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運命のご招待
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学生生活とは実に退屈なものだ。毎回毎回黒板に白チョークで記された文字を一つ一つゆっくりと書き取っていくワンパターンな動作を一体どれほど繰り返しただろうか?
近くの文具店で購入した新品のノートが数式や文字で埋まっていくのを見ていると、もの悲しくなってくる。
俺はふと思う。このノートは果たしてこんな二次関数や微分積分といった社会生活には特に意味のないものを書かれるためだけに産み出されたのだろうか?と。
いや、違うな。今の発言は失言だな......。例え日常生活において微分積分が使われることはなくとも、教育という概念においては誰もが通らなければならないある種の試練なのだと考えれば、この複雑怪奇な数学という科目にも納得がいくと言える。
試練と例えたら何だか大仰に聞こえるかもしれないが、1+1のような猿でも解けるようなイージーな問題と比較すれば、明らかに現在高校生の俺、宝音昴の現在履修中の数学IIはRPGにおけるラストダンジョンにおけるラスボスの前座である大ボスレベルといっただろう。
格が違うし、圧も違う。
当然ながら俺のような日頃から雰囲気だけ優等生を演じているだけの陰キャ素行不良生徒は、ノートに物真似をしているだけで中身は全く理解できていない。
所謂これは接待みたいなものだ。あくまでもしっかり学習はしていますよ、と雰囲気だけしっかりとこなして、後は野となれ山となれだ。
この後教師から質問なんか飛んできたら答えられるのはまず不可能なので、そこは我がクラスの本物の優等生達にカバーしてもらうしかないだろう。
最も俺みたいなコミュ障を援護してくれるような、器の大きい生徒などいるはずもないが......。
キーンコーン カーンコーン
......時報か。ああよかった、これで魔の数学の時間から解放される。まあこの後の歴史の授業もそれはそれで、俺にとっては耐え難い苦痛の時間なのだが......。
まあいいさ......、今は束の間の休憩時間を謳歌するとしよう。ちょうどトイレにも行きたくなっていたしな。
ところが、廊下を出ようとしたその瞬間であった。
「2組の宝音君かしら?」
鶯のような透き通る声で、何と女子生徒が話しかけてきたのだ。
というかその姿には見覚えがある。この前の文化祭でのミスなんちゃらとかで、晴れて校内一の美少女認定を受けた我が校の副生徒会長、ええと確か名前は......。
「あら、分からないかしら? 聖来高校2年生で生徒会副会長の姫宮月よ。残念だわ、あたしの名前ぐらいは知ってるかと思ってたわ」
「あー、ごめん......」
顔は覚えていても名前を覚えるのが苦手なのは昔からだ。まあ島の本人は学校一の美少女なのだから、名前を承知していて当然といった感じだったのだろう。驕りがあるのは何だかいけすかないが......。
「それで副会長さん、俺に何か用でも?」
「そうね、時間もないし単刀直入に言わせてもらうわ」
「昨日、深夜2時頃にゲームセンターで我が校の生徒が遊んでいるとの目撃情報が外部から寄せられたのだけれど、それがあなたではないかと噂されてるのよ?」
「俺が?」
ゲームセンターなら駅の近くにあるから、頻繁ではないがけっこうな頻度で利用させてもらっているけれど、深夜2時までねぇ?
夜型ではない俺がそんな深くまで遊び呆けているのは正直無理かな。
「違うね、俺じゃない。昨日は家で寝てたよ」
「じゃあ、これは?」
「え?」
姫宮はスカートのポケットからスマートフォンを取り出して、手慣れた指使いで操作した後、そのまま印籠でも掲げるかのようにスマホの画面を俺に見せてきた。
「えっ!?」
「言っておくけど言い逃れはできないわよ? 証拠はここにあるのだから」
画面にはゲームセンターの店頭が写っていた。夜中で暗いのでややボヤけてはいるが、店頭に設置されたUFOキャッチャーを楽しそうにプレイしている人物だけがくっきりと映えていてよく目立っていた。
その人物はまさかの俺本人だった。学生服ではあるが顔はまさしく俺そのもので、身長も多分同じぐらいだと予想できる。
「あ、あれ? えっ、な、何で......!?」
合成写真? いや、写真からはそんな感じは一切感じられない。というか昨今の技術が進んでいるとはいえ、スマホの写真でこれだけ鮮明に写っているのだから合成でないのは疑いようがない。
「これでもまだ自分ではないと言い切れるかしら? 幸い周りのギャラリーはまだあなたの犯した違反行為に気づいてないようだけれど、このまま罪を認めなければあなたの評価は右肩下がりになり続けるだけよ?」
「ど、どうしろと?」
「放課後、生徒会室に来て。教師数名も交えて詳しく話を聞かせてもらうわ」
......何だよそりゃ。俺は何も悪いことはしてないのにか? 違う、これは嵌められたんだ。誰にだ? まさかこの女に? いや、こいつ自信が俺に恨みがあるとは......。
「? 宝音くん?」
だとすれば他に誰が? まさか数学の山田か? あいつの授業をほとんどまともに受けてないことを気づかれたか? いや、だとしても......。
「た、宝音くん!? ど、どうしたの!?」
なら生徒の誰か......、心当たりが多すぎて話にならないな、こりゃあ。ええと、それじゃあ......。
「............」
「............」
「............」
「......はっ!?」
しまった、つい考え込んでしまってた。ええと、確かどこまで副会長は話し......、あれ?
