147 / 190
#147 フジノの隠し事
しおりを挟む
フジノは小さく息を吐く。
「マルタさんは、何と仰っていたんでしょうか」
声が小さいので、壱はサユリ越しに少し耳を寄せ、澄ます。
「ノルドと浮気しているのでは無いかと心配していたカピ」
「えっ!?」
フジノにしては大きめな声。かなり驚いた様だ。
「まさか。そんな事ある訳無いです。私は患者として、お医者さまであるノルド先生に掛かっているだけで」
フジノはそう言い、狼狽えた様子で首を振った。
「判っているカピよ。我も壱も、勿論茂造も、お前が浮気をしているだなんて、露程も思っていないカピ。しかし我らも意外だったカピよ。マルタがあんな思い込みをするカピとは」
「あ、もしかして、私、今まで隠し事とかする必要が無くて、この事が初めて言わなかった事なんです。だからそう思ってしまったのかも。でも、マルタさんにはその理由を知られたく無くて」
「と言う事は、マルタに関わる事なのだカピか?」
「はい……お恥ずかしながら……」
フジノは消え入りそうな声で言い、俯いてしまう。やや頬を赤らめているだろうか。
「マルタに知られたく無いなら、我らも言わないカピ。だが、どうにも不安で堪らない様子だったカピ。安心させてやる為にも、我らには教えて欲しいカピ。マルタには適当に誤魔化しておくカピよ」
フジノか不安げな顔を上げる。サユリを見、そのまま視線は壱に移る。壱はサユリの台詞を思い出し、ニコッと笑って小さく頷いた。勿論壱もマルタに言うつもりは無い。
夫に隠したい様な病院通い。その理由を考えてみる。
ご懐妊。いや、それはいの一番に夫に報告したい事だろう。夫婦が子どもを望んでいる場合は特に。
大病。いや、それはサユリの加護のお陰で、この村では有り得ない。
さて、どうした事か。
フジノは迷った表情を見せながら、少し考え、決心した様に大きく頷くと、口を開いた。
「サユリさんたちに相談してみようかとも思ったんです。でもお店がお忙しいのに、こんな事で煩わせる訳には行かないと思って。そうしたらお医者さまが来られたって聞いて、それならって。あの、実は私、声を大きくしたいんです……!」
威勢の良いマルタ、大人しくて声の小さいフジノ。アンバランスに思えて、ふたりとも幸せそうに見えた。
しかし、フジノはいつもマルタに気圧され気味なのだったと言う。
それが辛かった訳では無い。マルタが楽しそうにフジノに話をしてくれるのを、フジノは笑顔で聞いていた。何時だって嬉しい一時だった。
しかし、マルタと同等とまでは行かなくとも、もっと感情を表現して返したい、そして自分ももっと話をしてみたい、その方がきっとマルタももっと楽しめるのでは無いか。常々そう思っていたのだと言う。
「なので、ノルド先生に方法を教わって、腹式呼吸の練習をしているんです」
フジノは言うと、言い切った、そう言う様にまた小さく息を吐き、静かに微笑んだ。
ああ、成る程、成る程……しかしそれは。
壱は軽く右手を上げる。
「あの、良いですか?」
「はい、何でしょうか」
フジノがゆったりと聞き返す。
「それはただの惚気にしか聞こえません」
「え、ええっ!?」
壱の台詞に、フジノは顔を真っ赤にして慌てる。
「そうカピな」
サユリも半ば呆れ気味に溜め息を吐く。
「言ってやると良いカピ。マルタは確実に喜ぶカピよ。自分の為にしてくれていたのだカピ。マルタがただ大人しいだけの妻が良いのならともかく、奴はそこまで馬鹿では無いカピ」
「それは、それは勿論そうだと思います。でも、出来たら、驚かせて、喜んでくれたら良いな、って思って」
「ああ……練習の成果はどうカピか?」
「え? あ、意識をしたら、少しは大きな声を出せる様になりました。でも私対比なので、普通の人の大きさだと思うんですが」
「ふむ……」
サユリは考える様に眼を閉じる。が、少し後に眼を開く。
「練習の成果を見せてやると良いカピ。今から行くカピよ」
サユリがきっぱりと言うと、フジノは大慌て。
「え、こ、心の準備が出来てません! 待ってください!」
そう言うフジノの声は、充分に大きいと言えるものだった。もうかなり腹式呼吸をものにしているのでは無いだろうか。
「大丈夫だカピ。マルタは充分に驚くカピよ。気付いているカピか? 今の声の大きさ、上々だカピ」
「で、でも」
フジノは煮え切らない。決心が付かない様だ。
「壱、フジノを捕まえるカピよ。逃げられない様にするカピ」
「え?」
言われて、壱は咄嗟にフジノの手首を掴んだ。
「え、ええっ!?」
フジノはそれから逃れようと身を捩る。しかし壱は力を弱めない。痛くは無い様に加減しながら。
壱も解っているのだ。ここで解決してしまった方が、話が早いと言う事を。
ここで知られてしまっても、フジノの目論みのタイミングだとしても、マルタの驚きの種類は変わるだろうが、程度は変わらない様な気がする。
やや強引の様な気もするが、壱もサユリの考えに賛成だった。
このままずるずると日を伸ばしても、マルタの疑惑が膨らむばかりだ。壱たちが適当にはぐらかして報告したとしても、あの様子だと理由が判るまでは悶々と悩むに違い無い。
そして隠し事などが出来ないマルタは、きっとフジノといても挙動不審になるだろう。それがフジノの心配や後ろめたさを引き起こす可能性が高い。
