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06 道化師のあやかし
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俺の呪いについて早速小鬼が教えてくれた。呪いというのは道化師のことだ。道化師のあやかしの目的は人の身長を削り自分の身長を足して大きくなるというもの。故に狙われた被害者の遺体には踵が削り落とされているという共通点がある。常識的でないサイコパスで狂気としか思えない行為だが、元々道化師のあやかしは背がとても低く、それがコンプレックスに感じ嫉妬から他人のものを奪って自分に足して補うというのがそいつの本質らしい。それを知った時、どこか人間臭さを感じた。あやかしにしては人間のようにコンプレックスを抱き、そこから嫉妬するのはあやかしらしくないと感じたからだ。
俺が見た道化師は身長160ぐらいあって、平均的な男性としては低身長であるが、もし、今までも身長を集めていたとすればもっと低かった可能性はある。
道化師のあやかしは突然現れ、じっくりと恐怖を与え嘲笑った後に殺害する。道化師のあやかしの対処方法は笑うこと。恐怖はそのあやかしにとってのエンターテイメントだ。恐怖に感じ怯えれば命を奪われるが、エンターテイメントを笑い返せば道化師は去っていく。それさえ分かれば恐怖はもうない。
古い話しだが、低身長に人権はないと女が炎上があった。道化師との繋がりは昔は小人症がいて笑いものにされていた。昔から変わらないのは、人は性善説ではなく、むしろ人の方がよっぽど醜い生き物なのだろう。まさに、人はピエロだ。仮面を被り装い笑い合う。ネットの誹謗中傷を見るに、ネットは鏡であり、鏡は人の本性を暴き映し出す。鏡の前では嘘はつけず、鏡にはピエロの素顔が映し出される。それは悪魔か? 天使か? 答えは明白だ。自分に嘘をつかなければ。
小鬼は手を叩き爆笑しながら「我が主が無職になった」と喜んでいた。
「嫌な野郎だ」
俺の独身生活がこの小鬼によって騒がしい日常へと変化していた。
俺は求人を見ながら残りのカップ麺を啜った。
求人の横には使い込まれたノートがある。持ち主は古川であり、中身は彼の日記だった。古川が日記をつけていることは意外だった。俺は興味本位で古川の日記を読んだが、それは俺の知らない古川がいた。
月曜日、酷い雨。雨の勢いが伝わるくらい窓を閉め切っても音が聞こえるくらいだ。強い風は窓を揺らし、中まで不穏にさせる。小さな子どもや年寄りはそういうのは敏感になるものだ。自分が小さい頃も雷がなれば必死にヘソを隠して布団の中に隠れたものだ。その頃から私は想像が豊かだったと思う。お婆ちゃんも天気の悪い日はだいたい不穏になった。重度のアルツハイマーと診断されてからは母はやっぱりという顔をしてとことん厄介者扱いをしていた。俺は自分の親にどうしてそう冷たくなれるのか不思議に感じていた。特に外出してから家に自分で戻ってこれなくなると、いよいよ母はお婆ちゃんを家に閉じ込めようとした。お婆ちゃんは元気を無くしていき、ほとんど部屋で横になる時間が増えていった。知り合いの介護士から聞けばADLの低下で、もっと外に出たりした方がいいとのことだ。デイサービスの利用を考えても良かったかもしれない。だったら少なくとも寂しい思いをしながらほとんど寝たきりにならずに済んだかもしれない。しかし、そうなる前にお婆ちゃんは突然体調を崩し入院生活を送ったまま戻ることはなかった。
他界したその日も今日と同じくらいの酷い天気だった。その日から俺は不思議なものを見るようになった。
だが、それを誰かに話すと馬鹿にしてよく笑われた。誰も俺の話しを信じる奴はいなかった。それでも、俺がこの目で見える現象が何なのか知りたくなった。