「? 誰もいない?」
気づいたら誰も人がいなくなっていた。まさか授業が始まっちまったのか? と思ったら教室にも誰もいない......。というか、ここは何だ?
知っているはずの学校内なのに、まるで別の場所にでもいるみたいな異様な雰囲気が漂っている。似ている場所? まさかそんなわけないよな?
びちゃっ
「ん?」
足元に水溜まりでもあるのか、何か水のような音が聞こえ......?
「!? うわっ!!!!?」
ふと足元を確認してみたら、踏んでいたのは水溜まりではなく大きな血溜まりであった。赤い絵の具だけでは表現しにくい深紅色の水が廊下に広がっていた。
「こ、これ人間の血液か......!?」
幸か不幸か血溜まりだけで血の発生源は見当たらないが......、とはいえこの場で凄惨な事件が起きたということはまず間違いないだろう。学校で殺人事件だと? もはや俺の校則違反が霞むレベルだ。
「ん?」
そして俺はもう一つ、気づいた。赤い水溜まりの中に何か四角い物が落ちている。
「これ、副会長のスマートフォンか?」
血で汚れているが間違いない。画面に俺の違反行為も写っていた。しかしどうしてここに姫宮のスマホが? まさか姫宮も近くにいるのだろうか?
......分からない。だが、姫宮もここにいるというのならなるべく早くあいつを探したほうがよさそうだ。この場にいることは危険を感じてならない。
汚れたスマホを軽く手で拭いた後、それをポケットにしまってから俺はゆっくりと血だらけの廊下を歩き始めた。
近くの文具店で購入した新品のノートが数式や文字で埋まっていくのを見ていると、もの悲しくなってくる。
俺はふと思う。このノートは果たしてこんな二次関数や微分積分といった社会生活には特に意味のないものを書かれるためだけに産み出されたのだろうか?と。
いや、違うな。今の発言は失言だな......。例え日常生活において微分積分が使われることはなくとも、教育という概念においては誰もが通らなければならないある種の試練なのだと考えれば、この複雑怪奇な数学という科目にも納得がいくと言える。
試練と例えたら何だか大仰に聞こえるかもしれないが、1+1のような猿でも解けるようなイージーな問題と比較すれば、明らかに現在高校生の俺、宝音昴の現在履修中の数学IIはRPGにおけるラストダンジョンにおけるラスボスの前座である大ボスレベルといっただろう。
格が違うし、圧も違う。
当然ながら俺のような日頃から雰囲気だけ優等生を演じているだけの陰キャ素行不良生徒は、ノートに物真似をしているだけで中身は全く理解できていない。
所謂これは接待みたいなものだ。あくまでもしっかり学習はしていますよ、と雰囲気だけしっかりとこなして、後は野となれ山となれだ。
この後教師から質問なんか飛んできたら答えられるのはまず不可能なので、そこは我がクラスの本物の優等生達にカバーしてもらうしかないだろう。
最も俺みたいなコミュ障を援護してくれるような、器の大きい生徒などいるはずもないが......。
キーンコーン カーンコーン
......時報か。ああよかった、これで魔の数学の時間から解放される。まあこの後の歴史の授業もそれはそれで、俺にとっては耐え難い苦痛の時間なのだが......。
まあいいさ......、今は束の間の休憩時間を謳歌するとしよう。ちょうどトイレにも行きたくなっていたしな。
ところが、廊下を出ようとしたその瞬間であった。
「2組の宝音君かしら?」
鶯のような透き通る声で、何と女子生徒が話しかけてきたのだ。
というかその姿には見覚えがある。この前の文化祭でのミスなんちゃらとかで、晴れて校内一の美少女認定を受けた我が校の副生徒会長、ええと確か名前は......。
「あら、分からないかしら? 聖来高校2年生で生徒会副会長の姫宮月よ。残念だわ、あたしの名前ぐらいは知ってるかと思ってたわ」
「あー、ごめん......」
顔は覚えていても名前を覚えるのが苦手なのは昔からだ。まあ島の本人は学校一の美少女なのだから、名前を承知していて当然といった感じだったのだろう。驕りがあるのは何だかいけすかないが......。
「それで副会長さん、俺に何か用でも?」
「そうね、時間もないし単刀直入に言わせてもらうわ」
「昨日、深夜2時頃にゲームセンターで我が校の生徒が遊んでいるとの目撃情報が外部から寄せられたのだけれど、それがあなたではないかと噂されてるのよ?」
「俺が?」
ゲームセンターなら駅の近くにあるから、頻繁ではないがけっこうな頻度で利用させてもらっているけれど、深夜2時までねぇ?