それはあまり良く無い。下手にストレスを溜めさす訳には行かない。
「大丈夫ですよ、フジノさん。マルタさんを信じてらっしゃるでしょう?」
壱が優しく言うと、フジノは我に返った様に動きを止める。そしてきっぱりと言う。
「勿論です! マルタさんは素敵な人です!」
「なら大丈夫ですよ。意識しないと大きな声を出せないんなら、それを逆手に取るんです。あ、これは言い方が悪いな。それを訴えるんですよ。フジノさんは、マルタさんを喜ばせる事と、不安を拭う事、どちらを優先しますか?」
壱の穏やかな台詞に、フジノは眼を見開いた。そして、眦を下げて俯いてしまった。
「そ、そうですよね……。これは、マルタさんを不安にさせてまで、する事では無いんですよね」
ぽつりと言うと、顔を上げた。その表情は決意を固めている様に見えた。
「解りました。行きましょう」
「はい」
壱は頷くと、フジノの腕を解放した。フジノは逃げる事もせず、気合いの入った様な表情でその場に留まる。
「さ、行くカピよ」
サユリを先頭に、壱とフジノが並んで畑に向かった。
「マルタさんは、何と仰っていたんでしょうか」
声が小さいので、壱はサユリ越しに少し耳を寄せ、澄ます。
「ノルドと浮気しているのでは無いかと心配していたカピ」
「えっ!?」
フジノにしては大きめな声。かなり驚いた様だ。
「まさか。そんな事ある訳無いです。私は患者として、お医者さまであるノルド先生に掛かっているだけで」
フジノはそう言い、狼狽えた様子で首を振った。
「判っているカピよ。我も壱も、勿論茂造も、お前が浮気をしているだなんて、露程も思っていないカピ。しかし我らも意外だったカピよ。マルタがあんな思い込みをするカピとは」
「あ、もしかして、私、今まで隠し事とかする必要が無くて、この事が初めて言わなかった事なんです。だからそう思ってしまったのかも。でも、マルタさんにはその理由を知られたく無くて」
「と言う事は、マルタに関わる事なのだカピか?」
「はい……お恥ずかしながら……」
フジノは消え入りそうな声で言い、俯いてしまう。やや頬を赤らめているだろうか。
「マルタに知られたく無いなら、我らも言わないカピ。だが、どうにも不安で堪らない様子だったカピ。安心させてやる為にも、我らには教えて欲しいカピ。マルタには適当に誤魔化しておくカピよ」
フジノか不安げな顔を上げる。サユリを見、そのまま視線は壱に移る。壱はサユリの台詞を思い出し、ニコッと笑って小さく頷いた。勿論壱もマルタに言うつもりは無い。
夫に隠したい様な病院通い。その理由を考えてみる。
ご懐妊。いや、それはいの一番に夫に報告したい事だろう。夫婦が子どもを望んでいる場合は特に。
大病。いや、それはサユリの加護のお陰で、この村では有り得ない。
さて、どうした事か。
フジノは迷った表情を見せながら、少し考え、決心した様に大きく頷くと、口を開いた。
「サユリさんたちに相談してみようかとも思ったんです。でもお店がお忙しいのに、こんな事で煩わせる訳には行かないと思って。そうしたらお医者さまが来られたって聞いて、それならって。あの、実は私、声を大きくしたいんです……!」
威勢の良いマルタ、大人しくて声の小さいフジノ。アンバランスに思えて、ふたりとも幸せそうに見えた。
しかし、フジノはいつもマルタに気圧され気味なのだったと言う。
それが辛かった訳では無い。マルタが楽しそうにフジノに話をしてくれるのを、フジノは笑顔で聞いていた。何時だって嬉しい一時だった。
しかし、マルタと同等とまでは行かなくとも、もっと感情を表現して返したい、そして自分ももっと話をしてみたい、その方がきっとマルタももっと楽しめるのでは無いか。常々そう思っていたのだと言う。
「なので、ノルド先生に方法を教わって、腹式呼吸の練習をしているんです」
フジノは言うと、言い切った、そう言う様にまた小さく息を吐き、静かに微笑んだ。
ああ、成る程、成る程……しかしそれは。
壱は軽く右手を上げる。
「あの、良いですか?」
「はい、何でしょうか」
フジノがゆったりと聞き返す。
「それはただの惚気にしか聞こえません」
「え、ええっ!?」
壱の台詞に、フジノは顔を真っ赤にして慌てる。
「そうカピな」
サユリも半ば呆れ気味に溜め息を吐く。
「言ってやると良いカピ。マルタは確実に喜ぶカピよ。自分の為にしてくれていたのだカピ。マルタがただ大人しいだけの妻が良いのならともかく、奴はそこまで馬鹿では無いカピ」
「それは、それは勿論そうだと思います。でも、出来たら、驚かせて、喜んでくれたら良いな、って思って」
「ああ……練習の成果はどうカピか?」
「え? あ、意識をしたら、少しは大きな声を出せる様になりました。でも私対比なので、普通の人の大きさだと思うんですが」
「ふむ……」
サユリは考える様に眼を閉じる。が、少し後に眼を開く。
「練習の成果を見せてやると良いカピ。今から行くカピよ」
サユリがきっぱりと言うと、フジノは大慌て。
「え、こ、心の準備が出来てません! 待ってください!」
そう言うフジノの声は、充分に大きいと言えるものだった。もうかなり腹式呼吸をものにしているのでは無いだろうか。
