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第二部
40.支えと負担 2
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「ごめんね。理子さんを無理に先生の前に連れ出しちゃって」
帰り道、果歩が言った。
「集中して滑れなかったでしょ? 怒られちゃったの、私のせいだね」
夜道を、二人で並んで自転車をこいだ。
「いや、あれは理子さんのせいだから」
と言ってはみたけれど、僕は理子さんのことを責める気はなかった。あんな風に先生に突っかかってはいたけれど、たぶん、理子さんは悪くないと思うのだ。
「なんか頼みづらいんだけど、今度の私のバッジテストの撮影、お願いしてもいいかな」
果歩はついにジュニアに出られる資格のかかった六級にチャレンジすることになっていた。
「どう? ダブルアクセルは?」
五級の女の子たちの話では、六級の関門はダブルアクセルなのだそうだ。
「うーん。まあ、行けると思う」
きっぱりとした口調ではなかったけれど、それなりの自信を感じた。練習では跳べているのだろう。
「お前……なんかすごいなあ」
そんな言葉がこぼれたのは、果歩の技術の高さに感心したからだったのだろうか。たぶん違った。
「なに? どうしたの? 制覇もダブルアクセルやっぱやりたくなった? 今度練習してみる?」
「いやいや。僕はもう、ダンスブレードだから……」
果歩は自分の力だけで、ジュニアに出られる入り口までもやってきた。僕もかつては果歩と同じように、誰に教わるでもなく楽しんで滑っているうちに上達できていた。あの頃から果歩は変わっていない。楽しみながら技を磨いて、それでこんなところまできたのだ。
そんなやり方ができる奴がいるのに、僕はいったいどこをさまよっているんだろう。
アメリカに行くかどうかは先生と両親の話し合いに任せようと思っていたのに、家に帰った僕はその話をもう一度せずにはいられなかった。
「だから前にも言ったでしょ? いい経験になると思うからぜひ行ってらっしゃいって」
流しで洗い物をしていた母は機嫌よくそう答えた。交通費のこととか、わかって言ってるんだろうか。
「でもさ~、その……交通費だけでも、結構かかるかもな~なんて」
「そんなこと心配しないでいいわよ。子どもを応援するのが親の役目だもんね。あ、ご飯食べる? あっためてあげようか」
そう言って母は鍋の乗ったコンロに火をつけた。僕は食卓の横に荷物を下ろした。テレビを見ていた父が、そんなことより今日のスケートのテストはどうだったのかと聞いてきた。
「受かったよ」
「そうか。それはよかったな」
父はただそう言った。アメリカ行きについては、今回は何も言われなかった。両親の中では、行っていいということでもう話がまとまっているんだろうか。
素直に喜んでいいのだろうか。複雑な気分だった。
食事を終えて子供部屋に入ると、大義が二段ベッドの上で漫画を読んでいた。僕は荷物から靴を出し、床に座った。エッジカバーを外していると、ベッドの上から大義の声が聞こえた。
「母さんは兄ちゃんに対して気前のいいことを言い過ぎだね。僕は兄ちゃんのためにうちが貧乏になるのはどうかと思うよ」
「お前の意見はいらないよ。俺は父さんにも母さんにもちゃんと相談しながらやってるし。なんでお前に貧乏になるとか言われなくちゃならないんだよ」
大義は僕が家にいない間の両親のやりとりを知っていた。僕がいるところでは理想的なことしか言わないけれど、実は金銭的な理由から、父は僕に反対しているのだと大義は言った。
アメリカ行きや私立の話が出たとき父にはあまりいい顔をされなかったけれど、それでも僕のことを応援してくれているのだとばかり思っていた。それが、違っていたなんて……。
「母さん、日によっては兄ちゃんのために、昼の分とは別に夜の練習に持ってく分まで弁当作ったりしてるんだよ。その上昼間ハードに働くとか、かわいそうだよ」
