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1章【緑の竜と新しき伝説】
4話─入学
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試験が終わった。
リュークの結果はBクラスだ。
この学校のクラス分けは、上から点数の良い順で決まると先生たちは言った。
つまり総合点でリュークを超える人が何人もいるということだ。
クラスは上からSクラス、Aクラス、Bクラスとあり、Gクラスまである。
Bクラスと言えば上あたりのクラスだ。
しかも、学生の競争心を煽るためなのかクラス内でも順位があるらしい。
「入学式は来週となります。寮は利用しますか?」
「お願いします」
「ではこちらの番号の部屋にどうぞ」
寮は1部屋1人。ただし、それはC以上の人の場合だ。
D以下のクラスの場合は一つの部屋に2~3人がいる。だが、その人数に合わせ部屋も大きくなるのでプライバシーがないと言うだけだ。
まあそんな話、リュークには関係ないのだが。
☆☆☆
この学校は1年校である。そのため、在学生はおらず入学式に出ているのは新入生、事務や教職員の方々、あとは新入生の保護者くらいしかいない。
保護者といっても、基本いるのは貴族の家系の親でしかない。
平民の親はそれぞれの仕事をしている時間帯だ。
「新入生の方々、その親御様方、このような暑い時期に本校にお入学いただき~~」
アレサタネ王国の地域は微妙にだが四季がある。といっても、温度差はそこまでなく年中薄い長袖であれば生活できる程度だ。
入学の時期はアレサタネ王国での夏の気候にあたる。だが気温はポカポカ程度。
アレサタネ王国の国民からしたらこの温度は暑いらしく、生徒や貴族の会話の始めや途中にも「暑い」という言葉がちらほら出ている。
(コレぐらいで暑いって…おまえらを一度猛暑日の東京に連れてってやりたいよ…)
余談だが、猛暑日の東京は海外の40度を経験した人さえも「東京より40度を選ぶ」というほど暑い。
その理由としては湿気が関係しており、ジメジメした暑さは汗が蒸発しにくく体が熱く感じる。
その暑さを知らないでコレぐらいが暑いなんて…とおもうリュークであった。
「以上で学園長式辞を終わります。次に副学園長式辞」
(え?副学園長式辞なんてものがあるのか?)
リュークが暑さについて考えていると学園長の話は終わったらしい。
もう入学式も終わりかと思ったが、副学園長式辞が来てとうとう限界が来たリュークは、
(…寝るか)
首を下にして寝始めた。
それからすこしたった時、ふとリュークは目を覚ました。
「これにて第35回入学式を終わります」
(お、とうとう終わりか。いいタイミングで目が覚めたな)
入学式を終え、リュークは他のクラスメイトと一緒に教室へと歩いていった。
一緒にとは言うが、話しているわけではない。入学式での退場と同時に先生についていくようになっただけだ。
そしてBクラスへと来た。
教室では各々が好きな位置にある椅子に座った。
教室の椅子は今で言う大学のような感じで、一人ひとり机と椅子があるような感じではない。
すべての生徒が座ると、ここまで案内した人が教壇の上に立った。
「さて、俺がBクラスの担任となったクルエル・アルサーだ。面倒だがよろしく頼む」
クルエルと名乗った寝癖のある男性の自己紹介にBクラスのメンバーはこんな担任で大丈夫なのかと考えた。
彼は一応教師なのだが、同じ教師の間ではそこそこ有名だ。
理由はわかると思うが、彼は貴族だ。だが、最下級の貴族という立場にいるため、自分で稼がないと普通に生活は難しいのだ。しかも寝坊癖がある。
寝坊グセのある彼だが、教師としてはそこそこの実績を持っているため、今年はBクラスの担任となった。
彼も教師の仕事は好きなため、貴族ではあるが喜々として教師をしている。であれば寝坊するなとは誰かが思っただろう。
「担当科目は算数だ。それと火属性と水属性の魔法が使える。何かあったら言ってくれ」
火属性と水属性を使えるというとクラスからは「おー」と声が出るが、リュークには何がすごいかわからない。
ちなみにだが、この世界では詠唱・無詠唱どちらでも使える属性は人により限られるとされている。
その属性以外は一生かけても使えないのが常識だ。
だが、この常識を知らないしそんなことはないと知っているリュークは「何がすごいのか」と頭のなかで考えていた。
「さて、名前確認を兼ねてクラス順位の発表だ。最下位と1位の発表どっちが先がいい?」
その問に「最下位!」と言う人と「1位!」っていう人に分かれる。
