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頭の中が真っ白で、空気を求めて荒く息を吐く。
ウィーラー様は一度引き抜いた指をさらに増やして、複数の指で内壁をじっくり探る。
「痛くない?」
「……だい、じょうぶ、です……」
拡げられる感覚はあるものの、痛みはなく指先が触れる場所が甘く痺れて、彼の指を締めつける。
ただただ気持ちよくて、頭がおかしくなりそうだった。
「全部甘くて、全部おいしい」
蜜を舐め、長い指にお腹側をゆっくり擦られ続けて水音が大きくなる。
お尻のほうまで冷たいことに気づいたけど、彼のすることに抗えない。
今まで知らなかった快楽に浸っていると、ふいに花芯を甘噛みされて一気に昇りつめた。
体はがくがくと打ち震え、自分の口から意味のない声が漏れる。
「ジェシカ、怖いことはないから」
脚を撫でられて、力が入っていたことに気づいた。
起き上がったウィーラー様のたくましい陰茎をぼんやり眺める。
私の腕くらいの大きさで、お腹につくくらい上を向き、ふくらんだ先端は濡れているのがわかった。
もう一つ影になっている似たようなものが見えた気がしたけど、彼が体を倒したからよくわからない。
母は形状について言っていなかったし、初めて見たから少し恐ろしく感じた。
だけど結婚した女性はみな受け入れるものだと聞いているから……。
「大丈夫です、ウィーラー様」
「ありがとう、ジェシカ。愛しているよ」
蜜口に押し当てられた陰茎がつるりとすべる。
「んっ、」
本当に入るのか不思議で、ウィーラー様を見上げた。
彼は私を見つめたまま、ゆっくりと私の体を押し拓く。
丁寧に時間をかけてくれたからか痛みはない。けれど内臓を押し上げられるようで苦しさを感じた。
「息を、止めないで」
「……ん、はい……」
浅い呼吸をくり返し、合わせるようにウィーラー様が腰を引いたり進めたりゆっくり動く。
時々花芯に触れたり、胸に触れたりして私の気をそらすから驚いて声を上げてしまう。
「まだ、半分……」
もしかしたら人間より大きいのかもしれない。
困惑して声を漏らしてしまった私に、ウィーラー様は励ますように言う。
「大丈夫、大丈夫だよ」
「こんなに、大きいなんて……」
「愛しいジェシカ、力を抜いていて。全部入るから」
浅い呼吸しかできなくて、力が抜けているかわからない。
「いいね、上手だよ。そのまま呼吸を忘れないで」
時間をかけて、すべてを受け入れた時、私は彼が相手で良かったと思った。
きつく抱きしめ合っていると、体だけでなく心も満たされて、ようやく深く息を吐くことができる。
「ありがとう、ジェシカ。私は幸せ者だ」
「私も……優しくしてくださって、ありがとうございました」
痛いと聞いていたのに、少しも痛くなかった。じんじんするし、熱いけど、痛みからではないみたい。
「……ジェシカ、まだ始まったばかりなんだ」
ウィーラー様は困ったように微笑んだ。
でも、あとは子種をいただくだけど聞いている。
私が不思議に思っているのがわかったのだろう。
「私が子種を与えてもジェシカの熱が引いて楽になるまで、お互いに触れ合うことになる」
「私の熱……」
確かに今も体が熱い。
ウィーラー様を受け入れているとむずむずして、彼がみじろぎするだけで熱が生まれるみたい。
内壁が私の意志と関係なく彼を締めつけた。
「ジェシカ……」
ウィーラー様が苦しそうな顔を一瞬見せた後、ゆっくり息を吐く。
「貴女の中にいるだけでとても気持ちがいい。無意識なのだろうが、急に締められると動きたくてたまらなくなる」
ウィーラー様も気づいたなんて恥ずかしい。
「どうぞ、お好きに……っあ!」
ウィーラー様が腰を引いただけで私は声を上げた。
内壁をこすられると、甘く痺れるような快楽に襲われる。
「今の言葉は聞かなかったことにするよ。貴女に嫌われたくないからね……少し動くだけで私も気持ちがいいんだ。だから……」
ゆっくりと抜き差しされて、内側からすべてを刺激されると、再び私は何も考えられなくなった。
「あっ……あっ……ん、あ……っ」