夜型ではない俺がそんな深くまで遊び呆けているのは正直無理かな。
「違うね、俺じゃない。昨日は家で寝てたよ」
「じゃあ、これは?」
「え?」
姫宮はスカートのポケットからスマートフォンを取り出して、手慣れた指使いで操作した後、そのまま印籠でも掲げるかのようにスマホの画面を俺に見せてきた。
「えっ!?」
「言っておくけど言い逃れはできないわよ? 証拠はここにあるのだから」
画面にはゲームセンターの店頭が写っていた。夜中で暗いのでややボヤけてはいるが、店頭に設置されたUFOキャッチャーを楽しそうにプレイしている人物だけがくっきりと映えていてよく目立っていた。
その人物はまさかの俺本人だった。学生服ではあるが顔はまさしく俺そのもので、身長も多分同じぐらいだと予想できる。
「あ、あれ? えっ、な、何で......!?」
合成写真? いや、写真からはそんな感じは一切感じられない。というか昨今の技術が進んでいるとはいえ、スマホの写真でこれだけ鮮明に写っているのだから合成でないのは疑いようがない。
「これでもまだ自分ではないと言い切れるかしら? 幸い周りのギャラリーはまだあなたの犯した違反行為に気づいてないようだけれど、このまま罪を認めなければあなたの評価は右肩下がりになり続けるだけよ?」
「ど、どうしろと?」
「放課後、生徒会室に来て。教師数名も交えて詳しく話を聞かせてもらうわ」
......何だよそりゃ。俺は何も悪いことはしてないのにか? 違う、これは嵌められたんだ。誰にだ? まさかこの女に? いや、こいつ自信が俺に恨みがあるとは......。
「? 宝音くん?」
だとすれば他に誰が? まさか数学の山田か? あいつの授業をほとんどまともに受けてないことを気づかれたか? いや、だとしても......。
「た、宝音くん!? ど、どうしたの!?」
なら生徒の誰か......、心当たりが多すぎて話にならないな、こりゃあ。ええと、それじゃあ......。
「............」
「............」
「............」
「......はっ!?」
しまった、つい考え込んでしまってた。ええと、確かどこまで副会長は話し......、あれ?
「? 誰もいない?」
気づいたら誰も人がいなくなっていた。まさか授業が始まっちまったのか? と思ったら教室にも誰もいない......。というか、ここは何だ?
知っているはずの学校内なのに、まるで別の場所にでもいるみたいな異様な雰囲気が漂っている。似ている場所? まさかそんなわけないよな?
びちゃっ
「ん?」
足元に水溜まりでもあるのか、何か水のような音が聞こえ......?
「!? うわっ!!!!?」
ふと足元を確認してみたら、踏んでいたのは水溜まりではなく大きな血溜まりであった。赤い絵の具だけでは表現しにくい深紅色の水が廊下に広がっていた。
「こ、これ人間の血液か......!?」
幸か不幸か血溜まりだけで血の発生源は見当たらないが......、とはいえこの場で凄惨な事件が起きたということはまず間違いないだろう。学校で殺人事件だと? もはや俺の校則違反が霞むレベルだ。
「ん?」
そして俺はもう一つ、気づいた。赤い水溜まりの中に何か四角い物が落ちている。
「これ、副会長のスマートフォンか?」
血で汚れているが間違いない。画面に俺の違反行為も写っていた。しかしどうしてここに姫宮のスマホが? まさか姫宮も近くにいるのだろうか?
......分からない。だが、姫宮もここにいるというのならなるべく早くあいつを探したほうがよさそうだ。この場にいることは危険を感じてならない。
汚れたスマホを軽く手で拭いた後、それをポケットにしまってから俺はゆっくりと血だらけの廊下を歩き始めた。
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