竜神様の老いらくの恋

のらねことすていぬ

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2.王様










 一晩涙にくれた僕は、次の朝いつも以上に不細工だった。
 目とか真っ赤で、通りかかる人も目を逸らすレベルの不細工っぷりだった。

 それでもしょうがないから、のそのそ起きてシャワーを浴びて執務室へ移動する。
 別に仕事があるわけじゃないから、特にやることはないけど。

 で、やることがないと考えることはもう一つしかない。

 鍛錬場の「彼」のことだ。
 せめて名前が知りたいし、年も知りたい。
 できたらちょろっとだけお話なんかもしたくって、許されるなら結婚したい。

 けどあんだけ恥をさらした翌日に、平気な顔をして訪れることはできない。
 もともと僕はかなりの引っ込み思案なんだ。



 そもそも、まだ10代半ばであれだけ格好いい彼が、僕を選んでくれる可能性なんてあるんだろうか。
 しかも花形職業の騎士だ。きっとモテモテに違いない。
 成人年齢の50歳まで独り身でいてくれるだろうか。
 そう思っただけで僕の心臓がストライキを起こしそうになる。

 彼に振られたら、僕は本気で死にそうだし国ごと破壊しそうだ。
 嫌な予感にぶるぶると頭をふるう。


「どうしよう……いい案がまったく浮かばない」


 ごつん、と机に頭を打ち付ける。
 痛さは全然なくて、ひんやりと気持ちいい。

 竜人族は番を定めたら諦められない。
 たとえ嫌われても絶対に攫う自信がある。
 もしくは辛さのあまりこの国全てを破壊する。

 でも穏健派の僕はできれば彼に嫌われることなく距離を縮めて、僕のことを好きになってもらいたい。
 僕が彼を好きな程じゃなくてもいいから、僕と片手間程度に番になるくらいにはなんとか好きになってもらえないだろうか。

 そう思って頭を巡らせるけど、……いまいちいい案は浮かんでこない。

 だって、僕は竜人族の中でもミソッカスだ。
 土竜だから見た目は地味だし。
 コミュ障だし。
 魔力だってそんなに多い訳じゃないし。

 もし風竜のアスファーくらいイケメンだったら、堂々と求愛しに行けるのに。
 はぁぁ、とまたため息が漏れてしまう。



 どのくらいそうしていただろうか。
 一向に前向きな思考にならないまま突っ伏していたら、外から控えめなノックが響いた。


「はーい、どなたー?」


 僕の部屋に来客なんて珍しい。
 そう思って返事をすると、外から厳かな声がした。


「国王のワハシュでございます。……中に入ってもよろしいでしょうか?」

「え、……わ、お、王様!?」


 大慌てで髪と服の乱れを整えて、内側からドアを開く。
 すると、月に一回は見ているけどほとんど話したことのない王様がそこに立っていた。

 お付きの侍従たちもぞろぞろと後からついてくる。
 え、なに。
 もしかして僕、なんかしでかした?

 そう思いながらも応接セットのソファに腰掛けると、王様が向かい側に立つ。


「こちらに失礼しても?」


 え。
 僕先に座っちゃったけど、人間の間ではなんかルールとかあるんだろうか。
 もちろんです、という意味で頷くと、王様は丁寧な仕草でお辞儀をすると僕の目の前のソファに腰掛けた。


「このような突然の訪問、心よりお詫び申し上げます。神の御使いであらせられるルス殿の深い思考を妨げていなければ良いのですが」


 王様が良く分からない呪文を唱える。
 俺は必殺あいまいな頷き、で返す。
 偉い人の言葉って、遠回りが過ぎて意味不明。


「今朝より城内で、ある噂が囁かれております。それが……ルス殿が、城内でその光の力を発せられた、というものでございます」


 あ、これは分かった。
 これは僕が昨日、人前で発情&求愛しちゃったことが噂になってるってことだ。
 うわあああああ、と叫び出したいのを必死でこらえる。
 ひどいよ王様!
 僕にも分かっていたことをわざわざ言いに来るなんて!


「なにか勘気に触れるようなことでもございましたでしょうか。それとも、その晩に訪れがあった風竜様がお関わりのことでしょうか……少しでもお力添えをできれば、と馳せ参じた次第でございます」


 良く分かんないけど、「どうしてこうなった?」ってことを聞かれてるんだと思う。
 うう。恥ずかしい死にたい。


「アスファー……いや、風竜は無関係です」


 恥ずかしさの極みにいる僕から、おどろおどろしい声が漏れる。
 僕の声があまりに恨みがましかったのか、王様はびっくりしたように顔をはね上げた。


「……では、何者かがご気分を損ねるようなことを?」


 ぶるぶる、と顔を横に振る。
 気分を損ねるなんてとんでもない。
 出会った瞬間は、1824年生きてきた中で最高の気分だった。
 それこそ自分が律せなくなるほどに。
 まぁ結果として大失態を演じることになったけど。

