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2幕 新婚旅行を満喫します!
79場 解いた糸の先には
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「引導……? あなたは何を言ってるのですか? いくらこの学校の出身で、ミルディアが教授選の手伝いをお願いしたとはいえ、今のあなたは部外者なのですよ」
「去年まではね。今の僕はグレイグ・リヒトシュタインの義理の兄。生徒の父兄なんだよ。可愛い義弟の身の安全を要求する権利があると思わない? センセイ」
語尾に最大限の嫌味を込めるレイに、ヒンギスが不快そうに眉を寄せた。
二人の間に漂う剣呑な雰囲気に心臓がバクバクしてきたが、ここが正念場だと思ってぐっとこらえる。
妻としては夫を黙って見守るのみだ。たとえ、その瞳の奥に抗えない激情が渦巻いているとしても、共に未来まで歩くと決めたのだから。
もし、誤った道を進みそうになったら全力で止めればいい。そのために、メルディはここにいる。
「まずは、あんたの言葉を否定しようか。ドニ先生はケイト先生を襲ってはいない。たまたま目撃者がいなかっただけで、彼は無実だよ」
「何故、断言できるのです? 外部犯の仕業とでもおっしゃるつもりですか?」
食い下がるヒンギスにレイがふっと笑う。
「おかしいね。外部犯にしたかったのはあんたでしょ?」
「……は?」
「しらばっくれてもダメだよ。あの日、あんたはケイト先生の部屋を訪ね、倒れた彼女を介抱することなく逃げた。自分の保身のために」
ヒンギスが目に見えて動揺した。これでは、「そうだ」と告白したようなものだ。ドニが声に出さず、「本当にこいつは……」と言っているのが唇の動きでわかる。
エルドラドが「こんな状況には慣れていない」と言った通り、どれだけ魔法学に精通していても、ヒンギスには絶対的に欠けているものがある。
それは、知識では補えない経験だ。
魔法学校という安寧な鳥籠の中で長きを過ごした彼は、地獄の戦場を乗り越え、海千山千の魔法使いや職人たちがひしめくグリムバルドで荒波に揉まれまくったレイに、老獪さでは決して勝てない。
「ケイトを襲ったのは私だとでも? 言いがかりにも程があります。どこにそんな証拠があるのですか」
「残念ながら証拠はないよ。現場を目撃した人間もいないしね。でも、すぐにわかるはずさ。そろそろケイト先生が目を覚ます頃だからね」
ヒンギスが目を見開く。震える声で「魔法が解けそうなのですか……?」と呟く。そこには怯えの他に、確かな安堵が含まれていた。
「百二十年前と比べて、時代は進歩してるよね。精密検査の結果、あの眠りの魔法はケイト先生自身がかけたものだと断定された。彼女は魔医術学科の主任教師。つまり生命魔法の専門家だ。校内であれだけの眠りの魔法を使えるのは、彼女以外にいない」
そこで言葉を切り、レイはヒンギスを見据えた。獲物を捉えて離さない猫のように、鋭く尖った眼差しで。
対するヒンギスは、ここに入ってきたときよりも一層青ざめた顔で、ただレイの顔を見つめ返している。
「あの日、あんたたちは揉み合いになった。その弾みで押したか――まあ、好意的に解釈するなら、バランスを崩したケイト先生が転んじゃったんだろうね。だから、後頭部に傷ができたんだ。その際に、あんたにかけようとした眠りの魔法が本人にかかった。いわゆる魔法の暴発だ。新人がよくやるミスだよ。僕もよくやった」
レイがミスするところは想像できないが、魔法使いにはあるあるなのだろう。メルディの隣で、エルドラドもしみじみ頷いている。
思えば、グレイグも子供の頃はよく自分の手を凍らせていた。その度にお湯で溶かしてやったのはメルディだ。
「あんたの罪は三つ」
レイは指を三本立てると、さっきよりも若干ゆっくりめな口調で言葉を続けた。シエラ・シエルに来る前、アルティに教授選のことを説明していたときのように。
「一つめはさっきも言った通り、ケイト先生を介抱せずに逃げ出したこと。二つめは、物取りに見せかけるために風魔法で部屋を荒らしたこと。そして三つめは、自分の小箱をケイト先生の開いた小箱とすり替えたことだ。この三つめがなきゃ、一つめと二つめもなかっただろうね。そんなに、校長の椅子がほしかったの?」
首を傾げるレイに、ヒンギスが頬を赤らめた。青くなったり、赤くなったり忙しいことだ。
「黙って聞いていれば失礼ですよ。あの小箱は私自身が開けたものです」
「じゃあ、実演して見せてよ。一度開けたのなら、すぐに開けられるでしょ」
目はヒンギスを見据えたまま、腰のポーチから取り出した小箱をヒンギスに投げ渡す。ケイトの部屋に残されていたものだろう。
ヒンギスは受け取った小箱に目を落としたものの、微動だにしない。その手は微かに震えている。
