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#122 味噌肉じゃが定食の朝ご飯。その2
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茂造が戻って来た。足元には欠伸をするサユリが。
「おはようカピ」
「おはよう。今日もサユリには新作の朝ご飯だよ。肉じゃが作ってみた」
「おお、懐かしいのう」
茂造が嬉しそうに笑いながら椅子に掛ける。サユリもテーブルに上がった。
「醤油とかが無いから、味噌味なんだけどね。肉は、昨日豚食べたから、牛で」
「ほう、牛は珍しいかの? 儂が食べておったのは豚が多かった気がするがの」
「各家庭の好みもあると思うけど、東の地域は豚、西の地域は牛が多いらしいよ。俺はどっちのも旨いと思うけど」
「そうじゃの。どちらの肉も旨いのう。楽しみじゃ。おや、箸が出来て来たんじゃの。久しぶりじゃが、ちゃんと使えるかのう」
茂造が料理の手前に揃えて置いてあった箸に気付いて、早速手にする。昨日持って帰って来てから、壱の部屋で顔料を乾かす為に机に置いていた。
「うん。昨日取って来た。持ち手の所に色塗ってるから。黒がじいちゃん、緑が俺。出す時注意してね」
「おお、本当じゃ。ん? 少し縁が歪んだりしておるの」
「それ塗ったの俺。ロビンさんならもっと綺麗に濡れたんだろうけど」
壱が照れ臭そうに言うと、茂造はほっほっほっと笑った。
「成る程成る程。味があって良いのう」
「壱は器用なのか不器用なのか、良く判らないカピな」
サユリがそう言い、首を傾げる。
「包丁は器用に使うカピが、箸を塗る手付きは不慣れなものだったカピ」
「学校の授業ぐらいでしかした事無かったから、慣れて無いんだよ。でもじいちゃんにそう言って貰えたら嬉しいよ。じゃ、食べようか」
「はいはい、頂きます」
「頂くカピ」
「はい、どうぞ」
壱も箸を手にし、まずは汁物を。やはり醤油が無いので、物足りない気もする。しかし玉ねぎときゃべつからも甘い味が出て、卵が巧く纏めてくれている。
次は味噌肉じゃが。じゃがいもを割ってみると、火は中までしっかり通っていてほっくりしているが、色までは完全に染みていない。
だが口に入れてみると、出汁は中までしっかり染みていて、味付けは外側のしっかりした味が来るので、丁度良い。
「うむ、肉じゃが旨いのう。儂が微かに覚えている味では無い気がするんじゃが、懐かしい味がするのは、やはり味噌じゃからかのう」
「うん、味噌は万能の調味料だよじいちゃん。でもなぁ、もうちょっと強めの味付けにも出来たら、あ」
強い、で思い出した。
「赤味噌作りたいな」
「おお、確かに赤味噌はこの味噌よりも味が強いかのう」
「味噌は他にもあるのだカピか?」
サユリが肉じゃがを噛みながら聞いて来る。
「あるよ。これは米の淡色味噌なんだけど、赤味噌は豆味噌で色もこれよりかなり濃くなる。うちの蔵でも作ってるよ」
「味も違うのだカピか?」
「違うねぇ。ちなみに白味噌もあるよ。これは甘いんだ。日本では正月の雑煮に使うイメージが強いかもだけど、うちでは良く飲んでたなぁ、白味噌の味噌汁」
壱の家では、白味噌に赤味噌に淡色味噌を、味噌汁や料理に大いに使っていた。白味噌の味噌汁も良く飲んでいた。鶏肉や白菜などを入れた、優しい甘さの味噌汁だ。ちなみに赤味噌味噌汁の鉄板は滑子と蜆、蛤だった。
他に白味噌は和え物の衣になったり、酢味噌や田楽味噌を作っていた。
「なら、白味噌も作ると良いカピ」
サユリが言うと、壱は眸を輝かせた。
「良いの? またサユリの魔法に頼る事になるけど!」
「構わないカピよ。時間魔法くらいカピ? なら簡単なものカピ」
「嬉しいなぁ! ありがとう!」
壱はサユリに手を合わせた。サユリは得意げに鼻を鳴らす。
「今はそれよりも、朝ご飯カピ。この肉じゃがと言うのはなかなかカピ。じゃがいもや人参は味噌汁に入っていたから、相性の良さは知っていたカピが、牛肉も味噌ととても合うのだカピな。米と佃煮の相性も相変わらずだカピ。汁物も野菜が甘くなっていてなかなかカピ」
そう言いながら、嬉しそうにがっついていた。
「なら良かったよ。赤味噌が出来たら、この肉じゃがももうちょっと俺らが今まで食べていたものに近い味に出来ると思うし、メニューも増えるよ」
「それは楽しみだカピな」
