9 / 10
ヒロイン確定か!?
王立学院への中途編入は滞りなく行なわれた。
自分が編入したクラスで挨拶する。
このクラスは、下位貴族の子息令嬢が多く、私より前に編入した生徒もいるから、居心地は悪くなかった。
成績でクラスが振り分けられるわけではなく、
他に、平民クラス、中位貴族クラス、高位貴族クラスに分かれているそうだ。
学舎や食堂すら違っているから、いわゆる、『攻略対象者』になり得る高位貴族と遭遇することはない。
だから、油断したんだ。
編入して初めての期末試験で、私は上位成績者になってしまった。
上位成績者は高位貴族の学舎と食堂にも出入り出来るそうで、同じクラスにいた上位成績者に案内されることになった。
彼の名前は、カイン・ロードレス。
子爵令息だ。
正直、彼の存在はこの時初めて知った。
大人しく、クラスの中でも特に仲良くしている人もいない。
後に、上位成績者が使用出来る特別蔵書室にほとんどの時間いるそうで、クラスで見掛けないから知らなかったんだって分かった。
淡い金髪に薄い青い目。同じ上位成績者。
私と同じ色味。華奢な体型は女性と見間違えることもあるかもしれない。
ふと、もしかして、ラノベでよくある、ヒロインの身代わりで危険な目にあう不憫キャラじゃないかしら?と心配になった。
それくらい私達はよく似ていたと思う。
皇太子殿下に初めて会ったのは、彼に特別蔵書室に案内してもらった時だった。
「カイン。この間君から聞いた書籍だけど‥」
ロードレス様に話しかけた皇太子殿下と目が合う。
王族の絵姿は片田舎のうちの領地にも出回っていた。王家だけに受け継がれるという美しい紫色の瞳。
何?!同じ人間!?これ人体が発光してるの?輝いてるじゃん!
不躾にも殿下を見つめてしまう。
でも殿下も目を僅かに大きく開いて私を見つめている。
見つめ合うこと10秒くらい?長い。長いから。
えっ?これ、恋におちた瞬間てやつ?やだっ出会いイベントは突然に!?
自分が編入したクラスで挨拶する。
このクラスは、下位貴族の子息令嬢が多く、私より前に編入した生徒もいるから、居心地は悪くなかった。
成績でクラスが振り分けられるわけではなく、
他に、平民クラス、中位貴族クラス、高位貴族クラスに分かれているそうだ。
学舎や食堂すら違っているから、いわゆる、『攻略対象者』になり得る高位貴族と遭遇することはない。
だから、油断したんだ。
編入して初めての期末試験で、私は上位成績者になってしまった。
上位成績者は高位貴族の学舎と食堂にも出入り出来るそうで、同じクラスにいた上位成績者に案内されることになった。
彼の名前は、カイン・ロードレス。
子爵令息だ。
正直、彼の存在はこの時初めて知った。
大人しく、クラスの中でも特に仲良くしている人もいない。
後に、上位成績者が使用出来る特別蔵書室にほとんどの時間いるそうで、クラスで見掛けないから知らなかったんだって分かった。
淡い金髪に薄い青い目。同じ上位成績者。
私と同じ色味。華奢な体型は女性と見間違えることもあるかもしれない。
ふと、もしかして、ラノベでよくある、ヒロインの身代わりで危険な目にあう不憫キャラじゃないかしら?と心配になった。
それくらい私達はよく似ていたと思う。
皇太子殿下に初めて会ったのは、彼に特別蔵書室に案内してもらった時だった。
「カイン。この間君から聞いた書籍だけど‥」
ロードレス様に話しかけた皇太子殿下と目が合う。
王族の絵姿は片田舎のうちの領地にも出回っていた。王家だけに受け継がれるという美しい紫色の瞳。
何?!同じ人間!?これ人体が発光してるの?輝いてるじゃん!
不躾にも殿下を見つめてしまう。
でも殿下も目を僅かに大きく開いて私を見つめている。
見つめ合うこと10秒くらい?長い。長いから。
えっ?これ、恋におちた瞬間てやつ?やだっ出会いイベントは突然に!?
あなたにおすすめの小説
「お前がいると息が詰まる」と追放された令嬢——翌週から公爵家の予定が全て狂った
歩人
ファンタジー
クラリッサは公爵家の日程管理を一手に担う令嬢。前世の社畜経験を活かし、行事計画、来客対応、予算管理まで完璧にこなしていた。
だが婚約者ヴィクトルは言った。「お前がいると息が詰まる。もっと華やかな女がいい」
追放されたクラリッサが去った翌週、公爵家の予定が全て狂い始める。
舞踏会の招待状は届かず、外交晩餐会の料理は手配されず、決算書類は行方不明。
一方クラリッサは、若き領主の元で「定時退社」という夢を叶えていた。
「もう、残業はしません」
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。
「通訳など辞書で足りる」と追放された令嬢——三国会談で、婚約者は一言も話せなくなった
歩人
ファンタジー
宮廷通訳官エレノーラは五つの言語を操り、婚約者クラウスの外交を陰で支えてきた。
だがクラウスは言った。「通訳など辞書で足りる。お前は要らない」
追放されたエレノーラは隣国で新たな道を歩み始める。
一方、クラウスは三国会談の場で辞書片手に立ち往生。
誤訳が外交問題に発展し、窮地に陥ったその場に、隣国の通訳官として現れたのは——。
「その言葉は、もう翻訳できません」
ねえ、今どんな気持ち?
かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた
彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。
でも、あなたは真実を知らないみたいね
ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・
初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
地味で結婚できないと言われた私が、婚約破棄の席で全員に勝った話
といとい
ファンタジー
「地味で結婚できない」と蔑まれてきた伯爵令嬢クラリス・アーデン。公の場で婚約者から一方的に婚約破棄を言い渡され、妹との比較で笑い者にされるが、クラリスは静かに反撃を始める――。周到に集めた証拠と知略を武器に、貴族社会の表と裏を暴き、見下してきた者たちを鮮やかに逆転。冷静さと気品で場を支配する姿に、やがて誰もが喝采を送る。痛快“ざまぁ”逆転劇!