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初夜
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「っう、わ、」
引きずり込まれた先はマティアスの寝室だった。
俺だって軍人だし体は鍛えているはずなのに、放り投げるようにしてベッドに乗せられた。
そのままマティアスの大きな体が覆いかぶさってくる。
「マティア、ス、・・・っ、・・・ん、」
再び顎を捉えられ、強引に唇を合わせられる。
口の中にねじ込まれた熱い舌に呼吸すらも奪われて、体の奥にじわじわとした熱が宿ってくる。
嫌だと彼の体を離そうとするが・・・手も足も痺れたように思うように動かない。
「う、ぁ・・・・、」
さっきよりずっと深く長いキスに、体の芯が蕩けていく。
ようやく唇を放された時には息は上がり切って、目の前が涙で滲んだ。
それでも何とか弱々しくマティアスの肩を押す。
「も・・・やめ、ろ、」
だが彼は俺の頬を撫でると、どこか欲の宿った瞳で睨みつけてくる。
「レイン、お前、自分がどんな顔しているか分かって言ってるのか?」
彼の手が戸惑いなく俺のシャツをはぎ取る。
脱げたシャツで腕を後ろ手に縛られて、ただでさえ動かない体がますます拘束される。
晒された素肌に大きな掌が滑り体が震えた。
「ここで俺がやめたら、お前は他の誰かに抱かれに行くんだろう。そんなことは許さない。お前の夫は俺だ。」
「ぃ、あ、あ!」
いきなり、きゅ、と胸の先端を摘ままれて、高い悲鳴を上げる。
刺激に尖った乳首を、今度は優しく指先で転がされて快感に戦慄いた。
「ひ、ぁ、あ、」
柔らかく触られたかと思うとふいに痛いほど強く摘ままれ、かと思ったら熱い舌でねっとりと舐め上げられる。
耐えられない快感に鼻にかかったような嬌声を上げていると、小さな舌打ちとともにマティアスが体を離した。
「随分と敏感だな。」
その言葉とともに下肢を撫で上げられる。
すっかり勃ち上がった性器を揶揄するように言われて顔にかっと羞恥で血が上る。
だが下着ごと下衣をずり下げられて屹立を掴まれ、戸惑いもなく扱かれて羞恥すら頭から霧散する。
「あっ・・・あ、あ!」
指で先端をくすぐるように弄られる。
もう片方の手でやわやわと袋を揉まれ、指先が時折り会陰まで戯れのように撫で上げる。
男に抱かれ慣れた体がその先を知らないうちにねだり、縛られた体をくねらせた。
「普段はどんな風に抱かれるのが好きなんだ?ゆっくり焦らされるのか?それとも激しく?」
「し、知るか、よ・・・!」
普段は性欲をただ解消するための処理のセックスだ。
お互いに楽しみはするけどこんなねちっこい前戯なんてないスポーツみたいなものだ。
だが俺の答えが不服なのかマティアスはその目をますます獰猛に光らせる。
「言わないなら、俺が好きなように抱くぞ。」
「あ、や、・・・・ぁ、あ、ああ!」
溢れ出る俺の体液を指に纏わせて、後孔にゆっくりと指が差し込まれる。
乱暴ではなく、だが確実に中を押し広げて進む指に嬌声が漏れた。
「どこが好きなんだ?教えてくれ。」
指先で内壁をくすぐるようにして押し上げられる。
湿った音と共に奥深くまで差し込まれた指を、媚肉が収縮してきゅうきゅうと締め付けた。
「ぁ、あ、あ゛!」
「ああ、ここか?」
内側の一番気持ちのいいところをあっという間に探り出されて、執拗に責められる。
ぐちぐちと粘着質な音が恥ずかしくてでもそれも気にならないくらいに気持ちがいい。
彼の手が俺の屹立を同時に擦り上げてきて、快感に跳ねる体が止まらない。