「語るに落ちるだね。真面目なあんたには、この小箱は解けなかった。だから、恥を忍んでケイト先生の部屋を訪ねたんだ。解き方を教えてもらいにね。さしずめ、他の教師たちに課題の進捗状況を話しているのを聞いたのかな? 教師には制約がないからね」
そう。研究室でドニが「謎解きでもなんでもねぇ」と口にし、食堂でアデリアたちが「謎は解けた」と口にできたように、教師たちには魔法の効果が及ばない仕様になっていた。
校内にかけられた魔法はあくまでも生徒たちを守るためのもの。内申点を理由に、生徒たちをスパイに利用されては本末転倒だからだ。
校長になれば機密事項に触れることも多くなる。教師たちの倫理観や口の固さを測る指標にする意図もあったらしい。
ヒンギスのファンだったケイトには、きっとショックだっただろう。自分でも解けた謎を恩師が解けず、あまつさえ不正に手を染めようとするなんて。
だから感情が抑えられず、言い争いになったのかもしれない。
「ここまで言えば、もうわかるでしょ。ドニ先生にはケイト先生の部屋を訪ねる理由がない。だって彼は、小箱がひっかけだと最初からわかってたんだから」
部屋の中が静まり返る。その中で、小箱に目を落としたままのヒンギスが呟くように言った。
「……お忘れですか? ケイトが襲われた時刻、私は図書館にいましたよ。ナダルが目撃していたはずです」
「何言ってんの? あれはあんたの教え子でしょ」
弾かれるように顔を上げたヒンギスが窓の外に目を向ける。ニールは相変わらずまっすぐにヒンギスを見つめている。緑色の瞳に涙をたたえて。
その瞬間に全てを悟ったのか、ヒンギスは肩を深く落とすと、深いため息をついた。
「……あの子があそこまで魔法紋を巧みに扱えるとは予想外でした。魔法学の方が向いていると思っていたのですけどね。好きこそものの上手なれということでしょうか」
それは囁き声のように小さかったが、確かにその場にいる全員の耳に届いた。
「さっきも、まんまと騙されましたよ。あなたの奥様……メルディさんでしたか? 彼女にかけた光魔法もあの子のものでしょう。ローブの裏に魔法紋を縫い込んでいますね?」
「えっ、わかるの?」
つい声を上げたメルディに、ヒンギスが苦笑する。何度か相対したものの、こうしてまともに目を合わせるのは初めてだった。
「もちろんですよ。教え子の魔法がわからなくなるほど、私は老いてはいません。少々、目が眩んでいましたが」
「認めるんだね。ケイト先生の小箱と交換したって」
「あの子にこれ以上、恥ずかしい姿を見せるわけにはいきませんからね」
ヒンギスは小箱を机の上に置くと、ぽつぽつと独り言のように語り始めた。
「去年まではね。今の僕はグレイグ・リヒトシュタインの義理の兄。生徒の父兄なんだよ。可愛い義弟の身の安全を要求する権利があると思わない? センセイ」
語尾に最大限の嫌味を込めるレイに、ヒンギスが不快そうに眉を寄せた。
二人の間に漂う剣呑な雰囲気に心臓がバクバクしてきたが、ここが正念場だと思ってぐっとこらえる。
妻としては夫を黙って見守るのみだ。たとえ、その瞳の奥に抗えない激情が渦巻いているとしても、共に未来まで歩くと決めたのだから。
もし、誤った道を進みそうになったら全力で止めればいい。そのために、メルディはここにいる。
「まずは、あんたの言葉を否定しようか。ドニ先生はケイト先生を襲ってはいない。たまたま目撃者がいなかっただけで、彼は無実だよ」
「何故、断言できるのです? 外部犯の仕業とでもおっしゃるつもりですか?」
食い下がるヒンギスにレイがふっと笑う。
「おかしいね。外部犯にしたかったのはあんたでしょ?」
「……は?」
「しらばっくれてもダメだよ。あの日、あんたはケイト先生の部屋を訪ね、倒れた彼女を介抱することなく逃げた。自分の保身のために」
ヒンギスが目に見えて動揺した。これでは、「そうだ」と告白したようなものだ。ドニが声に出さず、「本当にこいつは……」と言っているのが唇の動きでわかる。
エルドラドが「こんな状況には慣れていない」と言った通り、どれだけ魔法学に精通していても、ヒンギスには絶対的に欠けているものがある。
それは、知識では補えない経験だ。
魔法学校という安寧な鳥籠の中で長きを過ごした彼は、地獄の戦場を乗り越え、海千山千の魔法使いや職人たちがひしめくグリムバルドで荒波に揉まれまくったレイに、老獪さでは決して勝てない。
「ケイトを襲ったのは私だとでも? 言いがかりにも程があります。どこにそんな証拠があるのですか」
「残念ながら証拠はないよ。現場を目撃した人間もいないしね。でも、すぐにわかるはずさ。そろそろケイト先生が目を覚ます頃だからね」
ヒンギスが目を見開く。震える声で「魔法が解けそうなのですか……?」と呟く。そこには怯えの他に、確かな安堵が含まれていた。