 こほん、と小さく咳ばらいをして、真面目腐った顔を作る。


「ただ騎士たちがよく鍛錬しているなと……あれらはまだ子供だろう?」


 いえいえ大人ですよ、の言葉をちょっとだけ期待して、口を開く。
 なにがよく鍛錬してる、だ。
 彼以外は全然見てなかったのに。


「お褒めの言葉、皆によく聞かせます。身に余る光栄、喜ぶでしょう。たしかにあそこの団員はまだ若年ですが、将来有望な者たちばかりでございます。」


 僕の期待していた言葉はでてこなくて、やっぱり子供なんだということをダメ押しされる。
 ……もしかして、僕がいやらしい目で見てたのがバレたのかな?
 だとしたら、手を出す前から犯罪者だ。

 思わず頬が引き攣るが、名前は話からなくても、なにか彼のヒントだけでも…と未練がましく僕は言葉を重ねる。


「そ、そうか。みな貴族の子弟かなにかか?」

「いえ。騎士団は門戸を広く開いておりますので、実力さえあれば平民でも入団できますよ。どうしても剣術の師を付けられる貴族が多くなりがちですがね」


 王様はニコニコと人の好さそうな笑顔で告げる。
 つまり、僕の番は平民か貴族かすらも分からないってことだ。


「そう、ですか、」


 結局、王様との面談では「彼」がまだ子供だって情報しか手に入らなくて、僕は肩を落とした。












 だが、恋に落ちた竜族を舐めないでいただきたい。

 3日ほどしてメンタル的にすっかり立ち直った僕は、衣装棚の前で仁王立ちをしていた。

 僕は全身なまっちろい。
 日差しが強いこの国では珍しい、透き通るレベルのもやしボディ。

 だけど瞳は茶色で、髪も同じ。
 この国ではおそらくもっともポピュラーな色合いだから、地味な服装をしていれば、きっと誰も僕が竜人だっていうことには気が付かないはずだ。
 顔も地味だし。

 そう、お気づきの通り。
 僕は「少年に手を出そうとしている変態竜」ということを隠して、ただの人族として彼のまわりで情報収集をしようとしている。
 ストーカーだと頭の中では分かっているけど、できれば、できれば彼の名前と好きなものと好みのタイプだけでも知りたい。
 盗聴してでもゴミ箱を漁ってでも知りたい。

 アスファーにどつかれるレベルの犯罪臭が漂うけど、そろそろ番不足で禁断症状がでてきたんでやらせてもらいます。
 このままだと竜の慟哭で王城まるごと破壊しそうなレベル。
 別名「欲求不満の叫び」とも言う。

 そうして地味な青年Aとなった僕は、意気揚々と自室から滑り出た。








 --------------



 鍛錬場に近づくと、それだけで心臓がどきどき跳ねあがる。
 もう少し歩くと彼がいるかもしれない。
 そんな期待だけで鼻血がでそうだ。

 はぁはぁと明らかに変態チックな吐息をさせつつ、僕は鍛錬場へ忍び込む。

 地味な髪色と顔が功を奏したのか、僕のことをチラチラと見る人はいたけど、誰も指をさして笑ったり「変態だ!石でも投げろ!」とか言ったりはしなかった。良かった。

 鍛錬場の影で、きょろきょろと辺りを見回すけど……お目当ての「彼」がいない。
 なんでだ。
 どこにいるの。

 そこに彼がいないってだけで、胸が引き絞られるように痛い。
 ここに来たら会えるってことだけを支えにここ数日生きてきたのに。

 まさか誰かと一緒にいるの。
 そうだ、僕は彼のことを何一つとして知らないけど、もしかしてもうすでに好きな人とかいるんだろうか。

 打ちひしがれていると、僕のことをけっこう近くでぼんやりと見ている青年がいることに気が付いた。
 剣をもって制服を着ているからおそらく騎士……指南役だろうか。
 他の少年たちよりも年上に見える。


「あの、」

「っ!、、あ、俺、ですか!?」


 声をかけると、男は声を裏返しながら自分を指さす。
 なんだよ、地味なのが声かけたらそんなに変か。


「はい。その、ここで訓練してた騎士さんの中に、薄い金髪の格好いい少年がいましたよね?ちょっと彼に用事があるんですけど……」


「薄い金髪…?ああ、あれなら今、医務室に……」


 医務室。
 その言葉を聞いた途端、僕は全身からざぁっと血の気が引いて……次の瞬間、医務室の扉の前にいた。

 転移の術を使ったのは久しぶりだったけど、それどころじゃない。
 くん、と鼻を動かすと少しだけ血の匂いがする、気がする。

 医務室なら医師がいるし、きっともう手当はされてるんだろうけど、いてもたってもいられない。
 治療中なら邪魔しちゃダメだと思いつつ、コンコン、と手が勝手にノックしていた。