どちらでもいいと思うのだが、微妙に1位という声が多かったのか、一位からの発表となった。
「Bクラス順位1位、リューク」
リュークはまさか自分がとは思ってなかったらしくビックリする。少しばかり、なぜ僕がと思っている。
「2位、カルス・バールカン。
3位、アル──」
「先生待ってください!」
3位の人の名前をいってる最中、クルエルの声を遮る声が上がった。
「どうした、カルス」
そしてカルスと呼ばれた男が立ち上がる。
「なにかおかしくないですか?」
「なにかってなんだ?」
「順位ですよ順位」
「順位?……ふむ、間違えてはないな」
「そんな訳ない!」
カルスはバン!と机を叩く。
だが、机が固かったため叩いた手が少し赤くなっている。カルスはすこし涙目だ。
そんな彼を見て必死に笑いをこらえる人や、こらえきれなくすこし笑いを漏らす人もいる。
だが、そんなことはお構いなしと彼は話を続ける。
「俺がこんな平民に順位が劣る訳が無い!」
リュークは「めんどくせぇイベント発生かよ。テンプレだな」と呟く。
彼以外の者たち、中には貴族の人もいるのだが、彼の意見に賛成する人はなかった。
「なぜ平民に順位が劣らないと言えるのだ?」
「それは俺がちゃんと勉強をしてきたからです!」
カルスは、俺は初等部に入る前から家庭教師に勉強を教えてもらい、初等部、中等部の学校に通い、高等部ではなく憧れであったこのルクアーサル魔術学校に来たとのこと。
この学校は高等部としての扱いではないため、中等部の学校に行ったものは高等部を受けるのが一般的なのだが、それよりも憧れを優先したのである。
「それはリュークも同じかもしれんだろう?何もお前だけが頑張ったわけでもない」
「ですが!それでも平民には!」
「ならばなぜBクラスに居るんだ?しかもAクラスにもSクラスにもお前の言う平民はいるんだぞ」
「なっ・・・!?」
彼は心の底から驚いていた。なぜならいままで頑張ってやってきたのはこのルクアーサル魔術学校に通い、Sクラスに入るためだったのだから。
そしてそれまで頑張ったのにも関わらず、リューク以外の平民にも負ける。そのことに驚いているのだ。
「だ、だとしても!そこの平民よりは点数が高いはずです!」
「どうしても納得しないか?」
「ええ」
クルエルはすこし考え、ため息を付いた。
「ふむ、ならば内訳点数を言おうか?」
「ええ、お願いします」
「リュークは構わないか?」
「いいですよ」
「それじゃ点数を発表する──前に少しクラス分けのシステムを説明する」
クルエルの説明はこうだ。
点数がいい順から上のクラスに配属される。
だが、これには少し違うという。
理由は、クラスごとによる最低点というものがある。
この最低点を下回るとそのクラスには入れない。
「Sクラスは最低点が40、Aは20だ。B以降には最低点はない。
これを踏まえた上で点数を言う。
まずはカルスだ。
語学45、歴史62、算数51、魔術78だ」
カルスはドヤ顔をリュークに向ける。が、リュークはそれを見ずに無視する。
「そしてリューク。
語学61、歴史0」
そしてクラスから笑い声が出る。
「ぜ、0!0がいるぞ!」
「まだ終わってねぇよ話は最後まで聞け。
算数100、魔術92だ。」
笑い声は算数の点数を言った瞬間終わる。
「ひゃ、100?先生なにかの間違いでは?」
「いや、間違いはないぞ」
「そんなことは無い!俺だってあんなに勉強したんだ!こんなやつに負けるわけがない!」
クルエルはこりゃだめだと思い二つの紙を取り出し、リュークとカルスに渡す。
紙には問題が書かれている。
問題は中学生ぐらいの証明問題。リュークにしたら難なく解ける。
「これを証明できるか?」
「こ、こんなもの出来るわけないだろ!」
「…」
リュークは証明問題を解き、その紙をクルエルに渡す。
「…正解だ」
クルエルは紙をカルスに渡した。
「カルス、理解出来たか?」
「…こ、こんなものデタラメだ!」
「デタラメではない。ちゃんと証明できてる答えだ。ちなみにこれは国営学校の入試問題になるから国営学校を受ける予定の人は覚えておくように。他反論ある奴いるか?」
この国では高等部の上の国営学校と言うものがある。
国営学校とはあるが、国が運営するのではなく、王直々に運営するのだ。
その為、入学には高等部、またはそれに類似する学校を卒業することというものがある。クルアーサル魔術学校は高等部とは違うが類似校として認められている
その学校の入試問題を解いたリュークに意見する人は誰も居なかった。
「まあそういう事だ、じゃあ進めるぞー…」