俺が変な人間関係を持ち就職もろくにしなかったことに親はがっかりし、完全に俺を見切った。俺からもそれ以来連絡を取り合うことはしなかった。
友人もいよいよ俺を変人扱いし離れていき、家族と友人を同時に失った。それでも俺のところには何通かの手紙が届くようになった。手紙には悩み相談が多かった。俺のように不思議なものが見える人や怪奇現象を体験した人達ばかりだった。だが、今日は外出する予定はない。
雨の日はレースをかけて外の景色をいつも遮断している。冷蔵庫の中身を見て何もないことに絶望し、お酒すら切らしている状態で、ご飯と卵と味噌汁で今日一日をやり過ごそうと決めた。
そしたら嘘みたいに天気は正午を過ぎてから分厚い雲は消え、青空とギラギラした太陽が眩しく照らしていた。気になってサンダルを履き外に出ると本当に雲一つなかった。その直後、固定電話が鳴った。電話の内容は脅迫だった。俺が記事を書いたりする度にそれを信じてカルト宗教にハマったりする人が大勢いて、お前の記事は真実味が何一つない。お前がこれ以上続けるなら殺しに行くという内容だった。俺は慣れきっていたので、なら警察に通報しますと言って電話を切った。暫くしてまた電話がかかり、同じ男の声の持ち主から謝罪を受けた。謝れば許してもらえる、だから平気で犯罪行為が出来るのだろう。脅迫が犯罪であるという意識が欠如するのは感情が理性より上回っているからだろうと自己分析する。そういう人程知能は低い。
不快になった気を晴らす為に干していた洗濯物を外に出し出掛ける準備をした。家を出て自転車に乗って街の方へ出掛けた。アスファルトは所々濡れていて、平らではない凹みの部分に水溜りが出来ていて、大抵はそこを避けて人は通る。車は関係無しと水溜りを徐行もせず走り去っては水をはねて歩行者の衣服にかけても知らん顔の平然とした自己中がハンドルを握り爆音の音楽を外に響かせる。その水溜りの真ん中に白いワンピースの小学生くらいの子が素足のまま立っていた。ずっと、そこにいる。これがいわゆる他の人には見えず理解出来ない世界だ。多くは自分の見えている世界が他の人にも同じように見えていると信じ込んでいる。しかし、そうではないことを俺は知った。
安易に声をかければ祟られる。触らぬ神に祟り無しはまさにその通りで、俺は思わず善意で何度か酷い目に合った。俺の見えている世界では善意は慎重になる。本当に人間か、それでないかを見極める必要がある。本当なら寺の人を呼びお経を唱えてもらうべきだろうが、それを望まない霊も存在する。守護霊のように家族を見守る霊がいるように様々だ。
だが、この日は何故か見えるものが少ない。本当ならその道中の間にまだ霊はいたが。すると、向こうから「助けて」と声をかけられた。今まで、向こうから訪ねられケースは経験上なかった。その場合の対処法は分からないが、これは触らぬ神に祟り無しだろう。反応せず無視して通り過ぎ去る。それに尽きる。自転車のペダルを漕ぎ始めようとした時、自転車の後ろをその女の子が掴み止めた。え? どうしよう……その時の俺は困惑しパソコンが固まりクソみたいになったのと同じことが脳内で起こった。人からの依頼はあっても人でないものからの依頼は初めてだった。
話しを聞けば、最近この辺りで霊を捕食するあやかしが出現したらしい。実はそのあやかしは人間にとっては無害だ。気にする必要もないあやかし。こっちからアクションを起こさない限り会うこともない。触らぬ神に祟り無しという言葉がまた俺を支配しようとする。
「助けて」
彼女はもう一度そうお願いした。俺はどうもそれに弱いようだ。勿論見返りという報酬はない。この仕事だって相談だって金になった試しはない。
あやかしの正体は霊を喰らうことから大型を想像しがちになるが、遥かに小さい黒い虫が正体だ。
