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どうやら私はついに本格的におかしくなってしまったようだ。夢で大戦中にタイムスリップして、地縛霊から解放する方法を見つけるというミッションが私の人生で加わったが、それだけに留まらなかった。いや、留まっていないか。実感はまだないが、私は歩く度に、その辺りにある霊を取り込んでしまっているらしい。最初に取り憑かれた地縛霊によって。しかし、私生活にその霊が悪さするといったことはなかった。勿論、気持ち的に優れないが。
だが、ある朝。いつものように朝食をとろうとリビングに向った時、両親は既に私を待ち構えていた。
とりあえずリビングにあるテーブル席につくよう誘導された私は素直に従った。両親は真剣そうだ。朝っぱらからそんな真剣な話しをする内容って? と思っていたらいきなら父が「佳代子、お前大丈夫か」と言われた。は? と、ただでさえ寝起きの頭がサッと目が覚めた。
「なに言ってるの?」
「あのね、お父さんとお母さんで見ちゃったの。夜中にあなたが部屋を出たと思ったらそのまま外へ向かっていくのを」
「え!?」
「何度も止めようとしたの。でも、お父さんの力でもあなたを止めることは出来なかったの。あなたはそのまま外に出て、どこに向かったと思う?」
まさか……と思ったが、答えられなかった。答えてしまったら自覚があって余計おかしな子として思われるからだ。だが、もう手遅れかもしれない。
「あなたね、墓地に向かったのよ。そこでぶつぶつ喋ってるの」
「それって……私が夢遊病ってこと?」
「かもしれない。ねぇ、今日学校休んで病院へ行かない?」
原因は分かっている。多分、病院に行ったところで先生には治せないだろう。しかし、だからといって本当のことを話せるわけがない。
「病院へは行きたくない」
「どうして?」
母は驚くように聞いた。
「私はなんともない」
「でも、夜中に墓まで出歩いてるのよ? 絶対変だって。それか、お寺に行ってお祓いしようか」
「それなら学校に行って、太郎に話すよ。太郎の家はお寺だから。で、なんとかしてもらうよ」
「いいわよ。私の方から言ってあげるわ」
「いいよ。自分でなんとかする」
「なんとかって!」
しかし、私は言うことを聞かずに立ち上がった。それは親に歯向かう中学生が見せる反抗期のように。いや、この場合は反抗期と言えるのか? 余計、怪しいだけだろう。
とにかく、この場から逃げるように「学校遅れるから」と言ってリビングを出た。
子供が学校にそこまで熱心なのに、親として喜べないのは案外珍しいことではないか。
両親としても自分の子供の事態にどうしたらいいのか分からず、困惑しているようだ。しかし、それも時間の問題だ。
朝はなんとか家から出て学校へ向かったが、帰った頃には私は両親につかまり、またこの話しの続きをやらされるのだろう。
だが、両親より私の方がこの事態をなんとかせねばと必死だ。だって病院は嫌だし、お祓いも求めていない。太郎の父曰く、無理にやろうとすると逆に危険でなにが起こるか分からないという。それが私自身にふりかかったらとんでもない。
私は登校をほとんど走った。で、教室に着くなり、既に登校している太郎の席に向かった。
「ねぇ、あの夢のことだけど」
「なにかあったか?」
「私、寝ている間に墓地まで夢遊病のように勝手に出歩いてるんだけど。しかも、それをあろうことか両親に見られたんだけど!」
「両親に? それでどうしたんだ?」
「逃げ出したわよ。なんて言えばいいのよ。私、病院に連れてかれそうになったんだよ」
「それじゃ、今日の放課後俺の家に来い」
「本当になんとかしないとやばいんだけど」
「分かってるよ。だけど、こういうのは父さんに言わないと」
だが、ある朝。いつものように朝食をとろうとリビングに向った時、両親は既に私を待ち構えていた。
とりあえずリビングにあるテーブル席につくよう誘導された私は素直に従った。両親は真剣そうだ。朝っぱらからそんな真剣な話しをする内容って? と思っていたらいきなら父が「佳代子、お前大丈夫か」と言われた。は? と、ただでさえ寝起きの頭がサッと目が覚めた。
「なに言ってるの?」
「あのね、お父さんとお母さんで見ちゃったの。夜中にあなたが部屋を出たと思ったらそのまま外へ向かっていくのを」
「え!?」
「何度も止めようとしたの。でも、お父さんの力でもあなたを止めることは出来なかったの。あなたはそのまま外に出て、どこに向かったと思う?」
まさか……と思ったが、答えられなかった。答えてしまったら自覚があって余計おかしな子として思われるからだ。だが、もう手遅れかもしれない。
「あなたね、墓地に向かったのよ。そこでぶつぶつ喋ってるの」
「それって……私が夢遊病ってこと?」
「かもしれない。ねぇ、今日学校休んで病院へ行かない?」
原因は分かっている。多分、病院に行ったところで先生には治せないだろう。しかし、だからといって本当のことを話せるわけがない。
「病院へは行きたくない」
「どうして?」
母は驚くように聞いた。
「私はなんともない」
「でも、夜中に墓まで出歩いてるのよ? 絶対変だって。それか、お寺に行ってお祓いしようか」
「それなら学校に行って、太郎に話すよ。太郎の家はお寺だから。で、なんとかしてもらうよ」
「いいわよ。私の方から言ってあげるわ」
「いいよ。自分でなんとかする」
「なんとかって!」
しかし、私は言うことを聞かずに立ち上がった。それは親に歯向かう中学生が見せる反抗期のように。いや、この場合は反抗期と言えるのか? 余計、怪しいだけだろう。
とにかく、この場から逃げるように「学校遅れるから」と言ってリビングを出た。
子供が学校にそこまで熱心なのに、親として喜べないのは案外珍しいことではないか。
両親としても自分の子供の事態にどうしたらいいのか分からず、困惑しているようだ。しかし、それも時間の問題だ。
朝はなんとか家から出て学校へ向かったが、帰った頃には私は両親につかまり、またこの話しの続きをやらされるのだろう。
だが、両親より私の方がこの事態をなんとかせねばと必死だ。だって病院は嫌だし、お祓いも求めていない。太郎の父曰く、無理にやろうとすると逆に危険でなにが起こるか分からないという。それが私自身にふりかかったらとんでもない。
私は登校をほとんど走った。で、教室に着くなり、既に登校している太郎の席に向かった。
「ねぇ、あの夢のことだけど」
「なにかあったか?」
「私、寝ている間に墓地まで夢遊病のように勝手に出歩いてるんだけど。しかも、それをあろうことか両親に見られたんだけど!」
「両親に? それでどうしたんだ?」
「逃げ出したわよ。なんて言えばいいのよ。私、病院に連れてかれそうになったんだよ」
「それじゃ、今日の放課後俺の家に来い」
「本当になんとかしないとやばいんだけど」
「分かってるよ。だけど、こういうのは父さんに言わないと」
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