世界制覇?興味ない、特殊能力は美味いのために!オリジナルダンジョンで俺が出会ったのは、最強の美少女と神(自称)だった。

透理

文字の大きさ
29 / 79

第29話 猫又におまかせ

しおりを挟む
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、

「ダイチ。どうした、顔が真っ青だぞ、大丈夫か?」

全然、大丈夫じゃありません。でも、なんて言えばいいのか・・

「お前、お貴族様が苦手って、なんかやらかしたのか?」

どうしよー、アダムさんがスゲー不審そうな顔で俺を見てるよ、

「あ、あの、実は、ばれるとその、ヤバイんで、前にそのナナミがお貴族様に目を付けられて、それで、その、村を出てきちゃたんで、あんまりお貴族様に関わりたくないってか、・・・」

「あー、ナナミか、確かにきれいな顔してるしな、でも、お前だけでいいぞ。」

墓穴掘った!!  俺だけって余計ダメじゃん。

「じ、実はその時、俺が相手を殴って怪我させちゃったんで・・・その、・・・で、実家はシュバーツェン家と取引もある大店だったんで、その、もしかしたら、俺の顔覚えてたりとかしてると・・・」


「あちゃー、まじか! どっから情報もれるかなんてわかんねーしな、だからお前ら名前だけの登録で名字が無いんだな、」

親や保護者が引受人となるか、登録してから10年経たないと名字での登録が認められてないのだ。名字があるかどうかで信用も違ってくる。名字が無い=身寄りが無い、信用が無い。とみなされる。名前だけならダイチのように偽名を使うのもあると知られてるのだ。

「まあな、シュバーツェン家の後継ぎのカイル様は、平民にとても厳しい方だと聞いてるからな、」

・・・・はい? オレ?

「そうだよな、俺も緊張するぜ、なんせ悪魔の子だろ?」

誰? 悪魔の子って。

「俺も会ったことねーけど、気に入らねー召使いを何人も殺してるらしーしな、まあ、しょうがねえから今回はこっちでなんとかするか、イリアン、お前がダンジョンの発見者になれ。名目上のな、報奨金とかはちゃんとダイチに渡してやるから、それでいいか?」

「それで、お願いします。ぜひ。」

「別にいいぜ、一杯おごれよ。」

それくらいで済むのなら、何杯でも気の済むまで飲んで下さい。



どうにか話がまとまり、ナナミに一連の出来事を話すと、

「屋敷にダイチの魔力を邪魔する魔道具が埋まってたんでしょう? 普通に考えてダイチのことが邪魔な人がいるってことだよね、かなり強力な魔道具で下手したら命も危なかったってミハルが言ってたから悪口の一つや二つあったところで、今更驚く事なの?」

「たまたま、埋まってたとか・・・。」

「どうやったら、そんなものがたまたま埋まるの? バッカじゃないの。特定の魔力を認識させるために血が必要なの知ってるでしょう?」

身も蓋も無いがその通り。

「誰が、そんなこと・・」

「普通に考えればお義母さんとその息子じゃないの? ダイチがいなくなって一番得するのはその二人でしょう。動機はばっちりよね。」

厳しいながらも俺のことを思って、いろいろと指導してくれた義母とあんなに慕ってくれたジェドが、俺を狙うのか?  ウソ・・・だ。

屋敷の皆だって、あんなに・・・あれ? 俺は屋敷に居る時、どうやって過ごしてた? ほとんど部屋から出ず、父上が亡くなってからの領主としての仕事は?  父上が臥せっている時の領主代行は?  俺・・・・なにやってたんだ。

黙り込み、考える。  俺、なにやってた・・・???

朝起きて、寝るまで、なにやってたんだ?   毎日、毎日、何を・・朝、起きて、朝食を食べてから、
俺の部屋付きだった、護衛兼世話係の・・・って誰だっけ?   執事の・・・あれっ
ぼやっーと、面影は浮かぶが、名前も顔を思い出せない。自分の今の状態が信じられない。

呆然としている俺を冷たい目で見ながら、

「ようやく現状を認識出来たのかしら?ミハルが言ってたわよ、屋敷を出てきたのもそうするように意識誘導されてた可能性があるって、で、どうするの?  やり返す? 手伝うわよ。もちろん!」

殺る気満々のナナミだ。眼が輝いている。

「まあまあ、まだ、ちょっと考えたいし、明日は大事な発表もあって、やっと、ミハルや猫又達が何の心配も無く暮らせそうなんだしさ、なんか、腑に落ちない事はいろいろあるけど、今は情報取集かな?」

やり返すって言ってもな、なにがどうなってるのか良く分からないし・・

「それはサイゾーにお任せなのにゃ。」

得意げに二本足ですくっと立ち上がり、ひげをぴくぴくさせながらドヤ顔を決めている。

「サイゾーだけじゃにゃいわよ、私達もお手伝いするのにゃ。」

急に声が聞こえてびっくりしていると、サイゾーくんの影から三匹の猫又が現れた。

「姫子ちゃん、ハットリくん、しのぶちゃん! いつからいたの?  ねえねえ、今のどうやったの?今のは魔法? それともスキル?」

「俺のギフト:忍者、ギフトスキル:影潜み だにゃ。」とハットリくんが自慢すれば、
「私の魔術、気配遮断も念のため、使ってたにゃ。」と姫子ちゃんが返し、
「私の香術も強力なのですにゃ。」とさりげなくアピールするしのぶちゃん。

皆、すごいよ!とナナミが、三匹を交互になでなでしている。

魔法とスキル、似ているようで違うのだ。魔法は魔力量と属性が合致すれば訓練次第で身につけることが出来るが、スキルはその個人だけに与えらたものなので、神からの贈り物、ギフトと呼ばれ、似たようなスキルはあるが、同じスキルを持つものはいないらしい。

「私達のほうが潜入しやすいのにゃ、ダイチ様達にはミハル様とダンジョンをお願いしたいのにゃ。」
姫子ちゃんの言葉に続いて、任せろとばかりに頷く猫又達。

「わかった、でも、危ない真似はしないでくれよ。実力は心配してないけどミハルとナナミが心配するからな。」

「「「「はい、なのにゃ。」」」」


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚

熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。 しかし職業は最強!? 自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!? ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。

社畜の異世界再出発

U65
ファンタジー
社畜、気づけば異世界の赤ちゃんでした――!? ブラック企業に心身を削られ、人生リタイアした社畜が目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界。 前世では死ぬほど働いた。今度は、笑って生きたい。 けれどこの世界、穏やかに生きるには……ちょっと強くなる必要があるらしい。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

処理中です...