9 / 22
みえるものまもるものつかうもの伍
しおりを挟む
あっという間に登校初日の終わりのホームルームの時間になった。明日の連絡を終えて、先生が生徒たちに話を始める。
「えーっと、みんな大体インターン先は決まったかな。普通科も11月からインターン始まるから、ほとんどみんな書類出してくれたとは思うけど、まだの人は早めにね」
明からすると初耳の話を先生がしている。しかし、それ以上の説明はなく、ホームルームは終わった。
「きりーつ、姿勢を正して、礼」
普通科の学級長だという伊沢の声に合わせて、クラスメイト達は礼をした。終礼が終わってすぐに伊沢と山本をつかまえて、インターンの話を聞く。
「なあ、インターンって何?」
「え、先生から聞いてないのか?」
全く聞き覚えはない。正直知らなったことがたくさん情報として入って来て、覚えてないだけか? とも思ったが、記憶を辿っても「インターン」の文字は出てこなかった。
「インターンって名前だけど、普通科からしたら長期の職場体験って感じかな。週に1回は学校じゃなくてインターン先で研修するの。普通科と予言科は2年の11月から卒業までだけど、祓師科と式神科は1年の後半にはインターン始まってるんじゃないかなあ。まあ私たちはそこまでガチじゃないから安心して」
「でも今から田町のインターン先探すの大変じゃね?」
「うーん確かに」
「ふたりはどこに行くんだ?」
「私たち一緒のところなのよね。氷縁神社っていう地元の神社。田町くんも紹介してあげたいんだけど、基本神主さんひとりで切り盛りされてるから、三人は無理かな……」
「先生に相談行ってみようぜ」
山本の提案に明は頷いた。
「そうしてみる」
「一緒行こうぜ」
「いや、大丈夫。ひとりで行ってくる。今日はありがと、ふたりとも」
転入初日、今までの自分の常識からは考えられない世界に放り込まれた気持ちで頭がぐつぐつしていたが、明るい山本と面倒見の良い伊沢の優しさに救われた。ふたりのおかげで、この学校でもなんとかやっていけるかもしれないという気持ちが芽生えていた。
「ほんと、ありがと」
気持ちを込めてもう一度感謝を伝えると、ふたりともにこっと笑って、山本は明の髪の毛をぐしゃぐしゃと撫でまわした。
「えーっと、みんな大体インターン先は決まったかな。普通科も11月からインターン始まるから、ほとんどみんな書類出してくれたとは思うけど、まだの人は早めにね」
明からすると初耳の話を先生がしている。しかし、それ以上の説明はなく、ホームルームは終わった。
「きりーつ、姿勢を正して、礼」
普通科の学級長だという伊沢の声に合わせて、クラスメイト達は礼をした。終礼が終わってすぐに伊沢と山本をつかまえて、インターンの話を聞く。
「なあ、インターンって何?」
「え、先生から聞いてないのか?」
全く聞き覚えはない。正直知らなったことがたくさん情報として入って来て、覚えてないだけか? とも思ったが、記憶を辿っても「インターン」の文字は出てこなかった。
「インターンって名前だけど、普通科からしたら長期の職場体験って感じかな。週に1回は学校じゃなくてインターン先で研修するの。普通科と予言科は2年の11月から卒業までだけど、祓師科と式神科は1年の後半にはインターン始まってるんじゃないかなあ。まあ私たちはそこまでガチじゃないから安心して」
「でも今から田町のインターン先探すの大変じゃね?」
「うーん確かに」
「ふたりはどこに行くんだ?」
「私たち一緒のところなのよね。氷縁神社っていう地元の神社。田町くんも紹介してあげたいんだけど、基本神主さんひとりで切り盛りされてるから、三人は無理かな……」
「先生に相談行ってみようぜ」
山本の提案に明は頷いた。
「そうしてみる」
「一緒行こうぜ」
「いや、大丈夫。ひとりで行ってくる。今日はありがと、ふたりとも」
転入初日、今までの自分の常識からは考えられない世界に放り込まれた気持ちで頭がぐつぐつしていたが、明るい山本と面倒見の良い伊沢の優しさに救われた。ふたりのおかげで、この学校でもなんとかやっていけるかもしれないという気持ちが芽生えていた。
「ほんと、ありがと」
気持ちを込めてもう一度感謝を伝えると、ふたりともにこっと笑って、山本は明の髪の毛をぐしゃぐしゃと撫でまわした。
0
あなたにおすすめの小説
サラリーマン二人、酔いどれ同伴
風
BL
久しぶりの飲み会!
楽しむ佐万里(さまり)は後輩の迅蛇(じんだ)と翌朝ベッドの上で出会う。
「……え、やった?」
「やりましたね」
「あれ、俺は受け?攻め?」
「受けでしたね」
絶望する佐万里!
しかし今週末も仕事終わりには飲み会だ!
こうして佐万里は同じ過ちを繰り返すのだった……。
王様の恋
うりぼう
BL
「惚れ薬は手に入るか?」
突然王に言われた一言。
王は惚れ薬を使ってでも手に入れたい人間がいるらしい。
ずっと王を見つめてきた幼馴染の側近と王の話。
※エセ王国
※エセファンタジー
※惚れ薬
※異世界トリップ表現が少しあります
僕の幸せは
春夏
BL
【完結しました】
【エールいただきました。ありがとうございます】
【たくさんの“いいね”ありがとうございます】
【たくさんの方々に読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!】
恋人に捨てられた悠の心情。
話は別れから始まります。全編が悠の視点です。
残念でした。悪役令嬢です【BL】
渡辺 佐倉
BL
転生ものBL
この世界には前世の記憶を持った人間がたまにいる。
主人公の蒼士もその一人だ。
日々愛を囁いてくる男も同じ前世の記憶があるらしい。
だけど……。
同じ記憶があると言っても蒼士の前世は悪役令嬢だった。
エブリスタにも同じ内容で掲載中です。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
悪の策士のうまくいかなかった計画
迷路を跳ぶ狐
BL
いつか必ず返り咲く。それだけを目標に、俺はこの学園に戻ってきた。過去に、破壊と使役の魔法を研究したとして、退学になったこの学園に。
今こそ、復活の時だ。俺を切り捨てた者たちに目に物見せ、研究所を再興する。
そのために、王子と伯爵の息子を利用することを考えた俺は、長く温めた策を決行し、学園に潜り込んだ。
これから俺を陥れた連中を、騙して嵌めて蹂躙するっ! ……はず、だった……のに??
王子は跪き、俺に向かって言った。
「あなたの破壊の魔法をどうか教えてください。教えるまでこの部屋から出しません」と。
そして、伯爵の息子は俺の手をとって言った。
「ずっと好きだった」と。
…………どうなってるんだ?
俺の居場所を探して
夜野
BL
小林響也は炎天下の中辿り着き、自宅のドアを開けた瞬間眩しい光に包まれお約束的に異世界にたどり着いてしまう。
そこには怪しい人達と自分と犬猿の仲の弟の姿があった。
そこで弟は聖女、自分は弟の付き人と決められ、、、
このお話しは響也と弟が対立し、こじれて決別してそれぞれお互い的に幸せを探す話しです。
シリアスで暗めなので読み手を選ぶかもしれません。
遅筆なので不定期に投稿します。
初投稿です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる