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意地悪
しおりを挟む分厚くて大きな舌が、私のはしたない場所の小さな突起をちろちろと舐っている。
薄皮を剥かれて中の赤い肉芽を舌先で突かれると、びりびりした快楽が全身を走り回った。
「ぁ、あッ……る、ふぁ……っ」
唐突にもたらされた刺激に、思わず高い声をあげてしまう。
閉じることのできない足の間に、ルーファスさんが顔を埋めている。
見えないけれど、感触でわかる。
「やだぁ……っ、こんなところで、だめ……っ」
『そういう割には、興奮しているようだが』
ふっと息を吹きかけられて、私は腰をゆらめかせた。
きゅうきゅうと収縮する秘所から、とろりと蜜が流れていく。
『リュミ、夢の中で男たちに犯されそうになり、お前は興奮していた。そして今も、野外で足を開いて、嬉しそうに腰を振っている』
「ちが……っ、違います、そんなこと……っ」
『ではこれは?』
じゅぶじゅぶとわざと音を立てながら、ルーファスさんは私の蜜を啜る。
舌先が私の入り口を舐め回して、内側の襞をつついた。
「や、ぁん……っ、あぁ……っ」
内壁を舐られる感覚に、私はじたじたと暴れた。
動かすことができるのは指先と足先ぐらいで、何の意味もないのだけれど。
それでも、逃げ出したくなるような奇妙な感覚に、思考回路が追いついていかない。
そうしながら、ルーファスさんは硬い指先で赤い突起を弾いた。
小さな突起が弾かれるたびに頭が白くなるような快楽が体を襲う。
競り上がってくる何かを感じて、私はひたすらに首を振った。
「あ、ゃ、やああ、もお、だめ……っ、きちゃう、ファ、スさん、もぉ……っ」
絶頂感に身を委ねようとした時、人の声と足音が遠くに聞こえてくる。
波の音の間に混じった声は「本当に髑髏が?」「何かの呪いでは」とはっきり言っていた。
数人の男性の声だ。
ルーファスさんがすっと私から離れて、私の耳元に唇を寄せた。
『どうする、リュミ? このまま、足を広げて待っていようか。そうすれば、変わるがわる犯してもらえるかもしれないぞ』
「……っ」
どうしてそんなに酷いことを言うのだろうと、私は涙目になる。
抱きしめられていたのに、突然崖下に突き落とされた気分だ。
やっぱり悪霊だから、酷いことをするのかしら。
でも、ルーファスさんは外に出ることができて嬉しそうだった。
そんなに嫌な人だとは、思えないのだけれど。
「やだぁ……酷いよぉ……」
『……そんなに泣くな、リュミ。ただの冗談だ』
「もう、やだ……いやです、私、いやぁ……」
『いい子だから、泣くな、リュミ。今、いかせてやる。声を抑えていろ』
そういった意味で泣いているわけではないのだけれど。
ルーファスさんの大きな手が、私の口を押さえる。
圧迫感に眉を寄せる私の肉芽を、ルーファスさんはもう片方の指先で挟んで強く扱いた。
くちくちと小さな水音が鼓膜を震わせる。
少し乱暴に、けれど痛くないように激しく擦られ、押し上げられて、見開いた両目に火花が散った。
「…………っ!」
一気に絶頂まで押し上げられて、快楽が弾ける。
言葉にならない悲鳴を喉の奥であげながら、私は与えられるどうにもならない気持ちよさに、身を委ねるしかなかった。
「今、何か声がしなかったか?」
「女の啜り泣きのような」
「怖いことを言うな……!」
男性たちの声がすぐ近くで響いて、そして慌てたように離れていく。
「……ぁ、……ん……」
『行ったぞ、リュミ。安心しろ。この俺が、お前のかわいらしい姿を有象無象たちに見せるわけがないだろう? お前は俺のものなのだからな』
「……ぅん」
呼吸が整わず、小さな子どものように頷くことぐらいしかできない。
ルーファスさんは私の零した蜜を丁寧に舐めて、下着を戻してくれる。
拘束している見えない手がするりと離れていき、地面におろされると、腰が萎えてしまってそのまま座り込みそうになってしまう。
私が倒れる前に、ルーファスさんは私の体を抱き上げた。
つまり、ルーファスさんは見えないので、私が一人でふわふわ浮いているように見える状態である。
『可愛かった、リュミ。お前と会話さえできない苛立ちが、少しは消えた』
「……こんなことで?」
『もっとしていいのか?』
「駄目です……」
『物足りないだろう。まだ、お前の中に入っていない。お前は快楽に弱いようだから、きっとおかしくなるぐらいに気持ちよくなれる』
「……ぁ、ん」
甘い吐息を漏らしてしまったのは、ルーファスさんの言う快楽を想像してしまったからではないと思いたい。
私、ルーファスさんのことを何も知らないのに。
このまま──取り憑かれるままに、全てを捧げていいのだろうか。
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