数分後、クラス全員20人の順位発表と名前確認を終えた。
入学式当日はそれで終わり、解散となった。
リュークの結果はBクラスだ。
この学校のクラス分けは、上から点数の良い順で決まると先生たちは言った。
つまり総合点でリュークを超える人が何人もいるということだ。
クラスは上からSクラス、Aクラス、Bクラスとあり、Gクラスまである。
Bクラスと言えば上あたりのクラスだ。
しかも、学生の競争心を煽るためなのかクラス内でも順位があるらしい。
「入学式は来週となります。寮は利用しますか?」
「お願いします」
「ではこちらの番号の部屋にどうぞ」
寮は1部屋1人。ただし、それはC以上の人の場合だ。
D以下のクラスの場合は一つの部屋に2~3人がいる。だが、その人数に合わせ部屋も大きくなるのでプライバシーがないと言うだけだ。
まあそんな話、リュークには関係ないのだが。
☆☆☆
この学校は1年校である。そのため、在学生はおらず入学式に出ているのは新入生、事務や教職員の方々、あとは新入生の保護者くらいしかいない。
保護者といっても、基本いるのは貴族の家系の親でしかない。
平民の親はそれぞれの仕事をしている時間帯だ。
「新入生の方々、その親御様方、このような暑い時期に本校にお入学いただき~~」
アレサタネ王国の地域は微妙にだが四季がある。といっても、温度差はそこまでなく年中薄い長袖であれば生活できる程度だ。
入学の時期はアレサタネ王国での夏の気候にあたる。だが気温はポカポカ程度。
アレサタネ王国の国民からしたらこの温度は暑いらしく、生徒や貴族の会話の始めや途中にも「暑い」という言葉がちらほら出ている。
(コレぐらいで暑いって…おまえらを一度猛暑日の東京に連れてってやりたいよ…)
余談だが、猛暑日の東京は海外の40度を経験した人さえも「東京より40度を選ぶ」というほど暑い。
その理由としては湿気が関係しており、ジメジメした暑さは汗が蒸発しにくく体が熱く感じる。
その暑さを知らないでコレぐらいが暑いなんて…とおもうリュークであった。
「以上で学園長式辞を終わります。次に副学園長式辞」
(え?副学園長式辞なんてものがあるのか?)
リュークが暑さについて考えていると学園長の話は終わったらしい。
もう入学式も終わりかと思ったが、副学園長式辞が来てとうとう限界が来たリュークは、
(…寝るか)
首を下にして寝始めた。
それからすこしたった時、ふとリュークは目を覚ました。
「これにて第35回入学式を終わります」
(お、とうとう終わりか。いいタイミングで目が覚めたな)
入学式を終え、リュークは他のクラスメイトと一緒に教室へと歩いていった。
一緒にとは言うが、話しているわけではない。入学式での退場と同時に先生についていくようになっただけだ。
そしてBクラスへと来た。
教室では各々が好きな位置にある椅子に座った。
教室の椅子は今で言う大学のような感じで、一人ひとり机と椅子があるような感じではない。
すべての生徒が座ると、ここまで案内した人が教壇の上に立った。
「さて、俺がBクラスの担任となったクルエル・アルサーだ。面倒だがよろしく頼む」
クルエルと名乗った寝癖のある男性の自己紹介にBクラスのメンバーはこんな担任で大丈夫なのかと考えた。
彼は一応教師なのだが、同じ教師の間ではそこそこ有名だ。
理由はわかると思うが、彼は貴族だ。だが、最下級の貴族という立場にいるため、自分で稼がないと普通に生活は難しいのだ。しかも寝坊癖がある。
寝坊グセのある彼だが、教師としてはそこそこの実績を持っているため、今年はBクラスの担任となった。
彼も教師の仕事は好きなため、貴族ではあるが喜々として教師をしている。であれば寝坊するなとは誰かが思っただろう。
「担当科目は算数だ。それと火属性と水属性の魔法が使える。何かあったら言ってくれ」
火属性と水属性を使えるというとクラスからは「おー」と声が出るが、リュークには何がすごいかわからない。
ちなみにだが、この世界では詠唱・無詠唱どちらでも使える属性は人により限られるとされている。
その属性以外は一生かけても使えないのが常識だ。
だが、この常識を知らないしそんなことはないと知っているリュークは「何がすごいのか」と頭のなかで考えていた。
「さて、名前確認を兼ねてクラス順位の発表だ。最下位と1位の発表どっちが先がいい?」
その問に「最下位!」と言う人と「1位!」っていう人に分かれる。
どちらでもいいと思うのだが、微妙に1位という声が多かったのか、一位からの発表となった。
「Bクラス順位1位、リューク」
リュークはまさか自分がとは思ってなかったらしくビックリする。少しばかり、なぜ僕がと思っている。
