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第一章
第四話
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一人の覚醒に石が3個必要なら、現状の戦力はこれ以上望めない。それならコクマーとミュリエルの2人だけで現状を打破しなければならない。もともと予備の石を残しての判断だったのだが、まあ仕方ない。現状は良くはないのだけど。
しかしこの世界の敵の強さ、塔の難易度が確認できない以上最低限の人員では心もとなく感じる。不安分子があると分かった今、石を集めるのは急務となるだろう。
「八方ふさがり…」
「どうなさいました?」
「いや、なんでも」
結局塔に行く方とこの城を守る人員がいる。しかもこの城の至る所には私の配下が昏睡している以上守りを捨てるという選択肢はない。
見えてきた自分の部屋の扉に眉を顰めつつ纏まらない思考に舌打ちをする。
前に出て扉を開くコクマーを一瞥してそのまま中央の机に着く。
引かれた椅子は上座だった。
「…少し、待とうか。今ミュリエルが外で情報収集をしているから」
「ミュリエルは生きているのですね…」
コクマーの言葉にそういえば彼に何も説明をしていないことを思い出した。ミュリエルにもコクマーにも後で、と言ったままだ。
忘れていた自分も悪いけど、少しくらい急かしてくれてもよかったんだけど。
ああ、いや。二度手間は面倒だ。ミュリエルを待とう――
暫く部屋で今後を考えていると、扉をノックする音が響いた。ミュリエルが来たのだろう。
「入って」と口を開きかけて、閉じる。大声を出すのはあまり行儀が良くないのでは。
ちらり、とコクマーを見ると顔を何やら顔を顰めて扉を見ていた。
少し話しかけずらいが、ここでコクマーよりも先に私が立ちあがるのはどうなのか。会社ではいつも扉に近い新人とかが、扉を開けていた気がする。
「…コクマー」
「はっ」
名を呼ぶとバッと私に視線を向けて一礼する。音も立てずに綺麗に立ちあがったコクマーは扉の目の前でミュリエルと話をし始めた。
それはそれで、なんだか疎外感があって悲しい。
二言三言交わしてミュリエルを連れてコクマーが帰ってくる。
「王、ただいま戻りました」
「ん、早速報告して」
「はい。まずは、この城の位置ですが…正確な情報はまだ。申し訳ありません。…しかし元々の場所であるオルレアンではなく、四方を急な山岳地帯に囲まれた見知らぬ土地でした」
へえ、と手を口に当てて足を組む。
少しばかり難しい事態となっているようだ。
元々はヨーロッパを舞台としたゲームだったので、私の城はオルレアンに位置していた。某ゲームに影響されての選択だ。しかし、ここは違う。従来の国があるのか、それとも全く違う星なのかも調べたい。
しかし四方を山々に囲まれているというのは一長一短だ。見つかりにくいのは利点だが、逃げるのも移動も苦労しそうだ。
「敵は?」
「それが、ここら辺に強い魔物はいないようです。出会った魔物と言えばプレリ―ウルフの上位種が数匹、あとはクードヴァン、フードルワゾーといったところです」
「…知らない魔物は居なかった?」
「はい」
「…他に気づいたことは?」
「…そう、ですね。あ、えっと、ここでは昼も月が見えるようです」
「――そう。ご苦労様。…少し話をしようか。適当に座って?」
「え、い、いえ!私はここで立っています!」
「…そうか」
ミュリエルの持ってきた情報は今後の動きに大きく影響するものだ。魔物は既知の物しかいなかった。ということはここはピアミスの世界なのかもしれない。
ここがヨーロッパのどこかの可能性も無くはなくなった。四方を急な山に囲まれている、と言うのはフランスでは早々ありえない。あそこは平地が主な国で、山はあっても『四方を』、『急な』というのは条件が難しすぎる。
