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第3部
7話 最奥に眠るもの
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「足元に注意しろよ。上よりも暗いからな。私の背中を目印に進め」
リリアナの忠告に従い、ダンジョンに潜ったときと同じ並びで一列になる。
地面にはところどころ水たまりができていた。明かりを近づけても黒々とした水が見えるだけで、深さはわからない。もしかしたら湖底の大穴に繋がっているのかもしれない。マーピープルにとっては、水中を移動することなど朝飯前だから。
洞窟は奥へ奥へと伸びているようだった。脇道などは確認できない。天井から垂れ下がった鍾乳石に注意しながらゆっくりと進む。
「ここって、天然の洞窟なのかなあ」
「ノミの跡がないし、天然だと思うよ。その上に地下牢を作ったんだろうね」
ウルフの疑問に答えると「さすが職人」と返ってきた。
「……別れ道だな」
足を止めたリリアナの背中から顔を出すと、左右にそれぞれ伸びる洞穴が見えた。まるで双子みたいに同じ形だ。ちょうどリリアナの背丈ぐらいの高さで、どちらも暗闇を抱いてアルティたちを待ち構えている。
「二手に別れるかにゃ?」
「いや、駄目だ。通信機はもうないし、はぐれたら——」
ハッと息を飲んだリリアナが腰の剣を抜いた。
「スライムだ!」
言い終わるか否や、右側の洞穴から丸いゼリー状の物体が這い出てきた。大きさはアルティの頭ぐらい。光魔法に照らされたメタリックな体の中に、うっすらと金色の核が透けて見える。通常の個体より硬そうなので、おそらく金属系のスライムだろう。
スライムとは古代から存在している魔物の一種だ。多量の水の魔素を含んだ水から発生したとか、強い魔力を持った生物の体液から発生したとか言われるものの、その出自は今でもはっきりしない。
基本的に群れで生活しているが、目の前の個体は一匹のようだ。こちらの気配を察知して様子を見にきたのかもしれない。
「一匹で向かってくるとはいい度胸だな……」
ドスの効いた声で、リリアナが足を一歩踏み出す。あふれ出る殺気を感じとったのか、スライムは体をびくっと引き攣らせると、素早い動きで元いた場所へ逃げていった。
「すっごい金ピカだったにゃ……」
「もしかしてゴールドスライム? 捕まえたらお金になるんじゃ……」
目を丸くして顔を見合わせるミーナとウルフに、リリアナが「そんなうまい話あるわけないだろ」とにべもなく言い、剣を鞘に納めた。どことなく欲求不満そうに見えるのは気のせいだろうか。
ともあれ、右側の洞穴はスライムの住処になっている可能性が高いので、左側の洞穴を進むことにした。
幸いにも、こちら側にスライムはいないようだ。安堵の息をつきつつ、そのまま道なりに歩いていると、急に開けた場所に出た。
広さはシュトライザー工房と同じぐらいで、壁のところどころに松明をかける金具が取り付けられている。マーピープルの作業場だったのだろうか。中央にはストロディウム鋼で作られたシンクのようなものがあった。
蛇口はついておらず、大きさの割に底が深い。両端に窪みがついているので、何かを引っ掛けて吊るしていたのかもしれない。
アルティの隣にしゃがみ込み、シンクを検分していたウルフが感心したように言う。
「側面に保護魔法の魔法紋が刻まれてるね。この感じだと、最近まで効果が持続してたっぽいよ。もう残ってないけど、きっと最高純度の魔石を使ったんだろうね」
「これなら鎧も無事かもしれないね」
そのとき、リリアナと共に奥を調べていたミーナが興奮した声を上げた。
「あった! あったにゃ!」
細長い指が示す先には、黄金色に輝く鎧がその威容を示していた。
赤い布が敷かれた二つの窪みの中に、銅鎧以外のパーツと銅鎧が分けて置かれている。兜の代わりに額当てなのは、頭頂部に耳があるからだ。湖畔にいたミーナの兄たちもみんな兜は被っていなかった。
「すごいきらきらしてるにゃー。金? それとも真鍮かにゃ?」
「この色は金だと思うけど……」
もっとよく見ようと背伸びしたとき、傍らのリリアナが「ちょっと待て」と制止した。
