雨を降らす男

アズ

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 月曜日。いつものような朝をむかえ、自転車に跨り学校へ向かった。今日はどこかしこも警官が立っていて、通学中の俺達を鋭い眼光で監視していた。そして、交通違反をした生徒が早速警官に止められていた。
 俺は日頃から交通ルールを守って登校しているので何の問題もなかった。最近では、自転車の通り道が歩道と車道の間に出来るようになって、自転車はそこを走った。と言っても一部だけでまだまだ広がっているとは言えなかった。
 自転車に乗っている最中、あの夢のことを思い出した。
 凄い夢を見たという感想以外に、何故雨なんだろうと思った。雨男って実在はしないだろうし、一人の人間で天候が変わるなんて神かと思うだろうが、雨男って普通嫌じゃないか。それなのに、頑張って自転車を漕ぎまくって雨を降らそうとしている。そりゃ、農家にとっては雨は必要なんだろうが、いちいち自転車を漕ぐっていうのもな。そんな科学があるならもっと他のを発明しても良かっただろうに。まぁ、所詮夢の話しだからそんなことを言っても仕方がないんだろうが。
 しかし、雨男って聞いて思うことはまさに自分の過去がそうだった。
 親が言うには自分が生まれた時、外は台風だった。小学生の卒業式、雨だった。中学の自然教室、大雨だった。中学の修学旅行、台風だった。やはり、何かあるんじゃないのかと思ってしまう。勿論、気象学者は否定をするだろうけど。
 だけど、一度受験前にお祓いを受けた方がいいのか、どうでもいいことを考えているうちに、学校は直ぐ目の前になった。



◇◆◇◆◇



 ここ最近、親がやたらお洒落をするようになった。その変化に何かあると感じるのは普通のことだろう。
 たまにはお洒落をすることもある、なんて言葉を真に受ける年齢ではもうない。
 となるとやはり男か!?
 だが、今や独身の母がまた恋をしてもおかしくはなかった。
 子どもはいるが。
 しかし、もし恋なら邪魔するつもりはない。尚更、俺は実家に居続けるべきではないのだろう。



◇◆◇◆◇



 3日連続となると、そう驚くこともなくなってきていた。
 例の夢のことだ。もう最近は、夢のことを現実の方でも考えるようになって支障が出始めている。
 予想はしていたが、また地上から遠ざかっていた。
 約20メートルぐらいか。これが何の暗示か分からないが、現実の俺の未来を指していないことを祈るしかなかった。
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