そしてミュリエルが行っていた魔物。プレリーウルフは開けた草原のような場所にしか居ないはずだ。つまりこの近くは草原の可能性が高い。
クードヴァンとフードルワゾーは飛行型の魔物だ。クードヴァンは地上も歩く四足歩行の鳥だが、フードルワゾーは完全な鳥型。
これらの魔物のレベルから考えて、ここら一帯は約55Levelといったところ…。
「…ミュリエル、コクマー」
「はっ」
「はい」
「ここがオルレアンでないことはミュリエルの報告からも分かるね。転移のせいか、私たちは見知らぬ土地は来た。でもここには私の城がある。―-わかるか?」
「っ…はい」
「喜んでお供させていただきます」
「ん。さあ、ここで私の持つ情報を開示しようか。少し込み入った話になるんだが…」
私の配下のほぼ全てが現在敵の攻撃か、転移の影響で昏睡状態へと陥っていること。それを覚醒させるために、世界各地にあるはずの塔を攻略することが目的と言うことを説明した。
コクマー達に説明しながら、ふと気づく。
この世界に塔は存在するのだろうか。アイテムが使えたからと言って塔がある世界とはわからないのではないだろうか。もし塔が存在しない世界だったら―――
「…考えても仕方ない、か」
「これからどうなさいますか?塔の攻略はミュリエルに任せて王はここでお待ちいただくのが一番だと考えますが…」
「そう、だな…。いや、私も外に出よう」
「―-危険では?」
「私がこの世界の住民に負けると?」
「―-いえ、出過ぎた真似をしました。しかし貴方様の事を第一に考えてのことです。お考え直し下されば、と」
「…ん、少し考える」
確かにコクマーの言う通り危険は多いだろう。ここら辺の魔物のレベルが低いからと言って、人間たちの平均レベルが70前後と言うことはないだろう。
ここら辺の魔物だけ弱い可能性もある。この状況で私が負けそうな相手に出会っても、仲間の不十分な私では心もとない。
私は、死にたくはない。しかし新しい世界、理不尽で危機感のある冒険と言うのも、わくわくする。
結局私はミュリエルが近くの国、もしくは村を見つけるまでこの城で待機することにした。ミュリエルの報告を聞いてからでも遅くはない。
――私達に寿命はないのだから。
しかしこの世界の敵の強さ、塔の難易度が確認できない以上最低限の人員では心もとなく感じる。不安分子があると分かった今、石を集めるのは急務となるだろう。
「八方ふさがり…」
「どうなさいました?」
「いや、なんでも」
結局塔に行く方とこの城を守る人員がいる。しかもこの城の至る所には私の配下が昏睡している以上守りを捨てるという選択肢はない。
見えてきた自分の部屋の扉に眉を顰めつつ纏まらない思考に舌打ちをする。
前に出て扉を開くコクマーを一瞥してそのまま中央の机に着く。
引かれた椅子は上座だった。
「…少し、待とうか。今ミュリエルが外で情報収集をしているから」
「ミュリエルは生きているのですね…」
コクマーの言葉にそういえば彼に何も説明をしていないことを思い出した。ミュリエルにもコクマーにも後で、と言ったままだ。
忘れていた自分も悪いけど、少しくらい急かしてくれてもよかったんだけど。
ああ、いや。二度手間は面倒だ。ミュリエルを待とう――
暫く部屋で今後を考えていると、扉をノックする音が響いた。ミュリエルが来たのだろう。
「入って」と口を開きかけて、閉じる。大声を出すのはあまり行儀が良くないのでは。
ちらり、とコクマーを見ると顔を何やら顔を顰めて扉を見ていた。
少し話しかけずらいが、ここでコクマーよりも先に私が立ちあがるのはどうなのか。会社ではいつも扉に近い新人とかが、扉を開けていた気がする。
「…コクマー」
「はっ」
名を呼ぶとバッと私に視線を向けて一礼する。音も立てずに綺麗に立ちあがったコクマーは扉の目の前でミュリエルと話をし始めた。
それはそれで、なんだか疎外感があって悲しい。
二言三言交わしてミュリエルを連れてコクマーが帰ってくる。
「王、ただいま戻りました」