時折胸を触れ、花芯にいたずらする。
別の刺激に私は大きく体を反らせて、彼のすることすべてを受け止めた。
「愛しい、愛おしいジェシカ。1度目の子種を受け取ってほしい」
どこを触れられても気持良くてしかたがなくなった頃、ウィーラー様が律動を速めた。
「あ、あっ、ひっ、あッ、ん」
頭の中は真っ白で熱に浮かれた体はウィーラー様にしがみつく。
「……ッ!」
ウィーラー様が奥に強く押しつけるように動いた。私は制御できない体を持て余し、強い刺激に目の前が暗くなっていって――。
「ジェシカ」
頬を撫でられ目を開けると、ウィーラー様が私を心配そうにのぞき込む。
「大丈夫か?」
「はい……私、今……?」
「わずかな時間、気を失ったようだった」
そう言いながらウィーラー様が陰茎を引き抜く感覚に声をこらえる。
私の体の中はまだ熱いままで、きっと抱きしめてもらえれば落ち着くと思うのだけど……。
ウィーラー様が私の両太ももに手をかけてお腹につくくらい折り曲げた。
全部見られたとはいえ、すべてを目の前にさらすのは恥ずかしく頭が混乱する。
「ウィーラー、様?」
「ジェシカ、大丈夫だから。怖がらないで」
さっきもそう言われて。
……大丈夫だった。
陰茎は大きいもののさっきより穏やかな姿で、首を傾げる。
母から体を清める方法は聞いたけれど、彼の様子はそれではないみたい。
「あっ!」
一瞬チクッとするものが、ひねるように蜜口から押し入ってきた。
目の前に陰茎はあるし、何が起きているかよくわからない。
しかも中でさらに大きくなって存在を主張している。
「人にはないらしいが、竜人には陰茎が2つある。それぞれに子種を蓄えているんだ。こちらは一度挿入したらお互いが離れないように表面に突起があって……痛かったか?」
「少しだけ……でも、もう大丈夫です」
「簡単に抜けないようになっているけど、大切な貴女を傷つけはしないよ」
大きな動きではなく、リズミカルに押しつけるように動かれるとお腹の奥が再び子種を求めてうごめく。
さっきの陰茎と形状が違うみたいで、突起がある分刺激が強い。
内壁に当たって気持ちよかった。
「あっ、ウィーラーさま……っ」
「よくなってきたか。どちらが好きかあとで教えてほしい……慣れたら交互に挿れてあげよう」
聞いていたものとまったく違う初夜。
こんなに激しい夜を過ごすことになるなんて思ってもいなかった。
だけど少しも嫌じゃなくて、何度も何度も熱を解放してもらえて、ウィーラー様から子種をたくさんもらって、休む間もない。
「愛しいジェシカ、これからはずっと一緒だよ」
「はい、ウィーラー様」
私たちは寝食も忘れて甘い時間を過ごした。
蜜月が終わり、私の体はウィーラー様と同じものになった。
食べ物の好みや、視力や聴力、すべての感覚が研ぎ澄まされて今までより周りのことがよくわかる。
お忍びで夫と一緒に両親に会いに行き、結婚のお披露目パーティーの招待状を手渡した。2人とも私の姿を見て安心した様子。
「幸せそうでよかったわ」
「公爵、どうかこれからも娘をよろしくお願いします」
私は幸せで、あの時の決断が間違っていなかったってほっとしている。
王子は今、2人の婚約者候補がいて年の近い侯爵令嬢にするか、6つ年下の聡明な伯爵令嬢にするかで迷っているらしい。
「6つ年下の伯爵令嬢のほうが、王家の未来は明るいと思う」
というのが私とウィーラー様の見解。
国王もまだまだ若く元気なのだから。
ようやく噂が静まったとはいえ、不必要な噂は流したくないから王子との公式の再会は彼の結婚が決まってからになると思う。
「ジェシカ、このまま屋敷に戻らず旅行をしようか」
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結婚式に私を番だと言って現れたウィーラー様に溺愛されて、今では私も同じくらい彼を愛している。
あの日彼の手をとってよかったと心から思う。
私たちは本物の幸せを手に入れた。
終
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