『はい』と中から声がする。
 なんだか脳に痺れるように響く声で…いつまででも聞いていたい気になる。
 だけど番の一大事にぼんやり立ってもいられないので扉を開くと……そこには、血まみれの腕を汚い布で押さえる彼が椅子に座っていた。


「…………ちょ、!!きみ、大丈夫!?」


 大慌てで彼のもとに飛び寄る。
 傷は深くはなさそうだけど皮膚をえぐるように切っていて派手に出血している。
 彼の玉のような肌が…。
 こんなに近くで番(仮)が怪我をしていたっていうのに、のんびりと衣装に悩んでいた自分が嫌になる。
 それ以上に彼を怪我させた原因を破壊したくなる。
 ああ、どうしてやろうか…。


「大丈夫、です。……その、お医者さま、ですか?」


 血まみれの腕を掴んだまま、ぐるぐると闇な思考に囚われていたら、上から戸惑う様な声が降ってきた。


「……………うん。そうだよ?」


 うん。
 今だけは、そういうことにしておこう。

 竜人ってアホっぽい生物だけど長生きだから、意外と色々知識あるし。
 まずは彼の治療が先だ。
 だから僕のささいな嘘なんて、些末なことだ。
 うん、きっとそうだ。

 彼と目を合わせないようにしつつ、彼の腕の汚い布をどけて、流し場で傷口を洗い流す。
 傷口付近を綺麗に拭き、ついでに止血用の薬草に僕の力をこっそり混ぜたものをべとりと張り付ける。
 竜の血を直接使えば一瞬なんだけど、どうにも怪しすぎるからなあ。
 でも、それだけでもあっさり血は止まり、皮膚も徐々に回復していっているようだった。
 それだけ見て、僕はようやく詰めていた息を吐いた。


「これで心配いらないね。今日はまだ傷口が塞がってないから、あんまり動かないようにしてね。」


 薬草の上から包帯を巻きつける。
 ちょっと大げさかもしれないけど、心配なんだからしょうがない。
 包帯ぐるぐる巻きの腕を彼は上下に何度か揺すると、関心したようにつぶやいた。


「……すごいっすね。もう血が止まった。痛みもない。」

「いやぁ、それは君が若いからだよ。さすが治りがいいね!……それより、君のお名前は?」


 結構怪しめだったけど、強引に彼の名前を聞き出そうと話題を移す。
 僕のうさん臭さをピュアな彼は感じ取らなかったのか、腕から僕に視線を移すと、ぴし、と背筋を伸ばした。


「エスク、と申します。今年第2騎士団に配属されました」


 エスク。
 名前を知ったというだけで、心が震える。
 エスクエスク、と何度も胸の内で繰り返す。
 なんだかとても大事な宝物を手に入れたみたいに、胸があったかくなる。


「第2騎士団なんだ、優秀なんだね。」


 さりげなく褒めて好感度をアップさせようとあざとく笑う。
 実際に、王様が実力があれば、と言っていたように彼は優秀なんだと思う。
 だけど僕の言葉に、彼は照れたように「運が良かっただけです」と零した。
 ああ、そんな謙虚なところも素晴らしい。


「その、先生は?いままで見たことなかったんすけど……」


 おっと。
 さっそくさっきついた嘘がバレかけてる?
 しかも先生って、やばいプレイみたいじゃん!
 ちょっと興奮しちゃう僕の変態!


「僕はルスだよ。普段はここの担当じゃないから、会ったことなかったんじゃないか、な?」


 たっぷり3秒ほど思案してから、怪しさ満点の笑顔で僕は答えた。
 だが僕の笑顔に、エスクはなぜか頬を染めて頭を掻いた。


「そうだったんですね。……確かに、先生みたいな人、一度見たら忘れない」


 え。
 それってどういう意味ですか。
 地味だ地味だと思ってたけど、もしかして僕ってパンチある系ブサイク?
 番(候補)にそう言われちゃうのは、それはちょっと辛いかな……!?
 彼に好いてもらえる可能性がどんどん目減りしていっている気がする。

 落ちていく僕の思考をよそに、彼はちょっと照れたように笑った。


「じゃあ今日は会えてラッキー、なんすね」


 もしかして僕の竜エキス入り薬草が気に入ってもらえましたか。
 たしかに、普通の人間の医者だったら1週間はかかる傷だ。
 でもそんなんでよかったら、じゃんじゃんあげる!
 僕も君に出会えたことが人生最大の幸福だよ!結婚して!

 口を開いたら、アホな言葉しかでなさそうだったから、僕はあいまいにほほ笑んだ。



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