「2位、カルス・バールカン。
3位、アル──」
「先生待ってください!」
3位の人の名前をいってる最中、クルエルの声を遮る声が上がった。
「どうした、カルス」
そしてカルスと呼ばれた男が立ち上がる。
「なにかおかしくないですか?」
「なにかってなんだ?」
「順位ですよ順位」
「順位?……ふむ、間違えてはないな」
「そんな訳ない!」
カルスはバン!と机を叩く。
だが、机が固かったため叩いた手が少し赤くなっている。カルスはすこし涙目だ。
そんな彼を見て必死に笑いをこらえる人や、こらえきれなくすこし笑いを漏らす人もいる。
だが、そんなことはお構いなしと彼は話を続ける。
「俺がこんな平民に順位が劣る訳が無い!」
リュークは「めんどくせぇイベント発生かよ。テンプレだな」と呟く。
彼以外の者たち、中には貴族の人もいるのだが、彼の意見に賛成する人はなかった。
「なぜ平民に順位が劣らないと言えるのだ?」
「それは俺がちゃんと勉強をしてきたからです!」
カルスは、俺は初等部に入る前から家庭教師に勉強を教えてもらい、初等部、中等部の学校に通い、高等部ではなく憧れであったこのルクアーサル魔術学校に来たとのこと。
この学校は高等部としての扱いではないため、中等部の学校に行ったものは高等部を受けるのが一般的なのだが、それよりも憧れを優先したのである。
「それはリュークも同じかもしれんだろう?何もお前だけが頑張ったわけでもない」
「ですが!それでも平民には!」
「ならばなぜBクラスに居るんだ?しかもAクラスにもSクラスにもお前の言う平民はいるんだぞ」
「なっ・・・!?」
彼は心の底から驚いていた。なぜならいままで頑張ってやってきたのはこのルクアーサル魔術学校に通い、Sクラスに入るためだったのだから。
そしてそれまで頑張ったのにも関わらず、リューク以外の平民にも負ける。そのことに驚いているのだ。
「だ、だとしても!そこの平民よりは点数が高いはずです!」
「どうしても納得しないか?」
「ええ」
クルエルはすこし考え、ため息を付いた。
「ふむ、ならば内訳点数を言おうか?」
「ええ、お願いします」
「リュークは構わないか?」
「いいですよ」
「それじゃ点数を発表する──前に少しクラス分けのシステムを説明する」
クルエルの説明はこうだ。
点数がいい順から上のクラスに配属される。
だが、これには少し違うという。
理由は、クラスごとによる最低点というものがある。
この最低点を下回るとそのクラスには入れない。
「Sクラスは最低点が40、Aは20だ。B以降には最低点はない。
これを踏まえた上で点数を言う。
まずはカルスだ。
語学45、歴史62、算数51、魔術78だ」
カルスはドヤ顔をリュークに向ける。が、リュークはそれを見ずに無視する。
「そしてリューク。
語学61、歴史0」
そしてクラスから笑い声が出る。
「ぜ、0!0がいるぞ!」
「まだ終わってねぇよ話は最後まで聞け。
算数100、魔術92だ。」
笑い声は算数の点数を言った瞬間終わる。
「ひゃ、100?先生なにかの間違いでは?」
「いや、間違いはないぞ」
「そんなことは無い!俺だってあんなに勉強したんだ!こんなやつに負けるわけがない!」
クルエルはこりゃだめだと思い二つの紙を取り出し、リュークとカルスに渡す。
紙には問題が書かれている。
問題は中学生ぐらいの証明問題。リュークにしたら難なく解ける。
「これを証明できるか?」
「こ、こんなもの出来るわけないだろ!」
「…」
リュークは証明問題を解き、その紙をクルエルに渡す。
「…正解だ」
クルエルは紙をカルスに渡した。
「カルス、理解出来たか?」
「…こ、こんなものデタラメだ!」
「デタラメではない。ちゃんと証明できてる答えだ。ちなみにこれは国営学校の入試問題になるから国営学校を受ける予定の人は覚えておくように。他反論ある奴いるか?」
この国では高等部の上の国営学校と言うものがある。
国営学校とはあるが、国が運営するのではなく、王直々に運営するのだ。
その為、入学には高等部、またはそれに類似する学校を卒業することというものがある。クルアーサル魔術学校は高等部とは違うが類似校として認められている
その学校の入試問題を解いたリュークに意見する人は誰も居なかった。
「まあそういう事だ、じゃあ進めるぞー…」
数分後、クラス全員20人の順位発表と名前確認を終えた。
入学式当日はそれで終わり、解散となった。
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