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受け取られなかった指輪と、それが繋いだもの
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杉田涼平がジュエリーブランドを就職先に選んだのは、単純に接客がしたかったのと、比較的商材が高額なので客層が良さそうだという理由だった。
入社してみると、予想通り女性が大半ではあるが、男性社員も思ったよりもいる。社内恋愛に期待はしていなかったけれど、チャンスが全くないわけでもなさそうだ、と少しだけ興奮に胸が躍った。
涼平はゲイである。社内恋愛を狙うならもっと仲間が多く見つかる業界を選ぶべきだったのかもしれないが、そういう不純な動機で就職活動ができるほど器用でもなかった。だからまあ期待していたわけではないが、意外に男性が多かったことで、もしかしたら、くらいの気持ちは芽生えてしまったのだ。
しかし現実は厳しかった。
「ここの配属は男俺一人か……」
接客を希望したのだから配属に文句は一つもない。毎日大変だがやりがいはあるし、元々やりたかったことでもあるし、最近は成績もついてきて、トータルで考えたらいいことの方が多い。
しかしやはり店舗配属された従業員の中で同じ店舗に男性が二人というのは前例もなく、実際確率から考えても無理な話だ。ジュエリーの購買層には男性客もそれなりの割合を占めるし、女性客でも男性目線の助言を求められることもあるので、男性のアドバイザーも需要はある。
「でも、そうじゃないんだよなあ……」
オフィスラブが儚く散った涼平は今日の売り上げをまとめながら、そろそろ片付けに入ろうか、と思っていたその時、小走りで店内に駆け込んでくる一人の男性が目に入った。
——うっわ、めちゃくちゃキラキライケメン……!
涼平の勤める店舗はビジネス街からも近いせいか、比較的男性客が多い。しかも場所柄比較的余裕のある人が多く、目の保養を超えないように自分を律するのが大変だったりもする。
だって、ジュエリーを買う人の多くはプレゼントなのだ。もちろんご自分用に仕立てていく人もいるが、そこまで多くはない。やはり妻に、恋人に、プロポーズしたくて、とはにかむ笑顔に心の中で泣いたことは配属されて半年で、両手の指ではとっくに足りなくなっている。
——さて、こんなに慌てて、どうしたのかなこのイケメンは。
こういう表情で駆け込んでくる人の多くはドラマを抱えている。自分が相手にはなれなくても、その話を聞かせてもらえるのはこの職業の醍醐味だなと涼平は思ってもいた。
「プレゼントをお探しですか?」
この最初の一声がかなり重要だ。視線を追い、身なり、表情から、さりげなくここに来た目的を探り出す。
男性は、照れくさそうな表情で顔を上げた。当たりだ。
「ええ、まあ……」
ここでがっついて新商品や売れ筋の案内をしてはいけない。相手が話しやすいと思ってくれるよう、あくまで聞く姿勢を崩さない。
男性が予想通りペアリングのショーケースへ視線をやったので、そっと声をかける。
「お手に取ってご覧になりたいものがあれば、おっしゃってくださいね」
男性はこくりと頷き、熱心にエンゲージやマリッジの置いてあるショーケースを眺めている。
やがて、顔を上げたので、涼平は促すように頷いた。
「あの……僕の、その相手がですね、結構、手が大きいんですけど……」
その言葉の選び方、それから目を見て、涼平はピンと来てしまった。
——相手の方、男性だな。
実は、そういうケースもたまにある。口にはしないが、たくさんの客を見ていれば次第に分かってくるし、言い方は悪いが同類はなんとなく雰囲気で分かるものなのだ。
——いいなあ……こんな素敵な方にプレゼントを選んでもらえる相手の人、幸せ者だな……。
一瞬覗いた私的な感情が表情に出る前に、涼平は柔らかな営業スマイルを顔に浮かべ、提案に移った。
「ありがとうございました。うまくいきますよう、私も応援しております」
「いやあ、すっかりお話を聞いていただいてしまって、お恥ずかしい限りです」
「記念品にうちのジュエリーを、とご指名いただける日を楽しみにしております!」
親しみを込めた涼平の冗談に男性は、はは、と照れ笑いを残して店を去っていった。
「うちのお客さんの中でもダントツだったね、さっきの人!」
店じまいをした店内で締め作業を行いながら、同期の女性スタッフが話しかけてくる。
「ああ、さっきの人ね。そうだねえ、あれで振られるわけないっていうねー。くう、羨ましいぜ」
涼平は当然社内にカミングアウトはしていないので、当たり障りのない返事しかできない。それでも「振られるわけがない」は本音だった。
「あんまり自信はないんです。でも、いけそうかなって少しでも思えるなら、待ってちゃだめかなって。あはは、こんな情けないところを見られたら、言い出す前に振られてしまいそうだけど」
男性はそう言って、自分とほとんど変わらないサイズのシンプルなプラチナリングを購入していった。
——俺なら両手をあげて喜んで踊り出しちゃうよ……。でも、難しいことだってあるよなあ。
世間の風当たりは言わずもがな、パートナーを固定しない人もそう珍しくない中で、ずっと一緒にいたいと伝えることは、きっと、すごく勇気がいる。
——そこまで考えてくれるパートナーが俺だって欲しいよ!!