アルツハイマーのお婆ちゃんが徘徊をするようになった時、母はついにボケたと表現したが、お婆ちゃんからして見れば徘徊ではなく何かしらの目的があって行動するに過ぎなかった。ゾンビではない為、彷徨うわけではない。ただ自分一人で帰ることが難しい。地理が病気によって不得意になる。出来たことが難しくなるだけで何もかもが出来なくなったわけではない。しかし、多くは出来なくなったネガティブに目がいきがちになる。電車に乗って遠くまで行ってしまったよとか笑い話にされて。世間は冷たく、弱者が共存出来る社会ではとてもない。
飛蚊症の人が見るような見た目の虫のあやかしにも霊を襲う目的は存在した。霊を喰らうことで自分達は数を繁殖する。そして、繁殖する過程でダメージを受け劣化したらその虫は消える。その繰り返しを続けることで数を増やす。それらを絶滅させることは不可能だ。世界各地に存在するあやかしは、同じようにあちこちに存在する霊を喰らって繁殖を繰り返している。塩を撒いたりすれば多少は遠ざけられても、完全に追い払うことは叶わない。飛蚊症は一生共にするものだと諦めるように、外来種が日本の環境破壊や農作物にダメージを与え続けるように、あやかしも追い払えるものではない。
俺が出来ることは二つしかない。その子の霊を餌にされる前に成仏させるか、その子の霊を他の場所に移すか。
小鬼はいきなり「そいつはよっぽどのお人好しだな」と言った。
古川は後者を選択した。その霊が今どこにどうしているかはこのノートには記されていない。
「案外、古川の霊とかいるのかな?」
俺はふとそんなことを考えた。
「なら、お前はどうなんだ? 自分が死んだ後成仏出来ず霊になっていると思うか?」
「どうしてそんなことを聞く」
「人は自分の死後のことを考えても、大抵は天国にいくか地獄に行くか、何もないかの三つの分岐しかない。だが、何故ほとんどの人間はそこに霊になる可能性をあんまり考えない? ゼロではないだろ?」
「そこまで考えていないからだろ。可能性の話しを突き詰めれば、三つの分岐どころか転生ものだってあり得るだろう。つまり、想像した分だけ分岐は広がる。それは無限だ。際限がなくなる。俺は正直どっちだっていいし、それを深く考えること事態不毛だと思っている」
「あやかしの存在が分かった後でもか?」
「ああ」
小鬼は不思議そうな顔をして俺に向かって「お前はピエロだな」と言った。
「それはどういう意味だ」
しかし、小鬼は俺の問いに答えようとはしなかった。
俺が見た道化師は身長160ぐらいあって、平均的な男性としては低身長であるが、もし、今までも身長を集めていたとすればもっと低かった可能性はある。
道化師のあやかしは突然現れ、じっくりと恐怖を与え嘲笑った後に殺害する。道化師のあやかしの対処方法は笑うこと。恐怖はそのあやかしにとってのエンターテイメントだ。恐怖に感じ怯えれば命を奪われるが、エンターテイメントを笑い返せば道化師は去っていく。それさえ分かれば恐怖はもうない。
古い話しだが、低身長に人権はないと女が炎上があった。道化師との繋がりは昔は小人症がいて笑いものにされていた。昔から変わらないのは、人は性善説ではなく、むしろ人の方がよっぽど醜い生き物なのだろう。まさに、人はピエロだ。仮面を被り装い笑い合う。ネットの誹謗中傷を見るに、ネットは鏡であり、鏡は人の本性を暴き映し出す。鏡の前では嘘はつけず、鏡にはピエロの素顔が映し出される。それは悪魔か? 天使か? 答えは明白だ。自分に嘘をつかなければ。
小鬼は手を叩き爆笑しながら「我が主が無職になった」と喜んでいた。
「嫌な野郎だ」
俺の独身生活がこの小鬼によって騒がしい日常へと変化していた。
俺は求人を見ながら残りのカップ麺を啜った。
求人の横には使い込まれたノートがある。持ち主は古川であり、中身は彼の日記だった。古川が日記をつけていることは意外だった。俺は興味本位で古川の日記を読んだが、それは俺の知らない古川がいた。
