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devil
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不気味な低い笑い声があちこちから聞こえてくる。すると、ドラゴン化したマットが一体の悪魔を食らった。
一気に飲み干したマットは体を変化させ、ドラゴンからデビルへとなった。
ヤギの角に死神のような骸骨頭、胴体は黒い毛に覆われ、背中には黒い翼を生やしている。長いドラゴンの尻尾に、鋭い爪を持った4本足。翼により空中に浮遊している。その大きさは敵本体とほぼ同じ。
「マットが悪魔になっちゃった……」シシリーが唖然としていると、敵本体の両腕が高速で再生してしまった。
「嘘っ!?」
しかし、先程の切り落とした両腕とは違い、黒いヒトのかたちをした手であった。だが、爪だけは鋭かった。
見ていたスイも驚いた。
「再生能力が上がった!?」
せっかく腕を切り落としても、あっさり回復させてしまうのだから、此方が先にジリ貧になってしまう。
「あれだけの回復力なのに、魔力量が全然減っていない。まるで底なしよ」とシシリーは嘆いた。
だが、マットは諦めずデビルの姿で本体に体当たりを仕掛けた。敵側も両手を出し、互いにぶつかり、両者の押し合いになった。
「まずいな。マットは二度、完全武装をしてる。魔力量も僅かだ」
「分かってるって。だから、私達で援護するよ」
そこに、マーズの呪文も完成した。
「よし、やるぞ」
マーズの時魔法で、敵を完全停止させる。
そこに、デビルになったマットはパンチを連打し、シシリーはあるだけの全ての矢を打ち尽くす。更に、スイも沢山斬りつけた。
沢山の傷ができ、更にスイの斬撃で10等分に切り分けた。
そこで、マーズの時間停止が解けた。
青い血流が沢山流れ、バラバラになった敵は下に落ちていった。
マットは魔力量が尽きて、魔法が解け元に戻った。
「やったか?」
マットは息をきらせながらそう言った。
「そうでなきゃ困るって。もう矢一本も残ってないよ」
「俺も魔力はほとんど残っていない」
十分強い3人が魔力を尽きる程に戦う相手……そんな相手もいるのか。
だが、マーズは衝撃的なことを言う。
「そのわりにはおかしいな……魔力がいっこうに消失しない」
「!?」
全員がそのことに気づいた。
(確かにそうだ……)
だが、もう3人はほとんど魔力が残っていない。対して、敵の魔力は未だ減ったのか? という具合にまだまだ有り余っていた。
底なしとはまさによく言ったものだ。
突然、下から巨大な手が現れ、頂上を掴んだ。そこから一気に顔が下から現れだした。
鬼だ。
誰もがそれを見てそう感じた。
角を生やし、赤色の大きな目が此方を向いて、鋭い牙を見せつけた。
「おい、大きくなってないか……」
マットの言う通り、さっきとは比にならない大きさだ。
気づけば、頂上に手をかけていた手は離されている。
首が見え、体も現れるが、下半身は見えない。
そう、立っているのだ。
山よりデカい。
「おい、マジかよ……3500メートル以上ある山だぞ」
「納得したよ。あの果てしない魔力量の理由がこれか。つまり、あのゲートに通過する為に体を合わせて現れたわけか。それを俺達はあれが本体の大きさと勘違いして戦っていたわけか。今思えば、魔力量が高いわりに相手は本気で攻撃してこなかった。そうか……本来の大きさに戻るのに時間がかかっていたわけか……」
「もう無理……」
3人は明らかに戦意喪失していた。勝てるわけがない。誰が倒せると言うのか。
ふと、レイチェルはマーズの方を見た。すると、マーズはなんと笑っていた。
レイチェルはそれを見て恐ろしく感じた。
あれを見ても勝てると言うのか!?
一気に飲み干したマットは体を変化させ、ドラゴンからデビルへとなった。
ヤギの角に死神のような骸骨頭、胴体は黒い毛に覆われ、背中には黒い翼を生やしている。長いドラゴンの尻尾に、鋭い爪を持った4本足。翼により空中に浮遊している。その大きさは敵本体とほぼ同じ。
「マットが悪魔になっちゃった……」シシリーが唖然としていると、敵本体の両腕が高速で再生してしまった。
「嘘っ!?」
しかし、先程の切り落とした両腕とは違い、黒いヒトのかたちをした手であった。だが、爪だけは鋭かった。
見ていたスイも驚いた。
「再生能力が上がった!?」
せっかく腕を切り落としても、あっさり回復させてしまうのだから、此方が先にジリ貧になってしまう。
「あれだけの回復力なのに、魔力量が全然減っていない。まるで底なしよ」とシシリーは嘆いた。
だが、マットは諦めずデビルの姿で本体に体当たりを仕掛けた。敵側も両手を出し、互いにぶつかり、両者の押し合いになった。
「まずいな。マットは二度、完全武装をしてる。魔力量も僅かだ」
「分かってるって。だから、私達で援護するよ」
そこに、マーズの呪文も完成した。
「よし、やるぞ」
マーズの時魔法で、敵を完全停止させる。
そこに、デビルになったマットはパンチを連打し、シシリーはあるだけの全ての矢を打ち尽くす。更に、スイも沢山斬りつけた。
沢山の傷ができ、更にスイの斬撃で10等分に切り分けた。
そこで、マーズの時間停止が解けた。
青い血流が沢山流れ、バラバラになった敵は下に落ちていった。
マットは魔力量が尽きて、魔法が解け元に戻った。
「やったか?」
マットは息をきらせながらそう言った。
「そうでなきゃ困るって。もう矢一本も残ってないよ」
「俺も魔力はほとんど残っていない」
十分強い3人が魔力を尽きる程に戦う相手……そんな相手もいるのか。
だが、マーズは衝撃的なことを言う。
「そのわりにはおかしいな……魔力がいっこうに消失しない」
「!?」
全員がそのことに気づいた。
(確かにそうだ……)
だが、もう3人はほとんど魔力が残っていない。対して、敵の魔力は未だ減ったのか? という具合にまだまだ有り余っていた。
底なしとはまさによく言ったものだ。
突然、下から巨大な手が現れ、頂上を掴んだ。そこから一気に顔が下から現れだした。
鬼だ。
誰もがそれを見てそう感じた。
角を生やし、赤色の大きな目が此方を向いて、鋭い牙を見せつけた。
「おい、大きくなってないか……」
マットの言う通り、さっきとは比にならない大きさだ。
気づけば、頂上に手をかけていた手は離されている。
首が見え、体も現れるが、下半身は見えない。
そう、立っているのだ。
山よりデカい。
「おい、マジかよ……3500メートル以上ある山だぞ」
「納得したよ。あの果てしない魔力量の理由がこれか。つまり、あのゲートに通過する為に体を合わせて現れたわけか。それを俺達はあれが本体の大きさと勘違いして戦っていたわけか。今思えば、魔力量が高いわりに相手は本気で攻撃してこなかった。そうか……本来の大きさに戻るのに時間がかかっていたわけか……」
「もう無理……」
3人は明らかに戦意喪失していた。勝てるわけがない。誰が倒せると言うのか。
ふと、レイチェルはマーズの方を見た。すると、マーズはなんと笑っていた。
レイチェルはそれを見て恐ろしく感じた。
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