二つ下の弟は、ゴロゴロしながらそう言った。多分こいつは毎日、こういう時間を過ごしている。僕なんて毎日、がんばっているのに。
だけど漫画を読んで過ごすような日々は平和だ。家族にも迷惑をかけない。
「母さんはのぼせちゃってるみたいだけどね。父さんは、母さんのことを無計画だって言ってあきれてるよ」
母は僕の名前が雑誌に載ったころから、何とか僕を活躍させたいと夢中になっているのだそうだ。
「でも……ほんとに俺のやろうとしてることに反対なんだったら、陰で色々言ってないで直接俺に話をすればいいのに。なんでちゃんと言ってくれないんだよ?」
「知らないよ。でもこれはほんとの話だよ。父さんしょっちゅう母さんに言ってるよ。今、お金使い果たしてどうするんだって。本当に応援したければ、今を焦るよりも、長く続けられることを考えてあげるべきなんじゃないかって」
翌日は朝から雨が降っていた。
大阪のリンクに向かう電車の中で、窓を打つ雨の軌跡を眺めた。頭の中には色々なことが整理されないままにぐるぐると回っていた。
アイスダンスが普通じゃないことは、ずっと前から分かっていたはずだったんじゃないのか。この世界に入った時から驚くことばかりだったのだ。練習スタイルにしても、金銭感覚にしても。
でも昨日リンクや家で耳にした様々な情報が頭を巡っておさまらない。なんだか随分大袈裟な話だった。僕はそこまでのことをするつもりはなかった。
もっと普通に頑張ったんじゃだめなんだろうか。僕の考える普通の範囲で頑張って、あいつに勝つことはできないんだろうか。
でも、陽向さんは?
陽向さんは普通なんか求めてはいないだろう。だって世界を目指す人なのだ。彼女の才能を埋もれさせないことが仕事だと先生は言っていた。確かにそれだけの人なのだ。彼女は日本では受けられない素晴らしいレッスンを受けたいと思っていることだろう。
そして流斗だって。きっとその相手の神宮路さんだって、海外でのレッスンが必要となればそういう所に行くだろう。
だって彼らは、僕とは違う。
余裕のない家庭はスケートなんてしなければいい、そんなことを言われるような世界なのだ。
僕は、陽向さんにレッスン料を持ってもらって、両親にも負担をかけて、そこまでして場違いな世界にいる。この先、僕に明るい見通しがあるというのならそれもいいかもしれない。でも、どうなんだ。僕はそこまでの人間なのか。
考えても考えても、もやもやは晴れなかった。
とりあえずアメリカ行きについては、なかったことにさせてもらおう。今の僕には贅沢な話なのだ。理子さんのいう通り、日本でまだやれることがあるのなら、それをやらせてもらうべきだ。
でもそれで本当に大丈夫なのか。そんなことが陽向さんのパートナーとして許されるのか。流斗に勝てるのか。そうやって今をごまかしても、この先、世界を目指すような人と続けていくことができるのか? 僕みたいなのがアイスダンスをやってて、いいものなのか。
思い悩んでリンクに着くと、先生は陽向さんと相談してアメリカ行きは取りやめることにしたと僕に言った。
「別に観月さんにあれこれ言われたせいではないから。私も今回はね、ある意味挑戦が必要かしらとは思っていたのよ。アメリカなんか行かなくったって構わないわ」
一晩悩んだというのにどうしてそんな、あっけない。
「なんでですか? それでいいんですか? だって昨日あんなに色々……」
「大丈夫。その代わり、海外からプログラムを手伝ってくれる方をお招きするから」
先生はいつも通りすました態度でそう言った。海外から先生を呼ぶだなんて、そんないい方法があるのなら最初からそう提案してくれればよかったのに……。
あまりのあっけなさにどこか割り切れなかった。
海外からの先生は、夏休みの間来てくれることになった。それまでに僕たちは試合用のプログラムのたたき台を作ることになった。
先生は、何やら英文がプリントアウトされた用紙の束を持ち歩くようになった。僕たちの横でそのページを捲り、たまに頭を抱えていた。そして吉田さんがリンクに姿を現すと、先生は度々彼を捕まえては、僕たちの前から姿を消した。
