ルヴィ様と二人の執事

束原ミヤコ

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毎夜の秘め事

 



 桃色の蕾を哀れな程強引に開かせている褐色の剛直には、太い血管が浮かんでいる。
 白い肌の上でよりいっそう生々しくてらてらと滑るそれは、褐色の肌の逞しい体躯を持つ男の物だ。
 鍛え上げられた腹筋に、汗の筋が流れ落ちる。美しい癖のない金の髪から覗く青い目はやや目つきが悪い。獣欲を滾らせた視線を、男は組み敷いた少女に送っていた。

「ひ、ひぅう、ぅあ、あ、……ゃ、あっ」

 ぎしぎしとベッドが軋む音と共に、組み敷かれた少女、ルヴィの小さな口からは嬌声が漏れる。
 ミルクティー色のふわりとした髪がシーツに広がっている。美しいというよりは愛らしい顔立ちの少女だ。
 その表情は蕩けきり、だらしなく開かれた唇からは唾液が流れ落ちていた。

「お嬢、気持ち良い?」

「ぅん、ぃい、いいよぅ、きーる……っ」

 細い腰を掴んだ無骨な両手が、跳ねる身体を押さえつけた。
 腰を持ち上げられるとルヴィの背中は大きくしなった。シーツから離れた尻の狭間から、ぼたぼたと精液と愛液の混じり合った液体が滴り落ちる。
 それでもキールと呼ばれた男は己の昂りを少女の中に打ち付けるのをやめることがない。
 ぱちゅん、ぱちゅんと、肉がぶつかる音が響く程に、乱暴に少女の中を嬲り続けた。

「ぅあ、や、ああ、きーるぅ、きーるぅ……!」

「やらしー顔。そんなに、良いんだ、俺の」

「気持ちいいの、きもちい、のっ、きーるぅ、かたくて、おおきいよぉ……っ」

「へぇ……、それならお嬢、俺とジスト、どっちが良い?」

 言葉と同時にキールは少女の中から自身を引き抜いた。
 ずるりと剛直の引き抜かれたルヴィの秘所は、どろどろに蕩けて赤く熟れている。
 肉の奥に隠れた襞が貪欲にうねり、体の中から失われた質量を求めているように見えた。

「なん、で、やだぁ……っ」

 頭を真っ白にしながら身を委ねていた快楽が唐突に失われて、切なさともどかしさにルヴィの薄い水色の瞳に涙の膜がはった。
 さめざめと泣きはじめる少女の薄い腹が震えるたびに、秘所からは注がれた精液が溢れてぼたぼたと落ちていく。

「あまりいじめては、お嬢様がかわいそうですよ」

 その光景を見かねたように、部屋にいたもう一人の男が声をかける。
 野性的で派手な見た目のキールとは真逆の色合いの男である。黒い髪を後ろに流し、緑色の瞳は涼しげな印象だ。細身だが、背は高い。彼は先ほどからずっと、二人が交わっている部屋で静かに地図を広げて、明日の予定を立てていた。

「だってなぁ、お嬢はお前でも俺でも、中に入りゃみんな同じなんじゃねぇかと思ってさ」

「そうでもないでしょう。お嬢様の反応をよく見ていないから、そんなことが言えるんですよ。それでしたらキール、あなただってその辺の娼婦とお嬢様と変わらないんじゃないですか。中に入れば、皆一緒」

「そんなわけがねぇだろ。お嬢は、……ルヴィは特別だ。それは、お前もだろ、ジスト」

「当たり前です。私は最大限の譲歩をしているのですから、お嬢様をあまりいじめてはいけませんよ」

 溜息まじりに、ジストは猛った半身を外気に晒している男を咎めた。
 もう何回も少女の中に精を注いでいるのにかかわらず、それは萎える様子をいっこうにみせない。
 この分では、今日は自分の出番はないかなと、ジストは思う。

「ふ、ぅ、う、……、きーる、ほしいの、お願い……っ」

「何がどこに欲しいのか、ちゃんと言えよ、お嬢様。そうじゃねぇと、育ちの悪い俺はわからねぇからな」

「いじわる、いじわる……っ」

「ほら、言え、お嬢。大好きなキールが中に欲しいですってよ」

「ふぇ……っ……、じすと、じすとぉ……っ」

 ルヴィの白く細い手が助けを求めるように、ジストに向けられる。
 苛立ったように乱暴にその手を取ると、キールはベッドにその掌を押さえつけた。
 膝を高く抱え上げて、獰猛な笑みを浮かべながら花弁の間に自信をぬちょぬちょと擦り付けはじめる。

「ふ、っざけんな、ルヴィ。今は俺だろ、ジストじゃねぇ」

「ゃ、ゃっ、ああっ……、あん、あっ」

「ほら、好きだろ、ここ。まぁ、これじゃ足りねぇだろうけどな」

 昂りの先端が、充血した花芽をぐりぐりと擦る。
 皮を捲り、真っ赤に腫れた肉の芽に、先走りの液体が擦り付けられた。小さな芽が男の出した体液で汚れる様はとても淫靡だ。

