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第一章
03 略奪
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宇宙基地がやられほぼ全滅になった2日後、星L、M、Nが同時に消滅。宇宙から姿を消し、更に3日後には何もない砂漠に巨大な銀色の円盤が空から突如出撃した。何の警報も探知もされず、いとも簡単に侵入を許し、これまでとは比べものにならない巨大な円盤は砂漠の地へと着地した。そこに戦闘機が出撃するが、遠距離の赤い光線を浴びせ、戦闘機は近づくことすら出来ずに大破、出撃した部隊は全滅した。
世界各国は連携し各国の核兵器による同時攻撃が実行された。
発射された核は銀色の円盤がいる広大な砂漠目掛けて落ち、大爆発を起こした。
だが、銀色の円盤は核兵器を持ってしても破壊されることはなかった。そこにあったのは無傷の銀色のボディだった。
あれから時が経ち、ランスは15歳になっていた。既に進路を決め受験の為の最後の追い込みをする時期だ。世間は未だにあの砂漠にいる銀色の円盤について報道していた。まるで天気予報のように毎朝と毎晩に異常無しとその映像が流れる。銀色の円盤の周りは軍が規制し立ち入りが禁止されている。ヘリで近づくこともダメだ。あれ以来、人類はアレに対してあらゆる手段が検討されてきたが、有効な手段は何一つなかった。
不気味なのが、地上に降りてからあの円盤はいっさい動く気配がないということ。エイリアン達が出てくるわけでもなかった。
何もないこの状況に多くが戸惑った。ある性悪説を信じる者はアレは好き勝手やったむくいであり裁きに現れたのだと言った。性善説を信じるものはそれを否定した。アレは宇宙人で我々同様に侵略するゲスの連中なだけかもしれないと。アレが神に見えるのか? どこに目ん玉つけているんだと。ある者はそもそも性悪説も性善説もないと訴える者も。
重要なことはただ一つ。アレの目的は何なのかだ。
金儲けの為に宇宙の貴重な資源を諦めればあの円盤は去るのか? ほとんどの者は信じなかった。指示された意見は、あれは侵略に来たのだと。しかし、侵略だとすれば何故数年と動きを見せないのか。それがまさに不気味だった。
アレが現れてから、あちこちの夜空で緑色のオーロラが出現するようになった。まだ、関連性は分かっていない。
場所変わって壁の上に更に有刺鉄線でバリケードし、その壁を死守する部隊の基地。最初は簡易的だったが、本格的な工事が着工し一昨年には完成した新しい基地だ。そこにはミサイルや戦車、戦闘機、宇宙船、あらゆるものが揃っている。問題は、その兵器を持ってしても連中には歯が立たないということだ。上の連中は敵わない敵だと分かると平和的解決を最優先に考えるようになった。それはそうだろう、戦ったところで敵わないことは既に宇宙で経験している。あの銀色の円盤がどんな素材でどんな技術が使われているのかさえ分かっていない。ただ、宇宙で見た円盤と比べて大きさが桁違いなところから、仮説としてあれは空母的なものではないのか。あの中には兵器が積んでおり、いつでも出撃可能なのかもしれない。ただ、お偉いさんが平和交渉を考えてもあちらにその気があるのか? また、言語の壁はどうするのか? 言葉を発する人間のようなコミュニケーションのとり方ではないかもしれない。もしかするとテレパシーとか。どちらにせよ、あの円盤の中にいるであろうエイリアンが現れてこない限り交渉は叶わない。
カリラ・ウエストはその基地に配属されていた。前の基地は破壊されてしまったからだ。隊員、仲間達の遺体すらなく、残骸が宇宙に漂っているだけ。正直、仲間を全て失い一人だけ生き残ってまだ自分が軍にいることが不思議なくらいだった。辞めて酒に溺れる日々を送り、夕焼けで空がオレンジ色になる頃には嗚咽し、夢であの光景を思い出す。恐怖と毎日アレと戦っている。その夢の中でさえ怯え震えながら操縦桿を握って仲間一人すら救えない。円盤を倒せず毎日が最悪の目覚めで、窓の外を見るとまだ夜中だ。私はもう飛べない。そうと自分で分かっておきながら、皆に止められなんとか軍の中に留まっている。勿論、メンタルケアを受けたが、軍からの銀色の円盤についての報告書や聞き取りを応じたり、作戦会議で参考人として呼ばれたり、インタビューを受けたりすれば、自分はどこへ行こうとアレからは逃げられないのだと知る。それでも、軍にいただけ毎日酒に飲まれる人生を避けることは出来た。
インタビューで。
「あなたはあの円盤ともしまた戦うことがあれば出撃しますか?」