サユリは言うと、眼を細めた。
「儂も楽しみじゃ」
茂造も言うと、また嬉しそうに笑った。
「おはようカピ」
「おはよう。今日もサユリには新作の朝ご飯だよ。肉じゃが作ってみた」
「おお、懐かしいのう」
茂造が嬉しそうに笑いながら椅子に掛ける。サユリもテーブルに上がった。
「醤油とかが無いから、味噌味なんだけどね。肉は、昨日豚食べたから、牛で」
「ほう、牛は珍しいかの? 儂が食べておったのは豚が多かった気がするがの」
「各家庭の好みもあると思うけど、東の地域は豚、西の地域は牛が多いらしいよ。俺はどっちのも旨いと思うけど」
「そうじゃの。どちらの肉も旨いのう。楽しみじゃ。おや、箸が出来て来たんじゃの。久しぶりじゃが、ちゃんと使えるかのう」
茂造が料理の手前に揃えて置いてあった箸に気付いて、早速手にする。昨日持って帰って来てから、壱の部屋で顔料を乾かす為に机に置いていた。
「うん。昨日取って来た。持ち手の所に色塗ってるから。黒がじいちゃん、緑が俺。出す時注意してね」
「おお、本当じゃ。ん? 少し縁が歪んだりしておるの」
「それ塗ったの俺。ロビンさんならもっと綺麗に濡れたんだろうけど」
壱が照れ臭そうに言うと、茂造はほっほっほっと笑った。
「成る程成る程。味があって良いのう」
「壱は器用なのか不器用なのか、良く判らないカピな」
サユリがそう言い、首を傾げる。
「包丁は器用に使うカピが、箸を塗る手付きは不慣れなものだったカピ」
「学校の授業ぐらいでしかした事無かったから、慣れて無いんだよ。でもじいちゃんにそう言って貰えたら嬉しいよ。じゃ、食べようか」
「はいはい、頂きます」
「頂くカピ」
「はい、どうぞ」
壱も箸を手にし、まずは汁物を。やはり醤油が無いので、物足りない気もする。しかし玉ねぎときゃべつからも甘い味が出て、卵が巧く纏めてくれている。
次は味噌肉じゃが。じゃがいもを割ってみると、火は中までしっかり通っていてほっくりしているが、色までは完全に染みていない。
だが口に入れてみると、出汁は中までしっかり染みていて、味付けは外側のしっかりした味が来るので、丁度良い。
「うむ、肉じゃが旨いのう。儂が微かに覚えている味では無い気がするんじゃが、懐かしい味がするのは、やはり味噌じゃからかのう」
「うん、味噌は万能の調味料だよじいちゃん。でもなぁ、もうちょっと強めの味付けにも出来たら、あ」
強い、で思い出した。
「赤味噌作りたいな」
「おお、確かに赤味噌はこの味噌よりも味が強いかのう」
「味噌は他にもあるのだカピか?」
サユリが肉じゃがを噛みながら聞いて来る。
「あるよ。これは米の淡色味噌なんだけど、赤味噌は豆味噌で色もこれよりかなり濃くなる。うちの蔵でも作ってるよ」
「味も違うのだカピか?」
「違うねぇ。ちなみに白味噌もあるよ。これは甘いんだ。日本では正月の雑煮に使うイメージが強いかもだけど、うちでは良く飲んでたなぁ、白味噌の味噌汁」
壱の家では、白味噌に赤味噌に淡色味噌を、味噌汁や料理に大いに使っていた。白味噌の味噌汁も良く飲んでいた。鶏肉や白菜などを入れた、優しい甘さの味噌汁だ。ちなみに赤味噌味噌汁の鉄板は滑子と蜆、蛤だった。
他に白味噌は和え物の衣になったり、酢味噌や田楽味噌を作っていた。
「なら、白味噌も作ると良いカピ」
サユリが言うと、壱は眸を輝かせた。
「良いの? またサユリの魔法に頼る事になるけど!」
「構わないカピよ。時間魔法くらいカピ? なら簡単なものカピ」
「嬉しいなぁ! ありがとう!」
壱はサユリに手を合わせた。サユリは得意げに鼻を鳴らす。
「今はそれよりも、朝ご飯カピ。この肉じゃがと言うのはなかなかカピ。じゃがいもや人参は味噌汁に入っていたから、相性の良さは知っていたカピが、牛肉も味噌ととても合うのだカピな。米と佃煮の相性も相変わらずだカピ。汁物も野菜が甘くなっていてなかなかカピ」
そう言いながら、嬉しそうにがっついていた。
「なら良かったよ。赤味噌が出来たら、この肉じゃがももうちょっと俺らが今まで食べていたものに近い味に出来ると思うし、メニューも増えるよ」
「それは楽しみだカピな」
サユリは言うと、眼を細めた。
「儂も楽しみじゃ」
茂造も言うと、また嬉しそうに笑った。
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