「やあ、ぁ、あっ……、ぃやああっ」

 悲鳴じみた叫び声をあがり、ルヴィの腰がくねる。
 弄ばれ過ぎて腫れ上がった敏感なその場所には、強すぎる刺激だった。
 キールは乾いた唇を舐めると、手に収まりきらない程に豊かに育った乳房の中心にある、ぷっくり膨れた乳頭をつねりあげた。
 薄桃色の綺麗な色をした乳首が、きゅっと抓まれて赤く色付く。
 花芽をいじめ抜いていた男根は肉の間に割って入り、膣壁の入り口の浅い場所で抜き差しをはじめる。
 男を飲み込み、吐き出すその場所からは、透明な液体が飛び散って新しくシーツを汚していく。

「きーるぅ、わたし、わたし……っ」

「ほら、お嬢、欲しがれよ。俺が欲しいんだろ?」

「ほし、欲しいの……っ」

「きちんと、おねだりしろよ、お嬢。お嬢は、メリアド家のご令嬢だろ?」

「は、はぃ……っ、わたし、わたしはルヴィ、メリアド、です……っ」

「じゃあ、ちゃんと言えるだろ?」

 乱暴だった口調を和らげて、優しい声音でキールが問う。
 ルヴィは泣きじゃくりながら、こくこくと頷いた。
 キールはルヴィの入り口を円を描くようにしながら広げ始めている。ルヴィの両脚がしなやかに跳ねるのは、指先でこりこりと、花芽も一緒に摘んでいるからだろう。

「あっ、あっ……、きーるぅ、欲しいです……、わたしの大好きな、きーるを、中にくださ……っ」

「あぁ、お嬢。ルヴィ、……ルヴィ……っ」

 両膝を掴んで大きく足を開かせて、体を引き裂くように昂りが少女の体に押し込まれた。
 子宮の入り口に、ずちゅん、ずちゅん、と激しく深く剛直が打ち付けられる。

「あ、あぅっ……ああっ、きーる、あっ、あっ……!」

 大きく目を見開いたルヴィの身体が小刻みに痙攣した。
 戻ってこれないぐらいの深い絶頂を迎えたのだろう。それでも男の拷問のような責め苦は止まない。

「ぁ、あは、あっ、あぅう……ぃってる、ぃってるの、もぉだめなの……っ」

「ほら、いけよ、ルヴィ……、もっと、飲めるだろ?」

「ふああ、も、ぃっぱい……、ゃだぁ……きもちいいよぉ……っ」

 逃げようとするルヴィの体を、キールは無理やり抱きしめた。
 小柄な少女は簡単に男の腕の中に収まってしまう。
 抱きしめられたせいで更に深く中を抉られて、ルビィは悲鳴をあげた。

「ゃあああっ、おく、ぉく、すごいの……っ」

「欲しかったんだろ、俺が。ほら、沢山してやる。嬉しいだろ、お嬢?」

「きーるぅ、好き、すき、あああっ」

 好き、という言葉には最早意味など含まれていないだろう。
 ルヴィは理性を蕩けさせて、淫蕩に男を求めているだけに過ぎない。
 それでもその言葉に煽られるように、キールの抽送は再び激しさを増した。

「あ、あぅ、う……、あん、んっ、ひぅう……、あぁ……っ」

「ルヴィ……っ」

「きーる、ぃっちゃ……やぁ、あっ」

「あぁ、俺も」

「なかに、ちょうだいっ……、あああっ、あっ、あ……!」

 全てを吐き出すように、大きく突き上げたあとに小刻みに幾度も抽送をして、キールは少女の中に精を注ぎ込む。
 もう既に吐き出されたもので溢れていたそこは、新しく注がれたものを受け止めきれずに、ごぷりと泡立ちながらだらだらと入り口から体液を滴らせた。

「きーるぅ……、は、む……、んぅ」

 甘えたように名前を呼ぶルヴィの唇に喰らい付いて、その小さな舌や綺麗な歯列を味わいながら、キールはゆっくりと自身を引き抜く。
 まるでいつまでも中にいて欲しいとでもいうように、ルヴィの内壁が吸い付いてくるのが愛おしく、離れがたい。
 くたりと少女の体から力が抜ける。きっとこのまま眠ってしまうのだろう。
 しばらく愛らしい寝顔を眺めながら涙や唾液を舐めとって、戯れに首筋に口付けていると、『浄化』の魔法が施されて、せっかく少女の体に残る、体液や愛液の残滓を全て消し去ってしまった。

「なんだよ、もう少し良いじゃねぇか」

 それが終わりの合図だと知っているので、渋々ルヴィの上から退きながら、キールは不満げに文句を言った。

「あまりしつこいと、お嬢様に嫌われますよ」

「お前に言われたくはねぇよ。それに、元から別に好かれちゃいねぇしな」

「放っておくと、気絶したお嬢様を際限なく犯すのですから、それは嫌われるでしょう」

「お嬢が可愛いのが悪い」

 浄化されて綺麗になってしまったとはいえ、豊かな胸も細い腰も白い肌も目の毒だ。
 確かにこのままではもう一度襲いかねないと思い、キールはその裸体にシーツを優しくかけた。
 それから身支度を整えると、隣のベッドへと寝転がる。

「明日は譲りませんよ。ですが、あなたは見ているだけなど、できないでしょう。夜は出かけてくることです」

 ジストの言葉に返ってきたのは、大きな舌打ちだけだった。
 そのうち、健やかな寝息が聞こえ始める。あれ程動いて、欲望を満たしたのだから、それは満足してすぐに眠れるだろう。
 こちらとしては、お嬢様の可愛らしくも淫らな痴態を見せるだけ見せつけられて、我慢することしかできなかったというのに。
 全く面倒だと思い、ジストは深い溜息をついた。


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