「仲間が攻撃をされていれば出撃します。しかし、私では救えないかもしれません」
「宇宙人は人間には勝てないと?」
「あの時はそう感じました」
「では、他の方達が言っているように平和的解決を望むしかないとお考えですか?」
「平和的に解決出来るなら私はそれに賛同します。しかし、相手がよく分からない中で信用していいのかという問題もあります。慎重にことを進める必要があります」
「あの円盤は仲間の仇になりますが、憎くはありませんか?」
「憎いです。しかし、悔しいことに仲間の仇を私は討ってやることが出来ません」
「アレの目的は何だと思います?」
「分かりません」
「人間は沢山の星まで資源を掘り続けてきました。その天罰だと言う人もいます」
「天罰?」
「あまりネットは見ませんか?」
「いえ、分かります。しかし、天罰や性悪説は私は信じていません。私の親戚に去年子どもが産まれました。可愛らしい目をしていました。あの目を見た時、人は生まれながらにして悪なのか? と思いました。私の答えは違うと思います」
「あなたの正直な意見を聞かせて下さい。アレは何の目的だと思いますか」
「侵略です。そして、アレは私達の敵です」
基地には今も沢山の兵士や武器が送り込まれている。都市や他の街では募集の貼り紙が貼られ、正義感ある者は自ら志願した。志願したところで最前線基地に配属になるとは限らない。まずは厳しい訓練を通過する必要がある。その訓練でのデータ等によって配属先が決まる。志願してくる人達の中には元兵士以外にも元散髪屋やシェフ、ジャーナリスト等全く関係のない職種も含まれる。パイロットになれるのはごく一部であり、志願してなれるものではない。ここにいるパイロットは全員優秀だ。それは間違いない。しかし、その全員がシュミレーターを相手にしてもゼロ勝だった。問題は戦闘機の常識を無視した急な動きにある。目の前にいる銀色の円盤は突然右にほぼ直角にして曲がる。急降下も含め戦闘機より自由過ぎだった。そもそもあの円盤のどれが前なのかさえ不明。そして頑丈さ。あれが単なる鉄板でないことは確かだ。つまり、この星にはない特別性の素材が使われているのか? あれを動かしているエネルギーも不明だ。
もし、円盤の一機が手に入れば分析したいと研究者が言う程だ。確かに貴重な資料とはなるだろう。
カリラはシュミレーターのある部屋へと入った。そこにいた新しい仲間がカリラを一斉に見た。全員が釘付けになるのも無理はない。唯一の生還者だからだ。
「なぁ、カリラ。俺達はどうやってもあの銀色の円盤を倒すどころか逃げきることすら出来なかった。お前はどうやってアレから逃げ延びたんだ」
金髪のハンサムボーイ。カリラはそいつが少し苦手だった。自信満々でプライドが高い。パイロットなら珍しくはないが、彼は特に目立つ。
「私にも分からない。私も追撃されるところだった。でもアレは急に私から離れた。私を狙えたのに」
ハンサムボーイは不満そうな顔をした。何故? という感じに。それはこっちが聞きたい。
私が出来ることはとにかく生存確率を上げること。それが第一目標だ。
AIの分析によれば人間がアレに勝てる確率はほぼゼロを示していた。
一週間後。
とある国の大都市上空。天気予報では快晴の筈だったその空に巨大な影が現れた。そこにいた通行人達は足を止め、空を見上げる。そこにあったのは空を覆い尽くす巨大な銀色だった。
女性の悲鳴が最初だった。そこから慌てて走り出し、バイクに跨がっていた兄ちゃんは方向を変えてアクセルを全開にした。沢山の逃げ惑う人達。そこに緊急で近くの基地から出撃した戦闘機が銀色の円盤に向け攻撃を始める。ミサイルが何発も命中し爆音が鳴り響く。まさか、都市の中心で戦闘が始まるとは誰も思ってもいなかった。しかし、可能性は考えればゼロではなかった。敵の数、そしてどこから出現するのか分からない以上、あり得た話しだ。しかし、最初に現れた巨大な銀色の円盤が砂漠に出現してからはずっと何も起きなかった。それが彼らの感覚を麻痺させていた。
銀色の円盤はゆっくりと落下していく。円盤からしたら都市に着陸しようとしている。高い建物から円盤の底に当たり崩れ始める。ビルは上から押し潰されるように崩壊し、徐々にその恐怖が迫ってきた。完全に逃げ遅れないと悟った人々は神に祈った。
円盤はそこにあった全て潰しながら着陸した。
それを目撃したパイロット達は怒号をあげながら、攻撃のスイッチをやめなかった。だが、憎いことにその銀色ボディに傷一つつけられなかった。
「なんでなんだよ! こんちくしょう!!」
直後、円盤から無数の赤い光線が一斉に放たれた。
「あ!?」
銃口のように口があるわけではない。全くもってアレはどういう仕組みなのか、そもそも人類にアレを解明できる頭脳があるのか…… 。
