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遺跡探索と雪解けの春
気を取り直して初体験 1
しおりを挟むフィオルド様がやっと落ち込むのをやめてくださって私は嬉しいのだけれど、どこか遠慮がちで優しかったフィオルド様なのに、徐々にその行動は大胆になっていっているような気がする。
比べる対象なんてないのだけれど、体を重ねるとこんなにすぐに気持ち良くなってしまうものなのかしら。
くたりとベッドに横たわる体にフィオルド様は吸い付くようにして何度か口付けた。
首筋や胸に、ひりつくような痛みがある。
けれど今は、僅かな痛みさえ甘さに変わっている。
「リリィ、やめろと言われても抑えがきかないかもしれない。無理をする必要はない。ここで終わらせても、私は構わないが……」
「大丈夫、です……フィオルド様、最後まで、してほし……っ、あ、あぁ……ん、んぅ……」
少し掠れた艶やかな声音が耳元で響く。
それはどこか苦しげで、私が満たしていただいた分、フィオルド様にも満たされて欲しい。
やめないで欲しいと懇願すると、フィオルド様の指が私の蜜でしっとりと湿った媚肉を割り開いて、長い指が内壁に触れる。
感触を確かめるようにして、フィオルド様のしなやかで長い指がぐるりと私の中をかきまわした。
「痛くは?」
「いたく、な……っ、フィオルド様、私、はじめて、なのに……嘘じゃ、ない、のに……っ、気持ちよくて……っ」
「リリィ、不安にさせてすまない。もう私はお前を疑ってなどいない。二度と、お前の不実を疑ったりはしない。何があっても、私はお前を信じると誓う」
「うれし……っ、あ、あ! ……ふぁ、ぁあ」
唇が耳に触れる。
囁かれた言葉は真摯なのに何故だかとても淫らで、くちゅりと耳に舌が差し込まれると、鼓膜に濡れた音が響いた。
くちゅ、くちゅと、フィオルド様の舌が私の耳を舐る。
身体中がぞわぞわして、フィオルド様の指を包む肉壁が勝手に収縮して、指を軽く締め付けた。
しなやかだけれどしっかり太いフィオルド様の指の形を、体の奥がはっきりと感じている。
内臓を内側から撫でられているような圧迫感を感じたのは一瞬で、浅いところをぐちぐちと指が小刻みに嬲るたびに、触れられていない花芯が熱を帯びたように、じくじくと痺れた。
あたらしい蜜が次々とこぼれ落ちて、濡れそぼった膣壁が蕩けていく。
二本に増やされた指を、私の中はすんなりと受け入れた。
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