ため息を飲み込んで、涼平はロッカーの鍵を閉めた。
翌週。その日仕事は休みだった涼平は、街で買い物がてら、ライバル店の様子見も兼ねて大通りを歩いていた。すると。
——あれ? あれは、先日の……?
前方のカフェと思しき店から、覚えのある背格好の男性が出てきた。
通常、客とは街ですれ違っても、知らぬ顔を通す。だが、ただならぬ雰囲気に、どうしてもその場を立ち去ることができなくて、涼平はそっと離れたところで様子を伺った。
よく見ると、手には自分のところのブランドロゴの入った手提げがある。ますます、気になって後を追った。
男性は大通りの脇にあるちょっとした広場に入っていった。崩れるように、という表現が相応しい動きでベンチに腰を下ろすと、顔を上げたままなんとぼろぼろと涙をこぼし始めた。
「わ……!?」
さすがにこれ以上見て見ぬふりができず、涼平は大股で近寄った。
「すみません、……もしよかったら」
声をかけられるとは思ってもいなかっただろう男性が、びくりと身体を震わせて涼平を見上げた。涼平の顔を見て微かに目を見開き、それから差し出されたハンカチに視線を落として、一瞬迷った後、ハンカチを受け取った。
「すみません。お声をかけていいものか、迷ったんですが」
涙を拭くのを待って、涼平はできるだけしおらしい声を出した。ずっと後をつけていた、とは口が裂けても言えない。
「偶然通りがかって、どうされたのだろうと、つい」
「あなたは……先日、僕がこれを買った時の……」
手にした紙の手提げにちらりと目線をやって、男性はようやく言葉を発した。
「……はい。すみません、別に、興味本位とかではなくって」
「いいんです。はは、無様なところをお見せしてしまって、僕の方こそ、申し訳ない。せっかく、一緒に選んでもらったのに」
「……よかったら、話してくれませんか」
一人になりたそうな空気だったら、ハンカチを渡して立ち去るつもりだった。けれど、そんな言葉が口をついて出た。
男性はやがて、ぽつぽつと話してくれた。恋人として関係を作りたかった人がいたこと。出会いはバーだったけれど、自分は真剣だったこと。でも、向こうにそんなつもりはなかった、ただ都合よく居心地のいい関係の一つに過ぎなかったこと。
「……もしかして、君も」
その言葉が何を意味するのかは明白だ。ここまで話してきて、向こうにも伝わっているのだろうと涼平もわかる。
「ええ。まあ、絶賛彼氏募集中ですけど」
あえて濁さず、はっきりと軽く言う。それが可笑しかったのか、男性が初めて笑顔を見せた。その目元に、強烈にギュンと来たのは表情に出さないように、仕事のつもりで顔を引き締める。
「君なら引く手あまただろう?」
「それそのままお返ししますよ」
秋の空に小さく笑い声が響く。
「ありがとう。君のおかげで、今日が全くクソみたいな日ってことにはならなくて済みそうだ」
その後の言葉を、涼平は祈るような気持ちで待った。
「その、もしよかったら——」
余裕なんかあるわけない動作で、涼平はポケットのスマホを鷲掴んだ。
ーーー
第79回 お題「指輪」「宝石」
入社してみると、予想通り女性が大半ではあるが、男性社員も思ったよりもいる。社内恋愛に期待はしていなかったけれど、チャンスが全くないわけでもなさそうだ、と少しだけ興奮に胸が躍った。
涼平はゲイである。社内恋愛を狙うならもっと仲間が多く見つかる業界を選ぶべきだったのかもしれないが、そういう不純な動機で就職活動ができるほど器用でもなかった。だからまあ期待していたわけではないが、意外に男性が多かったことで、もしかしたら、くらいの気持ちは芽生えてしまったのだ。
しかし現実は厳しかった。
「ここの配属は男俺一人か……」
接客を希望したのだから配属に文句は一つもない。毎日大変だがやりがいはあるし、元々やりたかったことでもあるし、最近は成績もついてきて、トータルで考えたらいいことの方が多い。