「下の岩壁に何か書いてあるぞ」
指差す先を覗き込むと、確かに文字のようなものが刻まれていた。公用語ではない。ミーナによると、百年前ほどまで獣人たちの間で使っていた古い言葉だそうだ。
訳せるほどは詳しくないと言うので、魔法学校で古語を学んでいたウルフが、自分の闇から取り出した辞書片手に文字を読み上げる。
「えーと……『ここに辿り着いた子孫へ』」
「初代村長にゃ!」
目を輝かせるミーナに、ウルフがつっかえながらも言葉を続ける。
『とりあえずはご苦労さまにゃ。ここに辿り着けたということは、国一番の職人を連れて来られる甲斐性と、相応の頭を持っていると仮定するにゃ。
すでに察しがついているかもしれないけど、ここはモルガン戦争が始まるまではマーピープルたちの出城があった場所にゃ。
上の地下牢はその一部。他は全部吹っ飛んじゃったのにゃ。未来にどう伝わっているかわからないけど、それほど魔王の力が凄まじかったってことにゃ。
私がここを見つけたのは、戦後の復興のために色々な種族と協力して新しく村を作ろうと頑張っていたときにゃ。湖底に埋もれた瓦礫を引き上げようと湖に潜ると、水魔法で守られた階段があったのにゃ。その先の小部屋の中には、積み上げられた机と椅子、そして朽ち果てた骸がササラスカの涙を抱いて眠っていたにゃ。
出城に住んでいたマーピープルたちはここに戻ってこなかったから、その骸の正体はわからないまま。だけど、きっと地位のある人だったと思うにゃ。おそらく城主の血を引く誰か……守るべきもののために己の命を賭けた誰かにゃ。
この鎧はその誰かが身につけていたものを、たまたま村に立ち寄った職人さんに手直ししてもらったものにゃ。魔法で開く出入り口も、いずれ骸の縁者が訪ねてきたときのために、仲間のエルフにお願いして作ってもらったにゃ。
ここまで言えば、もうわかるよにゃ?
血を分けた家族とくだらない跡目争いなんかしている馬鹿たれには到底背負えるものじゃないってこと。
考えてみてほしいにゃ。村長ってそんなにいいものかにゃ? 長といえば聞こえはいいけど、実際のところはみんなの調整役。面倒でしんどいことのオンパレードにゃ。村長の判断一つで命だって吹き飛ぶ。考えるだけで恐ろしいにゃ。
でも、一度引き受けたからには最後まで責任を持たなくちゃいけない。
あの名もなきマーピープルのように。
本当にお前にそれができるのかにゃ?
もしできないと思うなら、悪いことは言わないにゃ。戻ってもう一度家族と話し合うにゃ。獣人は多産。お家騒動はつきものとはいえ、子孫には幸せになってほしいのにゃ。
もう戦争は終わったんだから。
子孫に愛を込めて。
アルテガ・シュタインベルガー』
しん、と沈黙が洞窟の中に降りる。
みんなの視線が集中する中、ミーナは唇を噛んで壁の文字を見つめていた。その顔は青い。隣でウルフが心配そうに見上げているのも気づいていないようだ。
誰も身動き一つできない。
そんな重苦しい空気を取り払うべく、真っ先に口火を切ったのはリリアナだった。
「どうする? 今ならまだ引き返せるぞ。ご先祖さまの言う通り、人を率いる立場なんてろくなもんじゃない。どれだけ心を砕いたって中々わかってもらえないし、時には非情な決断を下さなきゃならない場面だってあるんだぞ」
その言葉には家を継ぐものとしての重みがあった。
「……私は」
ぽつりとミーナが口を開く。
「村の分裂を止めたい、兄貴たちの目を覚まさせたいって、そればっかり考えていたにゃ。正直、覚悟があるかって言われるとわからないにゃ。でも……」
そこで言葉を切り、ミーナはゆっくりと顔を上げた。その視線の先には、薄暗闇の中でも眩く光る鎧があった。
「私は村が好きにゃ。生まれ育った家も、川も森も、家族や村人たちのことも心から愛してるにゃ。かけがえのない日常が何よりも大事なんだってこと、ここに来て、ようやくはっきりとわかったにゃ」
そう言って、ミーナは窪みに手を伸ばした。
「兄貴たちにはもう任せておけない。私が村長になるにゃ。そして、ここを守ったマーピープルの分まで、その意志を受け継ぐにゃ」
「――よく言った」
笑い声を上げたリリアナが、ミーナの背中を叩く。
「ミーナ村長の誕生だな! これから大変だぞ。際限なく続く調整地獄がお前を待ってるからな!」