帰り道、果歩が言った。
「集中して滑れなかったでしょ? 怒られちゃったの、私のせいだね」
夜道を、二人で並んで自転車をこいだ。
「いや、あれは理子さんのせいだから」
と言ってはみたけれど、僕は理子さんのことを責める気はなかった。あんな風に先生に突っかかってはいたけれど、たぶん、理子さんは悪くないと思うのだ。
「なんか頼みづらいんだけど、今度の私のバッジテストの撮影、お願いしてもいいかな」
果歩はついにジュニアに出られる資格のかかった六級にチャレンジすることになっていた。
「どう? ダブルアクセルは?」
五級の女の子たちの話では、六級の関門はダブルアクセルなのだそうだ。
「うーん。まあ、行けると思う」
きっぱりとした口調ではなかったけれど、それなりの自信を感じた。練習では跳べているのだろう。
「お前……なんかすごいなあ」
そんな言葉がこぼれたのは、果歩の技術の高さに感心したからだったのだろうか。たぶん違った。
「なに? どうしたの? 制覇もダブルアクセルやっぱやりたくなった? 今度練習してみる?」
「いやいや。僕はもう、ダンスブレードだから……」
果歩は自分の力だけで、ジュニアに出られる入り口までもやってきた。僕もかつては果歩と同じように、誰に教わるでもなく楽しんで滑っているうちに上達できていた。あの頃から果歩は変わっていない。楽しみながら技を磨いて、それでこんなところまできたのだ。
そんなやり方ができる奴がいるのに、僕はいったいどこをさまよっているんだろう。
アメリカに行くかどうかは先生と両親の話し合いに任せようと思っていたのに、家に帰った僕はその話をもう一度せずにはいられなかった。
「だから前にも言ったでしょ? いい経験になると思うからぜひ行ってらっしゃいって」
流しで洗い物をしていた母は機嫌よくそう答えた。交通費のこととか、わかって言ってるんだろうか。
「でもさ~、その……交通費だけでも、結構かかるかもな~なんて」
「そんなこと心配しないでいいわよ。子どもを応援するのが親の役目だもんね。あ、ご飯食べる? あっためてあげようか」
そう言って母は鍋の乗ったコンロに火をつけた。僕は食卓の横に荷物を下ろした。テレビを見ていた父が、そんなことより今日のスケートのテストはどうだったのかと聞いてきた。
「受かったよ」
「そうか。それはよかったな」
父はただそう言った。アメリカ行きについては、今回は何も言われなかった。両親の中では、行っていいということでもう話がまとまっているんだろうか。
素直に喜んでいいのだろうか。複雑な気分だった。
食事を終えて子供部屋に入ると、大義が二段ベッドの上で漫画を読んでいた。僕は荷物から靴を出し、床に座った。エッジカバーを外していると、ベッドの上から大義の声が聞こえた。
「母さんは兄ちゃんに対して気前のいいことを言い過ぎだね。僕は兄ちゃんのためにうちが貧乏になるのはどうかと思うよ」
「お前の意見はいらないよ。俺は父さんにも母さんにもちゃんと相談しながらやってるし。なんでお前に貧乏になるとか言われなくちゃならないんだよ」
大義は僕が家にいない間の両親のやりとりを知っていた。僕がいるところでは理想的なことしか言わないけれど、実は金銭的な理由から、父は僕に反対しているのだと大義は言った。
アメリカ行きや私立の話が出たとき父にはあまりいい顔をされなかったけれど、それでも僕のことを応援してくれているのだとばかり思っていた。それが、違っていたなんて……。
「母さん、日によっては兄ちゃんのために、昼の分とは別に夜の練習に持ってく分まで弁当作ったりしてるんだよ。その上昼間ハードに働くとか、かわいそうだよ」
二つ下の弟は、ゴロゴロしながらそう言った。多分こいつは毎日、こういう時間を過ごしている。僕なんて毎日、がんばっているのに。
だけど漫画を読んで過ごすような日々は平和だ。家族にも迷惑をかけない。