「百二十年前と比べて、時代は進歩してるよね。精密検査の結果、あの眠りの魔法はケイト先生自身がかけたものだと断定された。彼女は魔医術学科の主任教師。つまり生命魔法の専門家だ。校内であれだけの眠りの魔法を使えるのは、彼女以外にいない」
そこで言葉を切り、レイはヒンギスを見据えた。獲物を捉えて離さない猫のように、鋭く尖った眼差しで。
対するヒンギスは、ここに入ってきたときよりも一層青ざめた顔で、ただレイの顔を見つめ返している。
「あの日、あんたたちは揉み合いになった。その弾みで押したか――まあ、好意的に解釈するなら、バランスを崩したケイト先生が転んじゃったんだろうね。だから、後頭部に傷ができたんだ。その際に、あんたにかけようとした眠りの魔法が本人にかかった。いわゆる魔法の暴発だ。新人がよくやるミスだよ。僕もよくやった」
レイがミスするところは想像できないが、魔法使いにはあるあるなのだろう。メルディの隣で、エルドラドもしみじみ頷いている。
思えば、グレイグも子供の頃はよく自分の手を凍らせていた。その度にお湯で溶かしてやったのはメルディだ。
「あんたの罪は三つ」
レイは指を三本立てると、さっきよりも若干ゆっくりめな口調で言葉を続けた。シエラ・シエルに来る前、アルティに教授選のことを説明していたときのように。
「一つめはさっきも言った通り、ケイト先生を介抱せずに逃げ出したこと。二つめは、物取りに見せかけるために風魔法で部屋を荒らしたこと。そして三つめは、自分の小箱をケイト先生の開いた小箱とすり替えたことだ。この三つめがなきゃ、一つめと二つめもなかっただろうね。そんなに、校長の椅子がほしかったの?」
首を傾げるレイに、ヒンギスが頬を赤らめた。青くなったり、赤くなったり忙しいことだ。
「黙って聞いていれば失礼ですよ。あの小箱は私自身が開けたものです」
「じゃあ、実演して見せてよ。一度開けたのなら、すぐに開けられるでしょ」
目はヒンギスを見据えたまま、腰のポーチから取り出した小箱をヒンギスに投げ渡す。ケイトの部屋に残されていたものだろう。
ヒンギスは受け取った小箱に目を落としたものの、微動だにしない。その手は微かに震えている。
「語るに落ちるだね。真面目なあんたには、この小箱は解けなかった。だから、恥を忍んでケイト先生の部屋を訪ねたんだ。解き方を教えてもらいにね。さしずめ、他の教師たちに課題の進捗状況を話しているのを聞いたのかな? 教師には制約がないからね」
そう。研究室でドニが「謎解きでもなんでもねぇ」と口にし、食堂でアデリアたちが「謎は解けた」と口にできたように、教師たちには魔法の効果が及ばない仕様になっていた。
校内にかけられた魔法はあくまでも生徒たちを守るためのもの。内申点を理由に、生徒たちをスパイに利用されては本末転倒だからだ。
校長になれば機密事項に触れることも多くなる。教師たちの倫理観や口の固さを測る指標にする意図もあったらしい。
ヒンギスのファンだったケイトには、きっとショックだっただろう。自分でも解けた謎を恩師が解けず、あまつさえ不正に手を染めようとするなんて。
だから感情が抑えられず、言い争いになったのかもしれない。
「ここまで言えば、もうわかるでしょ。ドニ先生にはケイト先生の部屋を訪ねる理由がない。だって彼は、小箱がひっかけだと最初からわかってたんだから」
部屋の中が静まり返る。その中で、小箱に目を落としたままのヒンギスが呟くように言った。
「……お忘れですか? ケイトが襲われた時刻、私は図書館にいましたよ。ナダルが目撃していたはずです」
「何言ってんの? あれはあんたの教え子でしょ」
弾かれるように顔を上げたヒンギスが窓の外に目を向ける。ニールは相変わらずまっすぐにヒンギスを見つめている。緑色の瞳に涙をたたえて。
その瞬間に全てを悟ったのか、ヒンギスは肩を深く落とすと、深いため息をついた。
「……あの子があそこまで魔法紋を巧みに扱えるとは予想外でした。魔法学の方が向いていると思っていたのですけどね。好きこそものの上手なれということでしょうか」
それは囁き声のように小さかったが、確かにその場にいる全員の耳に届いた。
「さっきも、まんまと騙されましたよ。あなたの奥様……メルディさんでしたか? 彼女にかけた光魔法もあの子のものでしょう。ローブの裏に魔法紋を縫い込んでいますね?」
「えっ、わかるの?」
つい声を上げたメルディに、ヒンギスが苦笑する。何度か相対したものの、こうしてまともに目を合わせるのは初めてだった。
「もちろんですよ。教え子の魔法がわからなくなるほど、私は老いてはいません。少々、目が眩んでいましたが」
「認めるんだね。ケイト先生の小箱と交換したって」
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