大嘘つきなんです!  そんな女とエミール殿下が上手くいくはずがありません!」

 俺がそこまで言うと、殿下は、またしてもにっこりした笑顔を俺に向ける。

「────そこまで言うならダーヴィット。最近、王都や王宮で噂になっているとある婚約者同士の話をしてあげよう」
「は、い?」

(何の話だ……?)

 話の意図が見えずに俺は眉をしかめるが、殿下は気にせずそのまま話を続ける。

「最近、婚約が決定したばかりのその二人は、少々面倒なことに巻き込まれそうになってね?  共に仲良く突っ走る癖のある二人はその面倒ごとを解決するための話し合いをしたところ……」
「は、はあ……」

 やっぱり話の意図が見えない。

「何を思ったのか、皆にイチャ……ケホッ、仲睦まじい様子を見せればいいだろうという結論になったそうだ」
「あの?  それはいったい何の……はな」
「───そんな結論づけた二人は!  王宮でお茶会デートなるものを開催したかと思えば、互いにお菓子をあーんと手ずから食べさせ合っていた」
「あ、あーん?」
「そうだ!  しかも!  そんな大胆なことを堂々と皆の見ている前でしておいて、直後に二人揃って我に返って、共に顔を真っ赤にして照れだすというじれじれまで披露!」
「……」
「その場面を目撃した人たちは揃って悶絶したそうだ」

 なんだか砂糖をシロップで煮詰めたような甘さの話だ。

「また別の日には、街に出てデートすることにした二人は、お揃いのコーディネートで出かけて、終始、仲良く手を繋いで街を歩き回っていたという」
「お、お揃いの……?」
「……そして、街中でも、照れながらもあーんをしていたと聞く」
「……」

 待ってくれ。まさかとは思うがこの話は……

「そうそう。それから、最近、王宮の庭でよく見かけるのが、仲良く二人で筋力トレーニン……」
「っっ!  待ってください!  その……その二人というのは」

 俺が訊ねるとジュラール殿下は笑みを深めた。

「ははは、そんなの決まっているだろう?  僕の弟のエミールとその婚約者のフィオナ・マーギュリー侯爵令嬢の最近の二人の様子だ」
「───!」

 やっぱりだ!
 フィオナとエミールが仲睦まじい様子……だと!?  そんなことは有り得な……

「見ているこっちが悶絶するくらいの仲睦まじさなんだよ」
「……」
「それも、わざわざ親密な様子を不特定多数に見せつけようとしているくせに、二人揃ってすぐに照れだして、じれじれし始めるものだから───」
「……」
「今ではすっかり、お互いのことが大好きな可愛い未来の王子夫妻と呼ばれていてね……今では二人の間には、なんびとたりとも入るべからずという合言葉まで出来たそうだ」
「なっ……!?」

 有り得ない……そんなの有り得ない、そう言いたいのに……

「中には、お前に遊ばれて嫁ぎ先が見つからない令嬢をエミールの愛妾にしてやろうと目論んだ愚か者もいたようだが、ここ数日の二人の熱愛の様子に見事に撃沈したそうだ」
「なっ……」
「──さて?  これでも、あの二人は上手くいかないと言いはるかい?」
「……」 
「そして、フィオナ嬢はエミールに向けるような反応をダーヴィット、君に見せていたかい?  そんなんで本当に好かれていたと思えるのかな?」
「くっ……」

 俺が押し黙ると、殿下はなぜか笑みを深めた。

「そうそう、それから実はマーギュリー侯爵令嬢は───」



 その後、ジュラールの口から、フィオナの持つ“特別な才能”について聞かされたダーヴィットは、膝から崩れ落ちていた。
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