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●隆也の本気の恋
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「切ないね~~相変わらず・・・」
水瀬が、ため息混じりに言った。
そして、喉をうるおすように、目の前のアイスティーをストローで吸った。
午後2時の大学の学食はガラガラで、人がほとんどいない。
もう5限目が始まっている時間だから、人が少なくて当たり前だけど―――
それにしても、さっきまでのお昼までの混雑さとは、比べものにならないくらいだ。
したがって、内緒の話や恋の相談などをするのには、この時間がベストだ。
だから私と私の友達、水瀬は授業をさぼって、学食で隆也との事を話しているのだ。
水瀬(みなせ)は私の高校の時からの友達―――
大好きな大親友。
隆也に一目ぼれした時に、一緒に渋谷をぶらついていた友達が水瀬だった。
だから水瀬は、隆也と私の深い事情を、初めから詳しく知っている。
それなので、水瀬には隆也の愚痴や相談をいつもしてしまうんだ。
今も水瀬に、昨日の隆也との出来事を報告していたのだ。
「でもさぁ、由希はこれでいいわけ?完全に隆也さんの都合のいい女みたいなもんじゃん」
水瀬はいつも結構きつい事を平気で言う。
いつもは平気で流せるけど、水瀬の毒舌は、今日の私にはちょっときつい。
でも水瀬の言ってる事は正しいから、私は何も言えないんだけど。
しばらくの沈黙・・・
水瀬は目の前のアイスティーをストローでグルグルかき混ぜていたけど、ふぅっと息をついて言った。
「・・・・それでも好きなんだよね、由希は隆也さんの事」
私はゆっくりとうなずいた。
隆也を好きな気持ちだけは誰にも負けない。
例え、都合のいい女だとしても、側にいられないよりはずっとマシ。
隆也に会えなくなるほうが、私にはずっとずっとつらい。
水瀬はかきまぜてたアイスティーを脇によけると、こぶしを机の上に置いた。
「それならがんばるしかないでしょ?本当なら止めるべきなのかもしれないけど、由希がそれほど好きならとことんがんばりな!」
「うん・・・」
「私は絶対いつでも由希の味方だし、応援するから!」
「ありがと・・・」
水瀬の温かい励ましに、私は涙が出そうになる。
きついことは言うけど、友達思いで、優しい。
そんな水瀬に私はいつも励まされている。
「まぁ・・・、あんな女に大事な由希の隆也さんがたぶらかされたのがむかつくから、奪い返して欲しいという気持ちもあるんだけどね・・・」
水瀬はボソッとつぶやくように言うと、軽く舌を出した。
その時、5限目の終了を告げるベルが鳴る。
ベルが鳴ると、すぐに学食にポツポツと人が入り始める。
「もう5限終わったんだ~~小腹減ってくる時間だし、みんなお茶しに来るね。
もう学食混みそうだよ」
水瀬が大きく伸びをしながら言った。
水瀬が、ため息混じりに言った。
そして、喉をうるおすように、目の前のアイスティーをストローで吸った。
午後2時の大学の学食はガラガラで、人がほとんどいない。
もう5限目が始まっている時間だから、人が少なくて当たり前だけど―――
それにしても、さっきまでのお昼までの混雑さとは、比べものにならないくらいだ。
したがって、内緒の話や恋の相談などをするのには、この時間がベストだ。
だから私と私の友達、水瀬は授業をさぼって、学食で隆也との事を話しているのだ。
水瀬(みなせ)は私の高校の時からの友達―――
大好きな大親友。
隆也に一目ぼれした時に、一緒に渋谷をぶらついていた友達が水瀬だった。
だから水瀬は、隆也と私の深い事情を、初めから詳しく知っている。
それなので、水瀬には隆也の愚痴や相談をいつもしてしまうんだ。
今も水瀬に、昨日の隆也との出来事を報告していたのだ。
「でもさぁ、由希はこれでいいわけ?完全に隆也さんの都合のいい女みたいなもんじゃん」
水瀬はいつも結構きつい事を平気で言う。
いつもは平気で流せるけど、水瀬の毒舌は、今日の私にはちょっときつい。
でも水瀬の言ってる事は正しいから、私は何も言えないんだけど。
しばらくの沈黙・・・
水瀬は目の前のアイスティーをストローでグルグルかき混ぜていたけど、ふぅっと息をついて言った。
「・・・・それでも好きなんだよね、由希は隆也さんの事」
私はゆっくりとうなずいた。
隆也を好きな気持ちだけは誰にも負けない。
例え、都合のいい女だとしても、側にいられないよりはずっとマシ。
隆也に会えなくなるほうが、私にはずっとずっとつらい。
水瀬はかきまぜてたアイスティーを脇によけると、こぶしを机の上に置いた。
「それならがんばるしかないでしょ?本当なら止めるべきなのかもしれないけど、由希がそれほど好きならとことんがんばりな!」
「うん・・・」
「私は絶対いつでも由希の味方だし、応援するから!」
「ありがと・・・」
水瀬の温かい励ましに、私は涙が出そうになる。
きついことは言うけど、友達思いで、優しい。
そんな水瀬に私はいつも励まされている。
「まぁ・・・、あんな女に大事な由希の隆也さんがたぶらかされたのがむかつくから、奪い返して欲しいという気持ちもあるんだけどね・・・」
水瀬はボソッとつぶやくように言うと、軽く舌を出した。
その時、5限目の終了を告げるベルが鳴る。
ベルが鳴ると、すぐに学食にポツポツと人が入り始める。
「もう5限終わったんだ~~小腹減ってくる時間だし、みんなお茶しに来るね。
もう学食混みそうだよ」
水瀬が大きく伸びをしながら言った。
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