「母さんはのぼせちゃってるみたいだけどね。父さんは、母さんのことを無計画だって言ってあきれてるよ」
母は僕の名前が雑誌に載ったころから、何とか僕を活躍させたいと夢中になっているのだそうだ。
「でも……ほんとに俺のやろうとしてることに反対なんだったら、陰で色々言ってないで直接俺に話をすればいいのに。なんでちゃんと言ってくれないんだよ?」
「知らないよ。でもこれはほんとの話だよ。父さんしょっちゅう母さんに言ってるよ。今、お金使い果たしてどうするんだって。本当に応援したければ、今を焦るよりも、長く続けられることを考えてあげるべきなんじゃないかって」
翌日は朝から雨が降っていた。
大阪のリンクに向かう電車の中で、窓を打つ雨の軌跡を眺めた。頭の中には色々なことが整理されないままにぐるぐると回っていた。
アイスダンスが普通じゃないことは、ずっと前から分かっていたはずだったんじゃないのか。この世界に入った時から驚くことばかりだったのだ。練習スタイルにしても、金銭感覚にしても。
でも昨日リンクや家で耳にした様々な情報が頭を巡っておさまらない。なんだか随分大袈裟な話だった。僕はそこまでのことをするつもりはなかった。
もっと普通に頑張ったんじゃだめなんだろうか。僕の考える普通の範囲で頑張って、あいつに勝つことはできないんだろうか。
でも、陽向さんは?
陽向さんは普通なんか求めてはいないだろう。だって世界を目指す人なのだ。彼女の才能を埋もれさせないことが仕事だと先生は言っていた。確かにそれだけの人なのだ。彼女は日本では受けられない素晴らしいレッスンを受けたいと思っていることだろう。
そして流斗だって。きっとその相手の神宮路さんだって、海外でのレッスンが必要となればそういう所に行くだろう。
だって彼らは、僕とは違う。
余裕のない家庭はスケートなんてしなければいい、そんなことを言われるような世界なのだ。
僕は、陽向さんにレッスン料を持ってもらって、両親にも負担をかけて、そこまでして場違いな世界にいる。この先、僕に明るい見通しがあるというのならそれもいいかもしれない。でも、どうなんだ。僕はそこまでの人間なのか。
考えても考えても、もやもやは晴れなかった。
とりあえずアメリカ行きについては、なかったことにさせてもらおう。今の僕には贅沢な話なのだ。理子さんのいう通り、日本でまだやれることがあるのなら、それをやらせてもらうべきだ。
でもそれで本当に大丈夫なのか。そんなことが陽向さんのパートナーとして許されるのか。流斗に勝てるのか。そうやって今をごまかしても、この先、世界を目指すような人と続けていくことができるのか? 僕みたいなのがアイスダンスをやってて、いいものなのか。
思い悩んでリンクに着くと、先生は陽向さんと相談してアメリカ行きは取りやめることにしたと僕に言った。
「別に観月さんにあれこれ言われたせいではないから。私も今回はね、ある意味挑戦が必要かしらとは思っていたのよ。アメリカなんか行かなくったって構わないわ」
一晩悩んだというのにどうしてそんな、あっけない。
「なんでですか? それでいいんですか? だって昨日あんなに色々……」
「大丈夫。その代わり、海外からプログラムを手伝ってくれる方をお招きするから」
先生はいつも通りすました態度でそう言った。海外から先生を呼ぶだなんて、そんないい方法があるのなら最初からそう提案してくれればよかったのに……。
あまりのあっけなさにどこか割り切れなかった。
海外からの先生は、夏休みの間来てくれることになった。それまでに僕たちは試合用のプログラムのたたき台を作ることになった。
先生は、何やら英文がプリントアウトされた用紙の束を持ち歩くようになった。僕たちの横でそのページを捲り、たまに頭を抱えていた。そして吉田さんがリンクに姿を現すと、先生は度々彼を捕まえては、僕たちの前から姿を消した。
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