全ての攻撃は命中し、出現した戦闘機はあの一瞬にして全滅した。
この衝撃な事実は流れ、人々は絶望した。
突然海の向こうから現れそこにあった黄金を略奪する。新大陸を発見した人間がした出来事だ。人類の世界史にそれがあるように、人類は宇宙にまで手を伸ばし略奪してきた。そして今度は、全人類が略奪される側となる。
世界各国は連携し各国の核兵器による同時攻撃が実行された。
発射された核は銀色の円盤がいる広大な砂漠目掛けて落ち、大爆発を起こした。
だが、銀色の円盤は核兵器を持ってしても破壊されることはなかった。そこにあったのは無傷の銀色のボディだった。
あれから時が経ち、ランスは15歳になっていた。既に進路を決め受験の為の最後の追い込みをする時期だ。世間は未だにあの砂漠にいる銀色の円盤について報道していた。まるで天気予報のように毎朝と毎晩に異常無しとその映像が流れる。銀色の円盤の周りは軍が規制し立ち入りが禁止されている。ヘリで近づくこともダメだ。あれ以来、人類はアレに対してあらゆる手段が検討されてきたが、有効な手段は何一つなかった。
不気味なのが、地上に降りてからあの円盤はいっさい動く気配がないということ。エイリアン達が出てくるわけでもなかった。
何もないこの状況に多くが戸惑った。ある性悪説を信じる者はアレは好き勝手やったむくいであり裁きに現れたのだと言った。性善説を信じるものはそれを否定した。アレは宇宙人で我々同様に侵略するゲスの連中なだけかもしれないと。アレが神に見えるのか? どこに目ん玉つけているんだと。ある者はそもそも性悪説も性善説もないと訴える者も。
重要なことはただ一つ。アレの目的は何なのかだ。
金儲けの為に宇宙の貴重な資源を諦めればあの円盤は去るのか? ほとんどの者は信じなかった。指示された意見は、あれは侵略に来たのだと。しかし、侵略だとすれば何故数年と動きを見せないのか。それがまさに不気味だった。
アレが現れてから、あちこちの夜空で緑色のオーロラが出現するようになった。まだ、関連性は分かっていない。
場所変わって壁の上に更に有刺鉄線でバリケードし、その壁を死守する部隊の基地。最初は簡易的だったが、本格的な工事が着工し一昨年には完成した新しい基地だ。そこにはミサイルや戦車、戦闘機、宇宙船、あらゆるものが揃っている。問題は、その兵器を持ってしても連中には歯が立たないということだ。上の連中は敵わない敵だと分かると平和的解決を最優先に考えるようになった。それはそうだろう、戦ったところで敵わないことは既に宇宙で経験している。あの銀色の円盤がどんな素材でどんな技術が使われているのかさえ分かっていない。ただ、宇宙で見た円盤と比べて大きさが桁違いなところから、仮説としてあれは空母的なものではないのか。あの中には兵器が積んでおり、いつでも出撃可能なのかもしれない。ただ、お偉いさんが平和交渉を考えてもあちらにその気があるのか? また、言語の壁はどうするのか? 言葉を発する人間のようなコミュニケーションのとり方ではないかもしれない。もしかするとテレパシーとか。どちらにせよ、あの円盤の中にいるであろうエイリアンが現れてこない限り交渉は叶わない。
カリラ・ウエストはその基地に配属されていた。前の基地は破壊されてしまったからだ。隊員、仲間達の遺体すらなく、残骸が宇宙に漂っているだけ。正直、仲間を全て失い一人だけ生き残ってまだ自分が軍にいることが不思議なくらいだった。辞めて酒に溺れる日々を送り、夕焼けで空がオレンジ色になる頃には嗚咽し、夢であの光景を思い出す。恐怖と毎日アレと戦っている。その夢の中でさえ怯え震えながら操縦桿を握って仲間一人すら救えない。円盤を倒せず毎日が最悪の目覚めで、窓の外を見るとまだ夜中だ。私はもう飛べない。そうと自分で分かっておきながら、皆に止められなんとか軍の中に留まっている。勿論、メンタルケアを受けたが、軍からの銀色の円盤についての報告書や聞き取りを応じたり、作戦会議で参考人として呼ばれたり、インタビューを受けたりすれば、自分はどこへ行こうとアレからは逃げられないのだと知る。それでも、軍にいただけ毎日酒に飲まれる人生を避けることは出来た。
インタビューで。
「あなたはあの円盤ともしまた戦うことがあれば出撃しますか?」
「仲間が攻撃をされていれば出撃します。しかし、私では救えないかもしれません」
「宇宙人は人間には勝てないと?」
「あの時はそう感じました」
「では、他の方達が言っているように平和的解決を望むしかないとお考えですか?」
「平和的に解決出来るなら私はそれに賛同します。しかし、相手がよく分からない中で信用していいのかという問題もあります。慎重にことを進める必要があります」
