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●出会い
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「実はさ」
「ん?」
シュンが少し言いにくそうに切り出した。
「今日はどんなおバカで、色気だけを前面に出した女が来るかと、半分バカにしてたんだ・・・」
「え!?どういうこと?」
シュンの意外な言葉に私は戸惑いを隠せなかった。
シュンは下を向いて、頬を触りながら気まずそうに言う。
「隆也さんから由希ちゃんの話をよく聞いてたんだ。隆也さんは今すごく好きな相手とつきあってんだろ?」
「うん」
「その彼女に隆也さんは嫌われたくないからって、エッチをまだ誘ってないって。でも溜まってるから、元カノに相手してもらってるって・・・元カノも彼氏がいないからたまってるみたいで、お互い身体の関係だけでちょうどいいって」
「・・・・そっか」
ショックだった・・・・
隆也はそんな風に思ってたんだ。
私がどんな想いでこんな関係になったのか。
私の本当の想いには気づかないんだね。
私がそういう風に装っていたから仕方ないけど・・・
「だからさ、由希ちゃんに会うまでは、言い方悪いけど軽い女だと思ってた」
「・・・そっか・・・」
「何かおっぱいが半分出てるようなタンクトップとか着て、すんげぇ短いミニスカート履いて、現れるのかなぁ・・・とか勝手に想像してたし」
「あはは・・・ありえないよ~~」
私はシュンの冗談めかして言った言葉に、思わず笑う。
だって今日の私の格好ってば、
膝丈のデニムに、トップスはシンプルなTシャツだった。
「だから、今日隆也さんに渋谷に行ってくれって頼まれた時は、正直好奇心が強かった。そんな女の顔を見てやれ!!って半分軽蔑の気持ちだったんだ」
そっか・・・
私が選んだ立場はそういうものなんだなぁ・・。
結局身体を重ねあうことだけが大好きな女だと思われてしまう。
当たり前だけど・・・、
自分の選んだ道だけど・・・、
やっぱりショックを受けてしまうよ。
「でもさ、由希ちゃんと会って、そういう感じの子じゃないってわかった」
「は?何でそんな簡単に私の事なんてわかるの?」
シュンの都合のいい物言いに、私は少しムッとする。
「ん・・・実は隆也さんを待っている由希ちゃんの姿、見てたんだ・・・っていうか、目を離せなかった」
「・・・何で?」
「すげー心細けで、いかにも大好きな人を待ってる感じだった。ソワソワ心配そうで。すごく見ていて切なくなった」
私は恥ずかしくなって下を向いた。
顔が熱くなるのがわかる。
やっぱり誰が見てもわかってしまうんだ・・・・
私の隆也への気持ち。
待ち合わせをしてもいつもドキドキ、緊張する。
本当に隆也が待ち合わせに来てくれるのか、来るまで不安でいっぱいになる。
そんな私の想いに気づかないのは、隆也だけなんだ。
「隆也さんの事、本気でまだ好きなんだろ?」
シュンが真剣な顔で、聞く。
私はゆっくりとうなずいた。
「じゃぁ、何でそんな自分を貶めるような事すんの?セフレなんてさ、空しくなるだけじゃないの?」
シュンの思いがけないきつい言葉に、私は体を固くした。
その通りだ―――
シュンは正しい。
こんな関係なんて空しいだけだよ・・・
「ごめん・・・言いすぎた。
初対面なのにな・・・」
シュンがすまなそうに、私に言う。
私は黙って、首を横に振った。
「ん?」
シュンが少し言いにくそうに切り出した。
「今日はどんなおバカで、色気だけを前面に出した女が来るかと、半分バカにしてたんだ・・・」
「え!?どういうこと?」
シュンの意外な言葉に私は戸惑いを隠せなかった。
シュンは下を向いて、頬を触りながら気まずそうに言う。
「隆也さんから由希ちゃんの話をよく聞いてたんだ。隆也さんは今すごく好きな相手とつきあってんだろ?」
「うん」
「その彼女に隆也さんは嫌われたくないからって、エッチをまだ誘ってないって。でも溜まってるから、元カノに相手してもらってるって・・・元カノも彼氏がいないからたまってるみたいで、お互い身体の関係だけでちょうどいいって」
「・・・・そっか」
ショックだった・・・・
隆也はそんな風に思ってたんだ。
私がどんな想いでこんな関係になったのか。
私の本当の想いには気づかないんだね。
私がそういう風に装っていたから仕方ないけど・・・
「だからさ、由希ちゃんに会うまでは、言い方悪いけど軽い女だと思ってた」
「・・・そっか・・・」
「何かおっぱいが半分出てるようなタンクトップとか着て、すんげぇ短いミニスカート履いて、現れるのかなぁ・・・とか勝手に想像してたし」
「あはは・・・ありえないよ~~」
私はシュンの冗談めかして言った言葉に、思わず笑う。
だって今日の私の格好ってば、
膝丈のデニムに、トップスはシンプルなTシャツだった。
「だから、今日隆也さんに渋谷に行ってくれって頼まれた時は、正直好奇心が強かった。そんな女の顔を見てやれ!!って半分軽蔑の気持ちだったんだ」
そっか・・・
私が選んだ立場はそういうものなんだなぁ・・。
結局身体を重ねあうことだけが大好きな女だと思われてしまう。
当たり前だけど・・・、
自分の選んだ道だけど・・・、
やっぱりショックを受けてしまうよ。
「でもさ、由希ちゃんと会って、そういう感じの子じゃないってわかった」
「は?何でそんな簡単に私の事なんてわかるの?」
シュンの都合のいい物言いに、私は少しムッとする。
「ん・・・実は隆也さんを待っている由希ちゃんの姿、見てたんだ・・・っていうか、目を離せなかった」
「・・・何で?」
「すげー心細けで、いかにも大好きな人を待ってる感じだった。ソワソワ心配そうで。すごく見ていて切なくなった」
私は恥ずかしくなって下を向いた。
顔が熱くなるのがわかる。
やっぱり誰が見てもわかってしまうんだ・・・・
私の隆也への気持ち。
待ち合わせをしてもいつもドキドキ、緊張する。
本当に隆也が待ち合わせに来てくれるのか、来るまで不安でいっぱいになる。
そんな私の想いに気づかないのは、隆也だけなんだ。
「隆也さんの事、本気でまだ好きなんだろ?」
シュンが真剣な顔で、聞く。
私はゆっくりとうなずいた。
「じゃぁ、何でそんな自分を貶めるような事すんの?セフレなんてさ、空しくなるだけじゃないの?」
シュンの思いがけないきつい言葉に、私は体を固くした。
その通りだ―――
シュンは正しい。
こんな関係なんて空しいだけだよ・・・
「ごめん・・・言いすぎた。
初対面なのにな・・・」
シュンがすまなそうに、私に言う。
私は黙って、首を横に振った。
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