しかしやはり店舗配属された従業員の中で同じ店舗に男性が二人というのは前例もなく、実際確率から考えても無理な話だ。ジュエリーの購買層には男性客もそれなりの割合を占めるし、女性客でも男性目線の助言を求められることもあるので、男性のアドバイザーも需要はある。
「でも、そうじゃないんだよなあ……」
オフィスラブが儚く散った涼平は今日の売り上げをまとめながら、そろそろ片付けに入ろうか、と思っていたその時、小走りで店内に駆け込んでくる一人の男性が目に入った。
——うっわ、めちゃくちゃキラキライケメン……!
涼平の勤める店舗はビジネス街からも近いせいか、比較的男性客が多い。しかも場所柄比較的余裕のある人が多く、目の保養を超えないように自分を律するのが大変だったりもする。
だって、ジュエリーを買う人の多くはプレゼントなのだ。もちろんご自分用に仕立てていく人もいるが、そこまで多くはない。やはり妻に、恋人に、プロポーズしたくて、とはにかむ笑顔に心の中で泣いたことは配属されて半年で、両手の指ではとっくに足りなくなっている。
——さて、こんなに慌てて、どうしたのかなこのイケメンは。
こういう表情で駆け込んでくる人の多くはドラマを抱えている。自分が相手にはなれなくても、その話を聞かせてもらえるのはこの職業の醍醐味だなと涼平は思ってもいた。
「プレゼントをお探しですか?」
この最初の一声がかなり重要だ。視線を追い、身なり、表情から、さりげなくここに来た目的を探り出す。
男性は、照れくさそうな表情で顔を上げた。当たりだ。
「ええ、まあ……」
ここでがっついて新商品や売れ筋の案内をしてはいけない。相手が話しやすいと思ってくれるよう、あくまで聞く姿勢を崩さない。
男性が予想通りペアリングのショーケースへ視線をやったので、そっと声をかける。
「お手に取ってご覧になりたいものがあれば、おっしゃってくださいね」
男性はこくりと頷き、熱心にエンゲージやマリッジの置いてあるショーケースを眺めている。
やがて、顔を上げたので、涼平は促すように頷いた。
「あの……僕の、その相手がですね、結構、手が大きいんですけど……」
その言葉の選び方、それから目を見て、涼平はピンと来てしまった。
——相手の方、男性だな。
実は、そういうケースもたまにある。口にはしないが、たくさんの客を見ていれば次第に分かってくるし、言い方は悪いが同類はなんとなく雰囲気で分かるものなのだ。
——いいなあ……こんな素敵な方にプレゼントを選んでもらえる相手の人、幸せ者だな……。
一瞬覗いた私的な感情が表情に出る前に、涼平は柔らかな営業スマイルを顔に浮かべ、提案に移った。
「ありがとうございました。うまくいきますよう、私も応援しております」
「いやあ、すっかりお話を聞いていただいてしまって、お恥ずかしい限りです」
「記念品にうちのジュエリーを、とご指名いただける日を楽しみにしております!」
親しみを込めた涼平の冗談に男性は、はは、と照れ笑いを残して店を去っていった。
「うちのお客さんの中でもダントツだったね、さっきの人!」
店じまいをした店内で締め作業を行いながら、同期の女性スタッフが話しかけてくる。
「ああ、さっきの人ね。そうだねえ、あれで振られるわけないっていうねー。くう、羨ましいぜ」
涼平は当然社内にカミングアウトはしていないので、当たり障りのない返事しかできない。それでも「振られるわけがない」は本音だった。
「あんまり自信はないんです。でも、いけそうかなって少しでも思えるなら、待ってちゃだめかなって。あはは、こんな情けないところを見られたら、言い出す前に振られてしまいそうだけど」
男性はそう言って、自分とほとんど変わらないサイズのシンプルなプラチナリングを購入していった。
——俺なら両手をあげて喜んで踊り出しちゃうよ……。でも、難しいことだってあるよなあ。
世間の風当たりは言わずもがな、パートナーを固定しない人もそう珍しくない中で、ずっと一緒にいたいと伝えることは、きっと、すごく勇気がいる。
——そこまで考えてくれるパートナーが俺だって欲しいよ!!
