元男爵令嬢、鉱山へ行く?

能登原あめ

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8 順番がおかしい *

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 そんなのわかるわけない。
 ずっと犬だと思っていたし、彼のこの姿は初めて見たから。

 ルディがうなじに唇を寄せ、きつく吸いついた。

「んっ……」
「ははっ、ナカ締まった。いっぱい、俺のだっていう印をつけてあげる」
「見えるところは、やだっ……」
「もう、つけちゃったけどね」

 耳たぶをかぷりと咥えて、甘噛みした後耳孔に舌を差し入れた。
 頭に直接響く水音に、無意識に腰が揺れる。

「やっ……」
「や、じゃなくて、いいでしょ。だって、すっごいうねってるよ。俺のことギューギュー締めつけてくる」
「そ、んなの……わかん、ないっ……」

 耳に息を吹き込むようにささやかれて、ふるりと震えた。

「可愛い。全部あげる。ベルは全部俺のもの。……あの日、ベルに出会って、俺に名付けてくれてから俺はずっとベルのものだからね」

 幼い頃の、たわいない言葉。
 素直で正直ではあったけれど、未来を約束するような、そこまでは考えていなかった。

「思い出した? もう、忘れちゃダメだよ。これからはずっと一緒にいるから、そんなこともないか。……そろそろおしゃべりおしまいでいい?」

 しゃべっていたのは、ほとんど彼だけど。

「もう、動いて大丈夫だね。一緒に気持ちよくなろう」

 腰だけ高く持ち上げられて、ぱちゅんぱちゅんと音を立てながら揺さぶり始めた。

「んっ……んん、んっ」
「ベルの綺麗な声を聞かせて」

 身体を倒した彼が口の中に指を入れてきた。

「んっ、やらぁ」
「ほら、指舐めてて。そしたら、声出ないで済むよ」

 思考力の落ちた私は、彼のいう通り指をしゃぶる。
 
「素直で、可愛いな……ちゃんと、ご褒美あげるから」
「っは……、ふぁっ、あぁっ」

 後ろからぱちゅんぱちゅんと突かれて、一度声が漏れると抑えられなくなった。
 口の中に入れられていた指は、いつのまにか秘核を押しつぶし、強い刺激にあっさり絶頂を迎える。

「っ、ベルッ……」

 さらに勢いをつけて、キツく激しく揺さぶられた。

「あっ、や、だめっ」

 彼はふ、って息を漏らしてぐっと奥に押しつけて私の中で再び爆ぜた。

「……まだ終わらないよ?」

 私を抱き起こして抱っこして繋がる。
 さっき吐き出したばかりのはずなのに、どうしてこんなに元気なんだろう。

「う……、もぉ、無理……ルディ」

 彼を身のうちに感じながら、くったりと肩に頭を乗せる。
 そんな私の身体を彼が抱きしめ、背中を撫でる手は優しい。

「好き。ベルにこうして好きって伝えられるのが嬉しくてたまらない。大好き」

 そんなふうに言われて、優しく揺さぶられると、私もルディが好きなんじゃないかって思ってきた。
 単純だけど、身体だけじゃなくて心もつながったみたいに感じる。
 単純だ、単純すぎるよ、私……。

「私のルディ」

 そうポツリとつぶやいた私を、彼は目を輝かせて嬉しそうに笑った。


 
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