月曜日、酷い雨。雨の勢いが伝わるくらい窓を閉め切っても音が聞こえるくらいだ。強い風は窓を揺らし、中まで不穏にさせる。小さな子どもや年寄りはそういうのは敏感になるものだ。自分が小さい頃も雷がなれば必死にヘソを隠して布団の中に隠れたものだ。その頃から私は想像が豊かだったと思う。お婆ちゃんも天気の悪い日はだいたい不穏になった。重度のアルツハイマーと診断されてからは母はやっぱりという顔をしてとことん厄介者扱いをしていた。俺は自分の親にどうしてそう冷たくなれるのか不思議に感じていた。特に外出してから家に自分で戻ってこれなくなると、いよいよ母はお婆ちゃんを家に閉じ込めようとした。お婆ちゃんは元気を無くしていき、ほとんど部屋で横になる時間が増えていった。知り合いの介護士から聞けばADLの低下で、もっと外に出たりした方がいいとのことだ。デイサービスの利用を考えても良かったかもしれない。だったら少なくとも寂しい思いをしながらほとんど寝たきりにならずに済んだかもしれない。しかし、そうなる前にお婆ちゃんは突然体調を崩し入院生活を送ったまま戻ることはなかった。
他界したその日も今日と同じくらいの酷い天気だった。その日から俺は不思議なものを見るようになった。
だが、それを誰かに話すと馬鹿にしてよく笑われた。誰も俺の話しを信じる奴はいなかった。それでも、俺がこの目で見える現象が何なのか知りたくなった。
俺が変な人間関係を持ち就職もろくにしなかったことに親はがっかりし、完全に俺を見切った。俺からもそれ以来連絡を取り合うことはしなかった。
友人もいよいよ俺を変人扱いし離れていき、家族と友人を同時に失った。それでも俺のところには何通かの手紙が届くようになった。手紙には悩み相談が多かった。俺のように不思議なものが見える人や怪奇現象を体験した人達ばかりだった。だが、今日は外出する予定はない。
雨の日はレースをかけて外の景色をいつも遮断している。冷蔵庫の中身を見て何もないことに絶望し、お酒すら切らしている状態で、ご飯と卵と味噌汁で今日一日をやり過ごそうと決めた。
そしたら嘘みたいに天気は正午を過ぎてから分厚い雲は消え、青空とギラギラした太陽が眩しく照らしていた。気になってサンダルを履き外に出ると本当に雲一つなかった。その直後、固定電話が鳴った。電話の内容は脅迫だった。俺が記事を書いたりする度にそれを信じてカルト宗教にハマったりする人が大勢いて、お前の記事は真実味が何一つない。お前がこれ以上続けるなら殺しに行くという内容だった。俺は慣れきっていたので、なら警察に通報しますと言って電話を切った。暫くしてまた電話がかかり、同じ男の声の持ち主から謝罪を受けた。謝れば許してもらえる、だから平気で犯罪行為が出来るのだろう。脅迫が犯罪であるという意識が欠如するのは感情が理性より上回っているからだろうと自己分析する。そういう人程知能は低い。
不快になった気を晴らす為に干していた洗濯物を外に出し出掛ける準備をした。家を出て自転車に乗って街の方へ出掛けた。アスファルトは所々濡れていて、平らではない凹みの部分に水溜りが出来ていて、大抵はそこを避けて人は通る。車は関係無しと水溜りを徐行もせず走り去っては水をはねて歩行者の衣服にかけても知らん顔の平然とした自己中がハンドルを握り爆音の音楽を外に響かせる。その水溜りの真ん中に白いワンピースの小学生くらいの子が素足のまま立っていた。ずっと、そこにいる。これがいわゆる他の人には見えず理解出来ない世界だ。多くは自分の見えている世界が他の人にも同じように見えていると信じ込んでいる。しかし、そうではないことを俺は知った。