「あ、あんまり脅かさないでほしいにゃー……」
むせながらミーナが苦笑する。
その手には、しっかりと鎧が握りしめられていた。
リリアナの忠告に従い、ダンジョンに潜ったときと同じ並びで一列になる。
地面にはところどころ水たまりができていた。明かりを近づけても黒々とした水が見えるだけで、深さはわからない。もしかしたら湖底の大穴に繋がっているのかもしれない。マーピープルにとっては、水中を移動することなど朝飯前だから。
洞窟は奥へ奥へと伸びているようだった。脇道などは確認できない。天井から垂れ下がった鍾乳石に注意しながらゆっくりと進む。
「ここって、天然の洞窟なのかなあ」
「ノミの跡がないし、天然だと思うよ。その上に地下牢を作ったんだろうね」
ウルフの疑問に答えると「さすが職人」と返ってきた。
「……別れ道だな」
足を止めたリリアナの背中から顔を出すと、左右にそれぞれ伸びる洞穴が見えた。まるで双子みたいに同じ形だ。ちょうどリリアナの背丈ぐらいの高さで、どちらも暗闇を抱いてアルティたちを待ち構えている。
「二手に別れるかにゃ?」
「いや、駄目だ。通信機はもうないし、はぐれたら——」
ハッと息を飲んだリリアナが腰の剣を抜いた。
「スライムだ!」
言い終わるか否や、右側の洞穴から丸いゼリー状の物体が這い出てきた。大きさはアルティの頭ぐらい。光魔法に照らされたメタリックな体の中に、うっすらと金色の核が透けて見える。通常の個体より硬そうなので、おそらく金属系のスライムだろう。
スライムとは古代から存在している魔物の一種だ。多量の水の魔素を含んだ水から発生したとか、強い魔力を持った生物の体液から発生したとか言われるものの、その出自は今でもはっきりしない。
基本的に群れで生活しているが、目の前の個体は一匹のようだ。こちらの気配を察知して様子を見にきたのかもしれない。
「一匹で向かってくるとはいい度胸だな……」
ドスの効いた声で、リリアナが足を一歩踏み出す。あふれ出る殺気を感じとったのか、スライムは体をびくっと引き攣らせると、素早い動きで元いた場所へ逃げていった。
「すっごい金ピカだったにゃ……」
「もしかしてゴールドスライム? 捕まえたらお金になるんじゃ……」
目を丸くして顔を見合わせるミーナとウルフに、リリアナが「そんなうまい話あるわけないだろ」とにべもなく言い、剣を鞘に納めた。どことなく欲求不満そうに見えるのは気のせいだろうか。
ともあれ、右側の洞穴はスライムの住処になっている可能性が高いので、左側の洞穴を進むことにした。
幸いにも、こちら側にスライムはいないようだ。安堵の息をつきつつ、そのまま道なりに歩いていると、急に開けた場所に出た。
広さはシュトライザー工房と同じぐらいで、壁のところどころに松明をかける金具が取り付けられている。マーピープルの作業場だったのだろうか。中央にはストロディウム鋼で作られたシンクのようなものがあった。
蛇口はついておらず、大きさの割に底が深い。両端に窪みがついているので、何かを引っ掛けて吊るしていたのかもしれない。
アルティの隣にしゃがみ込み、シンクを検分していたウルフが感心したように言う。
「側面に保護魔法の魔法紋が刻まれてるね。この感じだと、最近まで効果が持続してたっぽいよ。もう残ってないけど、きっと最高純度の魔石を使ったんだろうね」
「これなら鎧も無事かもしれないね」
そのとき、リリアナと共に奥を調べていたミーナが興奮した声を上げた。
「あった! あったにゃ!」
細長い指が示す先には、黄金色に輝く鎧がその威容を示していた。
赤い布が敷かれた二つの窪みの中に、銅鎧以外のパーツと銅鎧が分けて置かれている。兜の代わりに額当てなのは、頭頂部に耳があるからだ。湖畔にいたミーナの兄たちもみんな兜は被っていなかった。
「すごいきらきらしてるにゃー。金? それとも真鍮かにゃ?」
「この色は金だと思うけど……」
もっとよく見ようと背伸びしたとき、傍らのリリアナが「ちょっと待て」と制止した。
「下の岩壁に何か書いてあるぞ」
指差す先を覗き込むと、確かに文字のようなものが刻まれていた。公用語ではない。ミーナによると、百年前ほどまで獣人たちの間で使っていた古い言葉だそうだ。