ため息を飲み込んで、涼平はロッカーの鍵を閉めた。
翌週。その日仕事は休みだった涼平は、街で買い物がてら、ライバル店の様子見も兼ねて大通りを歩いていた。すると。
——あれ? あれは、先日の……?
前方のカフェと思しき店から、覚えのある背格好の男性が出てきた。
通常、客とは街ですれ違っても、知らぬ顔を通す。だが、ただならぬ雰囲気に、どうしてもその場を立ち去ることができなくて、涼平はそっと離れたところで様子を伺った。
よく見ると、手には自分のところのブランドロゴの入った手提げがある。ますます、気になって後を追った。
男性は大通りの脇にあるちょっとした広場に入っていった。崩れるように、という表現が相応しい動きでベンチに腰を下ろすと、顔を上げたままなんとぼろぼろと涙をこぼし始めた。
「わ……!?」
さすがにこれ以上見て見ぬふりができず、涼平は大股で近寄った。
「すみません、……もしよかったら」
声をかけられるとは思ってもいなかっただろう男性が、びくりと身体を震わせて涼平を見上げた。涼平の顔を見て微かに目を見開き、それから差し出されたハンカチに視線を落として、一瞬迷った後、ハンカチを受け取った。
「すみません。お声をかけていいものか、迷ったんですが」
涙を拭くのを待って、涼平はできるだけしおらしい声を出した。ずっと後をつけていた、とは口が裂けても言えない。
「偶然通りがかって、どうされたのだろうと、つい」
「あなたは……先日、僕がこれを買った時の……」
手にした紙の手提げにちらりと目線をやって、男性はようやく言葉を発した。
「……はい。すみません、別に、興味本位とかではなくって」
「いいんです。はは、無様なところをお見せしてしまって、僕の方こそ、申し訳ない。せっかく、一緒に選んでもらったのに」
「……よかったら、話してくれませんか」
一人になりたそうな空気だったら、ハンカチを渡して立ち去るつもりだった。けれど、そんな言葉が口をついて出た。
男性はやがて、ぽつぽつと話してくれた。恋人として関係を作りたかった人がいたこと。出会いはバーだったけれど、自分は真剣だったこと。でも、向こうにそんなつもりはなかった、ただ都合よく居心地のいい関係の一つに過ぎなかったこと。
「……もしかして、君も」
その言葉が何を意味するのかは明白だ。ここまで話してきて、向こうにも伝わっているのだろうと涼平もわかる。
「ええ。まあ、絶賛彼氏募集中ですけど」
あえて濁さず、はっきりと軽く言う。それが可笑しかったのか、男性が初めて笑顔を見せた。その目元に、強烈にギュンと来たのは表情に出さないように、仕事のつもりで顔を引き締める。
「君なら引く手あまただろう?」
「それそのままお返ししますよ」
秋の空に小さく笑い声が響く。
「ありがとう。君のおかげで、今日が全くクソみたいな日ってことにはならなくて済みそうだ」
その後の言葉を、涼平は祈るような気持ちで待った。
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第79回 お題「指輪」「宝石」
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