「ん、早速報告して」
「はい。まずは、この城の位置ですが…正確な情報はまだ。申し訳ありません。…しかし元々の場所であるオルレアンではなく、四方を急な山岳地帯に囲まれた見知らぬ土地でした」
へえ、と手を口に当てて足を組む。
少しばかり難しい事態となっているようだ。
元々はヨーロッパを舞台としたゲームだったので、私の城はオルレアンに位置していた。某ゲームに影響されての選択だ。しかし、ここは違う。従来の国があるのか、それとも全く違う星なのかも調べたい。
しかし四方を山々に囲まれているというのは一長一短だ。見つかりにくいのは利点だが、逃げるのも移動も苦労しそうだ。
「敵は?」
「それが、ここら辺に強い魔物はいないようです。出会った魔物と言えばプレリ―ウルフの上位種が数匹、あとはクードヴァン、フードルワゾーといったところです」
「…知らない魔物は居なかった?」
「はい」
「…他に気づいたことは?」
「…そう、ですね。あ、えっと、ここでは昼も月が見えるようです」
「――そう。ご苦労様。…少し話をしようか。適当に座って?」
「え、い、いえ!私はここで立っています!」
「…そうか」
ミュリエルの持ってきた情報は今後の動きに大きく影響するものだ。魔物は既知の物しかいなかった。ということはここはピアミスの世界なのかもしれない。
ここがヨーロッパのどこかの可能性も無くはなくなった。四方を急な山に囲まれている、と言うのはフランスでは早々ありえない。あそこは平地が主な国で、山はあっても『四方を』、『急な』というのは条件が難しすぎる。
そしてミュリエルが行っていた魔物。プレリーウルフは開けた草原のような場所にしか居ないはずだ。つまりこの近くは草原の可能性が高い。
クードヴァンとフードルワゾーは飛行型の魔物だ。クードヴァンは地上も歩く四足歩行の鳥だが、フードルワゾーは完全な鳥型。
これらの魔物のレベルから考えて、ここら一帯は約55Levelといったところ…。
「…ミュリエル、コクマー」
「はっ」
「はい」
「ここがオルレアンでないことはミュリエルの報告からも分かるね。転移のせいか、私たちは見知らぬ土地は来た。でもここには私の城がある。―-わかるか?」
「っ…はい」
「喜んでお供させていただきます」
「ん。さあ、ここで私の持つ情報を開示しようか。少し込み入った話になるんだが…」
私の配下のほぼ全てが現在敵の攻撃か、転移の影響で昏睡状態へと陥っていること。それを覚醒させるために、世界各地にあるはずの塔を攻略することが目的と言うことを説明した。
コクマー達に説明しながら、ふと気づく。
この世界に塔は存在するのだろうか。アイテムが使えたからと言って塔がある世界とはわからないのではないだろうか。もし塔が存在しない世界だったら―――
「…考えても仕方ない、か」
「これからどうなさいますか?塔の攻略はミュリエルに任せて王はここでお待ちいただくのが一番だと考えますが…」
「そう、だな…。いや、私も外に出よう」
「―-危険では?」
「私がこの世界の住民に負けると?」
「―-いえ、出過ぎた真似をしました。しかし貴方様の事を第一に考えてのことです。お考え直し下されば、と」
「…ん、少し考える」
確かにコクマーの言う通り危険は多いだろう。ここら辺の魔物のレベルが低いからと言って、人間たちの平均レベルが70前後と言うことはないだろう。
ここら辺の魔物だけ弱い可能性もある。この状況で私が負けそうな相手に出会っても、仲間の不十分な私では心もとない。
私は、死にたくはない。しかし新しい世界、理不尽で危機感のある冒険と言うのも、わくわくする。
結局私はミュリエルが近くの国、もしくは村を見つけるまでこの城で待機することにした。ミュリエルの報告を聞いてからでも遅くはない。
――私達に寿命はないのだから。
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