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ノロイノハコ弐
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週が明け、月曜日、明が学校へ登校すると、クラスが少しざわざわしていた。いつもと違った様子に首をひねっていると、伊沢に「先生しばらくお休みみたい」と告げられた。
「え、休み?」
「そうなの。代わりに副担任の増田先生がHRとかするらしいよ」
伊沢の言葉通り、その日一日先生はクラスに現れなかった。増田先生が入ってくれたので、特に支障はなさそうだったが、いつもと違う状況に、クラス全体がどこか浮足立っていた。
授業後のショートHRも終わって、明が帰る支度をしていると、久斗が顔を覗かせた。学校の有名人の登場に、クラスが変な空気になるが、久斗はそれを気にした様子もなく、明に声をかけた。
「明、所長が留守の間、毎日事務所に行こうと思ってるんだけど、お前も来る?」
「え、じゃあ行く」
シノノメ探偵社は頻繁にお客が来るわけでもないし、インターン中も大抵事務所で宿題をやっていることが多い。しかし、昨日の東雲の様子から、なんだか事務所にいた方が良い気がして、久斗の提案に同意した。
事務所に着くと、夜さんはもう既にいなかった。何か案件がない限り、15時までの勤務らしく、明たちとすれ違いになることが多いのだ。荷物を置いて、鞄の中から宿題を引っ張り出す。久斗は給湯室へコーヒーを淹れに行った。明が数学の問題に取り掛かり始めた頃に、久斗が明のぶんもコーヒーを持って、机に置いてくれた。
「ありがと」
お礼を言って一口飲む。シノノメ探偵社こだわりのコーヒーは、やっぱりおいしい。
「あ、そうだ。今日、先生いなかったんだ」
コーヒーを飲みながら、明は久斗に今日のクラスの様子を話した。増田先生は祓師科の副担任も兼任しているため、「ああ、あの先生ね」と久斗も相槌を打った。
「たぶん、先生、召集されているな」
明の話を一通り聞いた久斗が言う。
「何か厄介なことが起きているのかもな。祓師崩れが絡んでいるのか?」
「祓師崩れ?」
「祓師の能力を持っていながら、それをバケモノ退治とかではなく、悪用する奴がいるんだよ。そういう奴が関与していると、バケモノ単体より質が悪いからな」
「ふーん……想像つかない」
「祓師は魔に近い職業だからな。闇に堕ちる奴もいるんだよ」
久斗の言葉を聞いた明は、じっと久斗の目を見つめていた。
「お前は?」
「は?」
「お前は闇に堕ちたりしないよな」
久斗の大きな手が明の頭の上に乗る。そのままぐらぐらと頭を揺すられる。
「ばーか」
久斗の人を小馬鹿にするような微笑みを見て、明はどうしてだか安堵した。
「え、休み?」
「そうなの。代わりに副担任の増田先生がHRとかするらしいよ」
伊沢の言葉通り、その日一日先生はクラスに現れなかった。増田先生が入ってくれたので、特に支障はなさそうだったが、いつもと違う状況に、クラス全体がどこか浮足立っていた。
授業後のショートHRも終わって、明が帰る支度をしていると、久斗が顔を覗かせた。学校の有名人の登場に、クラスが変な空気になるが、久斗はそれを気にした様子もなく、明に声をかけた。
「明、所長が留守の間、毎日事務所に行こうと思ってるんだけど、お前も来る?」
「え、じゃあ行く」
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「ありがと」
お礼を言って一口飲む。シノノメ探偵社こだわりのコーヒーは、やっぱりおいしい。
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「たぶん、先生、召集されているな」
明の話を一通り聞いた久斗が言う。
「何か厄介なことが起きているのかもな。祓師崩れが絡んでいるのか?」
「祓師崩れ?」
「祓師の能力を持っていながら、それをバケモノ退治とかではなく、悪用する奴がいるんだよ。そういう奴が関与していると、バケモノ単体より質が悪いからな」
「ふーん……想像つかない」
「祓師は魔に近い職業だからな。闇に堕ちる奴もいるんだよ」
久斗の言葉を聞いた明は、じっと久斗の目を見つめていた。
「お前は?」
「は?」
「お前は闇に堕ちたりしないよな」
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「ばーか」
久斗の人を小馬鹿にするような微笑みを見て、明はどうしてだか安堵した。
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