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遺跡探索と雪解けの春
好きと伝えられる幸せ 1
しおりを挟む跳ねる白い足を抱え上げて、フィオルド様は私の体を抱き寄せた。
二つに折り畳まれるような形になった私の中にはフィオルド様がみっしりと埋め込まれていて、お腹の奥の方にフィオルド様の先端が触れているのがはっきりと感じられる。
どくどくと脈打っていて、硬い熱杭にやわらかい襞が絡みついている。
達した刺激で痙攣する私を抱きしめながら、フィオルド様がゆっくりと私の中で動き始めると、体がふわふわと空に浮くような快楽を感じる。
「あ、あ、あふ、ぁあ……っ」
ゆるゆると腰を動かされて、指とは比べ物にならないぐらいに質量のあるものに中を擦られる。
襞がめくれて、手前まで引き抜かれた昂りが再び最奥に触れると、お腹の底がびりびりした。
「リリィ、大丈夫、か……?」
フィオルド様は慈しむように私の顔に口付けを幾度も落として、密やかな声で尋ねる。
掠れた声は快楽に色づき、どことなく淫らで艶やかだ。
何かを堪えるような吐息まじりの声が鼓膜に触れると、胸が苦しいぐらいに切なくて、愛しくて、とろりと理性が蕩けていく。
「きもちいい、です……っ、ふぃおるどさま、嬉し……好き……っ」
「あぁ、リリィ……幸せだ。お前をこの腕で抱ける日が来るとは……」
「ん……っ、わたしも、しあわせ、です……」
「すまない、リリィ、……限界だ。動いても、良いだろうか」
フィオルド様の押し殺した声が耳元で響くたびに、身体中を切なさが駆け巡る。
ゆるりとした刺激でも気が遠くなるぐらいに気持ち良いのに、もっとされたら、私はどうなってしまうのだろう。
「はい……っ、ふぃおるどさまの、好きに……っ、ゃ、あ、ああっ、あ、あ……!」
それでも、フィオルド様の思うようにしていただきたい。
激しく求めていただけることは嬉しい。
私を欲しがってくださっていると思うと、全身が蜜につけられたように、とろりと甘い幸せが胸に広がた。
フィオルド様は浅いところまで抜いた昂りを、容赦なく最奥にうちつけはじめる。
ずちゅ、じゅぶ、というはしたない水音が、結合部から響いている。
「ふぃお、さま、あ、あああ……っ」
「リリィ、……可愛い、私のリリィ、お前の奥は、私に吸い付いて離れない。まるで、もっと、と強請っているようだ」
「っ、あぁ、はぁ、ん……っ、んぁ、あっ、あ……!」
最奥の壁を、昂りの膨らんだ先端がぐるりと動く。
フィオルド様は私の臍の下を軽く撫でた。
中と外から圧迫されて、驚くほど奥までフィオルド様が入り込んでいるのがわかる。
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