総攻めなんて私には無理!

能登原あめ

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おまけ 小話

after story 日本で清算することになりました 3

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* セス回です。







******


「浦野さん、送別会の件なんですけどぉ……いつもの居酒屋でいいですかぁ?」

 私に話しかけてきたのは入社2年目の田中さん。
 仕事は覚えないけど男の顔なら覚える彼女は完璧な恋愛脳で生きている。
 ある意味潔くて清々しいくらいに。

「申し訳ないけど、忙しいから気持ちだけで……」
「えー? でも、今回はぁ、うちの部署だけじゃなくて営業部の途中入社の阿部さんの歓迎会と合同にって……」
「……ごめんね。本当に時間が足りなくて。……鈴木ちゃんとそっちに参加して楽しんできて?」

 鈴木ちゃんは新入社員で2人とも似たタイプ。
 そのせいで私に余計な仕事が回ってきてたわけだけど、まぁ、もういいや。

「えー、でもぉ、最後だし、残念ですけどぉ…………いいんですか? じゃあ、みんなにそう伝えます♪」

 残念そうな作り笑顔も、後半の弾んだ声もいっそのこと清々しい!
 いや、本当、どうでもいいし!
 鈴木ちゃんのところに向かう後ろ姿を眺めていたら、隣の席から声がかかる。 

「……浦野、いなくなったら寂しい……考え直す気ないの?」

 入社した時に一から仕事を教えてもらった安達さんは、1つ年上で社内で一番仲良くしている人。
 去年結婚してからパート勤務に変わった。

「うーん、ないですね……」
「いつの間に男できたの?」
「え?」
「いや、だってどう見ても理由それだよね? あんなに男っ気なかったのに、浦野が退職を決断するくらいの男でしょ? 写メとかないの?」
「ないです」
「あー、やっぱり男か」

 断言する安達さんの洞察力、恐ろしい。

「そんなにわかりやすいですか?」
「うーん、なんだろう、女の勘? 言葉にするのは難しいけど」

 これはあれか?
 処女じゃなくなるとなぜかわかるというやつかな?
 毎晩のあれこれでなんかホルモンでてるのかもね。
 キスマーク類は禁止にしてるから、見た目には変わらないはずなのに。
 女の勘、おそろしい。

「……一身上の都合で辞めるので、内緒にしてくださいね!」

 







 せっかくなので、セスの職業的好奇心を満たしてもらおうと美容室でヘアケアとセットをしてもらった後、人通りを眺めながらティータイムにした。
 この後はショッピングの予定だけど、セスの好きな洋服の傾向をもうちょっと知ってから移動したい。

 日本とあっちの世界の衣文化にそんなに違いはないように思う。
 流石に着物はないし、今日のセスはヴィクトリア朝っぽい……なんていうか不思議とイギリス紳士っぽい雰囲気に仕上がってる。

「黒髪が、多いわね。……集団で同じ服を着てる若い子たちって、こっちの聖女様見習いか何か?」
「あれは学校の制服だよ。……ほら、あっちの男の子もそう。黒髪は、島国だからかなぁ……ピンクとかないよね」
「それにしても、女の子が多くて驚くわ。……ま、一番かわいいのはあなただけど」

 そう言って私の髪を一房取り、口づけを落とす。

「髪、つやつやね。あっちでも、取り入れてみようかしら」

 セスはイケメンだし、そういう仕草はものすごく似合う。
 でもこんなところで恥ずかしい!

「赤くなってかわいい」

 そのままキスでもしそうな勢いに、私は、顔を思い切りそらした。

「あ……」

 ありえない!
 じっと私たちを見つめる一組のカップルと目があった。

「こ、こんにちは。……安達さん」
「こんにちは、浦野」

 セスがにっこり笑ってウィンクすると、顔を赤らめてお辞儀して旦那さんと思われる人と去って行った。
 百戦錬磨(多分)の安達さんがそんな態度とるなんてびっくりだけど、一緒に世間話する事態にならなくてよかった。
 休み明けが面倒だけど。
 
「リオナ、誰?」
「会社の人。……セス、買い物して部屋に戻ろう?」

 これ以上知り合いに会うのはやだ。








「リオナに夫だと紹介してもらえないこと、わかっていても残念だわ」

 セスがいじわるだ。
 私がイきそうになると、ピタリと動きを止める。
 彼のアレも物足りない。
 いつもなら大きくするのに、今夜は本気で私を焦らすつもりらしい。

「セスっ、もぅ、つらいからぁ!」
「……そぉ? もうちょっと、がんばれるわよ?」

 ゆっくりと抽挿するけれど、いつもより刺激が足りなくて思わず自分から腰を振ってしまう。

「あらあら……そんなにほしいの?」

 そう言ってずるりと抜いた。

「んっ……!」

 思わず自分の指で慰めようと脚の間に手を伸ばす。
 
「リオナ。いけない子ねぇ。……我慢のできない子にはお預けよ?」
「もう、いじわるしないで!」

 私の両手を、今日買ったばかりのネクタイでひとまとめにする。
 使用方法がおかしい。
 ちゃんと説明したのだけど。

「キスしよう、リオナ」

 セスの魔力を込めたキスに、身体中の毛穴が一気に開くような、熱くて汗が噴き出すような状態にされて慄く。

「あら、やりすぎちゃったかしら? ふふっ、ごめんね? この後いっぱい楽しもうと思ったのよ。だって、ひさしぶりだもの」

 荒い息をつく私の脚を胸につくくらい深く折り曲げてから、ずんとアレを突き込んだ。

「~~~~っ……」
「あは、……挿れただけでイっちゃったね。まだ大きくしてないのに」

 メリメリと内壁を拡げるようにアレが主張し始めた。
 浅く喘ぐ私の唇に触れる。

「リオナ、愛してるわ」
「わ、私も、だけどぉ!」

 じゅぷじゅぷと音を立てながらセスが思い切り突き立てる。

 日本を往復している間お預けだったからねちっこい上に、紹介しなかったことも怒ってる!

「ほら、こっちも触らないとね」
「っ……‼︎」

 いきなり突起をつままれて身体が跳ねる。
 強い刺激に涙が浮かぶ私をみて、愉しそうに笑った。
 彼氏だって言えばよかったのかな。
 それじゃ、だめか。

「……痛く、しないで?」
「あら? こういうの、好きでしょ?」

 押しつけるように腰を回しながら私の中をかき混ぜる。

 こんなのだめ。

「~~っ……、セス……頭、おかしく、なるっ……」
「ばかね。おかしくなったところがみたいんじゃない……ほんと、かわいい顔」

 恥ずかしがらず、最愛の人だって紹介すればこんな目に遭わなかったのかも!

「明日、休みでよかったわね♡」
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