訳せるほどは詳しくないと言うので、魔法学校で古語を学んでいたウルフが、自分の闇から取り出した辞書片手に文字を読み上げる。
「えーと……『ここに辿り着いた子孫へ』」
「初代村長にゃ!」
目を輝かせるミーナに、ウルフがつっかえながらも言葉を続ける。
『とりあえずはご苦労さまにゃ。ここに辿り着けたということは、国一番の職人を連れて来られる甲斐性と、相応の頭を持っていると仮定するにゃ。
すでに察しがついているかもしれないけど、ここはモルガン戦争が始まるまではマーピープルたちの出城があった場所にゃ。
上の地下牢はその一部。他は全部吹っ飛んじゃったのにゃ。未来にどう伝わっているかわからないけど、それほど魔王の力が凄まじかったってことにゃ。
私がここを見つけたのは、戦後の復興のために色々な種族と協力して新しく村を作ろうと頑張っていたときにゃ。湖底に埋もれた瓦礫を引き上げようと湖に潜ると、水魔法で守られた階段があったのにゃ。その先の小部屋の中には、積み上げられた机と椅子、そして朽ち果てた骸がササラスカの涙を抱いて眠っていたにゃ。
出城に住んでいたマーピープルたちはここに戻ってこなかったから、その骸の正体はわからないまま。だけど、きっと地位のある人だったと思うにゃ。おそらく城主の血を引く誰か……守るべきもののために己の命を賭けた誰かにゃ。
この鎧はその誰かが身につけていたものを、たまたま村に立ち寄った職人さんに手直ししてもらったものにゃ。魔法で開く出入り口も、いずれ骸の縁者が訪ねてきたときのために、仲間のエルフにお願いして作ってもらったにゃ。
ここまで言えば、もうわかるよにゃ?
血を分けた家族とくだらない跡目争いなんかしている馬鹿たれには到底背負えるものじゃないってこと。
考えてみてほしいにゃ。村長ってそんなにいいものかにゃ? 長といえば聞こえはいいけど、実際のところはみんなの調整役。面倒でしんどいことのオンパレードにゃ。村長の判断一つで命だって吹き飛ぶ。考えるだけで恐ろしいにゃ。
でも、一度引き受けたからには最後まで責任を持たなくちゃいけない。
あの名もなきマーピープルのように。
本当にお前にそれができるのかにゃ?
もしできないと思うなら、悪いことは言わないにゃ。戻ってもう一度家族と話し合うにゃ。獣人は多産。お家騒動はつきものとはいえ、子孫には幸せになってほしいのにゃ。
もう戦争は終わったんだから。
子孫に愛を込めて。
アルテガ・シュタインベルガー』
しん、と沈黙が洞窟の中に降りる。
みんなの視線が集中する中、ミーナは唇を噛んで壁の文字を見つめていた。その顔は青い。隣でウルフが心配そうに見上げているのも気づいていないようだ。
誰も身動き一つできない。
そんな重苦しい空気を取り払うべく、真っ先に口火を切ったのはリリアナだった。
「どうする? 今ならまだ引き返せるぞ。ご先祖さまの言う通り、人を率いる立場なんてろくなもんじゃない。どれだけ心を砕いたって中々わかってもらえないし、時には非情な決断を下さなきゃならない場面だってあるんだぞ」
その言葉には家を継ぐものとしての重みがあった。
「……私は」
ぽつりとミーナが口を開く。
「村の分裂を止めたい、兄貴たちの目を覚まさせたいって、そればっかり考えていたにゃ。正直、覚悟があるかって言われるとわからないにゃ。でも……」
そこで言葉を切り、ミーナはゆっくりと顔を上げた。その視線の先には、薄暗闇の中でも眩く光る鎧があった。
「私は村が好きにゃ。生まれ育った家も、川も森も、家族や村人たちのことも心から愛してるにゃ。かけがえのない日常が何よりも大事なんだってこと、ここに来て、ようやくはっきりとわかったにゃ」
そう言って、ミーナは窪みに手を伸ばした。
「兄貴たちにはもう任せておけない。私が村長になるにゃ。そして、ここを守ったマーピープルの分まで、その意志を受け継ぐにゃ」
「――よく言った」
笑い声を上げたリリアナが、ミーナの背中を叩く。
「ミーナ村長の誕生だな! これから大変だぞ。際限なく続く調整地獄がお前を待ってるからな!」
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