「マティ、アス、・・・俺、・・・も、イ、きそ、」
俺が白旗を上げて彼に縋るように呟くと、マティアスは俺を追い詰めるように指を増やし動きを早くする。
屹立も強く擦られ内壁は弱いところばかりを苛められる。
とどめとばかりにマティアスの口が俺の性器にゆっくりと近づき・・・咥えられて吸い上げられた。
分厚い舌が性器のくびれに絡みつき舐め上げられる。
弱いところを同時に責められて俺はひとたまりもなかった。
「う、ぁ、ああ゛、あ゛あ゛あ゛!!」
体が震えて目の前が真っ白になる。
後孔がはしたなく収縮しているのが分かる。
溜めていたっていうのを差し引いても長く続き射精に、俺は痙攣をとめることもできずに押し流された。
「あ、あ、・・・・・、は、ぁ・・・!」
最後の一滴まで吸い上げられて体をのけぞらせる。
荒い息をついてなんとか正気を取り戻そうとするが、深い快感に溺れた体は自由にならない。
気持ちよさが体中を駆け巡って脳みそを痺れさせる。
そんな俺の汗でぬるつく太ももを、マティアスが抱きかかえて引き寄せた。
背中にシーツが擦れることすら刺激になって思わず震える。
だが彼から発せられた言葉に、俺は目を見開いた。
「悪いが、挿れる。我慢の限界だ。」
「う、・・・そ、だろ、・・・ちょっと待っ、」
獣欲に濡れたマティアスの瞳。
下肢に当たる、太くて熱い彼の性器。
まだイったばかりで戻ってこれていない俺がそんなものを挿れられてしまったら・・・。
想像だけで青くなって首を振るが、目の前の男は酷薄な表情で俺のふとももに指を喰い込ませた。
「無理だ。待てない。」
その言葉と同時に、圧倒的な質量が押し入ってくる。
熱い。苦しい。気持ちいい。
内側をごりごりと擦りながら侵入してくる。
挿れられただけでイってしまいそうだ。
いや、イってしまっているのかもしれない。
容赦なく揺さぶられて、俺の悲鳴のような嬌声が部屋に響いた。
「っう、わ、」
引きずり込まれた先はマティアスの寝室だった。
俺だって軍人だし体は鍛えているはずなのに、放り投げるようにしてベッドに乗せられた。
そのままマティアスの大きな体が覆いかぶさってくる。
「マティア、ス、・・・っ、・・・ん、」
再び顎を捉えられ、強引に唇を合わせられる。
口の中にねじ込まれた熱い舌に呼吸すらも奪われて、体の奥にじわじわとした熱が宿ってくる。
嫌だと彼の体を離そうとするが・・・手も足も痺れたように思うように動かない。
「う、ぁ・・・・、」
さっきよりずっと深く長いキスに、体の芯が蕩けていく。
ようやく唇を放された時には息は上がり切って、目の前が涙で滲んだ。
それでも何とか弱々しくマティアスの肩を押す。
「も・・・やめ、ろ、」
だが彼は俺の頬を撫でると、どこか欲の宿った瞳で睨みつけてくる。
「レイン、お前、自分がどんな顔しているか分かって言ってるのか?」
彼の手が戸惑いなく俺のシャツをはぎ取る。
脱げたシャツで腕を後ろ手に縛られて、ただでさえ動かない体がますます拘束される。
晒された素肌に大きな掌が滑り体が震えた。
「ここで俺がやめたら、お前は他の誰かに抱かれに行くんだろう。そんなことは許さない。お前の夫は俺だ。」
「ぃ、あ、あ!」
いきなり、きゅ、と胸の先端を摘ままれて、高い悲鳴を上げる。
刺激に尖った乳首を、今度は優しく指先で転がされて快感に戦慄いた。
「ひ、ぁ、あ、」
柔らかく触られたかと思うとふいに痛いほど強く摘ままれ、かと思ったら熱い舌でねっとりと舐め上げられる。
耐えられない快感に鼻にかかったような嬌声を上げていると、小さな舌打ちとともにマティアスが体を離した。
「随分と敏感だな。」
その言葉とともに下肢を撫で上げられる。
