13 / 83
●隆也の本気の恋
7
しおりを挟む
目の前の隆也の顔は、真剣そのものだった。
冗談で言ってるわけじゃなさそうだと、その顔を見ればわかる。
「え・・・?何で?」
思わず口から出る疑問。
だって理由がわからなかった。
隆也から初めに『俺は人を好きになったことがない』とは聞いていたけど、私と隆也はそれなりに楽しくつきあっていたはずだ。
変な話だけど、体の相性もかなり良かったと思う。
それなのに・・・
どうして・・・??
「理由はあんまり言いたくねぇんだけど・・・」
隆也はそう言って、自分の頭を気まずそうに触った。
「何で?いきなり別れようって言われて、私は訳わかんないよ!何か理由があるなら知りたい」
「聞いたら嫌な気分になるよ、きっと・・・」
「それでも聞きたいよ。理由が言えないなら私は別れないから!絶対!」
私の言葉に隆也は黙り込んだ。
しばらく下を向いて、真剣な顔で考えている。
その時ちょうど店員さんがカフェモカを運んできた。
目の前のカフェモカが、柔らかな湯気を立てる。
店員さんが去るのを見届けると、隆也は理由を言う決意をしたのか姿勢を正した。
私も真剣な目で、隆也を見つめた。
「実は・・・昨日からまどかちゃんの顔が頭から離れないんだ」
「は・・・?」
“まどか・・・!?”
何でここにまどかが出てくるの?
「え・・・どういう事なの?訳わかんないよ・・・」
「ごめん・・・
だからまどかちゃんの事が忘れられないんだ・・・
昨日別れてからずっと顔が浮かんでるんだよ」
「まどかの顔が・・・?」
「そう・・・。まどかちゃんの事考えると胸がドキドキすんだよ・・・」
私は呆然として、隆也の顔を見つめる事しかできなかった。
そんな私から隆也は気まずそうに目をそらした。
「そ、それって・・・もしかして」
私は震える声で聞いた。
「まどかの事を好きになったって事・・・?」
心の中で確信した疑問。
でも、
でも、
どうかお願いです。
『違う』って言って下さい。
笑って『嘘だよ』って言って下さい。
私は耳を塞ぎたいのを必死にこらえる。
隆也は苦しそうな顔をしてうつむいた。
「ごめん・・・たぶんそう・・・初恋・・・ってやつかもしんない」
私はうつむいて、頭を抱えた。
―――神様は無情だ・・・
冗談で言ってるわけじゃなさそうだと、その顔を見ればわかる。
「え・・・?何で?」
思わず口から出る疑問。
だって理由がわからなかった。
隆也から初めに『俺は人を好きになったことがない』とは聞いていたけど、私と隆也はそれなりに楽しくつきあっていたはずだ。
変な話だけど、体の相性もかなり良かったと思う。
それなのに・・・
どうして・・・??
「理由はあんまり言いたくねぇんだけど・・・」
隆也はそう言って、自分の頭を気まずそうに触った。
「何で?いきなり別れようって言われて、私は訳わかんないよ!何か理由があるなら知りたい」
「聞いたら嫌な気分になるよ、きっと・・・」
「それでも聞きたいよ。理由が言えないなら私は別れないから!絶対!」
私の言葉に隆也は黙り込んだ。
しばらく下を向いて、真剣な顔で考えている。
その時ちょうど店員さんがカフェモカを運んできた。
目の前のカフェモカが、柔らかな湯気を立てる。
店員さんが去るのを見届けると、隆也は理由を言う決意をしたのか姿勢を正した。
私も真剣な目で、隆也を見つめた。
「実は・・・昨日からまどかちゃんの顔が頭から離れないんだ」
「は・・・?」
“まどか・・・!?”
何でここにまどかが出てくるの?
「え・・・どういう事なの?訳わかんないよ・・・」
「ごめん・・・
だからまどかちゃんの事が忘れられないんだ・・・
昨日別れてからずっと顔が浮かんでるんだよ」
「まどかの顔が・・・?」
「そう・・・。まどかちゃんの事考えると胸がドキドキすんだよ・・・」
私は呆然として、隆也の顔を見つめる事しかできなかった。
そんな私から隆也は気まずそうに目をそらした。
「そ、それって・・・もしかして」
私は震える声で聞いた。
「まどかの事を好きになったって事・・・?」
心の中で確信した疑問。
でも、
でも、
どうかお願いです。
『違う』って言って下さい。
笑って『嘘だよ』って言って下さい。
私は耳を塞ぎたいのを必死にこらえる。
隆也は苦しそうな顔をしてうつむいた。
「ごめん・・・たぶんそう・・・初恋・・・ってやつかもしんない」
私はうつむいて、頭を抱えた。
―――神様は無情だ・・・
0
あなたにおすすめの小説
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
忘れ去られた婚約者
かべうち右近
恋愛
『僕はレベッカしか選ばない』
甘い声音でそう話したはずの王太子サイラスは、レベッカを忘れてしまった。
レベッカは、王太子サイラスと付き合っていることを、ある事情により隠していた。舞踏会で関係を公表し、婚約者に指名される予定だったのに、舞踊会の夜にサイラスは薬を盛られて倒れ、記憶喪失になってしまう。
恋人が誰なのかわからないのをいいことに、偽の恋人が次々と名乗りをあげ王太子の婚約者の座を狙ってくる。おかげで不信に陥ったサイラスに、レベッカは自分が恋人だと名乗り出せなくなってしまった。
サイラスの記憶喪失を解消するため、薬師兼魔女であるレベッカは恋人であることを隠しながら、事件調査を協力することになった。そうして記憶が戻らないまま二人の距離は再び近づいていく。だが、そんなおりにサイラスの偽の恋人を名乗りでた令嬢たちが、次々と襲われる事件も起き始めて……!?
※他のサイトにも掲載しています。
毎日更新です。
戦いの終わりに
トモ
恋愛
マーガレットは6人家族の長女13歳。長く続いた戦乱がもうすぐ終わる。そんなある日、複数のヒガサ人、敵兵士が家に押し入る。
父、兄は戦いに出ているが、もうすぐ帰還の連絡があったところなのに。
家には、母と幼い2人の妹達。
もうすぐ帰ってくるのに。なぜこのタイミングで…
そしてマーガレットの心には深い傷が残る
マーガレットは幸せになれるのか
(国名は創作です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる