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●後悔
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「由希が隆也さんの事をすごく想っていた事は、私も昔から見てたから知ってるよ。
だけどシュン君はどうなるの?」
「・・・・・」
「だいいち隆也さんはまどかの事が大好きなんでしょ?それに婚約もしてるんでしょ?由希は所詮セフレなんだよ!本命にはなれないんだよ!!」
水瀬の言葉に、私の心はズキッと痛む。
わかってる。
充分すぎるくらいわかってる。
私がどんなに隆也の事を大好きでも、隆也が好きなのはまどかであって、私ではない。
どんなに想っても、私の恋は叶う事はないのだ。
でもこのまま隆也への気持ちを抱きながら、シュンとつきあう方が嫌だ。
そっちの方がシュンに対して、失礼な気がする。
私に対してまっすぐにいてくれるシュンに対して、誠実でないと思うのだ。
「私はもう隆也じゃないとダメだって気づいてしまったんだよ。もうこの気持ちに嘘をつくことできないよ」
「シュン君の元カノと同じ事をして、シュン君に又傷を残すの?」
「・・・・・・」
わからない。
私だってわからないよ!
私だってシュンをできれば傷つけたくない。
元カノと同じ事なんかしたくないよ。
だけどこのまま気持ちに嘘をついて、誤魔化して、シュンとつきあい続けるなんてできないよ。
私だって思う。
本当に強く思う。
シュンを愛せたら、どんなに平和で幸せかって―――
水瀬は私をキッと睨んで、絞り出すように言葉を発した。
「由希、シュン君とこのままつきあい続けて」
「水瀬・・・さっきも言ったけど、それはできない!」
「できないなら、私は由希と友達の縁を切る!!もう口もききたくない。汚い女!!最低だよ!!」
水瀬はそう言うと、ベンチから立ち上がって、私に背を向けた。
そして小走りで校舎の中に戻っていってしまった。
私はそのままベンチに座り続けていた。
もう頭の中がグチャグチャで、どうしたらいいのかわからなくなってしまっていた。
私は、
シュンと、
そして、水瀬まで傷つけてしまった。
そのうえ、まどかを裏切っている。
それなのに、私は隆也を忘れられない。
好きでたまらない。
こんな気持ちのままで、シュンとはもうつきあえない。
だけどシュンと別れると、水瀬が苦しむ事になる。
そしてシュンも過去の傷と重なって、すごく苦しむだろう・・・
でも、もう隆也を無理に忘れようとすることはできないよ。
だってどうせ忘れられない。
第一、自分にもう嘘はつきたくなかった。
私はベンチから立ち上がった。
このまま悩んでる訳にはいかない。
はっきりさせたい事が1つだけある。
それはまどかの事―――
隆也が言っていたことは本当なのか?
ラブホにおじさんと入ったのは、本当にまどかなのか?
真実をまどかに確かめないと、絶対気が済まない―――
だけどシュン君はどうなるの?」
「・・・・・」
「だいいち隆也さんはまどかの事が大好きなんでしょ?それに婚約もしてるんでしょ?由希は所詮セフレなんだよ!本命にはなれないんだよ!!」
水瀬の言葉に、私の心はズキッと痛む。
わかってる。
充分すぎるくらいわかってる。
私がどんなに隆也の事を大好きでも、隆也が好きなのはまどかであって、私ではない。
どんなに想っても、私の恋は叶う事はないのだ。
でもこのまま隆也への気持ちを抱きながら、シュンとつきあう方が嫌だ。
そっちの方がシュンに対して、失礼な気がする。
私に対してまっすぐにいてくれるシュンに対して、誠実でないと思うのだ。
「私はもう隆也じゃないとダメだって気づいてしまったんだよ。もうこの気持ちに嘘をつくことできないよ」
「シュン君の元カノと同じ事をして、シュン君に又傷を残すの?」
「・・・・・・」
わからない。
私だってわからないよ!
私だってシュンをできれば傷つけたくない。
元カノと同じ事なんかしたくないよ。
だけどこのまま気持ちに嘘をついて、誤魔化して、シュンとつきあい続けるなんてできないよ。
私だって思う。
本当に強く思う。
シュンを愛せたら、どんなに平和で幸せかって―――
水瀬は私をキッと睨んで、絞り出すように言葉を発した。
「由希、シュン君とこのままつきあい続けて」
「水瀬・・・さっきも言ったけど、それはできない!」
「できないなら、私は由希と友達の縁を切る!!もう口もききたくない。汚い女!!最低だよ!!」
水瀬はそう言うと、ベンチから立ち上がって、私に背を向けた。
そして小走りで校舎の中に戻っていってしまった。
私はそのままベンチに座り続けていた。
もう頭の中がグチャグチャで、どうしたらいいのかわからなくなってしまっていた。
私は、
シュンと、
そして、水瀬まで傷つけてしまった。
そのうえ、まどかを裏切っている。
それなのに、私は隆也を忘れられない。
好きでたまらない。
こんな気持ちのままで、シュンとはもうつきあえない。
だけどシュンと別れると、水瀬が苦しむ事になる。
そしてシュンも過去の傷と重なって、すごく苦しむだろう・・・
でも、もう隆也を無理に忘れようとすることはできないよ。
だってどうせ忘れられない。
第一、自分にもう嘘はつきたくなかった。
私はベンチから立ち上がった。
このまま悩んでる訳にはいかない。
はっきりさせたい事が1つだけある。
それはまどかの事―――
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真実をまどかに確かめないと、絶対気が済まない―――
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