「大丈夫だカピ。マルタは充分に驚くカピよ。気付いているカピか? 今の声の大きさ、上々だカピ」
「で、でも」
フジノは煮え切らない。決心が付かない様だ。
「壱、フジノを捕まえるカピよ。逃げられない様にするカピ」
「え?」
言われて、壱は咄嗟にフジノの手首を掴んだ。
「え、ええっ!?」
フジノはそれから逃れようと身を捩る。しかし壱は力を弱めない。痛くは無い様に加減しながら。
壱も解っているのだ。ここで解決してしまった方が、話が早いと言う事を。
ここで知られてしまっても、フジノの目論みのタイミングだとしても、マルタの驚きの種類は変わるだろうが、程度は変わらない様な気がする。
やや強引の様な気もするが、壱もサユリの考えに賛成だった。
このままずるずると日を伸ばしても、マルタの疑惑が膨らむばかりだ。壱たちが適当にはぐらかして報告したとしても、あの様子だと理由が判るまでは悶々と悩むに違い無い。
そして隠し事などが出来ないマルタは、きっとフジノといても挙動不審になるだろう。それがフジノの心配や後ろめたさを引き起こす可能性が高い。
それはあまり良く無い。下手にストレスを溜めさす訳には行かない。
「大丈夫ですよ、フジノさん。マルタさんを信じてらっしゃるでしょう?」
壱が優しく言うと、フジノは我に返った様に動きを止める。そしてきっぱりと言う。
「勿論です! マルタさんは素敵な人です!」
「なら大丈夫ですよ。意識しないと大きな声を出せないんなら、それを逆手に取るんです。あ、これは言い方が悪いな。それを訴えるんですよ。フジノさんは、マルタさんを喜ばせる事と、不安を拭う事、どちらを優先しますか?」
壱の穏やかな台詞に、フジノは眼を見開いた。そして、眦を下げて俯いてしまった。
「そ、そうですよね……。これは、マルタさんを不安にさせてまで、する事では無いんですよね」
ぽつりと言うと、顔を上げた。その表情は決意を固めている様に見えた。
「解りました。行きましょう」
「はい」
壱は頷くと、フジノの腕を解放した。フジノは逃げる事もせず、気合いの入った様な表情でその場に留まる。
「さ、行くカピよ」
サユリを先頭に、壱とフジノが並んで畑に向かった。
11
あなたにおすすめの小説
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~
サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。
ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。
木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。
そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。
もう一度言う。
手違いだったのだ。もしくは事故。
出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた!
そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて――
※本作は他サイトでも掲載しています
目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し
gari@七柚カリン
ファンタジー
突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。
知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。
正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。
過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。
一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。
父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!
地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……
ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!
どうする? どうなる? 召喚勇者。
※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
精霊さんと一緒にスローライフ ~異世界でも現代知識とチートな精霊さんがいれば安心です~
舞
ファンタジー
かわいい精霊さんと送る、スローライフ。
異世界に送り込まれたおっさんは、精霊さんと手を取り、スローライフをおくる。
夢は優しい国づくり。
『くに、つくりますか?』
『あめのぬぼこ、ぐるぐる』
『みぎまわりか、ひだりまわりか。それがもんだいなの』
いや、それはもう過ぎてますから。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる