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●まどかの真実
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私は授業に出る気になれず、さぼる事にした。
だけど、このまま家には帰らない。
私にはやることがある。
私はスマホを取り出した。
そしてまどかに電話をかける。
呼び出し音がしばらく鳴って、まどかが出た。
『もしもし、まどか?』
『あ、由希?どうしたの?』
『ちょっと話があるんだけど、会えない?』
『あーいいよ。ちょうど実家から今日帰ってきて、今日はこっちにいるから』
『そう言って、本当はずっとこっちにいたんじゃないの?』
思わずカマをかけるような発言をしてしまう。
だけどまどかはそれをさり気なくかわした。
『場所は?』
『私の家でいいかな?ゆっくり話したい事あるから、来てもらえると助かる』
『うん、いいよ。住所を前に由希に教えてもらったから、たぶんわかると思う。夕方くらいでもいい?』
『うん。待ってる。それじゃ、後で』
そう言って、プツッと電話は切れた。
とりあえずまどかの気持ちと、ラブホに一緒に入ったおじさんの存在について、はっきりさせる時がやって来たのだ。
私は電話が終わると、すぐに家に帰った。
そして、部屋の片づけを始める。
一通り片づけが終わると、私は力が抜けたようにソファーにへたりこんだ。
もうすぐまどかがやって来る。
真実がわかるんだ。
心臓がバクバクしてきた。
胃も痛くなってきた。
そしてそのまま1時間がたった頃、チャイムが鳴った。
私はインターホンに出るのも忘れて、玄関に飛んで行った。
急いでドアを開けると、驚いた顔のまどかが立っていた。
「由希ビックリしたよ。インターホンにも出ないで、いきなりドアが開くんだもん」
「あ・・・ごめんね・・・」
「いいよ。それより遅くなってごめんね。そしてこれは差し入れ。ケーキ。おいしいって有名なとこのだから」
そう言って、笑いながらまどかはケーキの箱を差し出した。
「あ、ありがと」
私はお礼を言って、箱を受け取ると、
「まどか、入って」
と、部屋に入るように促した。
まどかは「お邪魔します」と控えめに言うと、靴を脱いで私の後についてくる。
「まどか、そこ座ってて」
私はソファーを指差して、まどかにそう言った。
麦茶を入れて、まどかのくれたケーキをお皿に入れると、ソファーに座っているまどかにそれを出した。
「ありがと」
私もまどかの前に腰を下した。
「ケーキ、おいしいから食べてみて」
まどかが笑顔で言うので、私はケーキのセロハンをはがして、フォークでケーキを1口1口、口に運ぶ。
まどかもケーキを食べ始めた。
「どう?」
「おいしい」
おいしいはずのケーキなのに、味なんてちっともわからなかった。
「由希、それで話って何?」
フォークを置いて、まどかがにっこり笑って聞いてきた。
「うん・・・」
私はフォークを持ったまま、戸惑っていた。
「当ててあげよっか?隆也君の事じゃないの?」
私は驚いて、まどかの顔を見た。
まどかは天使のような笑顔で笑っていた。
だけど、このまま家には帰らない。
私にはやることがある。
私はスマホを取り出した。
そしてまどかに電話をかける。
呼び出し音がしばらく鳴って、まどかが出た。
『もしもし、まどか?』
『あ、由希?どうしたの?』
『ちょっと話があるんだけど、会えない?』
『あーいいよ。ちょうど実家から今日帰ってきて、今日はこっちにいるから』
『そう言って、本当はずっとこっちにいたんじゃないの?』
思わずカマをかけるような発言をしてしまう。
だけどまどかはそれをさり気なくかわした。
『場所は?』
『私の家でいいかな?ゆっくり話したい事あるから、来てもらえると助かる』
『うん、いいよ。住所を前に由希に教えてもらったから、たぶんわかると思う。夕方くらいでもいい?』
『うん。待ってる。それじゃ、後で』
そう言って、プツッと電話は切れた。
とりあえずまどかの気持ちと、ラブホに一緒に入ったおじさんの存在について、はっきりさせる時がやって来たのだ。
私は電話が終わると、すぐに家に帰った。
そして、部屋の片づけを始める。
一通り片づけが終わると、私は力が抜けたようにソファーにへたりこんだ。
もうすぐまどかがやって来る。
真実がわかるんだ。
心臓がバクバクしてきた。
胃も痛くなってきた。
そしてそのまま1時間がたった頃、チャイムが鳴った。
私はインターホンに出るのも忘れて、玄関に飛んで行った。
急いでドアを開けると、驚いた顔のまどかが立っていた。
「由希ビックリしたよ。インターホンにも出ないで、いきなりドアが開くんだもん」
「あ・・・ごめんね・・・」
「いいよ。それより遅くなってごめんね。そしてこれは差し入れ。ケーキ。おいしいって有名なとこのだから」
そう言って、笑いながらまどかはケーキの箱を差し出した。
「あ、ありがと」
私はお礼を言って、箱を受け取ると、
「まどか、入って」
と、部屋に入るように促した。
まどかは「お邪魔します」と控えめに言うと、靴を脱いで私の後についてくる。
「まどか、そこ座ってて」
私はソファーを指差して、まどかにそう言った。
麦茶を入れて、まどかのくれたケーキをお皿に入れると、ソファーに座っているまどかにそれを出した。
「ありがと」
私もまどかの前に腰を下した。
「ケーキ、おいしいから食べてみて」
まどかが笑顔で言うので、私はケーキのセロハンをはがして、フォークでケーキを1口1口、口に運ぶ。
まどかもケーキを食べ始めた。
「どう?」
「おいしい」
おいしいはずのケーキなのに、味なんてちっともわからなかった。
「由希、それで話って何?」
フォークを置いて、まどかがにっこり笑って聞いてきた。
「うん・・・」
私はフォークを持ったまま、戸惑っていた。
「当ててあげよっか?隆也君の事じゃないの?」
私は驚いて、まどかの顔を見た。
まどかは天使のような笑顔で笑っていた。
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