すっかり勃ち上がった性器を揶揄するように言われて顔にかっと羞恥で血が上る。
だが下着ごと下衣をずり下げられて屹立を掴まれ、戸惑いもなく扱かれて羞恥すら頭から霧散する。
「あっ・・・あ、あ!」
指で先端をくすぐるように弄られる。
もう片方の手でやわやわと袋を揉まれ、指先が時折り会陰まで戯れのように撫で上げる。
男に抱かれ慣れた体がその先を知らないうちにねだり、縛られた体をくねらせた。
「普段はどんな風に抱かれるのが好きなんだ?ゆっくり焦らされるのか?それとも激しく?」
「し、知るか、よ・・・!」
普段は性欲をただ解消するための処理のセックスだ。
お互いに楽しみはするけどこんなねちっこい前戯なんてないスポーツみたいなものだ。
だが俺の答えが不服なのかマティアスはその目をますます獰猛に光らせる。
「言わないなら、俺が好きなように抱くぞ。」
「あ、や、・・・・ぁ、あ、ああ!」
溢れ出る俺の体液を指に纏わせて、後孔にゆっくりと指が差し込まれる。
乱暴ではなく、だが確実に中を押し広げて進む指に嬌声が漏れた。
「どこが好きなんだ?教えてくれ。」
指先で内壁をくすぐるようにして押し上げられる。
湿った音と共に奥深くまで差し込まれた指を、媚肉が収縮してきゅうきゅうと締め付けた。
「ぁ、あ、あ゛!」
「ああ、ここか?」
内側の一番気持ちのいいところをあっという間に探り出されて、執拗に責められる。
ぐちぐちと粘着質な音が恥ずかしくてでもそれも気にならないくらいに気持ちがいい。
彼の手が俺の屹立を同時に擦り上げてきて、快感に跳ねる体が止まらない。
「マティ、アス、・・・俺、・・・も、イ、きそ、」
俺が白旗を上げて彼に縋るように呟くと、マティアスは俺を追い詰めるように指を増やし動きを早くする。
屹立も強く擦られ内壁は弱いところばかりを苛められる。
とどめとばかりにマティアスの口が俺の性器にゆっくりと近づき・・・咥えられて吸い上げられた。
分厚い舌が性器のくびれに絡みつき舐め上げられる。
弱いところを同時に責められて俺はひとたまりもなかった。
「う、ぁ、ああ゛、あ゛あ゛あ゛!!」
体が震えて目の前が真っ白になる。
後孔がはしたなく収縮しているのが分かる。
溜めていたっていうのを差し引いても長く続き射精に、俺は痙攣をとめることもできずに押し流された。
「あ、あ、・・・・・、は、ぁ・・・!」
最後の一滴まで吸い上げられて体をのけぞらせる。
荒い息をついてなんとか正気を取り戻そうとするが、深い快感に溺れた体は自由にならない。
気持ちよさが体中を駆け巡って脳みそを痺れさせる。
そんな俺の汗でぬるつく太ももを、マティアスが抱きかかえて引き寄せた。
背中にシーツが擦れることすら刺激になって思わず震える。
だが彼から発せられた言葉に、俺は目を見開いた。
「悪いが、挿れる。我慢の限界だ。」
「う、・・・そ、だろ、・・・ちょっと待っ、」
獣欲に濡れたマティアスの瞳。
下肢に当たる、太くて熱い彼の性器。
まだイったばかりで戻ってこれていない俺がそんなものを挿れられてしまったら・・・。
想像だけで青くなって首を振るが、目の前の男は酷薄な表情で俺のふとももに指を喰い込ませた。
「無理だ。待てない。」
その言葉と同時に、圧倒的な質量が押し入ってくる。
熱い。苦しい。気持ちいい。
内側をごりごりと擦りながら侵入してくる。
挿れられただけでイってしまいそうだ。
いや、イってしまっているのかもしれない。
容赦なく揺さぶられて、俺の悲鳴のような嬌声が部屋に響いた。
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