コンシャスネス

アズ

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夏の思い出

05

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 扉の先は極楽だった。
「戻ってこれたのか?」
「そうみたいだ」
 こうして俺達の地獄巡りの旅は終わった。



 あれから一年が経った。
 ケントの家族は無事だった。母親が弟が学校で虐めを受けているのを知って引っ越して転校していたのだった。その引っ越し先は自然が多く、母親の病気も悪さしなくなっていた。
「良かったな」
 俺がそう言うと、ケントは笑顔で「ああ!」と答えた。




 人の命は一度きりだ。例外はない。だからこそ、どう生きるかが重要なんだ。俺達はそんな大事なことを忘れ、そして思い出した。
 それが俺達の夏の思い出だ。



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