「あの円盤は仲間の仇になりますが、憎くはありませんか?」
「憎いです。しかし、悔しいことに仲間の仇を私は討ってやることが出来ません」
「アレの目的は何だと思います?」
「分かりません」
「人間は沢山の星まで資源を掘り続けてきました。その天罰だと言う人もいます」
「天罰?」
「あまりネットは見ませんか?」
「いえ、分かります。しかし、天罰や性悪説は私は信じていません。私の親戚に去年子どもが産まれました。可愛らしい目をしていました。あの目を見た時、人は生まれながらにして悪なのか? と思いました。私の答えは違うと思います」
「あなたの正直な意見を聞かせて下さい。アレは何の目的だと思いますか」
「侵略です。そして、アレは私達の敵です」
基地には今も沢山の兵士や武器が送り込まれている。都市や他の街では募集の貼り紙が貼られ、正義感ある者は自ら志願した。志願したところで最前線基地に配属になるとは限らない。まずは厳しい訓練を通過する必要がある。その訓練でのデータ等によって配属先が決まる。志願してくる人達の中には元兵士以外にも元散髪屋やシェフ、ジャーナリスト等全く関係のない職種も含まれる。パイロットになれるのはごく一部であり、志願してなれるものではない。ここにいるパイロットは全員優秀だ。それは間違いない。しかし、その全員がシュミレーターを相手にしてもゼロ勝だった。問題は戦闘機の常識を無視した急な動きにある。目の前にいる銀色の円盤は突然右にほぼ直角にして曲がる。急降下も含め戦闘機より自由過ぎだった。そもそもあの円盤のどれが前なのかさえ不明。そして頑丈さ。あれが単なる鉄板でないことは確かだ。つまり、この星にはない特別性の素材が使われているのか? あれを動かしているエネルギーも不明だ。
もし、円盤の一機が手に入れば分析したいと研究者が言う程だ。確かに貴重な資料とはなるだろう。
カリラはシュミレーターのある部屋へと入った。そこにいた新しい仲間がカリラを一斉に見た。全員が釘付けになるのも無理はない。唯一の生還者だからだ。
「なぁ、カリラ。俺達はどうやってもあの銀色の円盤を倒すどころか逃げきることすら出来なかった。お前はどうやってアレから逃げ延びたんだ」
金髪のハンサムボーイ。カリラはそいつが少し苦手だった。自信満々でプライドが高い。パイロットなら珍しくはないが、彼は特に目立つ。
「私にも分からない。私も追撃されるところだった。でもアレは急に私から離れた。私を狙えたのに」
ハンサムボーイは不満そうな顔をした。何故? という感じに。それはこっちが聞きたい。
私が出来ることはとにかく生存確率を上げること。それが第一目標だ。
AIの分析によれば人間がアレに勝てる確率はほぼゼロを示していた。
一週間後。
とある国の大都市上空。天気予報では快晴の筈だったその空に巨大な影が現れた。そこにいた通行人達は足を止め、空を見上げる。そこにあったのは空を覆い尽くす巨大な銀色だった。
女性の悲鳴が最初だった。そこから慌てて走り出し、バイクに跨がっていた兄ちゃんは方向を変えてアクセルを全開にした。沢山の逃げ惑う人達。そこに緊急で近くの基地から出撃した戦闘機が銀色の円盤に向け攻撃を始める。ミサイルが何発も命中し爆音が鳴り響く。まさか、都市の中心で戦闘が始まるとは誰も思ってもいなかった。しかし、可能性は考えればゼロではなかった。敵の数、そしてどこから出現するのか分からない以上、あり得た話しだ。しかし、最初に現れた巨大な銀色の円盤が砂漠に出現してからはずっと何も起きなかった。それが彼らの感覚を麻痺させていた。
銀色の円盤はゆっくりと落下していく。円盤からしたら都市に着陸しようとしている。高い建物から円盤の底に当たり崩れ始める。ビルは上から押し潰されるように崩壊し、徐々にその恐怖が迫ってきた。完全に逃げ遅れないと悟った人々は神に祈った。
円盤はそこにあった全て潰しながら着陸した。
それを目撃したパイロット達は怒号をあげながら、攻撃のスイッチをやめなかった。だが、憎いことにその銀色ボディに傷一つつけられなかった。
「なんでなんだよ! こんちくしょう!!」
直後、円盤から無数の赤い光線が一斉に放たれた。
「あ!?」
銃口のように口があるわけではない。全くもってアレはどういう仕組みなのか、そもそも人類にアレを解明できる頭脳があるのか…… 。
全ての攻撃は命中し、出現した戦闘機はあの一瞬にして全滅した。
この衝撃な事実は流れ、人々は絶望した。
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