安易に声をかければ祟られる。触らぬ神に祟り無しはまさにその通りで、俺は思わず善意で何度か酷い目に合った。俺の見えている世界では善意は慎重になる。本当に人間か、それでないかを見極める必要がある。本当なら寺の人を呼びお経を唱えてもらうべきだろうが、それを望まない霊も存在する。守護霊のように家族を見守る霊がいるように様々だ。
だが、この日は何故か見えるものが少ない。本当ならその道中の間にまだ霊はいたが。すると、向こうから「助けて」と声をかけられた。今まで、向こうから訪ねられケースは経験上なかった。その場合の対処法は分からないが、これは触らぬ神に祟り無しだろう。反応せず無視して通り過ぎ去る。それに尽きる。自転車のペダルを漕ぎ始めようとした時、自転車の後ろをその女の子が掴み止めた。え? どうしよう……その時の俺は困惑しパソコンが固まりクソみたいになったのと同じことが脳内で起こった。人からの依頼はあっても人でないものからの依頼は初めてだった。
話しを聞けば、最近この辺りで霊を捕食するあやかしが出現したらしい。実はそのあやかしは人間にとっては無害だ。気にする必要もないあやかし。こっちからアクションを起こさない限り会うこともない。触らぬ神に祟り無しという言葉がまた俺を支配しようとする。
「助けて」
彼女はもう一度そうお願いした。俺はどうもそれに弱いようだ。勿論見返りという報酬はない。この仕事だって相談だって金になった試しはない。
あやかしの正体は霊を喰らうことから大型を想像しがちになるが、遥かに小さい黒い虫が正体だ。
アルツハイマーのお婆ちゃんが徘徊をするようになった時、母はついにボケたと表現したが、お婆ちゃんからして見れば徘徊ではなく何かしらの目的があって行動するに過ぎなかった。ゾンビではない為、彷徨うわけではない。ただ自分一人で帰ることが難しい。地理が病気によって不得意になる。出来たことが難しくなるだけで何もかもが出来なくなったわけではない。しかし、多くは出来なくなったネガティブに目がいきがちになる。電車に乗って遠くまで行ってしまったよとか笑い話にされて。世間は冷たく、弱者が共存出来る社会ではとてもない。
飛蚊症の人が見るような見た目の虫のあやかしにも霊を襲う目的は存在した。霊を喰らうことで自分達は数を繁殖する。そして、繁殖する過程でダメージを受け劣化したらその虫は消える。その繰り返しを続けることで数を増やす。それらを絶滅させることは不可能だ。世界各地に存在するあやかしは、同じようにあちこちに存在する霊を喰らって繁殖を繰り返している。塩を撒いたりすれば多少は遠ざけられても、完全に追い払うことは叶わない。飛蚊症は一生共にするものだと諦めるように、外来種が日本の環境破壊や農作物にダメージを与え続けるように、あやかしも追い払えるものではない。
俺が出来ることは二つしかない。その子の霊を餌にされる前に成仏させるか、その子の霊を他の場所に移すか。
小鬼はいきなり「そいつはよっぽどのお人好しだな」と言った。
古川は後者を選択した。その霊が今どこにどうしているかはこのノートには記されていない。
「案外、古川の霊とかいるのかな?」
俺はふとそんなことを考えた。
「なら、お前はどうなんだ? 自分が死んだ後成仏出来ず霊になっていると思うか?」
「どうしてそんなことを聞く」
「人は自分の死後のことを考えても、大抵は天国にいくか地獄に行くか、何もないかの三つの分岐しかない。だが、何故ほとんどの人間はそこに霊になる可能性をあんまり考えない? ゼロではないだろ?」
「そこまで考えていないからだろ。可能性の話しを突き詰めれば、三つの分岐どころか転生ものだってあり得るだろう。つまり、想像した分だけ分岐は広がる。それは無限だ。際限がなくなる。俺は正直どっちだっていいし、それを深く考えること事態不毛だと思っている」
「あやかしの存在が分かった後でもか?」
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